ながさき治験医療ネットワーク 1 1)名称・設立背景 名 称:ながさき治験医療ネットワーク 設立年月日:平成18年9月 設立の背景: 平成18年度~:長崎県の補助を受け、ながさき治験医療ネット ワークを構築 平成20年度~:長崎県の支援事業として、ネットワーク活性化 事業の展開、治験のインフラ整備、CRC人材 育成講座、啓発活動 平成22年度~:ながさき治験医療ネットワーク企画推進会議が 中心となり、治験推進事業の展開、臨床研究や PⅣ試験の招致 運営主体:長崎県医師会 人員体制:8名(担当役員3名、アドバイザー3名、事務局2名) 2 2)設立の目標 (1)長崎県内における治験実施数の増加 ながさき治験医療ネットワークは、長崎県内の治験の増加を目 指します。 そのために、新規SMOの誘致や治験グループの設立など、治 験が行いやすい環境を整えていきます。当面は、長崎市内を重点 地域とします。 (2)未経験者の新規参入 ながさき治験医療ネットワークは、治験未経験の医療機関(特に 診療所)での治験実施の拡大を目指します。 そのために、医師をはじめ医療従事者への啓発活動や研修の場 を設け、治験に参加しやすい体制を整えていきます。 3 3)規模 登録医療機関数(平成27年1月現在):88施設(病院:41施設、診療所47施設) 総病床数:10,265床 診療科別医療施設数(標榜診療科を複数掲載) 標榜診療科 施設数 標榜診療科 施設数 内科 58 リウマチ科 10 呼吸器科 32 小児科 15 消化器科 41 外科 34 循環器科 33 整形外科 28 精神科 9 産婦人科 20 神経内科 16 皮膚科 21 脳神経外科 13 リハビリテーション科 36 泌尿器科 19 放射線科 25 耳鼻咽喉科 15 眼科 16 4 4)実務業務(重点活動) (1)ながさき治験医療ネットワーク事務局による強力な支援 窓口業務を担当するながさき治験医療ネットワーク事務局は、SMOと連携し、 治験実施機関の予約、連絡、課題の解決など支援事業を行っている。 迅速・確実な治験の実施を目指している。 (2)拡充したネットワーク ながさき治験医療ネットワーク登録医療機関数は活動開始当時28施設であっ たが、現在88施設まで拡大した。今後もネットワークの更なる拡大に努める。 (3)グループ化での治験支援 参加医療機関において疾患別 のグループ化を行っている。 27年1月現在で9グループが 構築され、リーダーとなる医師を 中心に効率的な治験体制を 築いている。 グループ 参加施設数 グループ 参加施設数 糖尿病 4 消化器科 15 透析 6 循環器科 8 眼科 7 皮膚科 6 産婦人科 耳鼻咽喉科 感染症 10 4 14 5 5)グループ別患者数 1)糖尿病グループ(4施設回答) Ⅰ型糖尿病 患者数 全体 1,020 53 ※平成25年10月~12月の患者数調査 2)眼科グループ(8施設回答) Ⅱ型糖尿病患者数 インスリン投与患者 糖尿病網膜症合併患者 172 68 白内障患者数 緑内障患者数 5,225 2,467 網膜色素 変性症患者数 49 3)透析グループ(5施設回答) 腎不全患者数(ステージ4、 GFR<30mL<min/1.73㎡) 681 全体 823 透析患者数 腹膜透析患者 血液透析患者 39 766 透析器械数 311 4)皮膚科グループ(6施設回答) 尋常性乾癬 患者数 259 アトピー性皮膚炎 患者数 1,588 慢性蕁麻疹 爪白癬患者数 患者数 825 492 尋常性ざ瘡患者数 1,505 5)消化器科グループ(15施設回答) 胃潰瘍患者数 1,338 十二指腸潰瘍 患者数 209 B型慢性肝疾患 患者数 232 C型慢性肝疾患 患者数 187 潰瘍性大腸炎難病 登録数(2012年度) 174 クローン病難病 登録数(2012年度) 51 消化管内視鏡 検査数(2012年度) 17,143 6)循環器科グループ(6施設回答) 高血圧患者数 慢性心不全患者数 心房細動患者数 6,371 1,441 946 7)産婦人科グループ(9施設回答) 月経困難症 子宮内膜症 子宮筋腫 子宮腺筋症 患者数 患者数 患者数 患者数 95 64 83 37 ACS(急性冠症候群) 患者数 81 8)耳鼻咽喉科グループ(3施設回答) アレルギー性鼻炎患者数 全体 通年性 季節性 2,039 1,937 106 急性扁桃炎・ 咽頭炎患者数 2,399 急性中耳炎 急性副鼻腔炎 患者数 患者数 268 1,833 6 6)実務業務(特徴) ★オール長崎による体制 ・長崎県医師会、長崎県薬剤師会、 長崎大学、長崎大学病院、長崎県 の連携 ・民間企業(株レクメド)との連携 ★疾患別のグループ化 ・糖尿病、透析、産婦人科、感染症、 耳鼻咽喉科、消化器科、循環器科、 皮膚科、眼科 ・グループリーダーによる治験統括 ★質の高い治験 ・医師と患者の強固な信頼関係 ・少ない脱落者 ★事務局による支援 ・定期的な患者数把握(アンケート調査) ・SMO2社との連携 ★治験等の相談、施設紹介 ・必要な医療機関の調査 ・施設訪問のアポイント調整 ★人材育成 ・ながさき治験交流会によるCRCの スキルアップと交流の場 ・医師を対象とした治験研修会等 ★治験の普及啓発 ・ホームページ、パンフレット配布 ・各種イベントでの市民啓発活動 7 7)実施業務(啓発活動) 人材の確保・育成・普及啓発活動 平成27年1月現在 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 地域説明会 3回 3回 ― ― ― ― ― ― ― 構築セミナー 1回 1回 ― ― ― ― ― ― ― 市民公開講座 3回 3回 1回 1回 ― ― ― ― ― 企業説明会 1回 ― ― ― ― ― ― ― ― 1回 1回 ― 1回 2回 1回 1回 1回 1回 ― ― 1回 1回 1回 1回 1回 1回 1回 フォーラム ― ― ― ― 1回 ― ― ― ― 市民啓発活動 ― ― ― ― ― ― 2回 2回 1回 CRC人材 育成講座 医療従事者 研修会 ※CRC人材育成講座は、21年度~25年度において日本臨床薬理学会の認定CRC制度単位を、 また、25・26年度は日本SMO協会の認定単位を取得。 8 8)実績 治験・臨床試験等実績 平成27年1月現在 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 依頼課題数 1 0 4 7 4 15 1 5 契約課題数 0 0 0 1 2 2 1 0 実施候補紹介 医療機関数 9 0 22 26 4 15 1 8 契約医療機関数 0 0 0 9 1 4 1 0 契約症例数 0 0 0 90 17 44 3 0 実施症例数 0 0 0 継続中 17 継続中 1 0 9 9)今後の目標 (1)登録医療機関における治験実施数の増加 ながさき治験医療ネットワークは、これからも治験未経験の医療 機関(特に診療所)での治験実施の拡大を目指し、医師をはじめ 医療従事者への啓発活動や研修の場を設け、治験に参加しやす い体制を整えていきます。 (2)長崎大学との連携 ながさき治験医療ネットワークは、長崎大学との連携を深め、長 崎大学IRBにセントラルIRBが委託できるように交渉中です。 担当窓口連絡先 ・ ・ ・ ・ ・ 連 絡 先:長崎県医師会 ながさき治験医療ネットワーク事務局 住 所:長崎県長崎市茂里町3-27 長崎県医師会館内 TEL/FAX:095-844-1111 / 095-844-1110 U R L :http://www.nagasaki.med.or.jp/chiken/index.htm E-Mail :[email protected] (ネットワーク事務局) 10
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