食 中 毒 発 生 概 況 に つ い て

平成 27年3月9日(月)午後4時
照会先:保健福祉部生活衛生課食の安全対策室
担当者:室長補佐 石島 三千雄
連絡先:029-301-3424(内線)3421,3424
資料提供
食 中 毒 発 生 概 況 に つ い て
平成27年3月4日(水)午後5時頃,水戸市内の医療機関から水戸保健所へ
1 探知
「食中毒様症状を呈している患者を診察した。」旨の連絡があった。
水戸保健所の調査によると,2月21日(土)午後7時から水戸市内の飲食店
2 事件の概況
「TRIGGER」で食事をした1グループ5名のうち3名が,2月23日(月)午
前6時頃から,下痢,腹痛,発熱等の食中毒様症状を呈しており,患者らの共通
食は,当該飲食店での食事のみであることが判明した。
施設を管轄する水戸保健所は,本日,当該飲食店が提供した食事を原因とする
食中毒と断定した。
なお,入院した者はなく,いずれの患者も快方に向かっている。
3 原因施設
屋 号:TRIGGER(トリガー)
営業者:平塚 真吾(ひらつか しんご)
所在地:水戸市南町2-2-26南町店舗ビル2階
業
4 原因となっ
種:飲食店営業
2月21日(土)に提供された食事
豆腐サラダ,カルパッチョ(鳥ささみタタキ),揚げ物(チーズかけポテト,
た食事
えびせん),ピザ,パスタ,バニラアイス,軟骨揚げ 等
5 原因物質
カンピロバクター属菌
6 発生日時
平成27年2月23日(月)午前6時頃(初発)
7 摂食者数
5名(女性:5名「20歳代」)
8 患者数
3名(女性:3名「20歳代」)
9 主症状
下痢,腹痛,発熱(37.6~38.8 ℃) 等
10 検査状況
11 その他
調理器具等:5検体(拭き取り)
検
便:7検体(患者:5検体,従業員:2検体)
結
果:患者便1検体からカンピロバクター属菌が検出
行政処分(水戸保健所)
営業種別:飲食店営業
営業禁止(食品衛生法第55条):平成27年3月9日(月)から
【参考】 茨城県内の食中毒発生状況(平成 27年,平成 26年)
事件数
患者数
平成27年の発生状況(本件を含む)
7件
242名
(平成27年1月1日~平成27年3月9日)
平成26年の発生状況
3件
237名
(平成26年1月1日~平成26年3月9日)
(平成26年1月1日~平成26年12月31日)
16件
472名
死者数
0名
0名
0名
県民の皆様へ
カンピロバクター食中毒とは
1
特徴
この細菌は,主に鶏や牛などの腸に住み,食品や飲料水を介して人に感染します。
また少量の菌数で感染しますので,注意が必要です。
カンピロバクターは,温度が10℃以下の環境でも生き続けられますので,冷蔵庫内でも
十分生き続けます。
2 原因となりやすい食品
鶏肉(とり刺し,加熱が不十分なもの),汚染された調理器具による二次汚染,未殺菌の
井戸水等
3 潜伏期間
2日~7日
4 症状
発熱(37℃~40℃),頭痛,腹痛,吐き気,水溶性下痢
5 予防方法のポイント
(1)生の食肉などを冷蔵庫に保管する場合は,他の食品と分けましょう。
(2)食肉などは十分加熱しましょう。(75℃,1分以上)
(3)動物に触れた場合は,きちんと手を洗いましょう。
(4)調理をするときは必ず手を洗いましょう。
(5)まな板,包丁,フキンなどは区別し使用後は,熱湯や塩素系の漂白剤で殺菌してくださ
い。
※ 一般的に食中毒は,食品の温度管理等の取扱いが悪いため菌が増殖して発生しますが,カ
ンピロバクター食中毒については,温度管理を適切に行っていても鶏肉の鮮度が良いほど菌
が生き残っているため,注意が必要です。
【参考 URL】
○『いばらき食の安全情報Web Site』
http://www.shoku.pref.ibaraki.jp/
○ご注意ください!お肉の生食・加熱不足による食中毒(政府広報オンライン)
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201005/4.html
○カンピロバクターによる食中毒について(食品安全委員会)
http://www.fsc.go.jp/sonota/campylobacter.pdf