地方職員共済組合奈良県支部 データヘルス計画

地方職員共済組合奈良県支部
データヘルス計画
1 現状分析
<組織構成>
・組織構成について、組合全体と比較すると、当支部は平均年齢が低く女性組合員の占める割合が多い。(平成25年度:支部平均年齢42.9歳/組合全体44歳、支部全体の女性割合39.6%/組合全体34%)
・対平成23年度増減における組合員の状況を、当支部と組合全体で比較すると、組合全体における女性組合員の占める割合と組合員平均年齢の増加に対し、当支部の女性組合員の占める割合の伸び
が大きく、平均年齢の伸びが小さいため、組合全体よりも高齢化は進んでおらず女性組合員の占める割合が大きくなっている組織構成である。
<組合員の健康状況>
【特定健康診査の実施率】組合全体と比較すると、当支部の実施率は、組合員は低く、被扶養者は高い。ただし、支部目標値に比べて、組合員及び被扶養者の実施率はともに高くなっている。
→組合員については、健康診断等受診者のうち、必須特定健診項目を受診しなかったことにより特定健診受診者とみなされない者がいたため、低くなったと考えられる。
【特定保健指導の実施率】組合全体と比較すると、当支部の実施率は、組合員は高く、被扶養者は低い。支部目標値と比較した場合についても同様である。
【組合員の肥満者の割合】組合全体と比較すると、当支部の肥満者は少なく、平成21年度から平成25年度の経年変化においては減少している。
【リスク保有者(服薬している者、保健指導対象者、受診勧奨者)の割合】
・リスク保有者の割合を、当支部と組合全体で比較すると、組合全体に比べて、平成25年度は多く、平成21年度から平成25年度の経年変化においては減少している。
<医療費の状況>
・生活習慣病に係る医療費については、組合全体と比較するとメタボ該当率の減少率が低く、平均年齢が低く女性が多いという当支部の組織構成により相対的に総医療費に占める割合が低い傾向にある。
・当支部組合員の総医療費に占める割合が高い疾患分類は、新生物、歯の疾患、消化器系の疾患、内分泌・栄養及び代謝疾患、循環器系の疾患の順となっている。
・1人あたりの医療費の高い主な疾病は、新生物(食道癌など悪性新生物)、内分泌、栄養及び代謝疾患(その他内分泌等疾患)、精神及び行動の障害(躁うつ病を含む気分障害)、循環器系の疾患(高血
圧性疾患)、消化器系の疾患(その他消化器系疾患)、歯の疾患(歯肉炎及び歯周疾患)、腎尿路生殖系の疾患(腎不全など)である。
2 課題の抽出
《健康状況について》
(1)特定健康診査の受診率
組合全体と比較すると、当支部の特定健康診査の実施率は、組
合員は低く、被扶養者は高く、合計は低くなっている。
目標値に対し、組合員及び被扶養者の実施率はともに高くなって
いる。
(2)特定保健指導の実施率
組合全体と比較すると、当支部の特定保健指導実施率は、組合
員は高く、被扶養者は低く、合計は高くなっている。
目標値に対し、組合員の実施率は高く、被扶養者の実施率は低
く、合計は低くなっている。
3 課題に対する事業の現状と見直し
(1)特定健康診査の受診率
・対象者への受診勧奨を継続して実施する。
・個別性の高い健診結果データに基づく情報を提供をする
ことにより、健康診査への理解を深め受診率向上を図る。
(2)特定保健指導の実施率
・特定保健指導の利用勧奨を継続して実施する。
・被扶養者に対し継続して利用券を送付するとともに、新たに対象
者への利用勧奨の実施を検討する。
・特定保健指導のプログラムの検討を実施する。
・個別性の高い健診結果の情報を提供する。
・健康ウォーキング事業を継続して実施する。
4 目標・評価指標
何年後にどのような効果を目指すか
支部目標値を継続して達成する。
H27:94.0%
H28:96.0%
H29:98.0%
何年後にどのような効果を目指すか
・組合員の実施率は、支部目標値を達成する。
H27:37.0%
H28:39.5%
H29:42.5%
・被扶養者の実施率は、平成29年度における組合全体の
実施率を目標値とする。
(H26参加者数14名/定員数30名)
(3)組合員の健康状況
組合全体と比較すると、当支部の肥満者の割合は少なく、平成2
1年度から平成25年度の経年変化においても減少している。
組合全体と比較すると、当支部の服薬者・受診勧奨者・保健指導
対象者などのリスク保有者の割合は多いが、平成21年度から平
成25年度の経年変化においては減少している。
《医療費について》
(1)02 新生物(癌、白血病、良性新生物など)
当支部の総医療費に占める割合が1位となっており、受診者1人
当たりの医療費及び受診率ともに組合全体よりも高くなっている。
中分類で重点的に見るべき疾病は「食道癌などの悪性新生物」
となっている。新生物については、早期発見・早期治療が重要であ
るため、検診事業を継続し実施する必要がある。
[疾病別の対策を講じる優先順位]第1位。
(3)組合員の健康状況
・健康ウォーキング事業を継続して実施する。
(H26参加者数14名/定員数30名)
・生活習慣病予防セミナーを継続実施する。
(H26参加者数27名/定員数50名)
・スポーツ大会等参加費用助成事業の実施を検討する。
・禁煙セミナーの実施を検討する。
・食生活改善セミナーの実施を検討する。
(1)02 新生物(癌、白血病、良性新生物など)
・人間ドック・がん検診による早期発見・早期治療を継続して実施
する。
・生活習慣病予防セミナーを継続して実施する。
(H26参加者数27名/定員数50名)
・禁煙支援のためのメールによる情報提供を継続して実施する。
・禁煙セミナーの実施を検討する。
(2)04 内分泌、栄養及び代謝疾患(糖尿病など)
当支部の総医療費に占める割合が4位となっている。
受診者一人当たりの医療費は組合全体よりも高くなっている。
中分類で重点的に見るべき疾病は、「その他の内分泌、栄養及
び代謝疾患」である。
[疾病別の対策を講じる優先順位]第2位。
(2)04 内分泌、栄養及び代謝疾患(糖尿病など)
・健康ウォーキング事業を継続して実施する。
(H26参加者数14名/定員数30名)
・生活習慣病セミナーを継続して実施する。
(H26参加者数27名/定員数50名)
・スポーツ大会等参加費用助成事業の実施を検討する。
・禁煙セミナーの実施を検討する。
・食生活改善セミナーの実施を検討する。
(3)05 精神及び行動の障害(うつ病など)
当支部の総医療費に占める割合が11位となっているが、受診率
及び受診率の増減割合ともに組合全体よりも高くなっている。
中分類において重点的に見べき疾病は「躁うつ病などの気分(感
情)障害」である。
[疾病別の対策を講じる優先順位]第5位。
(3)05 精神及び行動の障害(うつ病など)
・ストレスドックを継続して実施する。
(H26決定者数86名/定員80名)
・ストレス対処法講座を継続して実施する。
(H26年度参加者数59名/定員数100名)
・森林セラピー事業を継続して実施する。
(H26参加者数約70名)
(4)09 循環器系の疾患(高血圧など)
当支部の総医療費に占める割合が5位となっている。
受診率の増減割合は組合全体よりも高くなっている。
中分類で重点的に見るべき疾病は「高血圧性疾患」である。対策
については他の疾病優先とし、医療費を現在より増加させないこと
を目指す。
[疾病別の対策を講じる優先順位]第6位。
(4)09 循環器系の疾患(高血圧など)
・健康ウォーキング事業を継続して実施する。
(H26参加者数14名/定員数30名)
・生活習慣病セミナーを継続して実施する。
(H26参加者数27名/定員数50名)
・スポーツ大会等参加費用助成事業の実施を検討する。
・禁煙セミナーの実施を検討する。
(5)11-1 消化器系の疾患(胃潰瘍など)
当支部の総医療費に占める割合が3位となっている。
受診者1人当たりの医療費は組合全体と比べ高くなっている。
中分類で重点的に見るべき疾病は、「その他の消化器系の疾
患」である。
消化器系の疾患はストレスより生じることが多いためメンタルヘ
ルスに関する事業も必要である。
[疾病別の対策を講じる優先順位]第4位。
(5)11-1 消化器系の疾患(胃潰瘍など)
・生活習慣病予防セミナーを継続して実施する。
(H26参加者数27名/定員数50名)
・ストレスドックを継続して実施する。
(H26決定者数86名/定員80名)
・ストレス対処法講座を継続して実施する。
(H26年度参加者数59名/定員数100名)
・森林セラピー事業を継続して実施する。(H26参加者数約70名)
・禁煙セミナーの実施を検討する。
・食生活改善セミナーの実施を検討する。
(6)11-2 歯の疾患
当支部の総医療費に占める割合が2位となっており、優先的に対
策を講じる必要がある。受診率は組合全体よりも高くなっている。
中分類において重点的に見るべき疾病は、「歯肉炎及び歯周疾
患」となっており、また、34歳と若年より重症化が始まっている。
[疾病別の対策を講じる優先順位]第3位。
(6)11-2 歯の疾患
・歯周疾患検診事業を継続して実施する。
(H26申込者数318名)
・歯科衛生セミナーの実施を検討する。
(7)14 腎尿路生殖器系の疾患(腎不全など)
当支部の総医療費に占める割合が12位となっている。
受診率及び受診率の増減割合は組合全体よりも高くなっている
が、対策については総医療費に占める割合が低いため、他の疾病
を優先する。
[疾病別の対策を講じる優先順位]第7位。
(7)14 腎尿路生殖器系の疾患(腎不全など)
・定期健康診断及び人間ドックの検査項目のうち、腎機能検査で
あるクレアチニン検査・e-GFRを継続して実施する。
何年後にどのような効果を目指すか
・肥満者の割合を現在より増加させない。
・リスク保有者の割合を平成29年度における組合全体の
値と同程度まで減少させる。
・組合員の喫煙率を減少させる。
(男性:22%、女性:4%)
何年後にどのような効果を目指すか
・組合員の喫煙率を減少させる。
(男性:22%、女性:4%)
・受診者1人当たり医療費及び受診率を平成29年度に
おける組合全体の値と同程度まで減少させる。
何年後にどのような効果を目指すか
・肥満者の割合を現在より増加させない。
・リスク保有者の割合を、平成29年度における組合全
体の値と同程度まで減少させる。
・組合員の喫煙率を減少させる。
(男性:22%、女性:4%)
・医療費を増加させず、重症化年齢を平成29年度にお
ける組合全体の値と同程度まで近づける。
何年後にどのような効果を目指すか
・受診率及び受診率増加割合を、平成29年度における
組合全体の値と同程度まで減少させる。
何年後にどのような効果を目指すか
・肥満者の割合を現在より増加させない。
・リスク保有者の割合を平成29年度における組合全体
の値と同程度まで減少させる。
・循環器系疾患にかかる医療費を現在より増加させない。
何年後にどのような効果を目指すか
・リスク保有者の割合を平成29年度における組合全体
の値と同程度まで減少させる。
・組合員の喫煙率を減少させる。
(男性:22%、女性:4%)
・医療費を増加させない。
何年後にどのような効果を目指すか
・受診率を、現在より上げない。
・重症化年齢を平成29年度における組合全体の値と同
程度まで近づける。
何年後にどのような効果を目指すか
・医療費を増加させない。