基礎制御工学・制御システム序論 (7) 解答 1. フルビッツの安定判別法だと D1 D2 = a1 = 1 a a 1 3 = a0 a2 = 1 × 1 − 1 × 3 = −2 より D2 が負であるので不安定. 2. (1) 開ループ伝達関数は G(s) = k k 1 = s(s + 1) 2s + 1 s(s + 1)(2s + 1) k = 1 であるので G(s) = 1 s(s + 1)(2s + 1) 実はこの伝達関数は演習問題 6 の問 1 で出題した伝達関数と同じである.したがって、ナイキスト線図 までは演習問題 6 の解答も参考にせよ. (2) 周波数伝達関数は s = jω を代入して G(jω) = = = = 1 jω(jω + 1)(j2ω + 1) 1 −3ω 2 + jω(1 − 2ω 2 ) ( ) jω 2ω 2 − 1 −3ω 2 + 2 2 (3ω 2 ) + ω 2 (1 − 2ω 2 ) ( 2 ) j 2ω − 1 −3 + 2 (4ω + 5ω + 1) ω (4ω 2 + 5ω + 1) 2 2 (3ω 2 ) + ω 2 (1 − 2ω 2 ) (3) 求めた周波数伝達関数から,以下のようになる. −3 1 lim Re [G(jω)] = ⃝. = −3 ω→0 1 2 lim Im [G(jω)] = −∞ ⃝. ω→0 3 lim Re [G(jω)] = 0 ⃝. ω→∞ 4 lim Im [G(jω)] = 0 ⃝. ω→∞ 5 Im [G(jωπ )] = 0 となるのは 2ωπ2 − 1 = 0 であるので ωπ = ⃝. 2 −3 Re [G(jωπ )] = 9 = − 3 2 √1 .したがって 2 (4) この制御系の開ループ伝達関数は s の項があるので不安定であるが,積分要素 (極に s = 0 が複数ない場合) には簡易型のナイキスト判別法が適用できる. 1 s が一つだけある場合 k = 1 のときのナイキスト線図は下図のようになる.したがって ω → 0 のときは (−3, −j∞),負の実 軸と交わるのは (− 32 , j0) であり,ω → ∞ において原点に近づく.よって,(−1, j0) を左側に見るので, 安定である. 2k (5) ゲインが k の場合,ωπ において負の実軸と交わるのは (− 2k 3 , j0) である.つまり,0 > − 3 > −1 で あれば負の実軸を交わるときに左側に (−1, j0) を見るので安定となる.したがって,0 < k < 条件である. ラウスの安定判別法で安定条件を求めてみよう.閉ループ伝達関数は Go (s) = 1+ k s(s+1) k 1 s(s+1) 2s+1 k(2s + 1) s(s + 1)(2s + 1) + k k(2s + 1) 2s3 + 3s2 + s + k = = したがって特定方程式は 2s3 + 3s2 + s + k = 0 すべての係数の正負が一致することから k > 0.ラウス表を作ると s3 行 2 1 0 s2 行 1 s 行 0 s 行 つまり 3 k 3×1−2×k = 3−2k 3 3 3−2k ×k−3×0 3 3−2k 3 3−2k 3 3×0−2×0 3 0 =0 =k > 0 であるので,k < 32 .したがって 0 < k < 2 3 2 となる. 3 2 が安定
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