位相空間論 B(担当:小森)6月11日:中間テスト予想問題 問題1. (1

位相空間論 B(担当:小森)6月11日:中間テスト予想問題
問題1.
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
実数列、収束列、有界列、部分列、コーシー列の定義を述べよ。
実数列 {xn } が収束列ならばコーシー列であることを示せ。
実数の部分集合の最大値、最小値、上限、下限の定義を述べよ。
デデキントの切断公理を述べよ。
デデキントの切断公理を用いて、実数列 {xn } がコーシー列ならば収束列であることを示せ。
問題2.
(1) 集合 X 上の距離関数 d : X × X → R の定義を述べよ。
(2) 距離空間 (X, d) の点 p と部分集合 A について、x が A の内点、触点の定義を述べよ。A の内
¯ の定義を述べよ。A が開集合、閉集合の定義を述べよ。
部 Ao 、閉包 A
問題3. A, B を距離空間 (X, d) の部分集合とする。内部に関する以下を示せ。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
Ao ⊂ A
A は開集合 ⇔ A ⊂ Ao
A ⊂ B ⇒ Ao ⊂ B o
(A ∩ B)o = Ao ∩ B o
(A ∪ B)o ⊃ Ao ∪ B o だが一般に等号は成立しない。
(Ao )o = Ao
Ao は A に含まれる最大の開集合。
問題4.
(1) 2つの距離空間 (X, dX ) と (Y, dY ) に対し、写像 f : X → Y が a ∈ X で連続であることの
定義を述べよ。また f が連続写像であることの定義を述べよ。
(2) 距離空間 (X, dX ) から距離空間 (Y, dY ) への写像 f : X → Y が a ∈ X で連続であるための
必要十分条件は、a に収束する X の任意の点列 {xn } に対し、Y の点列 {f (xn )} が f (a) に
収束することを示せ。
問題5. 距離空間 (X, dX ) から距離空間 (Y, dY ) への写像 f : X → Y について、
(1) X の部分集合 A と Y の部分集合 B に対し f (A) と f −1 (B) の定義を述べよ。
(2) 以下の条件は互いに同値であることを示せ。
(a) f が連続写像である。
(b) Y の任意の開集合 V に対し f −1 (V ) は X の開集合である。
(c) Y の任意の閉集合 W に対し f −1 (W ) は X の閉集合である。
(d) X の任意の部分集合 A に対し f (A) ⊂ f (A) が成り立つ。
問題6.
pPn
2
(1) 数ベクトル空間 Rn の任意の2点 x, y ∈ X に対し d(x, y) :=
i=1 (xi − yi ) とすると、d
n
は R 上の距離関数になることを示せ。
(2) 数ベクトル空間 Rn の任意の2点 x, y ∈ X に対し d0 (x, y) := max{|x1 − y1 |, · · · , |xn − yn |}
とすると、d0 は Rn 上の距離関数になることを示せ。
√
(3) 不等式 d0 (x, y) 5 d(x, y) 5 nd0 (x, y) を示せ。
n
n
(4) R から R への恒等写像は、(Rn , d) から (Rn , d0 ) への連続写像であることを示せ。また
(Rn , d0 ) から (Rn , d) への連続写像でもあることを示せ。
1