食中毒発生概況(インドネパール料理)

平成 27年3月13日(金)午後6時45分
照会先:保健福祉部生活衛生課食の安全対策室
担当者:室長補佐 石島 三千雄
連絡先:029-301-3424(内線)3421,3424
資料提供
食 中 毒 発 生 概 況 に つ い て
平成27年3月11日(水)午前11時頃,日立市内の住民から日立保健所へ
1 探知
「高萩市内の飲食店で食事をしたところ複数名が嘔吐,下痢等の食中毒様症状を
呈している。」旨の連絡があった。
日立保健所の調査によると,3月8日(日)の正午から高萩市内の飲食店「ヒ
2 事件の概況
マラヤンキッチン&バー インドネパール料理」で食事をした2グループ7名の
うち6名が,3月9日(月)午後6時頃から,下痢,嘔吐,腹痛等の食中毒様症
状を呈し,3名が医療機関を受診しており,うち1名が入院していることが判明
した。
同保健所は,本日,当該飲食店が提供した食事を原因とする食中毒と断定した。
なお,いずれの患者も快方に向かっている。
3 原因施設
屋 号:ヒマラヤンキッチン&バー インドネパール料理
営業者:ダマイ ネワル
所在地:高萩市大和町1-17-1
業
4 原因となっ
種:飲食店営業
3月8日(日)に提供された食事
カレー(キーマ,チキン,ベジタブル,マトン,バターチキン),ナン(プレ
た食事
ーン,チーズ),サラダ 等
5 原因物質
ノロウイルス
6 発生日時
平成27年3月9日(月)午後6時頃(初発)
7 摂食者数
7名(男性:5名「6歳~76歳」,女性:2名「43歳~73歳」)
8 患者数
6名(男性:4名「25歳~76歳」,女性:2名「43歳~73歳」)
9 主症状
下痢,嘔吐,腹痛 等
10 検査状況
11 その他
調理器具等:10検体(拭き取り)
検
便: 4検体(患者:2検体,従事者:2検体)
結
果:患者便2検体,従事者便1検体からノロウイルス検出
行政処分(日立保健所)
営業種別:飲食店営業
営業禁止(食品衛生法第55条):平成27年3月13日(金)から
【参考】 茨城県内の食中毒発生状況(平成 27年,平成 26年)
事件数
患者数
平成27年の発生状況(本件を含む)
8件
248名
(平成27年1月1日~平成27年3月13日)
平成26年の発生状況
3件
237名
(平成26年1月1日~平成26年3月13日)
(平成26年1月1日~平成26年12月31日)
16件
472名
死者数
0名
0名
0名
県民の皆様へ
ノロウイルス食中毒について
ノロウイルスによる食中毒は特に冬季に多発する傾向がありますが,年間を通じて発生してお
ります。今後ともノロウイルスによる食中毒の発生には注意が必要です。
ノロウイルスは感染力が高く,少量のウイルスが口に入ることで嘔吐や下痢等の胃腸炎症状を
引き起こし,症状が治まった後も,3 日から 1 ヶ月間にわたり便とともにノロウイルスを排出し
続けます。
【発生原因】
主に,ノロウイルスに感染した人が,十分な手洗いをせずに食品を取扱うことで食品を汚染し,
その食品が原因で発生する例が多く報告されています。
また,未加熱又は加熱不十分な二枚貝を食べることにより発生することもあります。
【予防方法】
家庭では,次の点に注意してノロウイルスによる食中毒の予防を心がけてください。
・調理や食事の前,特にトイレの後は手洗いを十分に行ってください。
・下痢をしている時は,調理を控えてください。
・加熱調理する際は,85℃~90℃で90秒以上,中心部まで十分に加熱してください。
・二枚貝を扱った調理器具等は十分に洗浄・消毒してください。
食品関係事業者においては,特に,作業前の従業員の健康チェック,手洗いの励行,調理済み
食品の取り扱い時における使い捨て手袋の着用を心がけてください。
※ ノロウイルスに関する詳細情報は,以下のホームページをご覧下さい。
・県保健予防課ホームページ「ノロウイルスの対策について」
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/yobo/kansen/idwr/infomation/norovirus/index.html
・厚生労働省ホームページ「ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒の予防について」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/about_norovirus_qa.html
・厚生労働省ホームページ「ノロウイルスに関する Q&A」
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/040204-1.pdf