平成24年3月21日 練馬区立光が丘第一中学校 校 平成 23 年度 練馬区立光が丘第一中学校 長 境 田 聡 学校評価についての報告 保護者の皆様から頂いたアンケート結果、生徒によるアンケート結果をもとに本校の学校経営計画の 重点項目を中心に自己評価をいたしました。この自己評価について本校の学校評議員よりご意見をいた だきまとめたものを学校評価として報告させていただきます。この結果を来年度の学校経営に反映し、 さらに生徒が充実した学校生活を送れるよう努めてまいります。 1 自己評価結果 【重点1】 学力向上 ① わかる授業、喜びのある授業の展開 ≪生徒による授業評価を年 2 回実施≫ 教員の授業を見直す機会を設けた。アンケート結果から授業評価の全項目の平均は69%であった。 特に学習形態の工夫や生徒への声かけによる生徒に対するかかわりが少ないことが明らかになった。 ≪言語活動による表現力をつける取り組み≫ 教員のアンケートの86%が取り組んでいる。教科の特性により異なるが全般的に取り組んでいる。 本校の生徒は、保護者アンケートから家庭でも会話が多くあり、授業での発表も嫌がらずに取り組ん でいる。しかし、日常の生徒の会話を聞いていると、主語と述語のない単語のみの会話が多くみられ る。授業中や職員室での会話など、時に応じた言葉の使い方を職員も意識をしていきたい。 ≪意欲を引き出す教材の工夫≫ 授業評価では、7~8割の生徒が授業で興味関心をもち楽しく学習していると出ている。さらに、 授業の形態と合わせ、単元やねらいに応じた工夫を心がけていきたい。 ≪授業規律の確立≫ 昨年度のアンケートと比較すると、保護者は昨年77%から今年度93%と高い評価をいただい た。生徒はチャイム着席や挨拶については81%から82%とほぼ横ばい、必要な道具を出すなど 授業への取組については74%から72%へと横ばいではあるが少し下がっている。生徒は大変落 ち着いてきてはいるが、授業への取組む姿勢など、家庭と協力して指導を充実させていきたい。 ≪その他≫ 体力向上については、運動部に所属していない生徒の運動量や意識は低い。全生徒の63%はたく ましい体づくりと体力向上を意識した生活を送ろうとしている。保健体育の授業だけでなく各学級 や家庭でも取組がすすむように取組んでいきたい。 ② 一人一人の生徒に応じた学習指導 ≪英語少人数指導 数学学力向上支援講師による TT≫ 英語の少人数指導は、今年度から始まった。生徒の評価、保護者評価ともに約70%が良かったと評 価している。英語科は毎週1回教科部会を設けて、進度の調整や教材の研修を行って進めてきた。生 徒の学習達成状況を見ながら、学習形態など工夫しながら取組む。 ≪学力補充教室≫ 夏季学力補充教室や数学の補充教室について参加した生徒の60%が役立ったと答えた。40%につ いては補充教室の在り方を見直す材料として受け止めとめ、生徒の実態に即した対応が必要であると 考える。 ③ 家庭学習の定着 各教科では、家庭学習が定着できるように課題を出すように取組んだ。生徒は、48%が家庭学習 を行う努力をしていると答えている。今後もさらに学級指導や保護者会でも家庭学習が定着するよう 家庭と連携していきたい。 【重点2】 健康で調和のとれた生徒の育成 ① 生徒の実態把握と共感的理解 ≪いじめ防止、不登校未然防止、面談活動の充実≫ 教員の対応について、昨年に比べ保護者からは「家庭への連絡、意思疎通をきめこまかく行ってい る」が61%から73%へ、 「生徒や保護者の質問や相談を快く受けている」が73%から83%へ、 「教育相談の充実を図り、いじめや不登校の未然防止に努めている」が58%から69%と高い評価 を得た。教員もいじめ防止や不登校の防止に向けて意識を高める努力をしたが、生徒からは「本校は、 いじめ防止に努めているので安心である」が47%、「困ったときや悩みがあるときに相談できる先 生がいる」と答えた生徒は40%、 「先生方は授業や生活面で自分に個別に声をかけるなどよく見て くれていると思う」が41%と共感的理解やふれあいをさらに充実させる必要がある。 スクールカウンセラー、心のふれあい相談員の活用をさらに進めていく。 ② 基本的生活習慣の確立 ≪あいさつの励行・社会でのマナーを身に付ける≫ 「だれにでも挨拶を行う習慣がついている」73%と生徒の実態は低いものであった。地域、保護 者からも挨拶が少なくなったという声を聞いている。現在、年3回のふれあい月間で生徒会の「挨拶 運動」を行っている。来年度も重点項目として位置づける。また、校外学習等の活動で社会と接点が ある場面を通して、生徒のマナー向上を目指した。生徒の「校外での生活では、社会のマナーに気を 付けて行動している」には88%が意識した行動を行っているとの回答であった。保護者からも「社 会でのマナーを身に付ける指導がされている」との問いに75%が評価している。継続して指導して いきたい。 ③ 規範意識の育成 ≪学校のきまりの徹底≫ 生徒が「きまりを守って生活している」ということに対しては、保護者が90%、生徒は80%が 肯定的に答えている。細かい点は、あるが現在の状態は落ち着いているといえる。しかし、生徒の2 0%が課題をもっている。現在、頭ごなしに指導するのではなく、「なぜそのきまりが必要か」を考 えさせる指導を行っているが、継続して気をゆるめることなく指導を継続する。 【重点3】 特色ある教育活動 ≪活躍の場づくり 学校行事 体験活動≫ 学校行事・体験活動・部活動に対して、保護者は91%が生徒はいきいきと活躍していると感じて いる。生徒は行事に対して80%が思い出をつくれたと感じている。また、生徒一人一人が役割をも ち自分たちでつくりあげるような行事を目指し、教員も取り組んでいる。生徒のリーダーについては、 いつも同じ生徒が出ているとの声もあり、できるだけ多くの生徒に活躍の場を設けるという趣旨から さらにリーダーを育成する指導の必要性も感じている。 ≪道徳教育の充実≫ 道徳の授業は、各学年で係を決め取り組んでいる。生徒からは「道徳が役立っている」と答えた生 徒は43%と低い。新学習指導要領では道徳教育の充実が示されている。道徳教育推進教師を中心に 充実を図る。 ≪健康・安全指導≫ 昨年の東日本大震災を受けて、生徒の健康、安全に対しては学校全体で取り組んだ。安全に対する 指導について保護者の94%に評価していただいた。さらに連携して取組む。 【重点4】 開かれた学校づくり ≪学校だより、HP の更新≫ 月1回の学校だよりと HP の更新を行ってきた。来年度は、さらに HP の充実を図っていきたい。 ≪PTA 活動への協力≫ PTA 運営委員会では、直接保護者の声を聞き、学校経営に生かしてきた。また、はなまるメール を活用し保護者との通信手段を活用した。 生徒の病気、けがに対する教員の対応は、その日のうちに保護者と連携するなど徹底して行った。 保護者のアンケートでは、89%が肯定的な回答をしていただいている。 ≪昨年度からの改善点≫ ・3年生夏休み前の評価、評定の提示 ・年間の定期テスト計画のお知らせ 2 学校関係者評価より ① 成果と課題 〖学力向上〗 ・定期テストの内容について不安や不満を抱いている保護者がいる。定期テストの問題について、子 供が習ったことができる問題にしてもらいたい。塾に行っている生徒が有利であるとの声を聞く。 ・家庭学習の定着ができていない。家庭と連携して改善する必要がある。 ・補充教室や少人数が成果を発揮できるように工夫する必要がある。 ・授業規律について93%の保護者から評価されているは大変な成果である。 〖健全育成〗 ・教員が忙しくなっている。もっと生徒に向き合う時間が長くなるといい。 ・家庭教育の充実も必要である。 ・地域ではこちらが声をかけると遠くからでも挨拶するようになる。根気よく指導を続けてほしい。 〖特色ある教育活動〗 ・光一中は、他校と違い生徒が自主的に動き、目が輝いて見える。 ・運動会の応援合戦は、光一中の特色として地域に愛されている。ぜひ続けてほしい。 ・行事や部活動が充実していると生徒が答えている。とても素晴らしいことだ。 〖開かれた学校づくり〗 ・小学校から学区域の違いから生徒が別れて進学することに意見が多い。 ② 改善策 〖学力向上〗 ・定期テストは、年度当初に配布する指導計画、評価計画に沿って、適正な問題を作成する。 ・家庭学習の定着に向けて、引き続き各教科課題を出すことで家庭での学習を推進する。 ・少人数指導の内容について単元内容を精査して学習の工夫を行う。 ・補充教室については、生徒の要望を取り入れながら推進する。 〖健全育成〗 ・生徒との面談時間の確保を行う。
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