平成24年2月7日(火) 外部評価説明補足資料 ① 病診連携業務 市民病院 地域医療連携部地域医療連携室 地域医療連携グループ 1 施 事業概要 策 施 施 番 策 策 号 1-2 名 医療 目 標 身近な地域で適切な医療が受けられるまちを目指します。 事 務 事 業 名 病診連携業務 担 開 当 市民病院 始 年 根 地域医療連携部 地域医療連携室 地域医療連携グループ 度 平成17年度 拠 根拠法令等なし 地域医療機関との病診連携の充実を図り、安定した質の高い医療を提供していくこ 事 業 の 目 的 とで、患者さまへのサービス向上と経営の改善につなげる。 事 業 費 (人件費相当額を含まず。) 人 23 年度予算額 1,212千円 22 年度決算額 1,177千円 23 年度 2.0人(人件費相当額 13,000千円) 22 年度 2.5人(人件費相当額 16,250千円) 員 2 事業内容 (1)事業のポイント ①より高度な専門的治療や検査の提供(紹介) 診療所や医院(以下「地域医療機関」という。)では、主に外来診療で診察・検査・治療を行っていますが、よ り精密な検査や入院での治療が必要なときは、市民病院に患者さまを紹介していただくことで、それらを提供す ることができます。 ②入院治療で快方したら地域医療機関で治療を継続(逆紹介) 精密検査での診断がつき治療方針が決定した場合や入院治療で快方に向かった患者さまは、ご紹介いただいた (お住まいや会社近くの通院に便利な)地域医療機関での診療を継続していただきます。 ③地域医療機関との信頼関係が重要 患者さまを紹介していただくには、安定した質の高い医療の提供はもとより、紹介を受けた患者さまの経過報 告や逆紹介を徹底するなど、紹介元の地域医療機関との信用・信頼関係の構築が重要です。 (2)重点的な取組事項 ①受診報告、経過報告の徹底(地域医療連携の生命線) ご紹介いただいた患者さまの受診報告及び経過報告は、担当医師が速やかに行います。 地域医療連携室は報告状況をチェックし、担当医師に報告確認依頼を行います。 ②紹介患者さまからの直接電話での予約 地域医療機関から診察の紹介状を受け取った患者さまからの電話予約を受けています。これは紹介元の先生の 事務負担軽減だけでなく、患者さま自身の地域医療機関で予約が取れるまでの待ち時間減少にもなります。 ③検査資料の提供 地域医療機関から検査依頼を受けたCT・MRI検査の資料は、CD-ROMで提供しています。 ④病診連携懇話会の充実 平成18年より、5月、10月、1月の第3水曜日に地域医療機関の先生方にお集まりいただき、紹介患者さ まの症例検討と意見交換を行っています。 ⑤いなざわ連携通信の発行 平成22年5月より年3回、地域医療機関の先生方との情報交換の一助となるよう発行しています。 現在の市民病院にできること、取り組んでいること、得意なことを中心に情報を提供しています。 ⑥診療担当医師一覧、当直表の送付 地域医療機関に毎月送付しています。 ⑦早朝会議 毎週木曜日の午前8時15分から30分間、地域医療連携部長始め担当職員が集まり、一週間に発生した問題 点を改善できるように、対応策等を話し合っています。 (3)これまでの実施状況 紹介患者数の状況 (H19)4,634 人 (H20)4,146 人 (H21)3,990 人 (H22)4,271 人 ※現状H23 の紹介患者数は、H22 と比較して10%減と見込まれる。 〔要因〕…整形外科・皮膚科・脳神経外科の診察縮小等 (H23.9 月現在)1,979 人 (4)現状と課題等 ①地域医療連携室の位置付け 別紙「市民病院組織機構図」参照 ②院内連携の弱体 地域医療機関や市民は、安定した質の高い医療の提供を不安視し、また、市民病院に対する信用・信頼は薄れ てきています。 「医師が不足しているから」と医師サイドのことだけが原因のように言われていますが、それだけ ではなく、地域医療機関との連携はもとより、院内の連携弱体や紹介患者報告の徹底に欠けていたことも原因と 考えられます。 ③「紹介患者連絡票」の認識とミーティング 平成17年度に病診連携をスタートしましたが、院内、特に医療現場最前線の看護師サイドへの業務内容の周 知不足があり、紹介状を持って来院した患者さまを把握する「紹介患者連絡票」の重要性が認識されていません でした。 病診連携の流れと看護師等への依頼事項の再確認を目的に、また、日頃の業務に対する疑問を解消し、互いの 連携向上を目指して、看護師サイド・医事課との随時ミーティングを行っています。 3 事務事業イメージ図 患者さま ①受診 ⑤受診(持参していただくもの) 紹介状・健康保険証 紹介患者予約票 ④受診日確認 紹介状交付 紹介患者予約票 ②FAX(電話)による受診予約 地域医療機関 ③受入確認、紹介患者予約票 市民病院 ⑥経過報告書の送付 ※診察後 「紹介患者連絡票・紹介状・報告書」は受診科 から地域医療連携室が回収し、「報告書」は紹介 元の地域医療機関にFAXまたは郵送。 4 1次評価の考え方 稲沢市民病院の基本理念「3 地域医療機関と連携し、地域医療の充実を図りま 妥 当 性 の 観 点 す。」を実現していくため、病診連携業務を更に充実させなければならない。 地域の基幹病院として地域医療機関と密接に連携することで、患者さまに必要か 有 効 性 の 観 点 つ効率的な医療サービスを提供することができる。 病診連携業務の内容及び院内連携の重要性を周知徹底することで、紹介患者報告 の遅れを減少させ、報告管理業務の負担軽減につながる。 効 率 性 の 観 点 また、報告を徹底することで、地域医療機関の信用・信頼の向上を図り、紹介患 者数の増加につながることが期待できる。 地域医療機関との連携及び院内連携の充実を図る。 今 後 の 方 針 「重点的な取組事項」を継続実行する。 平成23年度 稲沢市民病院組織機構図 病院事業管理者 院長 内科〔消化器内科・循環器内科・腎臓内科・内分泌糖尿病内科・呼吸器内科〕 小児科 外科 整形外科 脳神経外科 皮膚科 泌尿器科 産婦人科 眼科 耳鼻咽喉科 放射線科 (撮影、特殊検査) 麻酔科 歯科口腔外科 臨床検査科 (血液一般、生化学、生理、細菌) 病理科 リハビリテーション科 中央手術部 中央注射室 救急室 内視鏡室 (栄養) 食事療法科 臨床工学室 診 療 部 門 診 情報管理部門 情 報 管 理 部 情報管理室 地域医療連携部門 地域医療連携部 地域医療連携室 (地域医療連携) 看 護 部 門 看 護 部 薬 剤 部 門 薬 剤 部 事 務 部 門 事 務 局 療 局 副院長 薬剤科 管理課 医療安全管理部門 (情報管理) (総務、職員、経理・用度) 医事課 (医事) 病院建設室 (病院建設室) 医療安全管理室 感染対策室 別紙 平成23年度 Side a 事務事業名 病診連携業務 稲沢市 担当部局 地域医療連携部 担当課 事務事業 評価シート 担当連絡先 0587 - - 2111 施策番号 1-2 施策名 医療 関連事業名 事23-2 (内線 290 担当グループ 地域医療連携グループ 会計区分 病院事業会計 ) 身近な地域で適切な医療が受けられるまちを目指し ます。 施策目標 事業番号 32 地域医療連携室 予 算 費 目 款 - 項 - 目 - 事業名 - - a1:事務事業の概要 事業期間 根拠法令等 実施手法 事業の概要 H17年度 ~ 終期未設定 法律 □ 有 ■ 無 条例要綱等 □ 有 ■ 無 ■ 直営 □ 指定管理 □ 全部委託 □ 一部委託 補助金 □ 地域医療機関の役割やそれぞれの長所を活かし、患者さまの病気治療に応じ、より高度な専門的治療や検査が必要な場合、紹介を受 け、状態が安定した段階で患者さまを戻し、地域医療機関にて治療を継続していただく。 - 事業の目的 (施策との関連性) - 地域医療機関との病診連携の充実を図り、安定した質の高い医療を提供していくことで、患者さまへのサービス向上と経営の改善につなげる。 事業の対象(者) 市民、患者さま及び地域医療機関 現況と課題 負担金 □ - 対象(者)数 (単位) 人及び件 地域医療機関や市民は、安定した質の高い医療の提供を不安視し、市民病院に対する信用・信頼が薄れてきている。原因は医師不足だけでな く、地域医療機関との連携はもとより、院内の連携弱化、また、紹介患者報告の徹底に欠けていたことが考えられる。 a2:事業目的の達成に向けて 【ロジックモデル】 活動・手段①(まず何を実施するか) 活動・手段指標①(どの程度) 指標名 地域医療機関への訪問と情報提供 訪問件数 件 指標名 単位・指標式 報告率 % 指標名 単位・指標式 活動・手段②(まず何を実施するか) 紹介患者に対する報告の徹底 21年度 単位・指標式 目標 - 実績 - 22年度 - - 167 21年度 目標 - 実績 - 22年度 250 70 23年度 達成率 - 250 目標 85 24年度 95 結果指標(どの程度) 21年度 22年度 達成率 目標 中間成果(その結果、対象(者)はどうなるか) 23年度 24年度 23年度 24年度 目標 実績 成果指標(どの程度) 指標名 21年度 単位・指標式 紹介患者数 人 指標名 単位・指標式 患者満足度 % 最終成果(その結果、市(市民)全体としてどうなるか) 市民病院来院患者の満足度向上 目標 24年度 活動・手段指標②(どの程度) 結果(その結果どうなるか) 市民病院に対する信用・信頼の回復に比例し、紹介患 者数が増加する。 23年度 達成率 目標 実績 3,990 22年度 4,900 4,271 達成率 87% 目標 5,000 5,200 成果指標(どの程度) 21年度 目標 実績 74 22年度 75 23年度 達成率 - 目標 76 24年度 77 a3:事業に必要な経費 コスト把握(手段実施にいくらかかるか) 費目 内容 委託料 コスト 21年度 0 - 22年度 23年度 0 24年度 - 0 0 0 その他 病診連携システム等 1,180 1,177 1,212 1,212 人件費 従事職員数×6,500千円 9,750 16,250 13,000 13,000 1.50 2.50 2.00 10,930 17,427 14,212 14,212 計 ⇒ 市民一人当たりコスト 0 世帯 48,405 世帯 ⇒ 一世帯当たりコスト - 0 0 0 0 その他 - 0 0 0 0 10,930 17,427 14,212 14,212 129.06 円 360.02 円 事業の対象(者)数 2.00 対象 国・県支出金 差引市税等 平成22年3月31日現在住民基本台帳人口 0 人口 135,028 人 0 補助金 従事職員数 収入 単位当たりコスト (単位:金額は千円・職員数は人) - 人及び件 ⇒ 対象単位当たりコスト 特記事項 - b1:個別評価 Side b 評価観点 個別項目 妥 当 性 有 効 性 効 率 性 目的 妥当性 市の関与 評価(3高~低1) 1:事業の目的は、上位施策の実現につながっているか? ⇒ 2:国・県・民間事業者との役割分担や市民活動のあり方等から、市が 実施することが妥当であるか? ⇒ 社会環境へ 3:事業の目的等は、社会経済情勢の変化など時の経過に適応している の適合性 か? ⇒ 市民 4:利用者・対象者の推移等からみて、市民ニーズは低下していないか? ⇒ ニーズ等 進捗 度合い 5:事業の成果は上がっているか? ⇒ 活動・手段 6:活動・手段は、最適なものとなっているか? の最適性 ⇒ 受益者 負担 - 円 7:受益者の費用負担(補助金・負担金等は、補助・負担割合)は、 社会 ⇒ 経済状況や物価の推移などに照らして適切であるか? コスト削減 8:事務の見直し等による従事時間の縮減やコスト削減の余地はないか? ⇒ 3 2 2 2 2 2 3 3 上位施策の実現のために不可欠である 市と市民・民間事業者等とで協働すべきである 5 社会環境に一部適合していない 6 市民ニーズは低下傾向にある どちらかといえば成果が上がっている 活動・手段に見直しの余地はあるが概ね妥当で ある 負担割合(負担なしを含む)は適切である 8 コスト削減の余地はない b2:総合評価 総合コメント(個別評価の結果を踏まえて、事務事業の課題を整理) 評価 【総合評価・記号の定義】 A: 計画どおり事業を進めることが適当である 総合評価 と所見 B 市民病院の経営改善を図るうえでも、地域医療機関との安定的な病診連携は重要 B: 事業の進め方などに改善が必要である だが、業務に携わる担当者が異動等により度々交代していては、地域医療機関や 患者さまからの信用・信頼を得ることは難しい。紹介患者を含む患者数の減少は、 C: 事業規模・内容・実施主体の見直し、又 は事業の統合の検討が必要である 経営努力だけで埋め戻すことは難しく、思い切った対策を進める必要がある。 D: 事業の廃止・休止の検討が必要である b3:改革・改善計画 改革・改善の 方針 事業の方向性 □ 拡大 投入するコスト □ 増額 □ 維持 ■ 方法改善 ■ 維持 □ 統合・縮小 □ 市民協働・民間委託 □ 減額 □ 廃止・休止 □ 投入しない 院内の連携体制の早期見直しと強化、紹介患者に対する報告のルール化と徹底。また、地域開業医への定期訪問と情報提供を継続する。 これまでの 改革・改善の 取組状況 平成21年度に地域医療連携部を設置し、院内の連携調整や紹介患者に対する報告徹底を進めてきたが、病院全体には浸透していない。各セ クションごとの調整を経て、次の部署を通すといった地道なルール化を進めなければならない。地域開業医への定期訪問と情報提供は継続して 行っている。 改革・改善の 実行計画 平成23年度中に紹介患者に対する報告のルールを策定し、徹底する。 c:外部評価(行政改革推進委員会) 評価 外部評価 と所見 B 外部評価員コメント(ヒアリングの結果を踏まえた意見・要望) 【外部評価・記号の定義】 A: 計画どおり事業を進めることが適当である B: 事業の進め方などに改善が必要である 別 記 C: 事業規模・内容・実施主体の見直し、又 は事業の統合の検討が必要である D: 事業の廃止・休止の検討が必要である
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