来週の金融市場見通し : 12/28~1/8

2015 年 12 月 25 日号
来週の金融市場見通し
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
< 12/28 ~ 1/8 >
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
■来週の見通し
今年も残りわずか。昨年末の日経平均株価は 1 万 7,450 円、長期金利は 0.33%、ドル円は 119 円半ばでした。日銀の異次元緩和が継続する中、12 月
25 日時点では、それぞれ 1 万 8,769 円、0.28%、120 円台前半で、このままいけば、株高、債券高、円安で終わりそうです。今年は、欧州中央銀行(E
CB)が国債購入を開始。米連邦準備制度理事会(FRB)は 9 年半ぶりの利上げに踏み切りました。今後は、米利上げの影響に加え、次の米利上げはい
つか(3 月なら年 4 回、4 月なら年 3 回、6 月なら年 2 回の利上げペース)
、日銀が追加緩和に動くかなどが注目されそうです。
◆株価 : 掉尾の一振を期待
◆長期金利 : 低位のレンジ継続
◆為替 : 方向感を探る
【予想レンジ】 日経平均株価
【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り)
【予想レンジ】 ドル円レート
(来週)18,500~19,200 円 (1 月)18,000~21,000 円
(来週) 0.25~0.31%
(来週) 119.0~122.5 円
23,000
22,000
21,000
20,000
19,000
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
(円)
日経平均株価
予想レンジ
上限
新発10年債利回り
(%)
0.8
(1 月) 0.20~0.40%
0.7
予想レンジ
上限
0.5
0.4
15/5
15/7
(年/月、日次)
15/9 15/11 16/1
予想レンジ
上限
125
120
下限
110
下限
0.1
15/3
ドル円レート
115
0.3
0.2
15/1
(円/ドル)
130
0.6
下限
135
(1 月) 118.0~127.0 円
0.0
15/1
15/3
15/5
15/7
(年/月、日次)
15/9 15/11 16/1
105
100
15/1
15/3
15/5
15/7
(年/月、日次)
15/9 15/11 16/1
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
クリスマス・ラリーから米株は堅調な動きとなってい
日銀が長期国債買入れの平均残存期間を長期化したこ
米利上げが緩やかなペースになると見込まれること
るものの、国内株はさえない動き。米利上げ前には 123
と、来年度の国債発行額が減額されることに加え、原油
や、利上げ前に膨らんでいたドル買いのポジションを調
円前後にあったドル円が、120 円台前半まで下落して
安から低インフレが長引くとの見方が広がっており、長
整する動きなどから、ドル円は 120 円台前半まで下落
いることが、国内株の足を引っ張っているとみられま
期金利の水準は、これまでの 0.3%付近から 0.2%後半
しています。米金利が落ち着いた動きになっていること
す。もっとも、原油価格が下げ止まってきており、米株
へと低下しています。米長期金利の落ち着きも、国内の
も、ドルの上値を抑えている格好です。日銀の追加緩和
が一段高になると、買い安心感が広がりそうです。年末
長期金利の上昇の抑制要因です。もっとも、0.2%半ば
への期待もやや後退し、円売りも強まっていません。日
にかけ上昇する“掉尾の一振(とうびのいっしん)
”へ
に近づくと、低下し過ぎへの警戒感も強まりそうです。
米の金融政策の方向性の違いからドル高・円安地合い
の期待もくすぶりますが、しばらくはドル円、米株睨み
長期金利は、上昇余地、低下余地を探りながらの、0.2%
も、ドル買いのポジション解消が一服し、次回の米利上
の状況が続きそうです。
後半を中心とした低位での動きが続きそうです。
げを織り込むまでは、方向感は出にくそうです。
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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来週の金融市場見通し
2015 年 12 月 25 日号
■来週の主な内外スケジュール
12/28
月
12/29
火
12/30
水
12/31
木
1/1
金
鉱工業生産指数(11 月、速報値)
商業販売統計(11 月、速報値)
米 2 年国債入札
製造業部門別投入・産出物価指数
(11 月)
米 5 年国債入札
米消費者信頼感指数(12 月)
米 7 年国債入札
米中古住宅販売成約指数(11 月)
ユーロ圏マネーサプライ(11 月)
◎東京市場休場
米シカゴ購買部協会景気指数(12 月)
◎東京・米・欧・中国市場休場
中国製造業PMI(12 月)
米 S&P ケース・シラー住宅価格指数(10 月)
1/4
月
1/5
火
1/6
水
1/7
木
1/8
金
日経日本製造業 PMI(12 月、改定値)
米ISM製造業景況指数(12 月)
ユーロ圏製造業PMI(12 月、改定値)
中国財新製造業PMI(12 月)
10 年利付国債入札
新車販売台数(12 月)
マネタリーベース(12 月)
ユーロ圏消費者物価指数(12 月、速
報値)
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事
録(12/15・16 日開催分)
米ISM非製造業景況指数(12 月)
米ADP雇用統計(12 月)
米貿易収支(11 月)
米製造業受注(11 月)
ユーロ圏生産者物価指数(11 月)
国庫短期証券入札(3 か月)
30 年利付国債入札
東京都心オフィス空室率(12 月末)
ユーロ圏消費者信頼感指数(12 月、
確報値)
ユーロ圏小売売上高(11 月)
ユーロ圏失業率(11 月)
国庫短期証券入札(6 か月)
日銀「主な意見」(12/17・18 日開催分)
日銀「生活意識に関するアンケート
調査(第 64 回)」の結果
家計消費状況調査(11 月、速報値)
景気動向指数(11 月、速報値)
毎月勤労統計(11 月、速報値)
民間企業資本ストック(15/7-9 月期)
米雇用統計(12 月)
米卸売在庫(11 月)
米消費者信用残高(11 月)
(注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。
(出所)各種報道を基に、しんきん投信作成
■来週の注目点
鉱工業生産指数(11 月)
12 月 28 日(月)午前 8 時 50 分発表
鉱工業生産指数
(2010年平均=100)
130
日本の鉱工業生産指数は 10 月に 98.8 となり、前月比では 1.4%上昇と、2か月連
続の上昇となりました。11 月は小幅な低下が予想されるものの、経済産業省による基
調判断は「生産は一進一退で推移している」で据え置かれるものと見込まれます。
輸出や消費が伸び悩む中、鉱工業生産の力強い回復は当面、期待しにくい情勢です。
他方、在庫調整が進捗しつつあることや、設備投資計画が堅調であることから、生産
が大きく落ち込む可能性は低いでしょう。
なお、四半期ベースの鉱工業生産指数は、7-9 月期に前期比 1.2%低下となった後、
10-12 月期は小幅ながらも上昇に転じる見通しです。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
120
110
100
90
80
70
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
(注)季節調整値
(出所)経済産業省よりデータ取得し、しんきん投信作成
2012
2013
2014
2015
(年、月次)
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2015 年 12 月 25 日号
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果を保証・示唆するものではありません。
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《ご注意》
上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運
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