(第 ー 7号)

大分百山 ︵
改 訂版︶ の
発行 に よ せ て
支部長 梅 木 秀 徳
﹁登 山 ガ イ ド 大 分 百 山 ﹂ ︵改 訂 版 ︶ が 支 部 会 員
の皆 様 のご 協 力 の も と 、 こ の た び 発 刊 に こぎ つ
け る こと が で き ま し た 。
大 分 県 の自 然 は す ば ら し く 美 し い。 緑 濃 く 競
い 立 つ山 々と 、 草 波 の 続 く 高 原 、 い た る と こ ろ
に 湧 き 出 す 温 泉 。 そ の 間 を 縫 う 清 い川 の流 れ や 、
瞳 の よ う に 澄 ん だ 湖 沼 。 そ し て青 く 広 が る 穏 や
か な 海 。 こう し た す ば ら し い 自 然 に 恵 ま れ た 大
分 の 風 土 の中 で も 、 と り わ け 変 化 に 富 ん で多 彩
な 山 々を 、 山 に 登 つ て み た い と い う 人 々 の た め
に 紹 介 し 、 山 に 代 表 さ れ る 大 分 の自 然 を 理 解 し 、
歴 史 を 再 認 識 し て は し いと いう 願 いを 込 め て、
日本 山 岳 会 東 九 州 支 部 が 大 分 百 山 の初 版 を 発 行
し た の は 、 支 部 創 立 三 〇 周 年 を 記 念 す る 一九 九
一年 二 月 で し た 。
も と も と 大 分 百 山 は 今 を さ か のぼ る こ と 約 二
〇 年 前 の 一九 人 〇 年 、 支 部 創 立 二 〇 周 年 を 記 念
し 、 ﹁大 分 百 山 。宮 崎 百 山 ﹂ ︵当 時 の 東 九 州 支 部
は 大 分 県 と 宮 崎 県 の 会 員 で 構 成 、 そ の 後 一九 人
五 年 七 月 に宮 崎 支 部 は 分 離 独 立 ︶ を 記 念 誌 に 載
せ た こと に 端 を 発 し て い ま す 。 当 時 、 深 田 久 弥
氏 の ﹁日 本 百 名 山 ﹂ の 刺 激 を 受 け て 全 国 で 名 山
選 定 が 流 行 し て いま し た 。 そ う し た 中 で大 分 県
や 宮 崎 県 で も ﹁名 山 ﹂ を 選 ん で み た ら ど う か と
い う 声 が 、 支 部 会 員 や 一般 の 山 好 き の 人 た ち の
中 か ら 上 が っ て い ま し た 。 そ れ に 応 え て支 部 で
す る契 機 と も
は 大 分 ・宮 崎 の 山 々 を 改 め て 認 識・
な れ ば ︰ 、 と いう 考 え で 選 定 を 試 み る こ と に な
り ま し た 。 選 定 に 当 た つ て は 、 大 分 ・宮 崎 と い
う 狭 い 地 域 で も あ り 、 ﹁名 山 ﹂ と 言 う 呼 び 名 に は
いさ さ か 抵 抗 が あ る う え 、 誤 解 も 生 む 恐 れ が あ
る た め 、 あ え て ﹁名 山 ﹂ と 言 う 呼 び 名 に こ だ わ
ら ず 一〇 〇 の 山 を 選 ぶ こと と な り ま し た 。
こ う し て 選 ば れ 、 記 念 誌 に 搭 載 し た ﹁大 分 百
1-
‐
)
20日
(4月
会
総
部
支
》
も くじ
《
)
17号
(第
)
(木
)4月 25日
13年 (2002年
平成
大 分 百 山発 刊 に よせ て
1
支部 定例総 会 報 告
2
本 谷 山、笠 松 山
2
可愛 岳
3
青 野 山、十 種 ケ峰
4
雨 乞 岳 か ら倉 木 山
5
久 しぶ りの ハ ー ドな 雪 山
5
南 アル プス北部 縦 走
7
四姑娘 山 トレ ッキ ング③
8
私 の無名 山ガイ ドブ ック⑨
9
総会 の返信 よ り
10
オス ス メ映画
10
お 知 らせ
1 1
後記
山 ﹂ に つ い て、 そ の 後 支 部 員 で
手 分 け し 、 ま た は支 部 月 例 山 行
な ど で実 地 に 踏 査 す る 中 で 出 版
し た の が 初 版 の ﹁登 山 ガ イ ド ・
大 分 百 山 ﹂ であ り ま す 。
初 版は 大 分 県内 のみな ら ず 、
全 国各 地 から 注 文 が舞 い込 み、
瞬 く 間 に 完 売 さ れ て し ま い、 増
版 依 頼 も 相 次 い で いま し た が 、
支 部 の資 金 的 な 事 情 も あ り 、 絶
版 と し ま し た 。 し か し、 再 版 を
求 め る声 は 後 を 絶 た ず 、 ま た そ
の 問 い合 わ せ も 相 次 い で い ま し
た。
そ のた め支 部創 立 四〇 周 年 を
記 念 す る 事 業 の 一環 と し て 、 再
L大
辱L
に一
つ一
一
﹁大 分 百 山 ︵
改 訂 版 ︶ ﹂ の取
り扱 い に つい て、 二 四 日 に 開 か
れ た 役 員 会 に お い て協 議 の結 果 、
次 のよ う に決 ま り ま し た 。 会 員
の皆 様 のご 協 力 を よ ろ し く
お 願 いします。
こ窒
iむ
箋 早 菖 た
︵
加藤︶
度 予算 案 が 承 認 さ れ た 。
そ の他 の 議 題 と し て 、 特 に 今
年 は ﹃国 際 山 岳 年 ﹄ で 、 こ れ を
記 念 し て高 校 生 を 初 め と し た 若
総 会 終 了 後 は ア ト ラ ク シ ョン
と し て ﹃映 像 史 ︱ ヒ マラ ヤ ヘの
道 ﹄ ﹃エベ レ スト コー ス ト レ ッ
キ ング ﹄ な ど の ビ デ オ 放 映 が 有
った 。
○ 支 部 会 員 、 会 友 の皆 さ ん 、
支 部 会 費 一, 〇 〇 〇 円 ︵年 間
会 費 ︶ の払 い 込 み を お 願 い し
加藤 英彦
一月 月 例 山 行 は 重 廣 恒 夫 さ ん
と 歩 く 分 水 嶺 の 山 の 企 画 の宮 崎
県 版 と し て本 谷 山 、 笠 松 山 で あ
り 支 部 の月 例 山 行 と 兼 ね た 行 事
と な った 。 宮 崎 県 版 で は あ った
が 登 つた の は 大 分 県 側 か ら と な
った 。
ま ず 一月 二 六 日 、 大 阪 を 朝 一
番 機 で た った 重 廣 氏 を 迎 え に 佐
藤 ︵秀 ︶西 ︵あ ︶が 空 港 へ。
別 府 観 光 港 に て合 流 し て打 ち
合 わ せ 通 り ま ず ﹃へび の 湯 ﹄ ヘ
へ内 山 に 入 る 道 を 左 折 。 あ い に
案 内 す る。 知 る人 ぞ 知 る秘湯
﹃へび の 湯 ﹄ は 明 磐 温 泉 か ら 左
○ 支 部 会 員 、 会 友 の皆 さ ん 、
然 お 会 い し て い る の で 再 会 の乾
ネ パ ー ル 行 き の 飛 行 機 の中 で 偶
曇 って し ま う ほ ど で あ る 。 ビ ー
ル で さ っそ く の 乾 杯 と な る 。
実 は、私 は重 廣 氏 と は年 末 の
傘 を さ し て の 入 浴 と な る。 撮 影
しよ う にも湯 気 と 霧 で カ メ ラが
脱 い だ 衣 類 を ビ ニー ル に つめ 、
も 雨 の中 を 車 で終 点 ま で 上 り 詰
め 、 さ っそ く 湯 か げ ん を み て 、
く の 天 候 、 霧 で全 く 別 府 湾 を 一
望 す る 景 色 も 見 え な い。 そ れ で
︵飯 田 ︶
支 部 の月 例 山 行 に は 是 非 お い
で 下 さ い。
ます。
︵一月 月 例 山 行 報 告 ︶
二 六 日 ︵土︶、 二 七 日 ︵日︶
本 谷 山 ・笠 松 山
︵﹁
重廣氏と歩<分水
嶺の山﹂を兼ねる︶
者 を 山 に案 内 す る 特 別 企 画 行 事 ^
を 部 で 取 り 組 む こ と と な った 。
支
ま た 、 延 び 延 び に な って い た
﹁大 分 百 山 ︵改 訂 版 ︶ ﹂ が ち ょ
う ど 当 日 印 刷 完 成 に こぎ つけ た
か た こと が 報 告 さ れ た 。 な お 、
れ た。
﹁大 分 百 山 ﹂ の 配 布 や 販 売 計 画
等 は 役 員 会 に 取 り 扱 い を 一任 さ
国 際 山 岳 年 の具 体 的 取 り 組 みや
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販
売
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議 事 は 二〇 〇 一年 度 事 業 報 告
で本 部 、 支 部 関 係 の各 種 会 議 や
行 事 の報 告 、 毎 月 の月 例 山 行 の
報 告 な ど 。 そ の後 決 算 報 告 、 監
査 報 告 が あ り 一括 承 認 さ れ た 。
二〇 〇 二年 度 事 業 計 画 で は本
部 、 支 部 関 係 の各 種 会 議 や 行 事
の計 画 、 月 例 山 行 で は 本 年 度 は
﹁人 影 の少 な い山 ﹂ を テ ー マに
年 間 計 画 が 決 定 さ れ た。 ま た支
部会 報 も定 期 発 行 が 定 着 化 し て
いるが 、 今 年 も 年 四 回 を 予定 し
会 員 の投 稿 を 募 る こと な ど が 決
め ら れ た。 こ のあ と 二〇 〇 二年
-2-
販 を め ざ す こ と と な り 、 こ の度
の 出 版 に こぎ つけ ま し た 。
一〇 年 の 間 に は 、 林 道 工 事 や
遊 歩 道 の 整 備 等 で新 し い ル ー ト
が生 まれた り、逆 に風倒 木やブ
ッ シ ュ化 な ど で ル ー ト が 消 え た
り 通 行 不 能 に な って い た り し て
二〇 〇 二年度 支 部定
例総 会 終 わ る
い る と ころ が た く さ ん あ り ま す 。
ま た そ う し た 影 響 の中 で 登 山 の
対 象 と し て の価 値 が 変 貌 し た 山
再 版 に あ た つて は 全 体 的 に 、
もあ ります。
初 版 の ﹁百 山 ﹂ を 踏 襲 し て い る
も の の、 山 の 選 定 に も 若 千 の 手
直 しを行 う と とも に、 ルー ト に
席 者 は 委 任 状 を含 め て六 五名
︵
支 部 員 七 九 名 ︶ で、 議 長 に 首
藤 宏 史 会 員 を 選 出 した 。
二〇 〇 二年 度 支 部 定 例 総 会 が
つ い て も 再 調 査 を 行 い ﹁大 分 百
土 ︶ 午 後 六時 よ り
山 ︱ 改 訂 版 ﹂ と し た と こ ろ で す 。 四 月 二〇 日 ︵
大 分 市 の コンパ ルホ ー ル ︵4
F︶ 視 聴 覚 室 で開 催 さ れ た 。 出
支 部 会 員 の 力 の結 集 と し て 再
版 で き ま し た こと を 誇 り に 思 う
と と も に 、 尽 力 し て頂 い た 会 員
に 深 く 敬 意 を 表 す る 次 第 であ り
ます。
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に
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た る 入 浴 と な る。 重 廣 氏 も 満 足
を し て の入 浴 と な る 。 帰 路 も う
ら れ な い で 延 々 と 小 一時 間 に わ
も 、 な か な か 上 が る機 会 を 提 え
杯 と な る。 し ば し 入 浴 を 楽 し む
本 酒 ・焼 酎 ・ビ ー ル と 四 種 混 合
の宴 は 、 そ の 夜 十 一時 過 ぎ ま で
が し と し と 降 つて い る が 、 延 々
と 交 流 の 場 は 続 き 、 フ イ ン 。日
の畳 を 敷 いた 会 場 で外 は 冬 の雨
が り を 見 せ る 。 古 い校 舎 の 教 室
の乾 杯 を し て座 は 大 い に 盛 り 上
︶
一カ 所 鍋 山 温 泉 ・挟 み の 湯 を 案
内 し て サ ニー ヘ
下 山 し た と の こと 。
ブ ナ や ヒ メ シ ャラ の大 木 の登
り が 続 く 。 これ か ら 先 、 サ サ や
スズ タ ケ と な り 林 間 の霧 氷 も 自
く 見 事 な 様 であ る。 や が て 一四
七 五 mの 三 国 岩 は 雪 が 着 いた 状
態 でや や 慎 重 を 要 す る 登 り と な
0。
ワ
︶
り の多 い 縦 走 路 と な り 、 時 折 照
らさ れ た霧 氷が自 く輝 いて いる
のが き れ いな 瞬 間 が あ る 。 ト ク
ビ展望 台 を過ぎ 、
一五 〇 四 mの
ピ ー ク も 快 調 に 飛 ば す¨
後 の スズ ダ ケ が 消 え 、 ミ ズ ナ ラ
察 を 兼 ね て出 発 。 本 隊 は 六 時 十
部 の 二 台 で 上 畑 林 道 上 部 ま で偵
風 も だ い ボ 弱 ま って き た が 、 相
変 わ ら ず 霧 が 上 部 に か か つて お
道 を し て 求 め た だ け の も のだ 。
な お 、 今 回 の分 水 嶺 は 大 分 県
つた 。
側 は 奥 岳 川 か ら 大 野 川 で、 宮 崎
県 側 は 日 之 影 川 か ら 五 ケ瀬 川 で
した。
え て、 家 を 出 た 。 小 竹 さ ん を 途
中 で 拾 って 、 サ ニー ヘ。 店 に 着
か った の で 、 あ わ て て 道 具 を 揃
ま し を か け て寝 た も の のな か な
か 寝 付 け な い 。 や っと 起 き る た
ら 三 時 四 十 分 。 用 意 も し て いな
に敗 走 し た 道 だ そ う で あ る。
午 前 四 時 に 集 合 だ った ﹁ 目 覚
山 系 の山 の 一つで あ る と の こと
だ 。 西 郷 隆 盛 が 、 西 南 戦 争 の時
な い。 山 は 、 行 膝 山 と 尾 根 続 き
で、 山 容 も よ く 似 て い る 。 大 崩
誰 が こ の 山 の 名 前 を ﹁え の た
け ﹂ と 名 付 け た のだ ろ う か 。 ど
う 考 え て も 漢 字 と 読 み が 一致 し
佐 藤 秀 二
︵二 月 月 例 登 山 報 告 ︶
二 月 十 一日 ︵月 ︶
重 廣 ・可 野 ︵ア シ ツク ス︶
笠松 ピー ク は先 行 す る 三名 が
参 加 者 安 部 ・石 川 ・加 藤 夫
登 り ︵一二 時 ︶ 後 は 手 前 を ト ラ
バ ー ス気 味 に 忠 実 に 右 に 巻 い て 、 妻 ・木 下 ・小 竹 ・佐 藤 ︵秀 ︶ ・
佐 藤 ︵正 ︶ 。下 田 ・那 須 ・西 親
後 は 二 つほ ど コプ を 越 し て 、 最
子 ・渡 部
続 い た こと は 確 か であ る 。
さ て 今 回 の宿 は 、 当 初 尾 平 の
一月 二 六 日 、 朝 五 時 起 床 。 外
青 少 年 旅 行 村 を 予 定 し て いた が 、
の 雨 は止 ん で い る。 朝 食 は昨 夜
の林 を 緩 く 越 え る と 待 望 の 九 折
小 屋 に 着 く ︵一二 時 四 五 分 ︶ 。
冬 期 のた め 閉 じ ら れ て い る と の
の残 り に お 餅 や う ど ん を 入 れ た
だ け で 十 分 。 佐 藤 ︵正 ︶ 、 渡
こと で 急 遠 変 更 し て 上 畑 小 学 校
小 雨 の中 四 時 す ぎ 到 着 。 雨 の
り 傾 山 本 峰 は 見 え な い。
跡 地 の 山 び こ塾 に な る 。
中 管 理 人 が 部 屋 掃 除 や スト ト ブ
分 、 使 用 し た 部 屋 を 片 づ け て車
分 、 後 は 林 道 入 口ま で 四 十 分 の
回 し飲 みだ 。 小 屋 発 十 三時 四 五
の ビ ー ル、 焼 酎 も 残 り 少 な いが
を 摂 る 。 温 か い ラ ー メ ンや 最 後
小 屋 に て ゆ っく り と 遅 い 昼 食
に 油 を 入 れ て いた と ころ だ 。 間
三台 に分 乗 し て十 二人出 発。 尾
時 ︶ す ぐ に 縦 走 路 ま で の急 登 と
候 も 回 復 に 向 か い本 峰 も 霧 が 晴
れ 、 冬 の自 く 化 粧 し た 傾 山 が 見
そ こ に は 尾 平 越 に 下 り て車 を
下 り で到 着 。
な る。 天 候 も 風 が 強 く 時 折 小 雨
のば ら つく 中 、 所 々凍 った 岩 の
飲 む仕 草 だ 。
1 台 回 し た 佐 藤 ︵正 ︶ さ ん が 待
つ て い た 。 こ の 頃 に は や っと 天
案 内 し た 通 り ﹃竹 田 ホ ル モ ン﹄
急 登 で縦 走 路 に 先 行 し た 四 名 が
や が て 参 加 者 が 次 々と 到 着 。
す ぐ に 夕 食 の 準 備 へ取 り か か る 。 見 当 た ら な い 。 稜 線 に 出 る と 風
が ます ます強烈 となリゴーゴー
健 在 と の こと 。 相 変 わ ら ず これ
だ け は 欠 か さ な い と 言 って 一杯
た 佐 藤 雪 晴 氏 の 弟 と い う こ と だ 。 平 ト ンネ ル の 人 口左 へ車 を 止 め 、
用 意 を 済 ま せ て 登 山 開 始 ︵七
雪 晴 氏 も九 十 歳 を過ぎ ても まだ
け ば 祖 母 山 頂 小 屋 の管 理 人 だ つ
︵
祖 母山頂 よ り本 谷 山︶
え た。
と 木 々を ゆ ら し て い る ﹁ 霧 が か
を 用 意 し た の で 焼 肉 用 の炭 火 を
起 こ し 、 も う 一品 は 鍋 物 と す る 。 か っ て 見 通 し も 良 く な い が 、 予
本 谷 山頂 十時 五十 分着 。 見 通
し の悪 い山 頂 に は 九 折 側 か ら 登
林 道 を 下 り 、 九 折 登 山 口か ら 四
台 と な り 上 畑 で全 員 合 流 し て 本
本 日 の最 終 便 で帰 る 重 廣 さ ん
を 竹 田 温 泉 ︵花 み ず き ︶ に 入 浴
後 大 分 空 港 ま で送 る。
ヽ
今 回 が 重 廣 さ ん の企 画 も 最 後
二 台 の車 に 十 二 人 が 分 乗 し て
の ま ま 本 谷 へ向 か う 。
った 佐 藤 、 渡 部 両 氏 が 五 分 前 に
着 い た と 待 って い た 。 ほ ぼ 中 間
日 の山 行 を 無 事 終 了 し た 。
報 で は 回 復 す る 予 定 であ り 、 そ
行 を 待 ち 切 れ ず に 用 意 が でき た
いた 祖 母 ∼ 傾 山 の縦 走 路 は 下 刈
点 で本 日 の 最 高 点 ︵一六 四 二 ,
だ と 言 う こと だ が ま た い つ の 日
一番 遅 い 到 着 予 定 の 西 ︵孝 ︶ 一
の で乾 杯 と な る 。 発 声 を 重 廣 さ
ん に お 願 い し て持 参 の フ イ ン で
りさ れ ており快 適 な 尾根 歩 きだ
の型 を 取 れ ば 、 全 員 が 同 じ 道 を
か つて奥 祖 母 新 道 と 呼 ば れ て
ま ず 喉 を 潤 す 。 早速 ホ ル モ ン の
が 、 相 変 わ ら ず 風 が 強 い。 林 間
を 飛 ば さ れ そ う に も な る。 ブ ナ
戻 ら な く て 縦 走 でき る の で あ れ
に か ど こ か の 山 で ご 一緒 で き れ
ば と 思 い つ つ分 か れ た 次 第 で あ
九 m︶ で あ る 。 記 念 撮 影 の 後 、
炭 火 の 回 り に 集 ま る 。 これ が ま
平を過ぎ 登り にかかると雪がや
や 深 く な って サ ク サ ク と 踏 み 込
ん で 登 って い く 。 後 の 組 を 待 っ
ば 以 外 と 利 点 が あ る。
さ て、 本 谷 か ら は全 体 的 に 下
た う ま い ︱さ す が 竹 田 ま で 寄 り
そ れ に 、 管 理 人 差 し 入 れ の椎 茸
が 網 の 上 で焼 か れ て い る 。
て る と 先 行 し た 四 名 のう ち 二 名
が 追 い つい て き て 、 後 の 二 人 は
尾 平 へ下 る 両 名 に 車 の 回 収 を か
ね て キ ー を 交 換 す る。 交 差 縦 走
す ぐ に 西 ︵孝 I 行 も 到 着 、 全
員 十 五 名 が 揃 った と こ ろ で 再 度
3-
く と 、 薄 暗 い。 中 を の ぞ く と テ
レ ビ が つけ っば な し で、 画 面 が
シ ヤー シ ヤー と 流 れ て い る。 電
話 を か け た り 、 入 口を た た く が 、
出 て来 な い。 本 人 曰 く ﹁三度 目
の寝 坊 ﹂ 。 予 定 時 刻 を 二 十 分 ほ
ど 遅 れ て二 人 で出 発。 今 回 は 、
宇 目 町 の隣 町 の宮 崎 県 北 川 町 。
国 道 三 二 六 号 を 宮 崎 県 へと 向 か
い、 北 川 町 で 、 国 道 十 号 線 に 再
び 入 ってす ぐ の右 手 に、 ﹁西 郷
資 料 館 ﹂ が あ る 。 こ こが 登 リ ロ
と な る。 十 号 線 か ら の 入 り 口が
わ か り に く い の で、 注 意 が 必 要
だ 。 こ こは 、 西南 戦 争 の際 に 西
郷 隆 盛 が 陣 を し い て いた ら し い
が 、敗 戦 と と も に退却 、 敗 走 路
と し て有 名 と な り 、 資 料 館 が 造
ら れ て い る。
資 料 館 の駐 車 場 に 車 を 止 め 、
資 料 館 の右 手 、 日豊 線 の線 路 沿
い に 登 山 口が 表 示 さ れ て い る 。
し た と ころ 、 道 が 整 備 さ れ て、
岩 場 を 歩 か な く て も い いよ う に
ルー ト 整 備 さ れ て い る︶ 山 頂 に
向 か つて い る 最 中 に、 いろ いろ
と 案 内 板 が 現 れ る。 コ 一
本杉﹂
﹁百 間 ダ キ ﹂ ﹁台 場 ﹂ ﹁ド ル メ
ン ︵
支 石 墓 ︶ ﹂ な ど な ど 。 いず
れ も ど れ を 指 し て いる の か わ か
ら な い。 さ ら に は 、 ﹁ノゾ キ ﹂
も 登 場 す る 。 ﹁覗 き ﹂ を す る 場
所 で も あ る のか ? そ の場 所 に は
行 か な か った が 、 途 中 に 、 景 色
の い い場 所 が あ り 、 そ の場 所 の
名 称 であ る こと に 下 って い る最
中 に 判 明 し た 。 山 の名 前 と い い、
案 内 板 と い い、 わ か ら な い こと
が 多 い山 であ る 。 や が て、 三 本
岩 が 現 れ 、 や が て山 頂 に 着 いた 。
︵
午 前 九 時 二十 分 到 着 ︶ 山 頂 は
広 く 景 色 も 、 ば っち り 。 大 崩 山
群 が 目 の前 に 見 え る。 尾 根 の先
に は 、 行 騰 山 が 見 え る。 そ し て、
道 に 入 り 、 登 り と 同 様 の尾 根 道
と な る。 坂 も 緩 や か に な り 歩 き
や す い。 左 手 に は 朝 登 った 尾 根
も 見 え る。 下 り は 、 二時 間 。 元
の 西 郷 資 料 館 へ戻 った 。 と 、 そ
や や 薄 明 る く な った 六 時 二 十 分
延 岡 市 街 も 眼 下 に 望 め る。 な か
に 駐 車 場 を 出 発 。 右 手 前 方 の尾
な か の景 色 だ 。 こ こ で、 食 事 を
根 に 入 って い く 。 入 り 口付 近 は
と り 、 記 念 撮 影 を し て、 下 る。
や や わ か り に く いが 、 尾 根 に と
山 頂 か ら 来 た 道 を 戻 る。 お よ そ
り つい て し ま え ば 、 道 は は っき
二 〇 分 で ﹁ノゾ キ ﹂ と の分 岐 と
り し て お り 間 違 う こと は な い。
な り 、 こ こから す ぐ先 に 三 叉路
坂 も 緩 や か で、 歩 き や す い。 お
が あ る。 ま っす ぐ が 元 来 た 道 だ
よ そ 一時 間 半 登 る と 突 然 林 道
が 、 こ こを 右 に折 れ る。 登 り の
が 現 れ る。 北 川 町 か ら 林 道 を 建
道 と 違 って急 坂 であ る。 最 初 は
設 し て い る 。 ひ よ つと し て 、 山
谷 の方 に 下 つて いく 。 約 二 〇 分
頂 ま で林 道 が あ る か と 思 った が 、 で水 場 に 到 着 。 こ こか ら は 尾 根
こ こま で のよ う だ 。 林 道 を 横 切
り 再 び 登 山 道 へ。 坂 は さ ら に 緩
や か に な る 。 登 り 日 の表 示 で は
岩 場 が あ る よ う な こと を 書 い て
いた が 、 全 く な い。 ︵
後 で確 認
︶
こに な ぜ か 児 玉 さ ん が いた 。 後
から 来 た ら し く 、 車 も い つも の
ク ラ ウ ン で はな い。 奥 さ ん と と
も に 来 て いた。 足 が 調 子 が 良 く
な いら し く 、 往 復 で 四 時 間 近 く
か か る こと を 開 い て、 登 る こと
を断 念 し、 ﹁
鏡 山 ﹂ に 行 って帰
る こと と な った 。 我 々は、 大 分
百 山 の写真 を撮 る た め 、 津 島 畑
山 を 目指 し た が 、 地 図 を 持 って
いな か った せ いも あ り 道 を 間 違
え て、 ﹁
鏡 山 ﹂ に 向 か って、 児
玉さ ん た ち と 合 流 し、 頂 上 で記
念 撮 影 。 こ の後 さ ら に道 を 間 違
え た も の の、 津 島 畑 山 の 写真 を
撮 って、 直 川 村 の温 泉 に 入 って
大 分 に帰 った 。
参 加 者 小 竹 。児 玉夫 妻 ・佐 藤
・西
︵二
例 登山報告︶
月
月
二三日 ︵
土 ︶ 二 四 日 八 日︶
佐藤 秀 二
今 回 は、 山 口県 べ 遠 征 。 二 三
日午 前 六 時 に、 総 勢 四 名 でサ ニ
ー を 出 発。 北 九 州 を 過ぎ 、 次 の
待 ち 合 わ せ場 所、 鹿 野 サ ー ビ ス
エリ ア で佐 藤 ︵正 ︶ さ ん の車 を
待 つ。 が 、 な か な か 来 な い。 北
九 州 で、 先 行 し た と 思 って いた
の で、 先 に 行 った の か な と 高 速
を 出 て、 携 帯 電 話 が 使 え る と こ
ろ で連 絡 を 取 った 。 す る と 、 美
祢 イ ンタ ー 付 近 で車 が スト ー ル
し て、 J A F を 呼 ん で いる と 言
う でわ な いか 。 修 理 で き る か ど
う か も 不 明 と 言 う ことで 、 や む
な く 、 私 と 西 さ ん は 、 そ のま ま
先 に青 野 山 へ。 状 況 を 見 な が ら
進 む こと に し た 。
青 野 山 は、 島 根 県 津 和 野 町 に
あ る。 津 和 野 町 の東 側 に 、 お 椀
を ひ っく り 返 し た よ う な 形 で居
座 って いる。 国 道 九 号 線 か ら 津
和 野 町 への入 り 口に 大 き な 鳥 居
が あ り 、 そ こを 下 る と 津 和 野 町
の町 中 へ行 く が 、 逆 に 山 へと 入
って いく と 、
一〇 分 足 ら ず で 登
山 口が あ る。 登 山 口 の 手 前 と 先
に は駐 車 スペ ー スが あ り 、 駐 車
に 困 る こと は な い。 登 山 口か ら
ず 、 津 和 野 町 へ降 り て、 太 鼓 谷
稲 荷 神 社 へ。 稲 荷 に ち な ん で、
入 口に は お 供 え 用 の油 揚 げ が 置
い て あ る。 け ば け ば し い神 社 の
色 と と も に ち よ っと 果 れ た 。 津
和 野 町 は 、 西 周 、森 鴎 外 を 輩 出
した 、 文 化 の 町 。 森 鴎 外 記 念 館
で、 記 念 展 を 見 て、 風 呂 へ。 道
津
の駅 に併 設 の真 新 し い風 呂 ﹁
和 野 温泉 な ご み の里 ﹂ へ。 こ こ
で、 佐 藤 ︵正 ︶ さ ん と 連 絡 を 取
る と 、 車 の修 理 が 出 来 て 、 津 和
一
野 へ向 か って い ると の こと 。
時 は 、 引 き 返 す こと も 考 え て い
た の で 一安 心 。 ゆ っく り 風 呂 で
疲 れ を癒 す。 風 呂 から 出 ると、
ち ょう ど 合 流 し た 。 夜 ま で は 、
少 々時 間 が あ った の で、 再 び 津
和 野 町散 策 。 小 京 都 と 言 わ れ る
そ の 町並 み は、 今 で は精 彩 を 欠
き 、 ど こに で も 有 る お み や げ 品
屋 と 、 町 を 流 れ る堀 川 に は 、 ブ
タ のよ う な コイ が 泳 ぎ 、 バブ ル
真 っ盛 り 。 土 曜 日 と いう の に 観
山 頂 ま で 一五 〇 O m。
一〇 〇 m 光 客 も ま ば ら 。 ﹁栄 枯 盛 衰 は 世
の習 い﹂ であ る こと を 感 じ た 。
お き に看 板 が 出 てお り 残 り の距
こ こ で、 夕 食 を と り 、 登 山 口
離 が は っき り わ か る 。 坂 は結 構
近 く の道 路 脇 で 一夜 を 過 ご し た 。
急 であ る が 、 ト レー ニング に は
翌 朝 、 後 で合 流 し た 佐 藤 ︵正 ︶
丁度 い い山 であ る 。 お よ そ 一時
さ ん 、 石 川 さ ん が 青 野 山 へ。 三
間 二〇 分 で山 頂 に 到 着 “ ︵一二
時 間 足 ら ず で往 復 し て 戻 って き
時 二〇 分 ︶ 団 体 さ ん が 居 た せ い
た 。 こ こか ら 、 十 種 へ移 動 す る 。
も あ って、 少 し控 え め に バ ンザ
昨 日来 た 道 を 戻 る こと 約 二 〇 分 。
イ を す る。 お 決 ま り の ヤ ツホ ー
十 種 ヶ峰 の富 士 に も 似 た 美 し い
も ち ょ っと 控 え め 。 頂 上 に は 祠
山 容 を 見 な が ら の移 動 。 登 山 口
も あ る。 下 り は 、 五 〇 分 。 ゆ っ
く り 登 った の で、 普 通 の 人 な ら 、 は 、 十 種 スキ ー 場 に 登 る 道 路 を
最 高 点 ま で 登 つた 少 し 先 。 こ こ
二時 間 で往 復 で き る。
に駐 車 場 が あ り 、 登 山 口 の案 内
時 間 が 余 った の で、 と り あ え
︶
-4-
・ 石
西 り
││
ヽ
′
四 mピ ー ク 、
一〇 四 〇 mピ ー ク
と 通 過 し て い く 。 ﹁城 ガ 岳 が 離
今 西 錦 司 著 ﹁初 登 山 ﹂ や ﹁山
れ て い く う ︱ ﹂ と 小 竹 さ ん の悲
岳省察 ﹂を読 むと、博 士 は同じ
。
し
ル ー ト は 歩 か な いと 書 い てあ る 。 鳴 左 手 に 見 え 隠 れ て い る 城
ガ 岳 に 同 感 。 途 中 で急 に 空 腹 を
休 止 。 昼 食 。 小 竹 さ ん の筍 の 煮
付 け が 評 判 が 良 か つた 。 ﹁竹 ﹂
︶
直 接 谷 筋 を 下 つて 一四 時 五 〇 分
な お、
駐 車 場 に 到 着 と の こと 。 ︵
佐 藤 ︵正 ︶ さ ん は シ シ追 い の猟
犬 み た い に タ ラ の芽 採 り に 夢 中
に な って、 途 中 行 方 不 明 。 で も 、
倉 木 山 に は ち や ん と 登 って い る
のが 携 帯 で 証 明 さ れ た 。 ︶
参 加 者 安 部 ・飯 田 。河 野 ・小
竹 ・佐 藤 ︵
秀 ︶ 。佐 藤 ︵正 ︶ ・
高 橋 。園 田 o西 ・野 村
ま わ し い九 月 十 一日 の事 件 で モ
ルデ ィブ のす ぐ南 のデ イ エゴ ・
ガ ル シ ア島 か ら ア メ リ カ 軍 の ア
フガ ン空 爆 が 盛 ん に な り 、 と う
と う 十 一月終 わ り に モ ルデ イブ
は キ ヤ ン セ ル し て し ま った 。
さ て、 で は 年 末 年 始 は ど う す
る か。 海 が な いな ら 山 。 久 し ぶ
り に 北 ア ルプ スも よ か ろ う 。 い
ろ いろ 考 え て蝶 ヶ岳 か ら の槍 ・
穂 高 の朝 焼 け の 写 真 を 狙 つて み
月 前 に モ ルデ イブ が 予 約 で き 、
ダ イ ビ ング と 読 書 で の ん び り と
過 ご す 予 定 であ つた が 、 あ の忌
今 年 の年 末 年 始 は 早 々と 十 カ
宇 津宮 隆 史
一
ハードな雪山 ・
ス しぼり の
板 があ る。 ここから 山頂 ま で の
初 登 山 と は始 め て の ルー ト を 歩
が つい て る か ら 当 然 上 手 。 例 の
標 高 差 は 一〇 〇 m余 り 。 山 頂 も
よ う に雑 談 を楽 し む。 退 職 す る
く 喜 び と 私 は と ら え てき た 。 私
日 の前 に 見 え る 。 途 中 右 回 り 、
は 数 年 前 の加 入 ︵
会 友 ︶ で、 こ
と 畑 以 外 で はあ ま り 人 と 話 す 機
左 回 り の道 が あ り 、 ぐ る り と 散
の東 九 州 支 部 四 〇 年 の歴 史 は 知
会 が な い の で つい饒 舌 に な る。
策 で き る。 山 頂 直 下 に は 熊 野
ら な いが 、 こ の に は 士 の
神
会
博
気
反
省。
,
社
あ
し
が
信
仰
の
山
で
あ
る
よ
う
持
ち
が
浸
透
い
思
よ
り
て
る
と
う
う
城 ガ 岳 出 発 一二時 ○ ○ 分 。 鞍
だ 。 お よ そ 三 〇 分 で 頂 上 に 到 着 。 にな った 。 西 孝 子 さ ん は 博 士 の
部 に 下 る と ふ つう は 一度 一 一 一
︵午 前 九 時 到 着 ︶ こ の 山 は 、
一 信 者 じ やな い か。 三 角 点 に 向 か
四 mピ ー ク ま で登 り 戻 さ な いと
等 三 角 点 で 、 四 方 の 山 々が 見 渡
って何 か ぶ つぶ つ言 つて い る。
いけ な い のだ が 、 私 た ち は 飯 田
せ る 。 バ ンザ と ヤ ツ ホ ー を 済
私 自 身 六 五歳 、 も う 税 金 も 払 わ
さ ん 、 野 村 さ ん 、 園 田さ ん た ち
イ
。
ま せ、 運転 手 と
で
そ
れ
以
外
別
の
な
い
老
の
ブ
初
数
な
い
ヤ
こ
ベ テ ラ ン の直 感 と 経 験 のお 陰 で、
男
少
ル ー ト を 歩 い て 下 る 。 下 った 後
ぎ 登 山 のぞ く ぞ く す る気 持 ち
鞍 部 か ら 少 し 登 った 標 高 一〇 二
は 、 別 の 道 を 再 び 津 和 野 へ。 昨
︵
家 に 帰 れ る のだ ろ う か ︶ を 、
〇 mの等 高 線 上 を 左 に ト ラ バ ー
日 の 温 泉 に 再 び 入 って 疲 れ を 癒
あ の鮎 返 、 鋸 東 、 鋸 山 への道 な
スし て いき 、 倉 木 山 直 下 の鞍 部
し、 再度 、 津 和 野観 光 。 安 野光
き ヤブ こぎ で 西 孝 子 さ ん に 教 え
のす ぐ 近 く に楽 に 出 る こと が で
男 美 術 館 な ど を 見 学 し 、 昼 に は 、 て も ら つた 。 今 日 も 少 し そ ん な
き た 。 → ﹂の ルー ト の入 り 口に
。
具が に沈 ん で
底
い
る
雑
炊
よ
う
登
山
は 三 本 の赤 テ ト プ を 佐 藤 ︵秀 ︶
の
な 津 和 野 名 物 ﹁う ず め め し ﹂ を
五時 ○ ○ 分 サ ニー 集 合 出 発 。
︵黒 岩 山 山 頂 で ︶
君 が 巻 き 付 け てあ る。 倉 木 山 、
食 べ て、 帰 途 に つ い た 。
雨乞 岳 牧 場 か ら 林 道 を ゲ ー ト ま
おぼ え 、
一〇 六 〇 mの ピ ー ク で
城 ガ 岳 間 の楽 々 マル秘 コー ス で
で行 く 。 こ こに 車 を 置 い て林 道
あ る。 ︶
私 は に ぎ り め し と カ ン コー ヒ ー
佐 藤 ︵秀 ︶ 。佐
ゲ ー ト を 六 時 五 〇 分 発 で登 山 開
限 前 に そ び え る倉 木 山 を 見 て、
を 胃 に 入 れ る。 西 さ ん はプ リ ン
始 。 林 道 を 登 り まず 雨乞 岳 を め
さ て、 こ こ で第 二 の思 案 。 登 る
を 食 う 。 そ こ か ら 一旦 鞍 部 に 下
ざ す 。 コン ク リ ー ト 林 道 か ら ヒ
べき か 、 林 道 に 出 てゲ・
︱ 卜 に帰
り 、 高 度 差 一 一〇 mを 登 り つ い
た と ころ が 別 府 市 、 湯 布 院 町 、
る べき か。 こ こま で 頑 張 った ん
ノキ林 に 入 り 、 稜 線 に出 て雨乞
だ か ら 縦 走 を 完 成 さ せ た い。 決
着 七時 ○ ○分。
庄 内 町 境 界 の 一 一 一四 m標 高 点
のあ る ピ ー ク であ る 。
こ こか ら 稜 線 上 の縦 走 開 始 ¨
心 し て こ の急 登 一五 〇轟 差 を ゆ
一〇 時 三
っく り 自 分 の ペ ー ス で、 最 後 の
〇 分 。 他 の会 員 は あ ま り 間 食 を
岩 山 到 着 八 時 〇 五分 。 黒 岩 山
か ら 急 な 下 り 二 〇 分 で 黒 岩 峠 着 。 と ら な い。 け ろ り と し て い る 。
努 力 で登 る。 三 〇 分 間 は き つか
った 。
ブ ッシ
私 は 瞬 こ の地 点 で ガ 岳 を 断
こ こか ら が 稜 伝
一
城
先
線
い
に
。
、
し
っ 。
ュ
よ
か
に
な
た
ナ
田
さ
と
の
格
闘
倉 木 山 頂 一三 時 四 〇 分 着 。 こ
念
う
と
弱
気
私
が
タ
園
t
少
︵四 月 月 例 山 行 報 告 ︶
ん が カ マを 取 り 出 す 。 タ ラ や ハ
こ でゲ ー ト の駐 車 場 ま で帰 る 組
約 二 〇 分 の休 憩 の 後 出 発 。 南
四 月 一四 日 ︵日︶
西 へ 一五 分 の 下 り で 鞍 部 へ一 そ
と 分 か れ て、 西 、 小 竹 、 護 衛 役
リ ギ リ の新 芽 を 採 取 し な が ら ヤ
ブ こぎ を 楽 し み な が ら 、
の私 の二 人 は 稜 線 直 登 ルー ト を
こか ら か な り の急 登 二 五 分 で 二
一〇 四
安 部 可 人
下 る 。 途 中 で稜 線 上 にあ る 四 等
等 三 角 点 のあ る 城 ガ 岳 山 頂 着 。
一 一時 一〇 分 、 黄 砂 で あ ま り 視
三角 点 を 通 過 し て、 高 度 差 二 〇
〇 mの急 坂 を 下 り 完 全 縦 走 は 終
界 は 良 く な か つた 。 初 め て の大
わ った 。 倉 木 山 登 山 口到 着 一五
時 ○ ○ 分。 別 組 は 林 道 を 通 ら ず 、
藤 参
͡ カロ
正 者
よ う と考 え た 。 十 二 年 前 冬 、 徳
沢 か ら 死 ぬ 思 い で長 塀 尾 根 を 登
り 、 夜 の十 時 過 ぎ に 頂 上 小 屋 に
着 き 、 疲 労 と 寒 さ で ま った く 食
欲 も な く 、 が た が た 震 え て夜 を
過 ご し た が 、 翌 朝 に は こ の世 と
も 思 え な い ほ ど のす ば ら し い朝
焼 け で槍 ・穂 高 が 燃 え た の を 写
真 に 収 め ら れ た こと が よ み が え
った 。 さ て 、 今 年 は ど う か 。 重
要 な フ アク タ ー は 体 力 。 長 塀 尾
根 は 本 当 に 長 い。 少 な く と も 徳
沢 を 朝 に 出 発 でき る よ う に 計 画
を 立 て た 。 そ の他 は 当 時 と あ ま
り 変 わ ら ず 。 ザ ック の 重 量 は 三
〇 建 と な った 。 貴 重 品 は 除 き 、
大 部 分 を 松 本 のホ テ ルに宅 配 便
で送 って お く 。
さ て十 二 月 二 七 日、 午 前 中 の
外 来 を 済 ま せ て午 後 の便 で大 阪
へ。 大 阪 空 港 か ら 新 大 阪 ま で に
一時 間 半 か か つて と う と う そ の
日 のう ち に 当 初 の計 画 通 り 松 本
に は着 か ず 、 名 古 屋 で 一泊 。 二
人 日 、 朝 七 時 の ﹁信 濃 ﹂ に て 松
本 へ。 十 一時 に 中 の湯 ま で タ ク
シー で 入 る 。 今 年 は 雪 が 多 く 、
松 本 市 内 でも 二 十 mは あ った 。
十 二時 大 正 池 。 寒 く て悪 天 候 。
ビデ オ の電 池 が 凍 って動 か ず 、
懐 で 温 め て撮 影 す る も せ いぜ い
十 秒 ぐ ら い し か 撮 影 で き な い。
大 正 池 は 半 分 く ら い凍 って い る。
上 高 地 も 吹 雪 。 人 が 少 な い。 明
神 、 徳 沢 と 吹 雪 の中 を 進 む 。 徳
沢 で は テ ント が 三張 り 。 冬 期 小
屋 に 五 ∼ 六 人 が 宿 泊 し て いた 。
寒 いが 一人 、 テ ント で 過 ご す 快
感 に酔 う 。 夜 、 星 が 出 て き た 。
二九 日、 五時 起 床 。 朝 ご は ん
の準 備 を し な が ら 計 画 を 考 え る。
悪 け れ ば 上 高 地 辺 り の撮 影 で 暇
を つぶ す こと に す る。 し か し 、
朝 焼 け は す ば ら し か つた 。 徳 沢
の木 立 ち か ら 見 え る前 穂 高 は真
赤 に染 ま り 、 快 晴 であ った 。
︵これ に ご ま か さ れ た ︶ 早速 徳
沢 冬 期 小 屋 に 行 き 、 ルー ト を 確
か め る と 横 尾 か ら 昨 夜 の冬 期 小
屋 宿 泊 組 が ビ スト ンに 出 か け た
と の こと 。 長 塀 尾 根 に は 今 日も
誰 も 入 って いな い。 そ こ で長 塀
尾 根 に 入 って み る と ト レー スは
あ る 。 十 三 年 前 の悪 夢 が よ み が
え る が あ の時 よ り 出 発 が 五 時 間
早 い。 よ って長 塀 尾 根 を 取 る こ
と に す る。 横 尾 は 急 斜 面 で雪 の
中 を 登 り に く か ろ う 。 T ﹂れ も
落 と し 穴 だ った 。 雪 山 の急 斜 面
の ほ う が 長 々と し た だ ら だ ら 登
り よ り 体 力 消 耗 は 少 な い。 ︶ な
ど と 一人 で考 え な が ら 順 調 に 登
り に か か る。 二 四 〇 〇 m地 点 で
テ ント ニ張 り 。 こ こか ら は こ の
グ ル ー プ の 足跡 が は っき り 残 っ
て いる。 かな り疲 労 し てき た。
妖 精 の池 ま で 四 時 間 以 上 か か っ
た 。 妖 精 の池 は 雪 に 覆 わ れ て い
る 。 さ ら に 二時 間 か か って稜 線
に 飛 び 出 る。 穂 高 が 雪 雲 を ま と
つて い る。 槍 は 雲 の向 こう 。 風
が 強 い。 ビ ッケ ル で体 を 支 え な
が ら 、 蝶 ヶ岳 冬 期 避 難 小 屋 へ行
く 。 中 か ら 誰 か が 荷 物 の搬 入 を
手 伝 って く れ た 。 これ が 翌 日世
話 に な った 本 田 氏 だ った 。 冬 期
︶
小 屋 で は 先 行 グ ルー プ の 五 人 と
単 独 一人 が テ ント を 張 って いた 。
私 も そ の横 に 張 る。 彼 ら の話 で
は 明 日 は低 気 圧 のた め 、 猛吹 雪 、
﹁ホ フイ ト ・ア ウ ト ﹂ だ と の こ
と 。 横 尾 か ら の 下降 路 を 確 か め
る べ く 、 頂 上 に 行 って み る が 、
風 が 強 く て 下降 口ま で いけ な か
つた 。 テ ント に 戻 って明 日 の こ
と は 明 日考 え よ う と 夕 食 の準 備 。
スパ ゲ テ ィー 。 到 着 時 に 比 べ て
かな り 風 が 強 く な って い る。 外
の様 子 は 分 か ら な い。 早 々と 寝
る こと に す る。 人 時 就 寝 。 暖 か
一五度 く ら いか 。 悪 い兆 候
い。
であ る 。
二 十 日、 四 時 起 床 。 夜 明 け と
と も に 行 動 す べく 準 備 に か か る。
朝 ご は ん 、 今 日 は し っか り 摂 っ
てお こう と 思 う 。 暗 い中 で は あ
る が 避 難 小 屋 のた め 快 適 。 単 独
行 氏 、 六 時 半 頃 一人 で出 て い っ
た 。 残 った わ れ わ れ 私 と 習 志 野
山 の会 の メ ンパ ー で話 す 。 彼 ら
は 縦 走 予 定 を 変 更 し て長 塀 尾 根
を 下 る予 定 と 言 う。 私 と 同 じ コ
ー ス。 天 候 が 悪 か った ら こ こ 二
∼ 三 日停 滞 しな け れ ば と 思 って
いた の で、 彼 ら の判 断 も 参 考 に
な る と 思 つた 。 単 独 行 氏 す ぐ 戻
つて く る。 ま った く 視 界 が 利 か
な いと の こと 。 七 時 、 外 に 出 る。
か な り 風 が 強 いが こ こ避 難 小 屋
辺 り は ち ょう ど 風 の通 り 道 にな
つて い る よ う な 地 形 だ か ら 稜 線
は そ れ ほ ど でも な か ろ う 。 し か
し視 界 が 五 mく ら い で は良 く な
い。 う ま く 稜 線 を 越 え れ ば 後 は
樹 林 帯 だ か ら 安 全 であ る。 習 志
野 の メ ンパ ー は ア ン ・ザ イ レ ン
し て い る。 準 備 が 終 わ る のを 待
つてリ ーダ ー の本 田氏 に ﹁後 を
行 く こと に な る と 思 いま す が よ
ろ し く ﹂ と 声 を か け てお いた 。
さ て 小 屋 か ら 雪 の吹 き 溜 り を 越
え て稜 線 に 出 て いく 。 た ち ま ち
ま つげ が 凍 る。 口元 の フー ド が
凍 り つく 。 稜 線 上 でトツ プ が 右
に 下 降 し て い こう と す る。 正 し
く は 左 であ る か ら 本 田氏 に 声 を
か け ても ら う が 、 風 雷が 強 く て
間 こえ な い。 ザ イ ルを 引 っ張 っ
て正 し い コー スを 伝 え る。 稜 線
は 暴 風 雪 が 強 く て耐 風姿 勢 を 強
いら れ る 。 メ ンバ ー の女 性 が 風
に 倒 さ れ た が ザ イ ル で引 っ張 つ
て いた の で難 な く 済 む。 い つの
ま に か あ の単 独 行 氏 が我 々 の後
ろ を 付 い て き て い る。 そ れ な ら
初 め か ら 一緒 に 行 動 す れ ば 良 い
の に 。 稜 線 上 で瞬 間 、 二 十 mく
ら い視 界 が 開 け る 。 み な で方 向
を 確 認 す る。 す ぐ ま た 視 界 が 五
上 から左
mく ら い に な る。 稜 線・
に 下 降 す る 場 所 ら し き と ころ ヘ
進 む 。 ま った く 視 界 が 利 か ず 、
こ こ で分 か ら な か った ら 本 田氏
に退 却 を 進 言 す る つも り であ っ
た 。 そ こ で彼 に声 を か け て み る
と 本 田氏 が 左 手 に 古 い道 じ る ベ
に使 った 竹 の棒 を 指 差 す 。 これ
で コー スは 間 違 え な い こと が 確
認 でき た 。 そ の後 は み ん な で そ
れ ぞ れ の道 じ る べ の赤 い テ ー プ
を 探 し な が ら 行 く 。 昨 日 のト レ
ー ス の上 に 四 十 mく ら い の新 雪
︶
が 積 も っ て お り 、 交 代 で ラ ッセ
ル し な が ら 行 く 。 ラ ッセ ルな ん
て 久 し ぶ り 。 ルー ト を 外 れ る と
胸 ま で潜 っ て し ま う 。 な に し ろ
体 重 七 八 聰 + 荷 物 三 〇 聰合 計 一
〇 人 建 、 深 み に は ま った ら 出 て
く る の に苦 労 す る。 樹 林 帯 に 入
って 一安 心 す る 。 習 志 野 の メ ン
バ ー は ワ カ ン に履 き 替 え て い る 。
こ ん な 状 態 は ワ カ ンが 強 い こと
を 思 い知 ら さ れ た 。 小 休 止 後 、
下 って い く 。 妖 精 の 池 を 越 え 、
さ ら に 行 く と 下 か ら 登 って く る
グ ルー プ に 出 会 う 。 状 況 を 説 明
す る。 彼 ら は そ の 後 す ぐ に あ き
ら め て下降 し てき た。 樹 林 帯 は
難 な く テ ー プ を 探 しな が ら 下 降
十 三 年 前 、 暗 闇 の中 を 同 様 に
す る。
テ ー プ を 探 し な が ら 登 った こ と
に 比 べ れ ば 天 国 の よ う な も の。
十 二 時 頃 徳 沢 に 着 く 。 本 田氏 に
お 礼 を 言 っ て き っそ く 帰 り の 道
を 進 む が 、 明 神 、 上 高 地 です ら
吹 雪 の 中 で ﹁こ ん な と こ ろ で 遭
難 した ら 笑 わ れ る﹂ と思 う ほど
で あ つた 。 大 正 池 に て 腹 ご し ら
え し て さ ら に 暗 闇 の 釜 ト ンネ ル
ヘ向 か う 。 釜 ト ン ネ ル の 中 が 長
か つた 。
-6-
山行報告
南 アルプ ス
北 部 縦走
星 子貞夫
人 月 二 四 日︱ 三 〇 ロ
広 河 原︱ 甲 斐 駒 岳 ︱ 仙 丈 岳 ︱
︱ 両 俣 小 屋 ︱ 北 岳 ︱ 間 の岳 ︱ 三
峰 岳 ︱ 塩 見岳 ︱ 三 伏 峠 ︱ 塩 川
台 風 一過 の秋 晴 を 期 待 し て南 ア
ルプ ス縦 走 を こ ころ み る 一 私 に
と って は南 は 初 め て であ る の で
全 山 縦 走 を 計 画 し た が ガ スボ ン
ベ に 問 題 が 発 生 し て後 半 の山 行
を 放 棄 し 三 伏 峠 よ り 下 山 す る。
人 月 二 四 日 大 分 空 港 よ り 一六
時 三 〇 分 のソ ∽で 羽 田 に 飛 ぶ 。 皆
さ ん の嬉 し い差 し 入 れ で リ ュッ
ク は 満 杯 であ る 。 車 で 空 港 ま で
送 って く れ た リ エさ ん に 感 謝 感
激 であ る。
別 便 で 送 つた ガ スボ ン ベ を 新
宿 で受 け 取 り 、 急 行 ﹁か い じ ﹂
で 二 三 時 四 三 分 に 甲 府 に つく 。
深 夜 の知 ら ぬ 町 は 不 安 な の で タ
ク シを 使 って広 河 原 ま で行 く 。
二 五 日 の午 前 一時 一四 分 に広 河
原 に着 い た 。 こ こか ら 北 沢 峠 ま
で は 芦 安 村 の村 営 バ スが 運 行 し
て い る。
早 速 テ ント を 張 つて仮 眠 す る。
今 回 ガ ス の輸 送 に 苦 労 し た が
こ こ広 河 原 の バ ス停 の村 営 売 店
でガ スボ ン ベ を 販 売 し て いた
︶
二 五 日 晴 後 曇 五 時 一 一分 テ
ント を 徹 収 し 一番 バ スに 乗 り 込
む 。 パ スは村 の独 占 企 業 で こ の
道 は 自 転 車 も 通 さ な い。 嫌 な ら
歩 く し か な いと 言 う こと ら し い。
これ は 長 野 県 側 の長 谷 村 でも 同
じ であ る 。
荷 物 代 を 取 つてお き な が ら 、
荷 物 室 も 無 く 、 皆 膝 に 抱 え て座
ら さ れ る。 こ の辺 が いか に も 日
本 的 で誰 も 文 句 を 言 わ な い。
野 呂 川 渓 谷 を 左 に 見 て、 北 沢
峠 に いた る こ の林 道 は絶 景 に 次
ぐ 絶 景 で、 ヒ マラ ヤ 山 脈 を 横 断
す るネ パ ー ル ・チ ベ ツト の コシ
ガ ンダ キ を 思 わ せ る。
七 時 四 五 分 に峠 に着 く 。 峠 の
バ ス待 ち テ ント のそ ば の大 本 の
根 元 にザ ツク を デ ポ し て、 水 と
食 料 だ け の軽 装 で 甲 斐 駒 岳 を め
ざ す。
仙 水峠 から摩 利支 天が良 く 見
え る筈 だ が 、 ガ スが 視 界 を さ ま
た げ る 。 初 日 で寝 不 足 と 暑 さ の
た め か な り き つい。 甲 斐 駒 岳 の
直 登 は 大 き な 花 闇 岩 の岩 場 であ
る。 下 り は摩 利 支 天 側 を 通 り 六
方 岩 で登 り道 と 合 流 し 双児 山経
デ ー タ ー 北 沢 峠 着 貧 工3 1 仙
由 で北 沢 峠 に く だ る。
大 平 山荘 は予約 が 必 要と 言わ
れ た が 、 頼 み こん で泊 め ても ら
。
n
”
ツ
´
水 小 屋 3 馬 じ ︱ 仙 水 峠 含 工じ ︱
駒 津 峰 ミ 8 ■ 8 二T 8 お じ 甲 斐
︵ド輌¨PO︶
二 六 日 晴 一
二時 二 〇 分 に 起 床
す る が 、 殆 ど の人 が 起 き て い て
出 発 の支 度 を し て い る 。 空 は 満
る 沢 筋 の大 シ ラ ビ ソ の 原 始 林 の
天 の 星 であ る 。8 ど の荷 が 結 構
こた え る 。 仙 丈 岳 の 馬 の背 に 向
か っ て藪 沢 カ ー ル か ら 流 れ て 来
で数 グ ルー プ に 抜 か れ た が 頂 上
道 を ライ トを頼 り に進 む。 途中
こ の登 り は 谷 川 を 遡 行 す る の
で は 結 局 我 々が 先 に 着 い た 。
仙 丈 岳 の藪 沢 カ ー ル の ラ テ ラ
で 水 に 不 自 由 し な い。
ル モ レ ー ン の 下 に 村 営 の仙 丈 小
屋 が あ る。 綺 麗 な 山 小 屋 で 風 力
発 電 の風 車 が 数 基 あ り 、 近 く を
小 川が流 れ、綺 麗 な高 山植 物 の
花 が 岩 の間 に 咲 き 雪 渓 は な か っ
た が 、 ヨー ロ ッパ の ア ル プ を 彿
彿 と さ せ る 風 情 は疲 れ を 忘 れ さ
せ る。
︶
川 側 は カ ー ル状 の地 形 で農 鳥 小
屋 か ら 二 国 平 に行 く ト ラ バ ー ス
ルー ト が み え る 。
線 は 這 松 の緑 が 美 し く ま る で剪
の川 音 が 高 く な つて く る。 右 俣
定 を し た 庭 のよ う であ る。
沢 の左 岸 を しば ら く 行 く と 、 左
北 岳 で は ガ ス でな に も 見 え ず
俣 沢 と の出 合 に ぽ つん と 両 俣 小
両 俣 小 屋 で も ら つた 弁 当 を 食 ベ
屋 C8 露 ︶が 見 え る。
両 俣 小 屋 の今 夜 の登 山 客 は 4人・ て 山 荘 へと く だ る。
こ の 日 は 熊 の平 ま で行 く 予 定
であ る 。 外 に は テ ント が 2張 だ
であ った が 、 疲 れ も あ り 日 の出
け であ る 。
も 見 ら れ る の で無 理 を せ ず 山 荘
両 俣 小 屋 は 谷 間 にあ る た め、 裏
泊 ま り と す る。 早速 小宴 会 と な
は シ ラ ビ ン の森 林 で表 は 野 呂
川
リ ブ ラ ンデ ー も ウ イ スキ ー も 焼
が流 れ山 小屋 と 言う よ り谷 間 の
酎 も 皆 平 ら げ て し ま い、 以 後 酒
別 荘 と 言 った 感 じ で あ る。 明 る
な し の生 活 と な る。
い感 じ の女 主 人 が 切 り ま わ し て
デ ー タ ー 両 俣 小 屋 含 恙e l 大
い し る。 靴 の中 を 乾 燥 さ せ る よ
滝 貧 ge l 道 標 貧 ﹄3 1 中 白 根
う にと 、 古 新 聞 紙 を く れ た。 南
の頭 G 工じ ︱ 肩 の小 含 8︶︱ 北
ア ルプ ス の山 小 屋 に は 乾 燥 室 が
,
岳〓 掲 kス コ 品? 〓 88 1 吊 尾
な い。
根 分 岐 含” 〓 ︶︱ 人 本 歯 分 岐 含宙
デ ー タ ー 大 平 山 荘 含 思3 1 仙
丈 小 屋 3 8じ ︱ 仙 丈 岳8 〓只 ” ∞ ∞3 1 北 岳 山 荘 含︺ 3 ︶
﹃出 ふ3 1 荒 倉 岳8 葛 t ス 馬 二7
〓 二3 1 高 望 池 含ヽ あ ︶︱ 横 川 岳 二人 日 快 晴 夜 半 に 雨 音 が し
ミ ご ス 〓 8じ ︱ 野 呂 川 越 貧全 圏 ︶ 風 が 出 た が 夜 明 前 は満 天 の 星 空
と な った 。 四 時 五 〇 分 に 山 荘 を
︱ 両 俣 小 屋8 8ス 〓 二3
出 る 。 中 白 峰 への稜 線 で 日 の出
を 見 る 。 富 士 の頭 が 小 さ く 赤 黒
く 朝 の輝 き の中 に 突 出 し て い る。
や が て太 陽 が 地 平 を 離 れ 、 あ た
り が す っか り 明 る く な る と 突 然
富 士 が 大 き く 立 ち 上 が った 。
間 の岳 〓 8 日は 岩 の山 であ る。
南 は 農 鳥 岳 への 下 り 、 西 は 三 峰
岳8 8 日の突 起 への 下 り であ る 。
間 の岳 と 二 峰 岳 と の痩 せ た 稜 線
は 山 梨 県 の野 呂 川 と 静 岡 県 の大
井 川 と の分 水 嶺 で あ る 。 野 呂 川
側 が 大 き く 崩 壊 し て い る。 大 井
二 七 日 曇 野 呂 川 左 俣 沢 の遡
仙 丈 岳 は 多 く の 人 で 賑 わ って
い る が 仙 塩 コー スを 行 く の は 我
行 は丸 木 橋 を数 回 渡 り 、 流 れ を
七 、 人 回 左 右 に 渡 り 返 す の で明
々だ け で あ る 。 登 り で 声 を 掛 け
るく な ら な け れば 危 険 だ と 言 う
合 った 女 性 群 ︵オ バ タ リ ヤ ン︶に
ア ド バ イ ス で 五時 二 〇 分 に 出 発
別 れ を 告 げ て大 仙 丈 岳 に 向 か っ
す る。 前 日 の雨 で丸 太 は 濡 れ て
て岩 尾 根 を 進 む 。
荒 倉 岳 S〓 ド ざ ︶で 休 憩 し て 食 いる が 水 量 は 少 な く 無 事 に大 滝
事 を し 、 水 溜 り の よ う な 高 望 池 、 に着 く 。
此 か ら 中 自 根 沢 の頭 ま で胸 突
今 日 最 後 の ピ ー ク と な る横 川 岳
を 過 ぎ る と 両 俣 の 分 岐 に つく 。
き 八 丁 の急 登 であ る。 や が て林
を 抜 け 出 し て這松 が 出 てく る と
背 後 に北 岳 と 中 白 峰 の稜 線 が み
少 し 雨 が ば ら つい て来 て 稜 線 を
抜 け る 風 が 冷 た い。 両 俣 への 下
え る。 四 時 間 の急 登 で バ テ バ テ
駒 岳 含 ﹄ ? 罵 二e l 駒 津 峰 含∞ り は 道 ら し い も の は あ る が 木 の
,
二 T 〓 二e l 双 児 山 ざ 含 ふ ス 〓 ¨ 根 が 張 り 巡 ら し て 急 勾 配 で あ る 。 であ る。
や が て雨も 小降 り にな り右 俣 沢
中 自 根 沢 の頭 か ら 北 岳 への稜
いじ ︱ 北 沢 峠 含含 3 ︶︱ 大 平 山 荘
-7-
のを 見 て出 発 す る。 こ こも 樹 林
帯 の コー ス であ る 。 本 谷 山 の頂
上 か ら 中 央 ア ルプ ス、 穂 高 、 槍 、
乗 鞍 岳 が 望 観 さ れ る 。 こ こま で
は 天 気 に 恵 ま れ た が こ の先 は 崩
れ る 予 感 が す る。
三 伏 山 か ら テ ント 場 に 下 り 谷
川 の清 流 で体 を 洗 い、 こ こ でH日
停 滞 す る こと に し て テ ント を 設
営 す る。
先 ず は コー ヒー で も と ガ スボ
ン ベを 取 り 出 し て唖然 と し た。
マウ ント が 違 う 。 バ ー ナ ー が セ
ツト 出 来 な い。 万事 休 す であ る。
こ の コー ス後 半 は ビ バ ー ク を 数
回 予 定 し て準 備 し た の に であ る一
釣 具 店 でボ ン ベ を 購 入 し た 時 マ
ウ ン ト の カ バ ー を 開 け て確 認 す
れ ば よ か った が ボ ン ペ の セ ツト
はN種 類 だ け と 思 い 込 ん で いた の
が いけ な か つた のだ 。
これ で決 ま った 、 下 山 だ 。 た
だ ち に テ ント を 撤 収 し 、 滋 賀 大
太 陽 が 昇 って岩 や 木 々が 暖 め
川 岳 含9 8 ︶︱ 北 俣 岳 分 岐 含守 0
ら れ 、 香 ば し い 山 の匂 いが 暖 か
e l 塩 見 岳 東 峰 含望 お ︶︱ 西 峯8
い朝 の空 気 の中 に漂 って く る 。
ミ 只 〓 二じ ︱ 塩 見 小 屋 →9 8 ︶
は る か 彼 方 に 塩 見 岳 が ど つし り
と 見 え る。 ほ ん と う に遠 い。
二九 日 快 晴 狭 い穴 倉 のよ う
三峰 岳 か ら 仙 塩 尾 根 に 入 り 、
な ベ ツド で 一夜 を 明 か す 。 連 日
三 国 平 で 小 休 止 し て急 坂 を 少 し
の ハー ド な ア ルバ イ ト で疲 れ が
下 る と 、 綺 麗 な 涌 き 水 のあ る 林
回 復 し き れ な い。 デ ナ リ で体 が
に 囲 ま れ た 熊 の平 小 屋 であ る 。
続 く だ ろ う か と 少 し 不 安 に な る。
愛 想 は良 く な いが 親 切 な 小 屋 の
卜日停 滞 が 必 要 だ 三 伏 峠 で考 え よ
主 と 少 し 話 し て先 を 急 ぐ 。
う と 思 いな が ら 朝 食 の テ ー ブ ル
熊 の平 小 屋 か ら 北 荒 川 岳ざ 8 日 に つく 。 食 事 は と ても 美 味 し く
ま で の稜 線 の樹 林 帯 は 北 ア ルプ
食 欲 も あ る 。 黙 って 一人 食 事 に
スに は 無 い南 ア ルプ ス独 特 の し
行 った の で 二 人 に 迷 惑 を か け た 。
っと り し た 樹 林 の連 続 で心 な ご
朝 日 が 塩 見 岳 の頂 上 を 照 ら す
む。
北 荒 川 岳 か ら は パ ツト レ スに
支 え ら れ た 塩 見 岳8 ミ 日が 正 面 に
迫 り 迫 力 が あ る 。 右 手 に 赤 い屋
根 の塩 見 小 屋 も のぞ ま れ る 。 頂
上 に は 数 人 の 人 影 も 見 え る。 ル
ー ト の右 側 は 大 崩 壊 で 左 側 は お
花 畑 が 広 が って い る 。
いよ いよ 今 日最 後 の 登 り で あ
る 。 塩 見 小 屋 で は 我 々二 人 の姿
を 見 て い る だ ろ う 。 小 休 止 の後 、
気 合 を 入 れ て 一気 に 頂 上 め ざ す 。
塩 見 岳 の頂 上 は ピ ー ク が 二 つ
あ る。 東 峰 と 西 峰 であ る。 西峰
の方 が 大 き い。 西 峰 を 下 り 天 狗
岩 のガ レ場 を 注 意 し て 下 り 、 小
ピ ー ク を 回 り 込 め ば そ こは 塩 見
小 屋 で あ る。 今 日 も ハー ド な ア
ル バ イ ト であ った 。
デ ー タ ー 北 岳 山 荘 貧 ﹄e l 中
白 峰 G 二e l 間 の岳 3 品? ■ 8 ︶
︱ 三 峰 岳導 8 只 ” 8 ︶︱ 三 国 平 含
ぶe l 熊 の平 小 屋 G 馬 じ ︱ 北 荒
︶
学 の経 済 学 部 の ワ ンダ ー ホ ー ゲ
ル部 の学 生 が 数 人 テ ント 設 営 の
た め や つてき た の で、 食 料 を 使
と 。 早 く も ﹁こ の花 ナ ンダ
ー。 ﹂ が 始 ま った 。 花 の 写真 を
撮 ろ う と 一眼 レ フを 持 ってき た
持 ち し か 出 来 な い し 、 鷲 でな く
に寝 か せ る そ う だ 。 但 し身 分 金
確 認 す る。
途 中 で鳥 葬 の儀 が ま だ 行 わ れ
る広 場 に 平 ら な 石 が あ り 、 そ こ
き た 実 感 が す るが ま だ ま だ 先 は
長 い。 そ よ 風 に ゆ ら ぐ花 々を 横
日 でチ ラ チ ラ 見 た り 、 あ た り の
山 々 の変 わ り ゆ く 姿 に 、 段 々と
山 奥 へと 入 り 込 ん で い る こと を
つても ら つて三 伏 峠 に 上 が り 携
が 、 き つい登 り 、 そ ん な 余 裕 は
一歩 一歩 進 む こと に
帯 でタ ク シー を 予 約 し塩 川 土 場
な か った。
に む かう 。
専 念 す る。 日隆 の街 が 小 さ く な
塩 川 ま で の下 り は 三時 間 を 要
り、 段 々畑 の菜 の花 が 見 え てく
す る。 二時 間 ほ ど 下 った 頃 、 星
る。 ﹁五 分 休 憩 ﹂ 一枚 ぬ ぎ 、 水
子 が 酸 欠 状 態 で歩 行 不 能 に な り
分 の補 給 、
一頑 張 り し て 山 の上
二〇 分 ぐ ら い休 憩 し て 回 復 す る。 に 出 た 。 これ か ら は ゆ つく り し
た 登 り に な る。
デ ー タ ー 一
二伏 峠 ︱ 塩 川 土 場 ︱
パ コタ と 針 葉 樹 、 タ ルチ ョが
伊 那 大 島 ︱ 松 川8 1 新 宿︱ 羽 田
風 に ゆ れ 、 そ の間 に真 っ白 な 峰
四 姑 娘 山 が 見 え る。 初 め て 日 に
す る異 国 の風 景 に 、 過 々訪 ね て
星 子貞 夫 、 境 卓 也 、
メ ンパ ー ¨
池 辺明 美
︵
そのⅢ︶
安 藤 セ ツ
農 が 食 べ る。 のガ イ ド の言 葉 に
﹁鳩 に つ つか れ る の は ゴ メ ンダ
七 月 一二 日 ︵五 日 日 ︶ 木 曜 日
と 相 成 った 。
ネ
﹂
天気 晴 夕 立
キ ンポ ウ ゲ が 草 原 一面 に ゆ れ
い よ い よ ト レ ツキ ン グ 開 始 、
て いた り 、 ト ラ ノ オ の仲 間 が 真
寝 袋 そ の 他 は 馬 に 運 ん で も ら う 。 つ白 に染 め て いた り と 、 次 々に
ザ ツク を 背 負 った 集 団 に 珍 し げ
迎 え てく れ る。 草 原 を 渡 る 風 は
な 視 線 、 後 で 分 か った が 現 地 の
心 地 よ いが 、 太 陽 は ギ ラ ギ ラ と
ヒイ ラギ が 出 て く る と 又花 が
チゲ に似
変 わ り 、 サ ク ラ 草 や イ・
人 は 歩 か な い。 馬 で行 く よ う だ 。
照 り つけ て暑 い !
登 山 口 に も 馬 が お 客 を 待 って い
た。
山 道 に 入 れ ば す ぐ に 花 々 々︱ 、 た 白 い花 見 ら れ る。
一〇 分 休
が
シ オ ガ マ の大 き く 色 鮮 や か な こ
憩 で つか れ た 人 ﹁ハー イ ﹂ ﹁安
︶
藤 さ ん リ ュ ツク が 重 い ん じ やな
い です か ? ﹂ N リ ーダ ー 、 カ メ
ラ と 雨 具 を 持 ってく れ 、 ブ ド ウ
糖 の ア ンプ ル 一本 飲 ま せ て く れ
た 。 道 が 少 し 登 って い る と 呼 吸
が 苦 し く な る。
楽 し い小 父 さ ん コン ビ 、 ﹁西
川 さ ん こん な 良 い景 色 だ も ん ゆ
っく り 歩 き 遅 い 記 録 を 作 り ま し
よう 。 ﹂ な って 言 って い る 間 に
テ ント が 並 ぶ ベ ー スキ ャ ンプ が
見 え た 。 老 牛 目 子 の 石 造 り の家
も 近 い。 高 度 差 五 〇 〇 米 七 時 間
を か け て辿 り つい た ら 、 ﹁お 疲
れさ ま ︱ 。 ﹂ と 西 瓜 が 出 さ れ た 。
そ の美 味 し か った こと !
ひ と 休 み し て高 度 順 応 に 出 か
け る 。 又花 々 々 の花 畑 、 黄 い ろ
のサ ク ラ 草 、 黄 い ろ のケ シ、 キ
ケ マン、 等 々夕 食 中 ザ ア ー と 雨
の音 。 Aリ ー ダ ー 各 々テ ント の
見 回 り に 眺 び 出 し て い った 。 突
然 バ ー スデ ー ケ ー キ の出 現 、 加
藤 陽 子 さ ん 、 山 田 征 子 さ ん の誕
生 日 であ った 。 以 後 盛 り 上 が る
日
夕 立 や ベ ー スキ ャ ンプ の 誕 生
チ ベ ット 馬 夕 立 最 中 食 べ 続 け
ヤ ク の角 夕 立 滴 並 べ た り
段 々畑 南 蛮 の 花 空 に あ り
一日 を 歩 き 西 瓜 の塩 旨 く
夕 立 や 脈 拍 数 は九 十 に
せ つ
七 月 一三 日 ︵六 日 目︶ 金 曜 日
快晴
朝 か ら 太 陽 が 眩 し い。 草 は 雨
-8-
一
︶
子 に 今 ひ と つ乗 れ な い 一日 で ア
ッタ が 、 夕 方 に な り 熱 が 出 た 。
三 七 , 三度 、 食 欲 あ り 、 頭 痛 な
し 、 吐 き 気 な し で薬 を の み 様 子
ト イ レに
を 見 る 事 に す る 。 夜 半・
起 き た 時 に は熱 は 下 が って いた 。
星 が い つば い天 の川 が は っき り 、
こん な 星 空 始 め て︱ と言 って い
ゝ。 立 ち煉 む 。
願 い事 語 ら ぬ ま ゝに 流 れ 星
星 月 夜 海 子 洵 は 脈 々と
シ ュラ フよ り 這 い出 し て 見 ん
天 の川
雨 上 が る老 牛 園 子 星涼 し
雨 上 が る こ こ は チ ベ ツト 天 の
四 辻 峠 か ら 続 く 山 稜 は烏 帽 子
岳 、 鎧 が 岳 、 日平 を 過ぎ 秀峰 で
最 高 点 に達 し、 神 角 寺 下 って い
る。 こ の山 稜 の はず れ に 一つだ
け 離 れ た ピ ー ク が あ る。 国 道 四
四 二号 線 を 温 見 か ら 朝 地 に 下 る
と 、 神 角 寺 渓 谷 の左 手 ︵東 側 ︶
に そ び え る ピ ー ク であ る。 地 図
に は城 山 と 記 さ れ 、 三 角 点 も あ
る。 こ のピ ー タ は し か し ほ と ん
ど 無 名 で、 訪 れ る 人 も 少 な い。
豊 後 国 誌 に は ﹁鳥 屋 城 山 ﹂ と
記 さ れ て お り 、 そ の後 大 友 時 代
の記 録 に は 、 大 野 荘 上 村 半 分 の
ク に 達 す る。 こ こか ら 少 し左
︵
南 ︶ に由 が る よ う に 下 る のだ
が 、 引 き 返 す 場 合 は方 向 を 間 違
え や す い所 で、 し っか り と 目 印
を つけ て お いた 方 が 良 い。 わ ず
か に 下 ると ヒ ノ キ の造 林 地 の中
と な り、 右 ︵
北 ︶ 方 向 に 緩 く曲
が りな ら ら 再 び 登 り と な る。 造
林 地 を 登 って いく と 自 然 林 に変
わ り 、 傾 斜 が 急 に な る。 ど ん ど
ん 登 る と 二番 目 の小 ピ ー ク に 達
す る。 右 手 ︵
北 ︶ は急 に落 ち 込
ん で い て、 樹 間 か ら 谷 間 が 深 く
岳 山や 、 神 角 寺 から 秀峰 に 至 る
稜 線 が 手 に 取 る よ う に 見 え る。
下 山 は往 路 を 引 き 返 し ても 良
な る。 以前 は こ こ か ら 山 頂 ま で
は 伐 採 跡 の明 る い展 望 の良 い稜
第 に傍 芽
線 が 続 い て い た が 、 次 ・
の木 々も 生 長 し 、 す っか り 視 界
を 塞 い で し ま って い る 。 こ こか
ら 稜 線 上 の踏 み跡 道 を 二 , 三 分
も迪 る と 二 等 三 角 点 の頂 上 に着
く 。 以 前 は ほぼ 三 六 〇 度 の展 望
が 開 け て い た が 、 南 側 の木 々が
生 長 し て展望 を塞 い で い るが 、
北 側 は遠 く 阿 蘇 か ら 九 重 、 由 布 、
鶴 見 の方 ま で、 近 く は 眼 下 に 男
粒 を 光 ら せ 、 ヤ ク も 馬 も のん び
昼 食 は 食 パ ン に 好 み で イ チ ゴ 川 地 頭 の 一万 田氏 の 山 城 と あ る。
見 え る。 こ こ で 再 び 方 向 を 左
り と 草 を 食 む 。 ガ イ ド の揚 さ ん
ジ ヤ ム 、 ピ ー ナ ツ バ タ ー を ぬ る。 星 と ぶ や 三 千 六 百 チ ベ ツト 区 登 る のは神 角 寺 渓 谷 か ら 神 角
︵西 ︶ 方 向 に 変 え て稜 線 を た ど
を ト ツプ に 二 五名 の 列 。 仲 間 の
ゆ で卵 、 ジ ヤガ イ モ の煮 た も の 天 空 に鵠 の橋 立 ち錬 む 寺 に 通 じ る道 を 上 り 、 鳥 屋 の手
る。 ア セ ビ や ヒ シ ャカ キ 、 ツ バ
顔 、 名 前 も 覚 え てな ご や か な ム
ニ コ、 ゼ リ ー 三 コ、 菓 子 ニ ツ 、
星 夜白 毛 の の な が し
の峠
の し手 から に
キ な ど の低 木 の照 葉 樹 の林 を 、
馬
尿
前
の
そ
前
右
少
月
、
ー ド。 だ が 、 登 り にな ると心 拍
ジ ュー ス 一パ ツ 十自 前 のも の。
ク
っ
つ
入
荒
た
林
を
■
に 左 に歩 き や す い所 を 選 ん で
せ
る
れ
約
﹄
入
て
右
道
,
数 が 上 が る。 平 坦 に な り 落 ち 着
陽 ざ し は 強 いが 風 が さ わ や か な 緩 く 下 り な が ら 南 か ら 西 に大 き
登 って いく と 、 や が て ひ ょ っ こ
き 、 又 登 る 、 そ の繰 り 返 し 。 流
の で暑 さ はな い。 そ れ で美 味 し ︵以 下 次 号 ︶ く カ ー プ す る 所 の沢 か ら 踏 み 込
り と 明 る い稜 線 に 飛 び 出 す 。 こ
れ に そ つて サ ク ラ 草 が い つぱ い。 く 食 べら れ る。 ん で、 谷 を つめ て登 れ一
るが、 こ
こは山 頂 か ら南 北 に 延 び る長 い
﹁
休 憩 々 々﹂ 花 が 多 い の で休 憩
ミ ヤ マキ リ シ マそ っく り だ が れ は 下 山 時 に使 う と 良 い。
稜 線 上 の 一角 で、 前 方 は 明 る い
が 多 く な る。 石 積 み の豚 舎 と 住
花 の色 が 薄 く 、 名 前 が 分 か ら な 登 り は 鳥 屋 西 の集 落 の は ず れ
採 地 であ る 。 山 頂 は 右 手
伐
。
居 大 が 一匹 、 さ つき 見 た 黒 豚 君
い。 夢 中 で シ ヤ ツタ ー 押 す 面 。
ト
つ
か
ら
を
北
︶ の樹 林 の向 こう にあ り 、
々
ル
ー
と
て
み
よ
う
集
︵
は こ こ の住 民 な ん だ ︱ 。 石 垣 に
﹁
折 上 で来 た の で か ら
ト
ま
す
ヤ
角
か
ン
林 と 伐 採 地 の境 日 の稜 線 上 に
落
の
は
ず
れ
ら
コ
舗
樹
リ
ー
ク
ク レ マチ ス の仲 間 が 黄 色 い ア ー
ク の道 を 通 り ま す 。 充 分 注 意 し 装 の林 道 を 登 る と 、 舗 装 が 切 れ
あ る か す か な 踏 み跡 を た ど って
チ を 作 り 美 し い。 キ ンポ ウ ゲ 科
て 下 さ い。 ﹂ と Nリ ー ダ ー 。 歩 た と ころ か ら 大 き く カ ー プ し て
北 に向 か う 。 数 分 も 行 く と 伐 採
で ク レ マチ ス ・タ ング テ イ カ と
き 辛 いが 花 々 々、 シ オ ガ マの仲 下 り 始 め る。
・ そ の舗 装 の切 れ 目
地 と の境 界 は 西 に 曲 が つて 下 り
いう 。 皆 元気 で花 に 詳 し い こと
嗣園 幽 問 日 剛 国 田 田 N Ы M 囲 園 図 あ た り を 登 り 口と す ると 良 い。
間 の ピ ンク 、 ケ マン草 の黄 いろ 、
始 め る。 前 方 に は ピ ー ク が 見 え
皆 の 足 が 止 ま れ ば き っと そ こ に
ギ
林
直
て
そ こが 山 頂 の よ う に 見 え る が 、
︵
西
︶
の
ス
の
造
地
の
左
側
。 し
珍し
い
花
が
あ
る
探
て
い
ぐ
た
ア
急
面
見
え
これ は 山 頂 の南 西 側 に あ る ピ ー
奥
に
な
斜
の
林
が
自
然
ズ
誡
山
シ
リ
ー
→
こ
ツ モリ 草 が 三 輪 足 元 に ︱ 。 ﹁ア
る。 そ の斜 面 を 直 登 す る こと に
ク で、 よ く 見 る と 曲 が り 始 め る
ッタ 、 ア ッタ ﹂ で大 喜 び 、 可 愛
な る 。 カ エデ や ツ バ キ や リ ョウ
左 手 の樹 林 の中 に踏 み 跡 が 開 け
飯 田 勝 之
いネ エー 、 可 愛 いネ エー 。
ブ な ど の 二 次 林 の 所 々に大 き な
て いる。 踏 み 込 む と かな り し つ
大 海 子 では朝 と 同 じ よ う に 馬
か り し た 踏 み跡 で、 二 , 三 分 で
木の
岩 のあ る 急 斜 面 の稜 線 を 、、
鳥屋 の城山 ︵
朝地町︶
の群 が 草 を 食 ん で いた 。 何 か 調
樹 林 を 抜 け 明 る い低 木 の稜 線 と
枝 や 幹 に つか
な がら急 登 し
り
ま
て十 数 分
て いく と 、 登 り は じ め一
ほど で自 然 林 の中 の小 さ な ピ ー
︱ 。 次 々に 花 の名 前 が 出 て来 る 。
大 海 子 ︵タ イ ハイ ツ ︶ を 眼 下
に、 花 畑 に 腰 を お ろ し、 眺 め る
風 景 は 東 洋 的 な 美 しさ な の です 。
﹁さ あ 、 頑 張 つて 四 , ○ ○ ○ 米
ま で 登 り ま し よう 。 ﹂ 最 初 道 が
な い か ら と 渋 って いた 揚 さ ん 、
ビ ッチ を 上 げ る 。 心 臓 が 眺 び 出
し そ う ︱。 四 , 〇 五 〇 米 か ら の
眺 望 は 四 姑 娘 山 の自 く 輝 く 美 女
の姿 。 白 い雲 、 青 空 、 鷹 の群 が
進 か 下 の方 を 弧 を 描 き 飛 ぶ 。
花 海 子 ︵ホ ア ハイ ツ ー ︶ と 湿
原 が 山 裾 と の境 を 分 け 、 足 元 に
は黄 いろ い ケ シ の メ コノプ ラ シ
ス ・イ ン テ グ リ フ オリ アが 点 々
と 咲 き 、 奇 な る花 は キ ク科 プ ラ
テ イ ミ リ ア ・ソ ウ リ エイ 。 大 き
な 葉 の中 に 濃 い エンジ の花 を つ
け る 。 黒 豚 ま で様 子 を 見 に や つ
て来 た 。 ヤ ク も 散 歩 に 来 る ら し
い、 糞 が あ る の で ⋮。
-9-
いが 、 北 側 の林 道 に 下 つて、 の
ん び り 林 道 歩 き で 引 き 返 す のも
良 い。 こ の場 合 、 往 路 の樹 林 を
抜 け て伐 採 地 と の境 界 を 少 し 行
く と 、 最 初 に稜 線 か ら 伐 採 地 に
飛 び 出 し た と ころ か ら 数 十 メ ー
ト ル 手 前 で 、 左 ︵東 側 ︶ の樹 林
の中 に踏 み 跡 道 が 入 り 込 み 、 日
印 の テ ー プ も あ る 。 こ こを 踏 み
込 む と 立 派 な 踏 み 跡 道 で、 照 葉
樹 の中 の稜 線 を 緩 く 下 る と 平 ら
にな り 、 左 手 に スギ の造 林 地 が
現 れ る。 稜 線 上 の踏 み 跡 道 はず
っと 続 い て い る が 、 鞍 部 の 一番
低 いと ころ あ た り か ら 北 西 に 向
か って 下 る踏 み 跡 が あ る 。 ヒ ノ
キ の造 林 地 の中 は歩 き や す いが
踏 み跡 は あ や し く な る。 し か し
か ま わ ず に 谷 状 の窪 地 を ど ん ど
ん 低 い方 向 へと 下 って いく と や
が て枯 れ 沢 と な り 、 自 然 林 が 現
れ る。 沢 沿 い に か す か な 踏 み 跡
も あ り 、 忠 実 に 沢 を 下 つて いく
と 、 鞍 部 か ら 二十 分 足 ら ず で林
道 に 出 る こと が 出 来 る 。 林 道 に
出 た ら右 ︵
東 ︶ に 向 か って のん
び り と 帰 路 を と る。 荒 れ た 林 道
は さ ほ ど 傾 斜 はな く。 三 十 分 ほ
ど でゲ ー ト を 過 ぎ 、 鳥 屋 の峠 の
手前 の 町 道 に 出 る と 二 , 三 分 で
鳥 屋 の集 会 場 に着 く こと が 出 来
ス
つ。
総会 の返信 ハガ キより
。こ の地 ︵
壱 岐 ︶ に ま いり ま し
て 早 一昔 。 世 界 の出 来 事 は す べ
て こ こでも わ か り ま す 。 最 近 は
体 を 使 わ ず し て、 心 だ け が 動 か
さ れ る よ う な 年 齢 に な ってま い
り ま し た 。 私 の山 は 相 変 わ ら ず
ビ スタ リ ー み た い です 。 ︵井 出
隆尚︶
。御 許 山 の 旧 登 山道 ︵
御 許林道
か ら の北 側 ︶ を 整 備 し終 わ り ま
し た。 ︵
宇津 宮
赤 テ ープ 印 ︶ ︵
隆史︶
・あ た た か く な って き ま し た。
ア ヶ ボ ノ ツ ツジ を 今 年 も 見 に 行
太田
き た いと 思 つて いま す 。 ︵
紀 子︶
一
。二 月 二 五 日 に 鎧 岳 に 登 り 、
時 間 ぐ ら い歩 き ま し た が 足 腰 が
痛 く 、 今 は 毎 日高 尾 山 ︵明 野 ︶
に 行 き 少 し づ つ歩 い て いま す 。
︵甲 斐 隆 ︶
。二 月 二 一日 に J A C 9 5を 中
白 生 二万
心 に 二 三 名 で福 寿 草 ︵
本 ︶ 探 索 に 行 って き ま し た 。 慶
太 郎 は 宇 宙 工学 を 学 ぶ こと に な
り ま し た 。 ︵木 本 義 雄︶
◇ 参 考 タ イ ム 鳥 屋 西 集 落 ← 6 ¨
し し 。六
二
二
日
に
入
た
。
籍
ま
月
ωe ← 第 ニ ピ ー ク ← 8 あe ← 城 山
児
八 日 に結 婚 式 を しま す 。 ︵
月
← 8 二e ← 林 道 ← 8 二e ← 林 道
玉章 良 ︶
ゲート
朝地
◇ 二 万 五 千 分 ノ 一地 図 一
・月 例 山 行 、 参 加 す る機 会 が ほ
と ん ど あ り ま せ んが 今 後 も よ ろ
し 。 日 田 辺 の山 々を 方 々登
周
く
つて お り ま す 。 ︵
佐藤 浩幸 ︶
・仕 事 が 忙 し く 、 元 気 であ り ま
す。 ︵
佐藤 良 彦 ︶
。近 く の低 山 に 登 って いま す 。
︵土 居 慶 典 ︶
。お か げ で 元気 です 。 高 崎 山 に
て
落 ち 葉 みち 赤 い実 小 さ く 転 が
りて
う
山頂 は 風な く ひと り め しを食
山 を のん び り 歩 く の も ま た 楽 し
い こ と だ と 知 り ま し た 。 ︵渡 部
昭三︶
﹄
オ ス スメ映 画 、
﹁サ ざ り
あずさ
西 ,
映 画 です ﹂ と 話 す 大 林 監 督 は 、
大 分 を 第 二 の ふ る さ と と 思 いな
った 会 場 を 出 て いく 人 た ち が こ
の歌 を 口ず さ ん で い う のを あ ち
こち で耳 に し ま し た 。 さ まざ ま
の世 代 の方 々が 一度 は 耳 に し た
こと のあ る山 ﹃な ご り 雪 ﹄ を 主
題 歌 と し て、 日 杵 を 中 心 に大 分
県 下 で ロケ が 行 な わ れ た 映 画
﹃な ご り 雪 ﹄ が でき あ が り ま し
た。 封 切 り は も ち ろ ん 大 分 か ら
・ ・ 。と いう 大 林 宣 彦 監 督 の計
ら い で、 東 京 よ り 先 に 、 ま ず は
自 杵 か ら そ し て大 分 の封 切 り で
す。
﹁
大 人 に な った 私 が ふ る さ と
に感 謝 の気 持 ち を 込 め て作 つた
木 立 の向 こう に 雪 山 猿 み ち を ♪ ﹃今 、 春 が 来 て君 は き れ い
橋 本 祥 案 ︶ にな った 、 去 年 よ り ず っと き れ
おり る ︵
いに な った 。 ・ ・﹄ 上 映 が 終 わ
。月 1 回 程 度 、 健 康 登 山 を や っ
て い ま す 。 ︵由 布 岳 、 福 万 山
等 ︶ ︵秦 公 博 ︶
。 一月 末 ∼ 二 月 末 ま で 一カ 月
間 火 傷 のた め 、 自 宅 静 養 。 二 月
末 に 先 生 よ り ﹁も う 病 院 に 来 な
く て も 良 い﹂ と 言 わ れ た 次 の 日
に ま た 犬 と 転 ん で、 三 週 間 ぐ ら
︵林 昭 子 ︶
い の怪 我 。 今 現 在 、 元 気 で す 。
。先 日 福 岡 県 香 春 ∼ 福 知 山 ∼ 皿
倉 山 ︵全 長 二 人F ︶ を 歩 き ま し
た 。 ︵人 重 康 夫 ︶
。先 月 は 故 郷 の 里 山 ﹁小 富 士
山 ﹂ に 登 って き ま し た 。 春 の 里
︶
が ら こ の作 品 を 作 り 上 げ た そ う
です 。 こ の作 品 の向 こう に 、 十
代 の自 分 や ふ る さ と の風 景 を 重
ね あ わ せ て、 見 る 人 の心 象 風 景
を 膨 ら ま せ て いき ま す 。
作 詞 作 由 の伊 勢 正 三 氏 は津 久
見出 身 の元 か ぐ や 姫 の メ ンバ ー
です 。 ﹃な ご り 雪 ﹄ の歌 詞 は 東
京 で の お 話 に な って いま す が 、
ふ る さ と の駅 を 思 い浮 か べ て作
詞 し た そ う です 。 上 映 後 、 ミ ニ
コンサ ー ト が あ り ﹃二 十 二歳 の
別 れ ﹄ ﹃海 岸 通 り﹄ ﹃君 と 歩 い
た青 春 ﹄ と 懐 か し のナ ンバ ー が
続 き ラ スト が ﹃な ご り 雪 ﹄ で し
た 。 聞 き 慣 れ た ア レ ンジ と は 違
い、 今 回 映 画 の た め に 書 き 直 し
た の か な o ・ ・歳 を 重 ね た 分 、
表現 が 変 わ って き た の か も 知 れ
ま せ ん 。 イ ル カ の歌 声 が 耳 に 残
つて い る方 も 多 いと 思 いま す が 、
こ の映 画 に は や っば り 彼 で し ょ
n
ノ。
”
梶 村 祐 作 ︵三 浦 友 和 ︶ 水 田 健
一郎 ︵ベ ンガ ル︶ 雪 子 ︵須 藤 温
子 ︶ は い つも 一緒 で し た 。 祐 作
が 東 京 の大 学 に 行 く ま で は ・ ・
。そ の後 、 何 度 か 帰 省 す る 祐 作
の出 迎 え と 見 送 り を し た のも 水
田 と 雪 子 で し た 。 物 語 は 二人 年
前 の回 想 シー ンと 現 在 が 時 を 織
り 合 わ せ て いく よ う t 流 れ て い
き ます 。
東 京 で暮 ら す 祐 作 は妻 に も 逃
げ ら れ自 殺 を考 え て いま し た 。
そ こ に 水 田 か ら ﹁雪 子 が 死 に か
け て い る。 帰 って き て く れ ﹂ と
連 絡 が 入り ま す。 二人年 ぶ り に
-10-
ふ る さ と に 帰 つて き た 祐 作 は 、
顔 ま で包 帯 に 覆 わ れ て 病 院 の ベ
ッド で 横 た わ る 雪 子 と 対 面 し ま
す。 懐 か し い町並 を 歩 きな が ら
﹁ど ん ど ん 新 し く 変 わ っ て い く
の も いい が 、 変 わ ら な い の も い
いだ ろ ﹂ と 語 る 水 田 に 大 林 監 督
の ふ る さ と への 憧 憬 が 感 じ ら れ
ま した。
ロケ は 竹 田 の 岡 城 阻 で も 行 な
わ れ ﹁観 光 地 で ロケ を す る と 必
ず フ エン スが 入 り ま す が 岡 城 趾
に は フ エ ン スが 無 い。 無 け れ ば
大 人 が 子 ど も の手 を 取 り 、 お 年
よ り は 若 者 が 守 り 、 お 花 見 の酔
っ払 い は 酒 に 飲 ま れ て転 が り 落
ち な いよ う に 、 酒 に飲 ま れ な い
よう な飲 み方 をす る﹂と大林 監
督 の舞 台 挨 拶 の 中 の 一説 で す 。
一ハ 月
二
三
九 ・五 じ
一
宇 佐 市 ︶
︵日 ︶
案離
前 六 時 サ ニ
印
日
︵日 ︶
嘔案内
で し よう 。
四 月 二七 日 よ り 大 分 シネ マ5
。シネ フ レ ック スで上 映 、 そ の
後 県 内 を 巡 回上 映 さ れ ま す 。
第■■一画全一国支輩懇談
一
年度一島集
会一■二一
0一0三一
⋮ 0お知ら一
一一 せ
会V一
一
しげ 。 そ う し て、 け っ こう 山 を
楽 し む 人 も ついそ こま で車 を 乗
道 が 出来 て
り 入れ て しま う。 ﹁
来 る と 聞 い て いた が ■ ﹀ 車 で こ
、ら 登 る
こま で来 れ ば 、 不 動 岩 力
︲
時 間 の半 分 で 登 れ ま す 。 こ の道
に も 賛 否 両 論 。 地 元 の人 は 誇 ら
い る のが 分 か って遠 回 り す る の
親 会費 、 弁当 代、 記念 品代、
も ば か ば か し いか ら ⋮。 ﹂
パ ス代 等 ︶
○ 暖 か な 冬 に 続 い て、 早 い春
・ 月 日 七 月 二 人 日
︵日 ︶
の到 来 、 そ し て初 夏 の よ う な 春
問 い合 わせ、申 し込 み
o目 的 倉 木 山 ︵七 二 七L 一じ
。広 島 支 部 事 務 局需 8 田 ζ 8 占 9 の 天 気 続 き で、 全 て の花 の開 花
︵
緒 方 町︶
や 新 芽 の芽 吹 き が い つも よ り ず
8 ﹃長 8 Y 毬 ? 3 8 又 は 東 九
o日程 等 一一
人 日午 前 五 時 サ ニ
いぶ ん 早 く 、 行 って み る と も う
州支 部事 務 局 ま で
ー発
盛 り を 過 ぎ て い る花 ば か り の こ
の春 で し た 。
※ 参 加 者 は 当 日 の四 日前 ま で
○ ﹁私 の 四 十 周 年 記 念 登 山 ﹂
に事 務 局 に 御 連 絡 下 さ い。
原 稿 が 途 絶 え ま し た。 引 き 続 き
寄 稿 を お 待 ち し て います 。
○ 林 道 の開 通 で山 登 り が 楽 に
二回 と も 多 少 ヤブ こぎ が 有
※ 一
︵K ・I︶
な る のを 喜 ぶ 人 と 、 嘆 く 人 と 。
り ま す の で必要 な 装 備 を し て
昔 か ら 日本 中 で繰 り 広 げ ら れ た
下 さ い。
賛 否 両 論 。 ひど 頃 のよ う に 、 す
ざ ま じ い勢 い です す め ら れ た 林
道 工事 が 勢 いを潜 め て い る こ の
ご ろ です が 、 や は り 相 変 わ ら ず
工事 は進 め ら れ て い る よ う です 。
本 当 に 必 要 な のか と 首 を 傾 げ る
ような 所や 、
一日中 車 の通 ら な
支 部懇 談会
い道 も ⋮ 。 舗 装 や コン ク リ ー ト
o日時 九 月 二 一日 ︵土 ︶
擁
壁
を 施 さ な いと 、 使 わ れ な い
一三 時 三 〇 分 よ り
林
道 は そ のう ち に 山 の自 然 崩 壊
。場 所 安 芸 グ ラ ン ド ホ テ ル
中 に飲 み 込 ま れ て し ま う の で
の
︵広 島 県 大 野 町ヨ 8 鍵 ? 8 6 P
す
が ⋮ ・ ・ ・ ・。
いい ﹁>XO∞一01い01一一卜∞︶
○ 国 東 の千 灯 岳 の山 頂 直 下 の
。記 念 講 演 会 、 懇 談 会 、 懇 親 会
鞍 部 に コンク リ ー ト 舗 装 の林 道
が 開 通 し ま し た。 2 年前 来 た
と き に は木 が 伐 採 さ れ、 道 が 出
記念 山 行
・行 き 先 A 班 宮 島 ∼ 駒 ケ 林
o同 時 九 月 二 二 日 ︵日 ︶
C班 一
二倉 山
ハイ キ ング
B班 宮 島 観 光
。 一人 , ○ ○ ○ 円 ︵宿 泊 代 、 懇
参 加費
- 11 -
17号
第
日本 山岳会東 九州支部報
も しかす ると大 分県 人より大 分
を 理 解 し大 切 に し て い る 人 な の
かも知 れま せん。
﹁石 仏 火 ま つり ﹂ や ﹁う す き
日
午 ͡ 三 日
目的 奥 天丼 ︵
九 五 人・九 m︶
緒 方 町︶
︵
日程 等 一〓二日午 前 五時 サ ニ
ー発
月
一
六一算一壌 ぽ 幽 徹
竹 宵 ﹂ と い つた ふ る さ と の 祭 り
を叙 情 豊 か に カ メ ラ に納 め て い
ます 。 また 、 自杵市 内 の石畳 や
坂 の 上 の 雪 子 の家 な ど 、 古 い 町
並 のた た ず ま いを あ た た か く 捉
え 、 見 る 人 が そ れ ぞ れ の ふ るさ
とを懐 か しく 回想 でき る様 に、
ゆ つく り と し た と き の 流 れ を 支
え る 音 楽 と 淡 々と 語 ら れ る セ リ
フと セ リ フ の間 が 準 備 さ れ て い
ます。
自 杵 に な じ み のあ る方 は 格 別
な 思 い でご 覧 に な る こと で し よ
う が 、 自 杵 を 通 し て自 分 の ふ る
さ と への 想 い を 深 め て い く 作 品
西
FAX
TEL・
天
奮
コ嗅
発
石 五
山 月
1二
孝子方
097-532-0926
梅
秀
徳
之
飯
勝
〒 870-0021
大 分 市 府 内 町 1-3-16
サ ニースポー ツ内
発行者
編集 者
発行 所
目 月
的 日
(本 )
14年 )4月 25日
(平 成
木
田
2002年
日
程
等