14 疾病分類別患者数 平成 20 年度の 1 日あたりの患者数を、国際疾病分類(ICD)別に見ると、「10 呼吸器系の 疾患」と「11 消化器系の疾患」が多く、この上位 2 疾患で全体の約 7 割を占めている。これ らの主な内訳としては、 「10 呼吸器系の疾患」が気管支喘息や肺炎等、 「11 消化器系の疾患」 が胃腸炎や腸閉塞等となっている。 内科でよく見られる疾病の内訳は、「9 循環器系の疾患」の心筋梗塞や狭心症、「14 尿路性 器系の疾患」の尿路感染症や尿路結石等で、「5 精神及び行動の障害」は急性アルコール中毒 や過換気症候群である。 一方、小児科でよく見られる疾病の内訳は、「1 感染症及び寄生虫症」の水痘や感染性胃腸 炎等である。 また、「12 皮膚及び皮下組織の疾患」では主にじんましんが多く、「8 耳及び乳様突起の疾 患」では中耳炎が多くなっており、これらは内科と小児科の両方で見られる疾患である。この ほか、同じ疾病分類でも、内科と小児科でそれぞれ異なっているものも見られ、例えば「13 筋 骨格系及び結合組織の疾患」では、内科の場合は筋肉痛、小児科の場合は川崎病が多くなって いる。 なお、 「19 損傷、中毒及びその他の外因の影響」は、内科では薬物中毒、小児科では誤飲や アナフィラキシーで、そのほか、打撲等による外傷も、内科、小児科ともに多く見られる。 図表 2-14-2 国際疾病分類(ICD)別に見た患者数の推移 平成 18 年度 (単位:人) 平成 19 年度 患者数 比率 (%) 1日 平均 患者数 比率 (%) 1日 平均 2,367 6.7 6.5 2,188 6.4 6.0 12 0.0 0.0 17 0.0 22 0.1 0.1 19 4 内分泌、栄養及び代謝疾患 161 0.5 0.4 5 精神及び行動の障害 722 2.0 6 神経系の疾患 240 平成 20 年度 比率 (%) 1日 平均 2,123 6.6 5.8 0.0 11 0.0 0.0 0.1 0.1 19 0.1 0.1 168 0.5 0.5 154 0.5 0.4 2.0 728 2.1 2.0 658 2.0 1.8 0.7 0.7 197 0.6 0.5 178 0.5 0.5 38 0.1 0.1 29 0.1 0.1 36 0.1 0.1 8 耳及び乳様突起の疾患 651 1.8 1.8 656 1.9 1.8 619 1.9 1.7 9 循環器系の疾患 842 2.4 2.3 782 2.3 2.1 754 2.3 2.1 10 呼吸器系の疾患 16,776 47.1 46.0 15,829 46.4 43.2 14,703 45.4 40.3 11 消化器系の疾患 7,796 21.9 21.4 7,692 22.6 21.0 7,347 22.7 20.1 12 皮膚及び皮下組織の疾患 1,465 4.1 4.0 1,333 3.9 3.6 1,392 4.3 3.8 13 筋骨格系及び結合組織の疾患 182 0.5 0.5 166 0.5 0.5 236 0.7 0.6 14 尿路性器系の疾患 891 2.5 2.4 902 2.6 2.5 986 3.1 2.7 16 0.0 0.0 20 0.1 0.1 8 0.0 0.0 2 0.0 0.0 4 0.0 0.0 4 0.0 0.0 17 0.0 0.0 2 0.0 0.0 3 0.0 0.0 2,864 8.0 7.8 2,848 8.4 7.8 2,696 8.3 7.4 568 1.6 1.6 524 1.5 1.4 479 1.5 1.3 1 感染症及び寄生虫症 2 新生物 3 血液及び造血器の疾患並びに 免疫機構の障害 7 眼及び付属器の疾患 15 妊娠、分娩及び産じょく 16 周産期に発生した病態 17 先天奇形、変形及び染色体異常 18 症状、微候及び異常臨床所見・異常検査所見で 他に分類されないもの 19 損傷、中毒及びその他の外因の影響 総 数 35,632 100.0 97.6 34,104 100.0 93.2 患者数 32,406 100.0 88.8
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