知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

い~な
あまみ
中 央
しらさぎ
さくら
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 814 号 2012.5.27 発行
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就労支援から特産に 水耕サラダナを収穫 静岡県御殿場市社会福祉法人
日本農業新聞 2012 年 5 月 25 日
静岡県御殿場市の社会福祉法人ステップ・ワン
は今月から、水耕栽培のサラダナ「マルチリーフ
レタス」の初収穫を始めた。JA御殿場と委託契
約し、道の駅や直売所で販売する。農業による障
害者の就労支援と、新たな特産品作りを両立させ
た取り組みだ。
同法人は一般企業に就職が困難な障害者の就
労支援で、軽作業や喫茶店を運営している。時期
によって作業量に偏りがあるため、通年作業でき
る水耕栽培に目を付けた。
ビニールハウス10アールと栽培設備は、県の
補助事業を活用して設置。栽培指導を担当する、元JA職員の小見山敏郎さん(60)の
助言で、栽培しやすく、レタスよりひと回り小さくて食べやすい品種を選んだ。
ハウスでは利用者10人が午前9時から午後3時まで種まきや移植、収穫や袋詰めを行
う。7日から収穫が始まり、1日約300袋をJAを通して直売所などで販売する。利用
者は、就労支援の場ができたことで新たな募集につながった。
同市では特産を目指し高原野菜の栽培に力を入れている。マルチリーフレタスの水耕栽
培には富士山の麓の湧き水を使うため「ブランドの一つとして地域に貢献できる。えぐ味
が少なくておいしい」と、小見山さんは自信を見せる。
農業による就労支援は、利用者にも変化をもたらした。同法人の根上豊子理事長は「緑
に触れることで安心したり、植物が成長する様子がやりがいにつながっているようだ」と
話す。障害者の手当てアップや、継続することで自信を付け、就労にもつなげていきたい
考えだ。
家族に言えなくて…「飛び込み」出産100件増 大阪府調査 医療機関の切迫感強まる?
産経新聞 2012 年 5 月 24 日
妊婦検診をほとんど受けず、救急搬送などで「飛び込み」出産するケースが、大阪府内
で妊婦300人に1人の割合に上ったことが24日、府と大阪産婦人科医会の調査で分か
った。理由は受診費用がないなどの経済的理由が33%と最も多く、全体の16%を占め
る未成年では、
「家族に言えず、どうしていいか分からなかった」が35%だった。過去2
年の調査より約7割増加しており、府は引き続き調査を進め、対策を検討する。
調査は、分娩(ぶんべん)を扱う府内の医療機関約150施設で実施。妊婦検診が3回
以下か、最終受診から3カ月以上受診しなかったケースについて報告を求めた。飛び込み
出産の報告は計254件あり、妊婦の年齢は13~43歳。平均年齢は26・9歳で、未
成年は16%、未婚は67%だった。非正規雇用も含めて就業していたのは22%で、3
4%は生活保護を受けていた。
6割は母子手帳を取得しながらの未受診で、母子保護法違反に該当する。未受診の理由
(複数回答)で多いのは「経済的問題」に続き、未婚や不倫など「家庭事情」
(16%)、
「認
識の甘さ」(15%)だった。居住地は、「不明」が最多の35%。住むところを転々とし
ていたり、妊婦が明かさなかったケースもあった。
未成年では、妊娠発覚後に相手の男性と連絡が取れなくなるケースや、相手が分からな
いケースもあり、大阪産婦人科医会は「成人とは別に対策を考えていく必要がある」と指
摘した。
ひんやり施設おこしやす
京都市節電策
読売新聞 2012 年 5 月 25 日
京都市は24日、節電対策推進本部会議(本部長=門川大作市長)を市内で開き、関西
広域連合の節電目標に合わせ「2010年度比15%以上」の節電に取り組むことを決め
た。
「市民と一緒に取り組む」をスローガンに、市庁舎や地下鉄駅での節電のほか、冷房の
効いた市中の施設「クールスポット」に市民が出かけやすくして、家庭の電力消費を引き
下げる試みを導入する。
(横田加奈)
節電期間は7月2日~9月7日(8月13~15日は除く)で、時間は午前9時~午後
8時とした。病院や障害者施設、幼稚園など約60施設は対象外とする。
クールスポットには当面、公共施設4か所をあてる。
市青少年科学センターと市美術館のコレクション展(8月25日から)で入館料を無料
にする。京都国際マンガミュージアムでは入館料を割り引き、元々無料の生涯学習総合セ
ンターでも日中に市民の興味を引くイベントを企画する。
他の公共施設での実施や映画館にも日中の割り引きを求めることも検討する。これらに
より市民の外出が増えると家庭での電力消費が減り、市全体で節電効果を得るという考え
方だ。
市庁舎や区役所などの節電対策も強化する。事務系部門約170施設では、全体の4分
の1の照明を消して室温の下限28度を徹底。会議は電力需要のピーク時を外して行い、
会議室冷房は日中に停止、コピー機の使用台数も制限する。
地下鉄の間引き運転は行わないが、全駅で蛍光灯を3分の1消し、日中に1~2時間冷
房や換気を止める。ごみの焼却熱で発電機を回す4か所の処理施設では、6月分のゴミの
焼却を7月以降に行い発電力を向上し、関電への売電量も増やす。
一方、市は会議の中で、人工呼吸器を24時間使用する在宅患者が74人いることを明
らかにした。停電時に保健師が出向くなど、患者が生命の危機に陥らないための対応を検
討している。
門川大作市長は「市民生活や企業活動を守りながら、率先して節電対策に取り組んでい
きたい」と語った。
ふれあいカフェ:障害者が調理や接客
地域の交流の場、大町で営業中 /佐賀
毎日新聞 2012 年 05 月 25 日
障害者らが調理や接客を担当する「ふれあいカフェ」が、大町町総合福祉保健センター
にオープンした。働く障害者はやりがいや喜びを実感しており、地域住民との交流の場に
もなっている。
同センターでデイサービスに使われていた空きスペースを活用。今年4月から、大町ふ
れあい共同作業所を運営する「つくしのさと」と、
「地域のきずな」の2団体が協力して運
営を始めた。
カフェでは、ラーメンやカレーなどの昼食メニューのほか、コーヒーや軽食も用意。障
害者は、調理や接客、会計など役割分担して仕事をこなしている。
大町ふれあい共同作業所に通い「ふれあいカフェ」で接客を担当する田代里美さん(2
5)は「お客さんに喜んでもらえるのはうれしい。まだ仕事に慣れていないので、これか
らもっとがんばりたい」と笑顔で話した。
営業時間は、日〜水曜日が午前11時〜午後3時、木〜土曜日は午前11時半〜午後1
時半。
【蒔田備憲】
古事記:編さん1300年 トイレで神話
イラスト、文章入り手ふきタオル好評 /宮崎
毎日新聞 2012 年 05 月 25 日
◇個室でじっくりながめて! 宮崎市の障害者就労支援施設「やじろべえ」が製作
宮崎市の障害者就労支援施設「やじろべえ」が、古事記に登場する宮崎ゆかりの神話を、
イラストと文章で紹介したトイレ用手ふきタオルを製作した。その名も「トイレで神話」。
昨年から販売しているが、古事記編さん1300年の今年は市内のみやざき物産館や西都
市の西都原考古博物館で人気を集め、関西からも注文が入り始めた。
やじろべえは、宮崎市の社会福祉法人「まほろば福祉会」が運営。身体、知的障害者ら
44人が通い、Tシャツやタオルのプリントを請け負っている。
「トイレで神話」は幅34
センチ、長さ85センチ、綿100%で1050円。絵柄は3種類あり、▽みそぎ池と天
の岩戸隠れ▽天孫降臨と海幸山幸▽鵜戸の豊玉姫と美々津お舟出−−と1枚につき物語を二
つずつ紹介している。
製作のきっかけは2年前。福祉施設と県内のクリエーターが協力して付加価値の高い商
品を作り、障害者の賃金を高めようという県の「ハローアーティストプロジェクト」の中
で生まれた。施設の弓削貴典支援課長(39)が「福祉施設のイメージを脱却するおしゃ
れな商品を」と県内各地に舞台がある神話を題材に、個室でじっくりながめる機会のある
トイレ用タオルを考案。宮崎市のイラストレーター、ヒダカアヤさんにデザインを依頼し、
ほっと一息ついた後、手をふきながら神話にも触れられる商品が完成した。
通所者は、施設の機械で一枚ずつ丁寧にタオルにプリントし、さらに手作業でトイレッ
トペーパー風に丸めて包装。包装紙には神々の系図や宮崎の方言も印字されている。
「偶然、商品化のタイミングが古事記編さん1300年の節目にかぶった。おかげで上
り調子です」と弓削課長。今年に入ってからは奈良市の土産物店、大阪市の西日本高速道
路のサービスエリア運営会社と県外からの注文や問い合わせが続いているという。
印刷担当の河野富士雄さん(63)は「インクの吹きつけの微調整が難しいが、心を込
めて手作りしている。観光客だけでなく、地元の人にも県外へのお土産にしてほしい」と
PRしている。
【百武信幸】
あい仲間:今治の地域活動支援センター「作業所こまどり」
愛媛
飼育したヒツジから織物
/
毎日新聞 2012 年 05 月 25 日
今治市菊間町長坂の地域活動支援センター「作業所こまどり」では、障害者らがヒツジ
を飼育し、刈った毛を織って製品化している。羊毛の織物作りは5年目を迎え、主任指導
員の菅まりさん(65)は「メンバーやスタッフで楽しいことをやっていたら、今にたど
りついた」と振り返る。
今月の晴れた日の午後。こまどりから約2キロ離れた飼育場に、その日のヒツジの世話
をする「メリーさん当番」の渡部文良さん(40)と菅さんが訪れた。9匹のヒツジはた
ちまち2人の回りに集まり、渡部さんは小屋の掃除と餌やりを手際良くこなす。ヒツジに
抱きつく渡部さんは「ヒツジが大好き。どうしたら喜んでくれるかいつも考える」と笑う。
こまどりは9年前に開設。菅さんらボランティアを含めたスタッフ9人で運営し、20
〜50代の地域の知的・精神障害者9人が通う。以前は葛やケナフ、綿などの「草木布(そ
うもくふ)
」を織っていたが、これらの素材から糸をつむぐのは手間がかかるため、07年
に島根県から雑草を食べるヒツジを購入。飼育法も一から学んだ。羊毛から織った製品は
評判を呼び、今では市内の大型直販店に並べられるほどだ。
昨春からは「与えられるばかりではなく、自分たちで発信しよう」と、地元住民らを対
象にヒツジの毛刈り体験会を開催。2回目の今春は家族連れら約400人でにぎわった。
菅さんは「
『障害者が作っているから買おう』では嫌。『こまどりさんで作っているから
買おう』と言ってもらえるように頑張りたい」と意気込んでいる。【津島史人】
障害者トーク 発信中
朝日新聞 2012 年 05 月 26 日
第1回の放送で、マイクを持って話す北古賀さん(左端)
と小松原さん(右手前)=6日、佐賀市白山2丁目
今月1日に開局した佐賀市のコミュニティーラ
ジオ「えびすFM」
(佐賀市白山2丁目、89・6
メガヘルツ)で、障害者が出演するトーク番組「エ
イブル・オン・ラジオ」が放送されている。日々
の暮らしの楽しみや、生活の不便さなど、障害の
ある人たちの目線で情報を発信している。
パーソナリティーを務めるのは、障害者の芸術
活動を支援するNPO法人「アートフル」の副理
事長小松原修さん(40)と、脳性マヒの障害があり、電動車いすで生活する北古賀雄三
さん(27)
。発達障害者や知的障害者らをゲストに迎え、毎週日曜日午前9時~11時、
放送している。
第1回の放送があった6日は、車いすで過ごす日常の不便が話題になった。
思うように体が動かせない北古賀さんは、車いすから便座に移る際に転落の危険がある
ため、トイレに入るにはサポートが必要だ。
小松原さん 「ひとりで外出したときに、どうしてもトイレに行きたくなったらどうす
るの」
北古賀さん 「見知らぬ人に、
『ちょっとお時間良いですか』って声をかけて、『トイレ
を手伝ってもらえますか』といきなりお願いするんです」
小松原さん 「初対面の人でしょう。話しかけるのも、介助を受けるのも、こわくない
の」
北古賀さん 「勇気いりますよ。でも、経験上、8割が手伝ってくれます」
20日にあった3回目の放送では、日常生活に潜む偏見に踏み込んだ。
この日のゲストは電動車いすを使う女性。バス停でバスを待っていたとき、停留所で手
を挙げているのに4台以上のバスが次々と通り過ぎていったという。北古賀さんは「乗る
かどうか分からなければ、まず止まって『乗りますか』と確認して」と訴えた。
番組にはこれまで、放送を聞いたリスナーから感想や質問が届く。20日は「車いすバ
スケットは知っていたけれど、
(番組で)車いすサッカーを初めて知りました。車いすでで
きる運動って案外多いんですね。知らないことを知ることが出来て楽しいです」というメ
ッセージが紹介された。
番組は、養護学校教諭として障害のある子どもたちと長年関わった経験を持つ小松原さ
んが、福岡の障害者がDJを務めるインターネットラジオを聴き、「佐賀でも障害者が表現
する場を作りたい」と始めた。
「モノの見方は一辺倒じゃなくていい。障害のある人の感性
や価値観をみんなで共有していきたい」と話す。
番組では、ラジオに出てみたい障害者を募集している。「普段聞きにくい」と思っている
ような質問や、出演者へのメッセージも受け付ける。電話・ファクス(0952・97・
9699)
、メール(896@ebisufm.com)。
(堀江昌史)
障害に負けず鳥大合格 全国初、入試でパソコン使用
日本海新聞 2012 年 05 月 27 日
聴覚過敏がある斉藤さんは雑音を除去するヘッドホン
をいつも着けている。パソコンも、授業には欠かせない
“相棒”だ
文章は読めるが文字を書くことが苦手という
発達障害のある鳥取市内在住の斉藤真拓さん
(20)が今春、鳥取大学地域学部に入学した。
書くことが困難な障害のある人はこれまで受験
を諦めることが多かったが、日本の大学として
は初めて鳥取大学が入試の際にパソコンの使用
を認め、晴れて合格した。関係者は「画期的な
こと」と評価している。
斉藤さんは「アスペルガー症候群」の診断を受け、文章は難解でも読めて理解できるが、
頭の中で答えはあっても筆記具で書くことに困難が伴う。このため、筆記試験や小論文は
苦手だった。
「勉強をするのが好き」と高校2年のとき大学進学を決意。鳥取大学付属特別支援学校
専攻科に進み、塾にも通った。一方で、障害や病気で困難を抱える生徒らにパソコンやサ
ポート機器・ソフトを提供して大学進学や就職を支援している東京大学先端科学技術研究
センターのプログラムにも参加。進学先を検討した結果、地元の鳥取大学地域学部地域政
策学科をAO入試で受けることにした。
パソコンでの受験を同大学の入学センターに申請したところ、大学側が準備したパソコ
ンを使用することを条件に受験が許可された。パソコンには漢字変換機能があるため受験
生間の公平性が確保できないとして、手が不自由な受験生以外で入試に使用を認めた大学
はないが、
「小論文を書くことと漢字変換は別。総合的な判断でパソコン受験を認めた。特
にAO入試はここで学びたいという気持ちが強い人が受験するので、入学後のことに主眼
を置いた」と同大学地域政策学科長の藤田安一教授は話す。
同大学AO入試では2次選考に小論文が課されるが、斉藤さんは日本の選挙の問題点や
若い人たちが選挙に関心を持つためには何が必要かを書き、合格した。
発達障害者支援法が施行されて7年が経過したが、社会の理解が進んでいるとは言い難
く、発達障害があることを公表していない受験生は多い。その中で読字や書字に困難のあ
る発達障害は今回のような特別措置がなく、大学受験を諦めざるを得ないことがほとんど。
斉藤さんを支援した東京大学先端科学技術研究センターの近藤武夫講師は、鳥取大学の対
応を「“特別”ではなく自然に受け入れている」と評価する。
入学して2カ月。斉藤さんは「大学の授業は楽しい。議論ができる友人をたくさんつく
りたい。福祉に貢献できる人になって地域から世界を変えていきたい」と目を輝かす。
斉藤さんの大学合格をきっかけに、同様に進学を目指す仲間も現れ始めた。斉藤さんの
母(44)は「進学をしたいと思っても大学によって組織が違うので相談窓口が分からない
ことが多い。息子の合格がほかにもつながっていったら」と期待を膨らませている。
障害者差別禁止条例:「つくる会」要望書を県に提出
/鹿児島
毎日新聞 2012 年 05 月 26 日
県内36の障害者団体で組織する「県に障害者差別禁止条例をつくる会」
(岩崎義治代表)
が25日、差別を禁止する条令の制定を求める伊藤祐一郎知事宛ての要望書を提出した。
要望書は「どのようなことが差別なのか、差別をはかる物差しがないのが現状」と指摘。
「間接的な差別や配慮の欠如で障害者の社会参加が妨げられることも多くあり、救済の道
が開かれていくことが必要」と求めた。
要望には同会の会員約30人が参加。松田典久・県保健福祉部長に対して「障害者には
行政に相談しても無駄だという意識がある。相談を受けたらどう動くかが一番大切」など
と訴えた。松田部長は「実情を把握して、今後どう進めていくかを検討したい」と答えた。
障害者差別禁止条例は06年に千葉県で全国で初めて制定され、11年には熊本県で可
決されるなど全国的に制定の動きが続いている。岩崎代表は「鹿児島は離島を抱えるなど
特殊な事情がある。地域に根ざした独自の条令を作ってほしい」と話した。
【黒澤敬太郎】
「敵がバトルゲームのように出てくる」橋下氏、米紙記事の指摘に“反論”
産経新聞 2012 年 5 月 24 日
米紙ワシントン・ポストが取り上げた橋下徹大阪市長。
「日本の
不満を背景に人気が高まっている」と分析した(写真は電子版)
橋下徹大阪市長は24日の定例会見で、米紙ワシン
トン・ポストが23日付の1面で「敵を作り、論戦し
て有名になった」などと橋下氏の分析記事を掲載した
ことについて、
「市長の仕事を取材してもらっているの
は大変うれしい。批判してもらうところは批判しても
らいたい」と述べる一方、「僕は敵を作りたくないが、
向こうからバトルゲームみたいに次々と敵が出てく
る」と“反論”した。
記事では、橋下市長を「うんざりした(日本)社会
の産物」
「民衆扇動家」と形容。高い支持率や大阪維新
の会の活動のほか、市職員への入れ墨調査についても
取り上げている。
橋下市長は、記事で挙げられた「敵を作る」手法は
自ら意図していないとの見解を示す一方、「民主的な国には多様な価値観がある。敵が出な
いということは、政治をやっていないことになる」とも主張。自身への支持については「既
成政党への不信(の裏返し)だろう」と分析した。
防ごう孤立死:単身の知的障害者を地域ぐるみで支援…神戸
毎日新聞 2012 年 05 月 27 日
男性の誕生日をケーキで祝う(左から)武田陽子理事長と岩田裕子さん、
眞さん=神戸市東灘区で2012年4月13日、桜井由紀治撮影
神戸市東灘区で、
母親を亡くして1人になった中度の知的障害
のある男性(51)が、地域で住民らの支援を受けながら暮らし
ている。
同居する家族と一緒に障害者や認知症のお年寄りが遺体
で見つかる「孤立死」が相次ぐ中、家族は「もし、自分が死んだ
ら」という不安にさらされている。孤立死を防ぐために、男性の
ケースは一つのヒントになりそうだ。
男性は一人っ子で、
父親を94年に亡くしてからは母親と2人
暮らし。母親は、障害者の自立を支援するNPO「チャレンジひ
がしなだ」
(武田陽子理事長)が03年に設立された当初から加
わっていた。
会員が異変に気づいたのは10年春ごろ。母子は汚れた服を着て、風呂にも入っていな
い様子だった。母親は昔話を繰り返し、病院で認知症と診断された。家の中はごみだらけ。
母親が食事を作っている形跡はなく、男性は好きなものを買っては食べ散らかしていた。
会員が神戸市の障害者相談窓口「ひがしなだ障害者地域生活支援センター」に通報し、
母親に成年後見人が付いた。10年6月、母親ががんで緊急入院。男性は夜中、会員に「ど
うしたらいい」と電話で助けを求めてきた。後見人や武田理事長、支援センター担当者ら
が集まり、どう支援するかを協議した。施設に入る選択肢もあったが、男性は公園の清掃
の仕事もしており、
「自宅で暮らしたい」と希望した。
別のNPOで障害者権利擁護活動に取り組む岩田裕子さん(62)が成年後見制度の保
佐人として、自宅での暮らしを見守ることになった。夫眞(まこと)さん(67)もボラ
ンティアとして加わった。
「チャレンジ」は拠点のマンションで通常は月に1〜3泊程度実
施している障害者の宿泊訓練を、男性には一時、毎月7日間に延長。会員らも交代で泊ま
り込み、洗濯や入浴、掃除などを教えている。
母親は同年12月1日、息を引き取った。
「定期券をなくした」
「トイレの水が止まらない」。岩田さん夫妻には男性からひっきり
なしに電話がかかる。夫妻は「まるで住宅の管理人」と苦笑するが、
「親のように頼りにし
てくれるのがうれしい」と、関わり続けていくことを決めている。
4月13日、会員らは男性の51回目の誕生日をケーキで祝った。男性は「時々寂しい
こともあるけど、大丈夫。皆が心配してくれるからうれしい」と笑顔を見せた。武田理事
長は「男性は親がいるうちに会とつながっていたからこそ地域ぐるみでの支援が可能にな
ったが、1人暮らしには限界がある」と話し、日常生活の支援を受けながら自立した生活
を送れるケアホームの整備を訴えている。【桜井由紀治】
万葉荘園:30周年記念式典に300人−−三郷町 /奈良
毎日新聞 2012 年 05 月 27 日
知的障害者支援施設「みどり園」などを運営する社会福祉法人万葉荘園(三郷町城山台
2)の創立30周年を記念した式典が26日、三郷町の町文化センターで開かれ、入所者
や家族ら約300人が参加した。式典後はお笑いコンビによる漫才や地元の西和清陵高の
生徒による吹奏楽の演奏などが行われ、式典に花を添えた。
式典では、田中智理事長(77)が「これからも利用者の方が快適に過ごせる場所をつ
くりたい」とあいさつ。その後は「記念ライブ」として漫才や吹奏楽が披露され、会場を
盛り上げた。
万葉荘園の共同生活施設を利用している鈴木孝幸さん(47)は「漫才がおもしろかっ
た」と笑顔で話していた。
【芝村侑美】
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行