白石町立福富中学校 平成23年6月16日 学校だより №11 文責 横尾良人

白石町立福富中学校
平成23年6月16日
学校だより
文責
№11
横尾良人
1学期も 2/3 を過ぎ、自分の成長の足跡を振り返り、しっかりと今年度の
土台を固める時期となっています。
昨日の全校朝会では、「今、自分がなすべきことにしっかりと取り組んで
ほしい」「まず、元気なあいさつから」という話をしました。
福富中では、君たちに“自ら求め、学び、拓く”力を身につけてほしいと願っています。
では、この目標に向かい、君たちは具体的にはどんなことをすればいいのでしょうか。
それは、学習や諸活動、部活動や友達関係づくりなど、『今、やるべきこと』に積極的
に、しっかりと取り組む、ということなのです。
また、教育相談アンケートでは、次のような結果が出ています。
「学校に行きたくない時がある」・・・38.9%
「授業を受けたくない時がある」・・・43.1%
「部活に行きたくない時がある」・・・16.0%
このように、誰しも、やる気が出ない時、弱さや甘さに負けそうな時
があります。
でも、君たちは、それを乗り越えてきています。
“自ら求め、学び、拓く”という訓えは、「今、自分がすべきことに積極的に取り組み、
甘えや弱さに負けずにやり遂げる」という意味です。そうして、自分の中に眠る、まだ見
ぬ自分の可能性、“未見の我”を掘り起こすことなのです。
そうして、自分のために自分を高めることは、地域や社会、文化に貢献する
ことにもつながります。
そして、自分のなすべきことにしっかり取り組むことが、地域や社会の発
展、文化の創造につながった例として、「福富の豊穣の土地は、先人たちが
自分のなすべきことをしっかりとなされた結果です。」と紹介しました。
この前の日曜日、直売所でのスィートコーン祭りに、雨の中、たくさん
の人が集まっていました。買って帰りましたが、本当に美味しいですね。
また福富の玉葱も、日本一といえる美味しさです。その他にも、お米、蓮根、トマト、
アスパラ等々、福と富というめでたい地名がついていることに、なるほどと感心します。
でも考えてみれば、この福富の地は誕生してまだ450年程度にしかなりません。君た
ちのご先祖様は、海を陸地に換え、その荒れ地を耕し豊かな大地を創られました。
その途中には、高潮に見舞われたりして、また元の荒れ地に戻り、絶望感
に打ちひしがれたこともあったことと思います。
でも、ご先祖様たちは、何度も、何度も鍬を握り直し、仕事に精を出して
こられました。そして、今のこの豊かな福富が出来上がったのです。
君たちのご先祖様は、自分のなすべき仕事を、積極的に成し遂げてこられました。この
ご先祖様の訓えが、自ら、学ぶということなのです。
一人ひとりが、ただ、ただ、自分の仕事に精を出して来られたことが、福
富の地域や社会を拓き、福富の文化を築いたのです。
「自分の仕事をしっかりとやれば、それは地域や社会、文化を“拓く”こ
とにつながるのだ」ということを君たちのご先祖様方は訓えておられます。
そして、生徒会のテーマである「日本一元気な学校」をつくるために、まず「元気なあ
いさつ」づくりに取り組もう、と呼びかけました。
あいさつ運動に立っている生徒会役員や部活動当番の時の
君たちは、元気なあいさつを送っています。
しかし、あいさつを送られた時の君たちの返すあいさつは
どうでしょうか。一方通行のあいさつになっているように、
毎朝感じています。
元気なあいさつは、元気な自分をつくってくれます。
元気なあいさつをするのは、自分を高めるために、自分の 朝のあいさつ№1テニス部
ため(for me)に行うものです。
同時に、相手にも爽やかな思いを送る(to you)行為でもあります。
うっとうしく感じるこの梅雨、“元気なあいさつ”と “to you(ツーユー)”
を合言葉にして、日本一元気な学校をめざしましょう。