2013/9/9 第24回青丹よしIVR倶楽部 術者、IVRナースに 知っておいてほしい!! “被ばく”の話 本題に入る前に… 「今さら聞けないIVR」に関する アンケートにご協力いただき、 ありがとうございました。 奈良県立三室病院 中央放射線部 高田 太輔 「今さら聞けないIVR」に関する アンケートの中から…① ポータブル撮影で少し離れたら 大丈夫ってよく言うけれど、 何がどう大丈夫なんでしょうか? 「今さら聞けないIVR」に関する アンケートの中から…② 2m離れた ポータブル撮影時の、患者から 位置における被ばく線量は 2m 胸部:約0.09μSv 腹部:約0.52μSv 比べてみると、、、 飛行機 日本~欧米間 100μ Sv/往復 自然放射線 約6.6μ Sv/日 アンギオ室の風景① IVRでの被ばくは、術者にどれくら いの影響があるのでしょうか? どれくらい被ばくすると、 ダメなんですか? 1 2013/9/9 アンギオ室を上から見ると 医療従事者の被ばく 患者からの 散乱X線 IVRにおける被ばくは 透視と撮影 被ばく線量の比較 撮影 透視 < DA < DSA 1 9 27 ※透視15p/s, DA撮影15F/s, DSA撮影3F/s IVR基準点における線量率での比較 「今さら聞けないIVR」に関する アンケートの中から…③ 腹部・心臓 頭部 IVR中、患者を介助する時に、 被ばくが少ない立ち位置はありま すか? 2 2013/9/9 ○ アームの角度と介助の方法 イメージ × 患者→医療被ばく IVRから患者が受けているメリットは 被ばくによるリスクより大きい 医療従事者→職業被ばく 放射線被ばくによるリスクが起こる デメリットしかない 被ばく線量の管理と防護が重要! X線管球 線量限度 1.8mSv/月 20mSv/年 放射線診療従事者 実効線量限度 一般 100mSv/5年平均 水晶体 (ただし50mSv/年) 皮膚 妊娠可能な女子 5mSv/3ヶ月 等価線量限度 被ばく低減のために 知っておいてほしいこと…① 150mSv/年 500mSv/年 妊娠期間中の腹部表面 2mSv 「遮蔽」 この値を超えて被ばくしてはいけない 間に遮蔽物を置くと 被ばく量は低減します。 被ばく低減に努める! 防護板 防護キャビン 3 2013/9/9 放射線防護衣 アンギオ室の風景② 防護衣を 過信しないで 被ばく低減のために 知っておいてほしいこと…② 「距離」 距離を離すほど 被ばく量は低減します。 「距離」 距離を離すほど 被ばく量は軽減します。 術者へ 患者の介助してるときは、 透視・撮影をしないで。 「距離」 距離を離すほど 被ばく量は軽減します。 看護師へ 介助の必要がない時は、 患者から離れるように。 4 2013/9/9 「時間」 透視・撮影する時間だけ 被ばくします。 被ばく低減のために 知っておいてほしいこと…③ 術者へ 「時間」 透視・撮影は 最小限に抑えるように。 透視・撮影する時間だけ 被ばくします。 被ばく低減の方法 管球から患者を離す 照射野をできる限り絞る 防護メガネをする 撮影中は離れる …… 患者への照射線量を減らす 照射野に手を入れない 透視モードをパルスにする 透視のレートを下げる 拡大透視を多用しない 撮影のフレーム数を減らす ※これが理想です! 被ばく低減に対して、 どれだけ意識されていますか? ⇒意識することで 確実に被ばく低減につながります。 ⇒各施設にお持ち帰りいただき、 改めて考えてみてください。 御清聴ありがとうございました。 5
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