多機能型固体粘弾性測定装置を導入しました - 東レリサーチセンター

●調査研究部からのお知らせ
「SiCパワーデバイス」-材料・実装技術と応用-
技術を紹介し、各企業・各研究機関における技術開発動
資源・エネルギーの問題解決のため、エネルギーを効
向をまとめました。
率的に利用する省エネルギー技術、高効率利用技術、低
A4判362頁 2011年4月発行 71,400円(税込価格)
損失化技術が重要です。電力変換技術に現在主として用
いられるシリコン半導体材料は物性的な限界があり、更
なる効率化のためにSiCなどの新しい半導体材料に期待
が集まっています。
SiCはパワーデバイス用半導体材料として優れた物性
値を有していますが、ダイオードの出力電流の拡大や
FETの開発、高温動作可能で信頼性の高い実装材料の開
発、コストの問題などといった課題もあります。
本調査レポートは、SiCの特性、材料、製造、技術、
応用と特許について重点的に整理しまとめました。
A4判291頁 2011年6月発行 71,400円(税込価格)
「ガスバリア・ガス分離技術」
包装材料として広く利用されてきたガスバリア性技術
は、太陽電池バックシート用フィルムやフレキシブル
ディスプレイにおけるガラス代替として期待をされてい
ます。また、特定のガスを選択的に遮断・透過するガス
分離機能へのニーズも高まっています。本調査レポート
では、「ガスバリア技術」と「ガス分離技術」に焦点を
あて、それぞれの発現原理の説明や、製品化されたフィ
ルム・膜の構成や特性、高機能・高性能化のための加工
多機能型固体粘弾性測定装置を導入しました
自主調査によるレポート出版
TRC 刊行物につきましては TRC 東京本社およ
び TRC 滋賀にて閲覧することができます。また、
レポートリスト、各レポートの詳細パンフレット
等を用意しておりますので、お申し付け下さい。
お送り申し上げます。
産業技術調査研究室
TEL:077-533-8625 FAX:077-533-8626
ホームページ http://www.trcbook.com
E-mail [email protected]
受託調査
詳しい個別調査のご要望がありましたら、お問
い合わせ下さい。調査企画書をご提案いたします。
先端技術調査研究室
TEL:03-3245-5732 FAX:03-3245-5789
ホームページ http://www.toray-research.co.jp/jutaku/index.html
イベント開催のお知らせ
イベント開催のお知らせ
材料物性研究部では、多機能型の固体粘弾性測定装置
を導入しました。引張だけでなく、圧縮または曲げモー
ドでの測定が可能となり、周波数は1000Hzまで拡張し
ました。さらに、水中測定(室温〜約90℃)も可能です。
当社保有の従来装置に比べて、対応可能な試料や測定
条件が大幅に拡がり、実使用に近い条件での粘弾性特性
がわかるようになりました。繊維やフィルム、複合材料
(FRP等)の弾性率の温度変化やガラス転移温度の確認、
ゴムやゲルの衝撃吸収性能の評価等に有用です。ご利用
お待ち申し上げております。
54・東レリサーチセンター The TRC News No.116(Mar.2013)
●お知らせ
超高速示差走査型熱量計を導入しました
材料物性研究部では、
最新の示差走査型熱量計(DSC)
を導入しました。本装置は従来のDSCでは不可能だっ
た、(1)高速昇温~10,000℃/s、高速冷却~6,000℃/s
を達成し、
(2)~10μg程度の試料量で測定が可能とい
う特長を有します。
適用例としては、①高分子や医薬品などの製造プロセ
スを模した急な加熱冷却中の結晶化・融解・ガラス化の
解析、②自動車・半導体分野における微量な樹脂や有機
物などのガラス転移温度や融点測定などが挙げられま
す。
お客様ご提案の測定スキームも可能な限り対応いたし
ます。まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
高空間分解能ナノインデンテーション試験機を導入しました
材料物性研究部では、高空間分解能ナノインデンテー
ション試験機を導入しました。本装置は、既設のナノイ
ンデンテーション装置と同様、薄膜または微小試料の
機械特性を測定する装置です。本装置は従来機に比べ、
①高位置決め精度(Max±10nm)
、②高温測定が可能(~
400℃)、③スクラッチおよび摩耗試験が可能、④弾性率
マッピングが可能、という特徴があります。
薄膜・フィルム・部材表面の力学特性評価、積層材料
や表層改質材料の断面解析、微粒子の力学特性評価、ブ
レンドポリマーの相分離解析等に活用頂ける手法となっ
ております。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
新規アミノ酸分析計を導入しました
生物科学研究部では、お客様からのご依頼が増加して
おりますバイオ医薬品の特性解析に適したアミノ酸分析
計を導入いたしました。本装置は、アミノ酸をイオン交
換カラムで分離したのち、ニンヒドリンで発色させて検
出させる、ポストラベル法を採用しております。ポスト
ラベル法は、プレラベル法に比べて、緩衝液や不純物の
影響を受けにくく、定量性に優れております。また、日
本薬局法にも採用されている非常に安定した分析法であ
り、装置スペックは、保持時間再現性 C.V. 0.3%(アル
ギニン)ピーク面積再現性 C.V. 1.0%(グリシン,ヒス
チジン)検出限界 3 pmol(S/N=2,アスパラギン酸)
となっております。
通常のタンパク質の由来アミノ酸のほかに、ご希望に
よりジアミノピメリン酸、ムラミン酸、ガラクトサミン
なども定量可能ですので、お気軽にご相談ください。
・55
東レリサーチセンター The TRC News No.116(Mar.2013)
●お知らせ
最新型超高感度LC-MS/MS装置を導入しました
薬物動態研究部では、生体試料中の薬物濃度測定を
より高感度かつ迅速にというお客様のご要望にお応
え す る た め、 最 新 型 の 超 高 感 度LC-MS/MSシ ス テ ム
(TripleQuad6500,AB SCIEX社)を世界に先駆け9月に
導入しました。既存機種に比べて感度とダイナミックレ
ンジがともに1桁程度向上し、モニターイオンのポジネ
ガ切り替えの速度もアップしています。これによって、
従来は不可能であった、より低濃度かつ広い濃度範囲の
薬物濃度測定が可能になるとともに、多成分同時測定を
さらに迅速に実施することができます。
従来のLC-MS/MSでは期待する結果が得られずお困
りの場合や、関心をお持ちの方は、是非お問い合わせ下
さい。
●分析・物性評価事業
東京営業第1, 2 部 TEL 03-3245-5665
営業部門
関 西 営 業 部 TEL 06-6445-4065
(いずれも営業部直通)
名古屋営業部 TEL 052-571-5510
つくば営業所 TEL 029-849-5539
九 州 営 業 所 TEL 092-752-7948
医 薬 営 業 部 TEL 03-3245-5666
TEL 052-571-5510
TEL 06-6445-4065
滋 賀 TEL 077-533-8627
研究部門
鎌 倉 TEL 0467-32-9967
名 古 屋 TEL 052-613-5316
先端技術調査研究室 TEL 03-3245-5732
●調 査 研 究 事 業
産業技術調査研究室 TEL 077-533-8625
送付先変更等のご連絡は下記にお願いします
お送りしております宛先に間違い、ご変更などございま
したら、恐れ入りますが下記の 2 つの方法のいずれかにて
ご連絡お願いします。
1.FAX の場合
封筒の宛名ラベルに直接修正・加筆し、FAX 下さい
FAX 番号:03-3245-5804
2.E-mail の場合
封筒右肩の番号を明記の上、新所在地・ご所属等を
下記アドレスまで送信願います
E-mail:[email protected]
このThe TRC Newsに関する問い合わせ、ご感想は、上記の各
編 集 後 記
本号の巻頭記事は、独立行政法人物質・材料研究機構の木
本浩司先生に「電子顕微鏡法の最前線」についてご執筆いた
だきました。今や電子顕微鏡による形態観察は、先端材料開
発にはなくてはならない評価手法となっています。様々な検
出方法により、原子レベルの分解能で物質の本質に迫ろうと
する取組みを、実例を挙げてご紹介いただきました。材料評
価のニーズとともに、電子顕微鏡法はまだまだ進化している
ということですので、これからの装置および計測方法の進化
とともに、先生のご活躍も期待しております。
部門に直接、あるいは編集委員会窓口
〔TEL 03-3245-5665〕あてお寄せ下さい。
The TRC News No.116(Mar.2013)
発行 平成 25 年 3 月 31 日
発行編集人 佐藤 卓治
発行者 株式会社 東レリサーチセンター
〒 103-0022 東京都中央区日本橋室町 3 丁目 1-8
TEL 03-3245-5665 FAX 03-3245-5804
E-mail [email protected]
ホームページ
http://www.toray-research.co.jp/
また、本号の記事は特集として、昨年開催しましたTRCポ
スターセッションに出展したポスターで、ご来場のお客様の
アンケート結果で注目度が高かったもの、弊社内での選考に
よって評価が高かったポスターについて内容をご紹介させて
いただきました。半導体、デバイス、材料、環境、医薬・バ
イオなど、幅広い分野における弊社の分析技術開発が、お客
様の技術開発・研究開発の一助となれば何より幸甚なことと
存じます。
56・東レリサーチセンター The TRC News No.116(Mar.2013)
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FSC認証紙を使用しています。
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