第2章 女性が活躍できるまち 第1節 女性の就労支援の充実(子育て支援) 1 就労支援 P104 [就労支援の重点事業] ◆働く女性応援企業認証事業 【重点 2、3】 ◆保育施設整備事業 【重点2】 ◆放課後児童健全育成事業 【重点2】 ◆ファミリーサポート事業 【重点2】 ◆女性のワーク・ライフ・バランス推進事業 【重点3】 ◆就職ガイダンス 【重点3】 ◆未就職者就職活動支援事業 ◆介護資格取得支援事業 【重点3】 【重点3】 ◆女性の創業応援利子補給事業 ◆商店街空き店舗対策事業 ◆新規創業者等支援事業 【重点3】 【重点3】 【重点3】 2 子育て支援 P106 [子育て支援の重点事業] ◆保育施設整備事業 【重点2】 ◆ファミリーサポート事業 ◆働く女性応援企業認証事業 ◆放課後児童健全育成事業 【重点2】 【重点2、3】 【重点2】 3 健康 P108 [健康の重点事業] ◆こんにちは赤ちゃん事業 【重点2】 ◆こころのケア事業 【重点1】 4 雇用機会・勤労者福祉 P112 重点1 重点2 重点3 重点4 重点5 安心して住めるまちづくりの推進 子育て支援の推進 産業振興、交流人口拡大による雇用機会の創出 高齢者がいきいきと暮らせるまちづくりの総合的推進 環境にやさしい美しいまちづくりの推進 101 第2節 男女共同参画社会の推進 1 男女共同参画 P114 [男女共同参画の重点事業] ◆保育施設整備事業 【重点2】 ◆放課後児童健全育成事業 【重点2】 2 子育て支援 P116 [子育て支援の重点事業] ◆保育施設整備事業 【重点2】 ◆働く女性応援企業認証事業 【重点2、3】 ◆子育て世代包括支援センターの機能充実【重点2】 ◆子育て世帯応援に係る手当の支給 ◆子ども医療費助成事業 【重点2】 【重点2】 ◆こんにちは赤ちゃん事業 【重点2】 ◆ファミリーサポート事業 【重点2】 ◆放課後児童健全育成事業 【重点2】 ◆放課後子ども教室推進事業 【重点2】 重点1 重点2 重点3 重点4 重点5 安心して住めるまちづくりの推進 子育て支援の推進 産業振興、交流人口拡大による雇用機会の創出 高齢者がいきいきと暮らせるまちづくりの総合的推進 環境にやさしい美しいまちづくりの推進 102 103 ■ 第1節 1 女性の就労支援の充実(子育て支援) ■ 就労支援 【目指す姿】 女性が能力を十分に発揮し、輝きながら安心して働いています。 1 現状と課題 【仕事と家庭の両立】 核家族化の進行、共働きの増加など子育て家庭をめぐる環境が大きく変化しています。そ のような中で、仕事と子育て・家庭生活などの両立が難しいことなどから、本市の女性の有 業者比率は、30歳から40歳までが低くなる傾向があります。 本市の発展には、あらゆる分野において人口の半分を占める女性の活躍が不可欠である ことから、男女共同参画社会の形成、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推 進などの啓発に努めています。 しかし、働く女性におけるリーダー層や経営者が占める割合はいまだに低く、女性の力が 十分にいかされていないのが現状です。 このため、男女が共に働きやすく、仕事と子育て・家庭生活が両立できる環境づくりを推 進するとともに、女性の再就職や創業などを促進する必要があります。 資料:総務省統計局〔就業構造基本調査〕 2 施策の基本方針 1.男女が共に働きやすく、仕事と子育て・家庭生活などが両立できる環境づくりの推進 に努めます。 2.ライフスタイルに合わせた多様な働き方の実現に向けた、再就職支援に努めます。 3.女性創業者に対し支援の充実に努めます。 104 3 施策の体系 1 働く女性が活躍できる環境づくり (1)雇用環境整備の充実 ●働く女性応援企業認証事業【重点 2、3】 ●育児休業等啓発事業 ●仕事と家庭の両立支援などの啓発 ●女性雇用啓発事業 (2)子育て環境の充実 ●保育施設整備事業【重点2】 ●延長保育促進事業 ●休日保育事業 ●放課後児童健全育成事業【重点2】 ●ファミリーサポート事業(注1) 【重点2】 2 女性の再就職の促進 (1)再就職支援の充実 ●女性のワーク・ライフ・バランス推進事業【重点3】 ●就職ガイダンス【重点3】 ●就職支援相談窓口事業 ●未就職者就職活動支援事業【重点3】 ●介護資格取得支援事業【重点3】 ●雇用促進サポート事業 3 女性の創業しやすい環境づくり (1)女性創業者への支援の充実 ●女性の創業応援利子補給事業【重点3】 ●商店街空き店舗対策事業【重点3】 ●新規創業者等支援事業【重点3】 <指 標> 指 標 名 女性の育児休業取得率 (従業員20人以上の事業所) 女性の管理職登用率 (従業員20人以上の事業所) 現状値(H26) 目標値(H32) 説 明 93.2% 仕事と子育て・家庭生活などの両立の実現に向けた 職場環境の状況をはかる指標です。 98.0% 働きやすい職場環境づくりを実施している企業を認 証し公表することにより、他の企業へ波及する仕組み をつくり年間1%以上の増加を目指します。 18.0% 民間事業所における働く女性の活躍の状況をはかる 指標です。 23.0% 女性の活躍推進のために現状値5%の増加を目指し ます。 (注1)ファミリーサポート事業:0歳から小学6年生の子どもを持つ保護者を対象に、育 児の援助を受けたい方と援助できる方相互の調整を行 う事業。 105 ■ 第1節 2 女性の就労支援の充実(子育て支援) ■ 子育て支援 【目指す姿】 働きながら子育てをする女性が、より良い子育て環境のもと、笑顔で安心して健やか に暮らしています。 1 現状と課題 【子育てと仕事の両立】 核家族化の進行、共働き家庭の増加など子育て家庭をめぐる環境が大きく変化していま す。女性が活躍できるよう子育てと仕事が両立できる環境の整備が必要です。 【子育ての負担軽減】 子育てをするにあたり、身近に相談する相手がいない、お金がかかるなどの問題があげら れます。子育てなどの相談窓口の充実や経済的な負担の軽減などが必要です。 【子育て環境づくり】 これまで、子育てに関する問題は個人や家庭のことと捉えられていました。子育てをしや すい環境をつくるためにも、地域社会が一体となって子育て家庭を支援することが必要で す。 〈合計特殊出生率の推移〉 福島市 1.60 福島県 全国 人 1.49 1.49 1.49 1.52 1.49 1.52 1.50 1.40 1.41 1.37 1.33 1.30 1.20 1.53 1.48 1.32 1.35 1.34 1.37 1.34 1.37 1.37 1.39 1.38 1.39 1.23 1.41 1.43 1.42 1.25 1.26 1.10 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 資料:福島県保健福祉部「保健統計の概況」 、福島市人口動態調査 ※ 合計特殊出生率:一人の女性が、年齢 15 歳から 49 歳までに産む子どもの数 106 2 施策の基本方針 1.ニーズに応じた教育・保育の充実や雇用環境などの整備促進、子どもの活動の場の 充実に努めます。 【分野別計画】 ・福島市子ども・子育て支援事業計画 3 施策の体系 1 子育てと仕事の両立の支援 (1)子育て支援サービスの充実 ●保育施設整備事業【重点 2】 ●認定こども園への移行促進 ●延長保育促進事業 ●一時預かり事業 ●休日保育事業 ●教育・保育施設などの情報集約・提供 ●ファミリーサポート事業(注1) 【重点 2】 (2)雇用環境の整備促進 ●働く女性応援企業認証事業【重点2、3】 ●労働条件等実態調査 (3)子どもの活動の場の充実 ●放課後児童健全育成事業【重点 2】 ●児童センター事業 <指 標> 指 標 名 放課後児童クラブ の利用者数 現状値 目標値 (H26) (H32) 2,385 人 2,752 人 3,735 人 5,687 人 保育施設(保育所、 認定こども園など) の定員数 説 明 放課後児童クラブ利用者数の 増加により、子育て支援の充実度 をはかる指標です。 子育て支援の需要を満たすた め、供給体制の充実を目指しま す。 保育施設(保育所、認定こども 園など)を利用する子どもの定員 数の増加により、子育て支援の充 実度をはかる指標です。 子育て支援の需要を満たすた め、供給体制の充実を目指しま す。 (注1)ファミリーサポート事業:0歳から小学6年生の子どもを持つ保護者を対象に、育 児の援助を受けたい方と援助できる方相互の調整を行 う事業。 107 ■ 第1節 女性の就労支援の充実(子育て支援) ■ 3 健 康 【目指す姿】 やすらぎと潤いのあるまちで、生涯にわたって健康で安心して暮らしています。 1 現状と課題 【健全な生活習慣の確立】 本市の主要死因の約6割を占める悪性新生物(がん) ・心疾患・脳血管疾患などは、生活 習慣病であり、食事・運動・飲酒・喫煙などに起因しています。生活習慣病の発症予防、重 症化予防のためには、子どもから高齢者までライフステージに合わせた健康づくりが必要 です。また、女性特有の乳がんや子宮がんの予防のためには、がん検診の受診率を向上させ ることが課題です。 【健やかに産み育てる】 少子化の進行や核家族化など親と子を取り巻く生活環境の変化から、育児不安を抱える 親が増加しています。心豊かな親子関係をはぐくむことのできる環境をつくり、男女が協 力し安心して子どもを産み育てる社会づくりを促進するためには、リプロダクティブ・ヘ ルス/ライツ(性と生殖に関する健康・権利) (注1)の理念に基づき、思春期からの生と 性に関する教育体系の構築やさまざまな子育て支援施策を地域全体で推進することが求 められています。 【心の健康づくり】 価値観の多様化や社会情勢の変化などから精神的ストレスが増大してきており、心の病 気や自殺が大きな問題となっています。さらに東日本大震災および原子力災害後は、放射 線への不安という新たなストレスが加わっています。不安やストレスに対処する知識の普 及、さらには情報提供や啓発活動を推進し、あらゆる年代の心の健康づくりに取り組むこ とが必要です。 【健康をはぐくむ環境づくり】 個人の健康は、家庭、地域、職場などの社会環境の影響を受けることから社会全体で健 康づくりを支援するため、健康に関する社会資源の充実や社会環境の整備・関係機関との 連携・協働が必要です。 ○出生数・出生率【年次推移】 区分 人 平成 12 年 平成 17 年 平成 22 年 平成 25 年 口(人) 297,894 297,357 292,590 283,330 出生数(人) 3,001 2,572 2,402 2,202 10.1 8.6 8.2 7.8 出生率(人口千対) ※平成 12~17 年は、旧飯野町を含む。資料:福島県保健福祉部保健統計の概況 108 ○主要死因別死亡状況 平成 12 年 区分 平成 17 年 平成 22 年 平成 25 年 死 亡 者 構 成 比 死 亡 者 構成比 死 亡 者 構 成 比 死 亡 者 構 成 比 数(人) (%) ①悪性新生物 数(人) (%) 数(人) (%) 数(人) (%) 677 30.8 775 29.5 778 27.8 829 26.9 385 17.5 448 17.1 491 17.5 610 19.8 ③脳血管疾患 292 13.3 371 14.2 361 12.9 310 10.1 ④肺 炎 146 6.7 225 8.6 229 8.2 229 7.4 ⑤老 衰 60 2.7 66 2.5 108 3.9 161 5.2 ⑥不慮の事故 78 3.5 92 3.5 83 3.0 91 3.0 ⑦自 殺 61 2.8 73 2.8 68 2.4 44 1.4 ⑧そ の 他 500 22.7 571 21.8 683 24.3 809 26.2 2,199 100.0 2,621 100.0 2,801 100.0 3,083 100.0 1,354 61.6 1,594 60.8 1,630 58.2 1,749 56.7 ②心 疾 患 (高血圧症を除く) 計 主な生活習慣病に よる死因 (①+②+③) ※平成 12~17 年は、旧飯野町を含む。 資料:厚生労働省人口動態調査 2 施策の基本方針 1.健康的な生活習慣を確立するため、健康情報の提供や健診の充実をはかります。 2.健やかに産み育てるため、思春期からの生と性に関する教育体系の構築とさまざまな 子育て支援に取り組みます。 3.全ての年代に心の病気やストレスに対処する知識の普及啓発をはかり、心の健康づく りに取り組みます。 4.個人の健康づくりを支援するため、社会全体で健康をはぐくむ環境づくりを推進しま す。 【分野別計画】 ・ふくしまし健康づくりプラン ・福島市食育推進計画 ・男女共同参画ふくしまプラン ・福島市子ども・子育て支援事業計画 109 3 施策の体系 1 健全な生活習慣の確立 (1)ライフステージにあわせた健康 づくりの推進 (2)女性特有のがん検診の受診率の向上 ●健康セミナー・健康教室 ●健康づくりサークル育成支援 ●定期的・継続的な受診の啓発 ●受診しやすい検診体制の整備 (3)市民検診事後指導の充実 ●個別相談・栄養相談・歯科相談 ・家庭訪問による相談 (4)健全な食生活の推進 ●食育推進事業 2 健やかに産み育てるために (1)生と性に関する健康教育の実施 ●ライフサイクルにあわせた女性の 健康講座 ●思春期(中・高生対象)における 生と性に関する健康講座 (2)安全で安心な妊娠出産の推進 ●妊産婦健診・妊婦教室 (3)親と子の健康づくりの推進 ●こんにちは赤ちゃん事業【重点2】 ●予防接種・乳幼児健診・育児相談会 (4)地域ぐるみの子育て環境の整備 ●子育て広場 ●地域子育て支援拠点事業 3 心の健康づくり (1)心の健康づくりの推進 ●健康セミナー・健康教室 ●地域の子育て相談会 ●こころのケア事業【重点1】 4 健康をはぐくむ環境づくり (1)健康に関する社会資源・社会環境 ●町会など地区組織との連携による の整備と連携 健康づくり ●職域・学校保健との連携 ●地域包括支援センターとの連携 (2)健康づくりボランティアの充実 ●子育て応援団・食生活改善推進員 の育成支援 110 <指 標> 指 標 名 子宮がん検診を受 診する人の割合の 増加(20~69歳) ゆったりとした気 分で子どもと過ご せる時間がある親 の割合の増加 現状値(H26) 39.5% 目標値(H32) 50%以上 説 明 子宮がん検診の受診率向上の指 標です。 特に若い世代の受診率の向上を 目指します。 健やかに産み育てるための指標 4ケ月児:89.3% 4ケ月児:95%以上 です。 1歳6ケ月児:82.1% 1歳6ケ月児:87%以上 豊かな親子関係がはぐくめること 3歳6ケ月児:89.0% 3歳6ケ月児:89%以上 を目指します。 (注1)リプロダクティブ・ヘルス/ライツ: 生涯を通じて、自らの身体について自己決定を行い健康を享受する権利のこと。 子どもを産む、産まない、いつ何人産むかなどを選ぶ自由、安全で満足のいく性生活、 安全な妊娠・出産や、子どもが健康に産まれ育つこと、さらには思春期や更年期におけ る健康上の問題も含まれ、生涯を通じての性と生殖に関する幅広い課題を対象としてい る。 111 ■ 第1節 4 女性の就労支援の充実(子育て支援) ■ 雇用機会・勤労者福祉 【目指す姿】 女性が雇用の機会に恵まれて安心して働いています。 1 現状と課題 【雇用機会の創出】 東日本大震災からの復興需要などにより、雇用失業情勢は改善傾向が続いているものの、 非正規雇用の増加による雇用の二極化や、職種による求人・求職者間でのミスマッチは改善 しておらず、雇用を取り巻く環境は厳しい状況が続いています。 また、少子化の進行を原因とした人口減少などにより、地域産業を支える労働力人口の 減少が危惧されています。 このため、経済・雇用状況などを的確に捉え、女性の有業率を高めるとともに、雇用機会 の創出に取り組む必要があります。 【労働環境の変化】 近年、急激な技術革新や業務内容の多様化が進むとともに、少子化・高齢化社会の進行に より労働力人口は減少しつつあり、次世代育成支援と労働力確保の観点からも、仕事と生活 の調和(ワーク・ライフ・バランス)が叫ばれるなど、勤労者を取り巻く環境は大きく変化 しています。これらに対応するため、労働環境の充実、勤労者福祉の向上が望まれています。 資料:厚生労働省福島労働局「最近の雇用失業情勢について」 112 2 施策の基本方針 1.企業誘致の推進、既存産業の振興と成長産業の育成などにより雇用機会を創出します。 2.労働環境の充実をはかるため、適正な労働条件の確保と職業能力の開発を促進します。 3.勤労者福祉の向上をはかるため、勤労者福祉施設の活用と勤労者福祉制度・体制の 充実に努めます。 3 施策の体系 1 雇用機会の創出 (1)企業誘致の推進 (2)既存産業の振興と成長産業の育成 2 労働環境の充実 (1)適正な労働条件確保の促進 ●就職支援相談窓口事業 ●労働条件等実態調査 (2)職業能力開発の促進 ●福島共同高等職業訓練校への運営支援 ●ポリテクセンターなど関係機関との連携 3 勤労者福祉の充実 (1)勤労者福祉施設の活用 ●勤労者福祉施設の活用促進 (2)勤労者福祉制度などの充実 ●(一財)福島市中小企業福祉サービス センターへの運営支援 <指 標> 指 標 名 就職支援相談窓口事業 女性の就職斡旋採用人 数 就職支援相談窓口事業 女性の就職報告人数 現状値(H26) 目標値(H32) 説 明 5人 求人企業へ求職者を斡旋し、採用に至った 8人 人数を表す指標です。 年間8人の採用を目指します。 62人 相談員が求職者に対し、求人情報の提供や 応募・面接指導などの個別相談を実施し、就 77人 職に至った人数を表す指標です。 年間77人の就職を目指します。 113 ■ 第2節 1 男女共同参画社会の推進 ■ 男女共同参画 【目指す姿】 男女がお互いを尊重して、共に輝き、希望にみちていきいきと生活しています。 1 現状と課題 【男女共同参画】 人々の意識や社会慣習の中には、まだまだ性別役割分担意識が根強く残り、さまざまな分 野において男女共同参画が進んでいないのが現状です。 男女が共に責任を分かち合い、心豊かな生きがいのある社会にするためには、男女が お互いを尊重し、女性も男性も対等なパートナーとして、自らの能力を発揮し活躍できる 社会制度を構築することが重要です。そのためには、男女共同参画社会形成のための施策 を積極的に推進する必要があります。 ●性別による役割分担などに関する意識 ●男女の地位の平等に関する意識 「男は仕事をし、女は家庭を守るべき」 男性の方 どちらかと 平等になっ が優遇され いえば男性 ている ている が優遇され ている (%) 全体 どちらかと 女性の方 わからない いえば女性 が優遇され が優遇され ている ている 無回答 賛成(そう 思う) どちらかと どちらかと 反対(そう 言えば賛成 言えば反対 思わない) (そう思う) (そう思わ ない) (%) どちらとも 言えない 無回答 n=986 ①家庭生活では 12.1 36.4 35.7 6.0 ②職場では 15.1 40.2 21.3 6.5 10.4 ④地域活動の場では 2.3 13.1 48.7 7.1 31.4 3.3 0.6 34.1 25.7 6.8 8.8 33.5 30.2 15.2 5.8 4.9 男性 n=389 6.4 女性 n=567 3.7 20~29歳 n=104 3.8 30~39歳 n=121 4.1 32.9 42.4 40~49歳 n=165 2.4 15.7 48.0 50~59歳 n=213 6.1 24.9 60~69歳 n=245 4.9 27.3 70歳以上 n=113 8.0 30.8 22.5 17.0 25.2 21.1 22.9 1.9 1.8 21.9 21.5 24.3 27.2 1.4 26.0 19.8 26.0 21.5 20.2 23.1 25.6 28.9 1.0 0.0 4.1 10.3 1.6 8.6 9.6 2.2 7.9 26.1 21.2 25.5 24.8 0.0 3.5 0.6 28.0 ⑦慣習・しきたりでは 20.0 4.1 1.9 ⑥政治の場では 25.6 6.3 1.3 ⑤法律や制度の上では n=986 4.5 2.0 ③学校教育の場では 全体 5.1 2.2 2.5 3.8 18.3 18.8 23.9 24.4 2.3 21.2 26.1 1.6 0.5 ⑧社会全体では 15.2 57.5 12.1 4.4 7.0 3.4 29.2 13.3 21.2 23.9 4.4 0.4 資料:男女共同参画に関する意識調査 平成 26 年福島市 2 施策の基本方針 1. 男女共同参画の意識づくりのため、男女共同参画意識の醸成と男女共同参画の視点 に立った教育・学習を推進します。 2. 男女が共に仕事・家庭生活・地域活動などに参画できる環境づくりのため、仕事 と生活の調和、政策・方針決定過程および復興・防災における男女共同参画の促進に 努めます。 3.男女の人権を尊重する社会づくりのため、男女間のあらゆる暴力などの根絶と男女 の生涯にわたる健康支援に努めます。 【分野別計画】 ・福島市男女共同参画基本計画(男女共同参画ふくしまプラン) 114 3 施策の体系 1 男女共同参画の意識づくり (1)男女共同参画意識の醸成 ●男女共生講座など (2)男女共同参画の視点に立った教育・学習の推進 ●家庭教育学級・講座 ●学校での教科指導 2 男女が共に仕事・家庭生活・地域活動などに参画できる環境づくり (1)仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進 ●男女共同参画トップセミナー ●保育施設整備事業【重点2】 ●放課後児童健全育成事業【重点2】 (2)政策・方針決定過程における男女共同参画の促進 ●男女共同参画人材養成講座など (3)復興・防災における男女共同参画の促進 ●女性の視点に立った避難所環境の充実 3 男女の人権を尊重する社会づくり (1)男女間のあらゆる暴力などの根絶 ●女性相談事業 (2)男女の生涯にわたる健康支援 ●生涯を通じた性と生殖に関する健康・ 権利の視点に立った健康づくりなど 各種教育、相談事業 <指 標> 指標名 女性委員の参画割合 現状値(H26) 目標値(H32) 28.2% 説 明 市政における政策や方針決定の場への女 性の参画状況をはかる指標です。 40.0% 男女のいずれか一方の委員の数が、総数 の10分の4未満とならないことを目指します。 115 ■ 第2節 2 男女共同参画社会の推進 ■ 子育て支援 【目指す姿】 男女が共に、より良い子育て環境のもと、笑顔で安心して健やかに暮らしています。 1 現状と課題 【子育てと仕事の両立】 核家族化の進行、共働き家庭の増加など子育て家庭をめぐる環境が大きく変化していま す。男女が共に子育てと仕事を両立できる環境の整備が必要です。 【子育ての負担軽減】 子育てをするにあたり、身近に相談する相手がいない、お金がかかるなどの問題があげら れます。子育てなどの相談窓口の充実や経済的な負担の軽減などが必要です。 【子育て環境づくり】 これまで、子育てに関する問題は個人や家庭のことと捉えられていました。子育てをしや すい環境をつくるためにも、地域社会が一体となって子育て家庭を支援することが必要で す。 〈合計特殊出生率の推移〉 人 福島市 1.60 1.49 1.49 1.49 1.52 福島県 1.49 全国 1.53 1.52 1.48 1.50 1.41 1.40 1.37 1.33 1.30 1.20 1.32 1.35 1.34 1.37 1.34 1.37 1.37 1.39 1.38 1.39 1.23 1.41 1.43 1.42 1.25 1.26 1.10 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 資料:福島県保健福祉部「保健統計の概況」 、福島市人口動態調査 ※ 合計特殊出生率:一人の女性が、年齢 15 歳から 49 歳までに産む子どもの数 116 2 施策の基本方針 1.ニーズに応じた教育・保育の充実や雇用環境などの整備促進に努めます。 2.子育てにおける孤立感や不安感の軽減、経済的負担の軽減に努めます。 3.地域における子育て活動の支援や交流・活動の場の充実などに努めます。 4.子どもの健やかな成長を支援するため、交流の場の確保に努めます。 5.児童の安全・安心の確保と児童虐待防止に向け関係機関との連携強化に努めます。 【分野別計画】 ・福島市子ども・子育て支援事業計画 3 施策の体系 1 子育てと仕事の両立の支援 (1)子育て支援サービスの充実 ●保育施設整備事業【重点 2】 ●認定こども園への移行促進 ●延長保育促進事業 ●一時預かり事業 ●休日保育事業 ●教育・保育施設などの情報集約・提供 (2)雇用環境の整備促進 ●働く女性応援企業認証事業【重点 2、3】 ●労働条件等実態調査 2 家庭における子育ての支援 (1)家庭における男女共同参画の促進 ●男女共同参画情報紙「しのぶぴあ」の発行な どによる広報啓発事業 (2)相談・支援体制の充実 ●子育て支援相談などの充実 ●家庭教育学級・講座の充実 ●子育て世代包括支援センターの機能充実【重点2】 (3)経済的な支援 ●子育て世帯応援に係る手当の支給【重点2】 ●利用者負担軽減事業 ●就園奨励費等補助金 ●子ども医療費助成事業【重点2】 ●養育医療費給付事業 (4)住環境の整備 ●特別市営住宅の供給 ●特定優良賃貸住宅の供給促進 ●子育て支援住宅の供給 117 (5)保健・医療・福祉との連携 ●妊産婦健康診査の充実 ●妊産婦健康づくりの推進 ●乳幼児健康診査の充実 3 地域ぐるみの子育て環境づくり (1)地域で子育てを支援する体制の強化 ●子育て支援基盤整備事業 ●地域子育て支援拠点事業 (2)地域における子育て活動の支援 ●こんにちは赤ちゃん事業【重点 2】 ●ファミリーサポート事業(注1) 【重点 2】 4 子どもの健全な育成 (1)子どもの活動の場の充実 ●放課後児童健全育成事業【重点 2】 ●放課後子ども教室推進事業【重点 2】 ●児童センター事業 5 子どもの安全の確保 (1)防犯、防災のための活動の推進 ●地域見守り隊の活動を支援 (2)子どもを虐待から守るための ●福島県児童相談所との連携の強化 体制づくり ●児童虐待防止推進事業 ●養育支援訪問事業 <指 標> 指 標 名 放課後児童クラ ブの利用者数 現状値 目標値 (H26) (H32) 2,385 人 3,735 人 明 2,752 人 放課後児童クラブ利用者数の 増加により、子育て支援の充実 度をはかる指標です。 子育て支援の需要を満たすた め、供給体制の充実を目指しま す。 5,687 人 保育施設(保育所、認定こども 園など)を利用する子どもの定 員数の増加により、子育て支援 の充実度をはかる指標です。 子育て支援の需要を満たすた め、供給体制の充実を目指しま す。 保育施設(保育 所、認定こども園 説 など)の定員数 (注1)ファミリーサポート事業:0歳から小学6年生の子どもを持つ保護者を対象に、育 児の援助を受けたい方と援助できる方相互の調整を行 う事業。 118
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