行田の近代化遺産行田の近代化遺産 - 行田市

 これまで足袋産業関連の店蔵、土蔵(足袋
2・5 間、奥行4 間の 出桁造り平入 り木造2
こ う し た 歴 史 を 歩 ん だ こ の 建 物 は、 間 口
180
行田の近代化遺産
蔵)
、工場などを紹介してきましたが、今回紹
階建てで、屋根は切り妻桟瓦葺、屋根勾配が
こうばい
はり
出桁造りとは桁を表に通し軒を支える横梁を
牧野クリーニング店
介するのは、明治時代の典型的な足袋商店の
急な所に時代の特徴が表れて います。なお、
21
さんがわらぶき
店 舗スタイルを持つ牧野クリーニング店の店
渡す建築様式、平入りとは玄関が棟と並行な
21
だしげた
舗です。忍1 5
― ― に所在するこの牧野ク
リーニング店の店舗は、明治 年(1888)
側面(平側)にある形式、切り妻桟瓦葺とは
波 形 の 瓦( 桟 瓦 ) が 乗 せ ら れ た 棟 か ら 二 方
日にこの地で創業した足袋商牧野熊治
商店の店舗兼住宅として建てられました。
No.72
3月
時代から昭和戦前期の商家建築に良く見られ
向に傾斜を持つ屋根で、棟と直角な側面(妻
るスタイルで、間口が狭く奥行きが深い、い
側)が切り取られた形式です。いずれも江戸
家して足袋商店を創業、源平足袋の商標を掲
わゆる町屋系の建築でもしばしば採用されて
年(1874)創業の足袋商牧野本店から分
げ、派手な売り込みより製品の質で勝負する
います。
牧野熊治商店の創業者牧野熊治は、明治7
誠実な姿勢で東京から関東・東北一帯に得意
代の典型的な商家建築のスタイルを今に伝え
このように牧野クリーニング店は、明治時
先を開拓して成功を収めました。熊治は、大
縣信用金庫)の理事を務めるなど業界の発展
(文化財保護課
中島洋一)
る貴重な近代化遺産といえる店舗なのです。
正7年設立の忍町北谷信用組合(現在の埼玉
にも力を尽くしています。
戦中から戦後の企業統合を経て社名を源平
足袋株式会社と改称、地域的な協調性
が 弱いといわ れ た 足 袋 業 界 に あって、
波商店と円満な協調活動を長く続けて
企業統合解消後も近隣の牧野本店、菅
ふはく
ると作業服や布帛の製造も手がけ、足
いました。足袋の需要が落ち込み始め
袋は下請け中心の効率的な生産を行っ
て、平成に入っても足袋などの販売を
続けていましたが、現在はクリーニン
グ店に転業しています。
牧野クリーニング店
10
13
… 胃腸の働きを整える …
春の七草の中で「すずな」とは、かぶのことです。かぶの白い部分は消化を助ける、ジア
スターゼやアミラーゼを多く含み、胃腸の不快感を解消します。また、葉の部分には、ビタ
ミンAや B1・B2、カルシウム、食物繊維も含まれているので、捨てずに利用したいものです。
かぶは、酢の物や漬物、みそ汁の具などにするのが一般的ですが、煮物やすりおろして蒸
しても甘味やうまみが出て、おいしいです。ちょっと敬遠されがちな蒸し料理も、じかに器
ごと鍋に入れる「地獄蒸し」なら蒸し器がなくても手軽にできます。
か ぶ
材料(2人分)
かぶ…120g かぶの葉…60g 甘塩たら…80g 【下味用】酒…小さじ1 きくらげ(乾
燥)…1g ぎんなん水煮…4個 卵白(小)…1個分 【あんかけ用汁】出し汁…100cc
みりん…小さじ1 しょうゆ…小さじ1 【水溶き片栗粉】片栗粉・水…各小さじ1 1/2
作り方
①かぶは皮をむきすりおろし、軽く水気を切る。葉はゆでて 2cm に切る。きくらげ
は水で戻し千切りにする。たらは皮と骨を除き下味用の酒をふる。
②おろしたかぶに卵白を混ぜ、一口大に切ったたらときくらげ、ぎんなんを加えさっ
くりと混ぜ深めの器に入れる。
③鍋に器の半分くらいまで湯を入れ材料の入った器を置き、ふきんで包んだふたをし、
中火で 10 分加熱する。あんは出し汁に調味料を入れ沸騰させ、水溶き片栗粉でと
ろみをつける。かぶら蒸しの上からかけ葉を添えていただく。
■発行日/平成21年 3 月 1日
■発 行/行田市役所 〒361−8601行田市本丸 2 番 5 号
TEL 556−1111 FAX 550−2116
ホームページ http://www.city.gyoda.lg.jp
携 帯 サ イ ト http://www.city.gyoda.lg.jp/i/
■編 集/総合政策部広報広聴課
栄養成分(1人分)
エネルギー 77kcal たんぱく質 9.4g 脂質 0.7g
炭水化物 6.3g 食塩相当量 1.3g カルシウム 82mg
加須保健所管内行田分室地域活動栄養士会
■市報ぎょうだに掲載されているあなたの写真を差し上げます。
ご希望の方は、広報広聴課広報広聴担当(内線 318)まで。
■市民の皆さんの市政に対するご意見をお待ちしています。
■市報をカセットテープに録音したものを希望者宅にお届けします。
ご希望の方は、広報広聴課広報
市報ぎょうだは
広聴担当(内線 318)までご連絡
再生紙を
ください。
使用しています
環境にやさしい大豆油インキ