(1) n = 5 - SUUGAKU.JP

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n 枚のカードに 1 から n までの自然数がひとつずつ書かれている.異なるカードには異なる数が
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n は自然数,p0 ,p1 ,Ý,pn は p0 > 0,Ý,pn > 0 かつ p0 + p1 + Ý + pn = 1 を満たす定数
書かれている.これら n 枚のカード を横一列に並べて,左端から i 番目( 1 5 i 5 n )のカード
とする.ポイント 0; 1; 2; Ý; n ¡ 1; n が,それぞれ p0 ; p1 ; p2 ; Ý; pn¡1 ; pn の確率で得
に書かれた数を ai とする.
られる試行 T を考える.試行 T を 1 回行って得られるポイントの期待値を a とし,A = [a] + 1
(1) n = 5 のとき,a1 < a2 < a3 かつ a3 > a4 > a5 を満たすカード の並べ方の総数を求めよ.
とする.ただし,実数 x に対して [x] は x を超えない最大の整数を表す.競技者は,試行 T を
(2) n = 3 とする.次の条件 ‘,’ を満たすカード の並べ方の総数を n の式で表せ.ただ
下記の各設問のルールに従って何回か行う.
し ,’ では,k = 2 のとき a1 < a2 < Ý < ak は a1 < a2 を表し ,k = n ¡ 1 のとき
(1) k を 1 5 k 5 n を満たす整数とする.競技者は,試行 T を以下のルールに従って最大 2 回まで
行う.
ak > ak+1 > Ý > an は an¡1 > an を表す.
1 試行 T を 1 回行い,もしポイントが k 以上であれば 2 回目の試行を行わず,このポイント
‘ 1<k<n
を賞金とする.
’ a1 < a2 < Ý < ak かつ ak > ak+1 > Ý > an
(3) n = 4 とする.次の条件 ‘,’,“ を満たすカード の並べ方の総数を n の式で表せ.た
2 1 回目のポイントが k 未満であれば 2 回目の試行 T を行う.このとき,1 回目のポイントは
だし,“ のそれぞれの不等式は (2) と同様に,p = 2 のとき a1 > a2 を表し,q = p + 1 の
無効とし,2 回目のポイントを賞金とする.
とき ap < ap+1 を表し,q = n ¡ 1 のとき an¡1 > an を表す.
このとき賞金の期待値を bk とする.bk を求めよ.
(2) (1) の期待値 bk は k が A のとき最大となることを示せ.
‘ 1<p<q<n
(3) m を 1 5 m 5 n を満たす整数とする.競技者は,試行 T を以下のルールに従って最大 3 回ま
’ a1 = n かつ ap = 1
“ a1 > a2 > Ý > ap かつ ap < ap+1 < Ý < aq かつ aq > aq+1 > Ý > an
( 徳島大学 2014 )
で行う.
1 試行 T を 1 回行い,もしポイントが m 以上であれば 2 回目以降の試行を行わず,このポイ
ントを賞金とする.
2 1 回目のポイントが m 未満であれば 2 回目の試行 T を行う.2 回目のポイントが A 以上で
あれば 3 回目の試行を行わない.このとき,1 回目のポイントは無効とし,2 回目のポイン
トを賞金とする.
3 2 回目のポイントが A 未満であれば 3 回目の試行 T を行う.このとき,1 回目,2 回目のポ
イントは無効とし,3 回目のポイントを賞金とする.
このとき賞金の期待値を cm とする.cm を求めよ.
(4) (3) の期待値 cm は m が B = [bA ] + 1 のとき最大となり,cB = bA であることを示せ.ただ
し,bA は (1) で求めた期待値 bk の k = A のときの値である.
(5) n = 5 とし,試行 T として,5 枚の硬貨を同時に投げ,表の出た枚数をポイントとする試行を
考える.また,bk ,cm は上記で定義したものとする.
‘ p0 ,p1 ,p2 ,p3 ,p4 ,p5 ,a を求めよ.
’ (1) のように最大 2 回試行を行う場合,bk の最大値を求めよ.
“ (3) のように最大 3 回試行を行う場合,cm の最大値を求めよ.
3
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n を自然数,i を虚数単位とする.集合 I1 ; I2 ; I3 ; I4 ,および A を
3 個の玉が横に一列に並んでいる.コインを 1 回投げて,それが表であれば,そのときに中央に
ある玉とその左にある玉とを入れ替える.また,それが裏であれば,そのときに中央にある玉
I1 = fk j k は n 以下の自然数 g
とその右にある玉とを入れ替える.この操作を繰り返す.
I2 = f¡k j k は n 以下の自然数 g
I3 = fki j k は n 以下の自然数 g
(1) 最初に中央にあったものが n 回後に中央にある確率を求めよ.
I4 = f¡ki j k は n 以下の自然数 g
(2) 最初に右端にあったものが n 回後に右端にある確率を求めよ.
A = I1 [ I2 [ I3 [ I4 [ f0g
( 信州大学 2014 )
とする.集合 A の要素が 1 つずつ書かれたカードが 4n + 1 枚ある.ただし,それぞれのカード
に書かれている要素は異なるものとする.これらのカード をよくまぜて,左から右に一列に並
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べる.左から k 番目のカードに書かれた数を Xk とするとき,次の確率を求めよ.
0; 1; 2; 3; 4 の 5 個の数字を使って,4 桁の数を作る.このとき,各桁の数字が異なり,3 の倍
数となる数は
(1) 積 X1 X2 X3 が 0 となる.
個ある.また,各桁の数字に重複を許すとき,3 の倍数となる数は
個ある.
(2) 積 X1 X2 X3 が実数となる.
( 福岡大学 2014 )
(3) 和 X1 + X2 が実数となる.
(4) X1 (X2 + X3 ) が 0 となる.
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(5) X1 (X2 + X3 ) が実数となる.
さいころを n 回( n = 1 )投げて,出た目の最小公倍数を l とするとき,次の確率を求めよ.
(1) 2 と 3 の少なくとも一方が一度も出ない確率
( 愛媛大学 2015 )
(2) l が素数となる確率
(3) l が出た目の一つに等しい確率
( 滋賀医科大学 2014 )
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数直線上の点 P を次の規則で移動させる.一枚の硬貨を投げて,表が出れば P を +1 だけ移動
させ,裏が出れば P を原点に関して対称な点に移動させる.P は初め原点にあるとし ,硬貨を
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n 回投げた後の P の座標を an とする.
(1) n 本中 k 本の当たりが入ったクジを n 人で順番に引く.引いたクジは元に戻さないとして,i 番
k
目にクジを引く人の当たる確率が
であることを示しなさい.ただし,0 < k < n とする.
n
p
(2) 関数 y1 = sin x と y2 = 2 sin(a ¡ x) について,y = y1 + y2 の最大値が 7 になるとき,定
(1) a3 = 0 となる確率を求めよ.
(2) a4 = 1 となる確率を求めよ.
次の各問いに答えなさい.
数 a の値を求めなさい.
(3) n = 3 のとき,an = n ¡ 3 となる確率を n を用いて表せ.
( 一橋大学 2014 )
(3) 放物線 y = ax2 と直線 y = bx で囲まれる部分の面積を 2 等分する直線 x = p を求めなさい.
ただし,a; b > 0 とする.
( 大分大学 2014 )
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自然数 n に対して,1 から 2n までのすべての自然数を次の条件(ア)および( イ)を満たすよ
うに並べた順列 [i1 ; i2 ; i3 ; i4 ; Ý; i2n¡1 ; i2n ] の総数を f(n) とする.
(ア) k = 1; 2; Ý; n に対して i2k¡1 < i2k
( イ) n = 2 ならば i1 < i3 < Ý < i2n¡1
たとえば n = 1 のとき条件(ア)を満たす順列は [1; 2] のみであるから f(1) = 1 となる.
(1) f(2); f(3) を求めよ.
(2) n = 2; 3; Ý とするとき,f(n) と f(n ¡ 1) の間の関係式を求めよ.
(3) f(n) を求めよ.
( 鳥取大学 2014 )
10 赤玉 7 個と白玉 5 個を A,B,C の 3 つの箱に入れる.
(1) 赤玉 7 個だけを 3 つの箱に入れるとき,入れ方は アイ 通りである.ただし,玉が入らない
箱があってもよいものとする.
(2) 赤玉 7 個と白玉 5 個を 3 つの箱に入れるとき,入れ方は ウエオ 通りである.ただし,玉が入
らない箱があってもよいものとする.
(3) どの箱にも 1 個以上の玉を入れるとき,赤玉 7 個と白玉 5 個を 3 つの箱へ入れるような入れ方
は カキク 通りである.
( 青山学院大学 2012 )