調剤過誤防止の取り組み(3) ヒヤリハットの 薬品間違いを中心に (株)ケイ・ディ・フドー 康仁薬局呉中央店 栗原 貴子 調剤業務の流れと調剤過誤 患者 薬の交付 服薬指導 監査 発行 薬袋・ 薬情・ 手帳の コンピューター入力 処方箋受付 調剤 インシデント ヒヤリハット ヒヤリハットの報告内容 フィードバック例 薬局当たり薬品間違い発生率 % 対象:グループ34保険調剤薬局 ~H20年4月時点~ 内容:薬品間違い ~規格誤り・他薬の調剤~ 0.8 0.7 B 期間:平成17年4月~平成20年3月 3年間 ~各1年毎に比較~ 0.6 0.5 0.4 処方箋200 枚に1件 平均 A 0.3 0.2 0.1 C 0 H17.4~18.3 年間総発生率 (%)= H18.4~19.3 H19.4~20.3 年間薬品間違い報告件数 年間処方箋枚数 X100 A薬局の発生率 薬品間違い発生率 0.02 0.015 ® 0.35 ホクナリンテープ 0.3 0.5⇔1⇔2 ® 0.25 0.2 アンヒバ坐剤小児用 50⇔100⇔200 総発生率 0.01 0.15 0.1 0.005 0.05 (%) 0 0 H17.4~18.3 H18.4~19.3 H19.4~20.3 B薬局の発生率 薬品間違い発生率 0.02 0.6 0.53 0.5 0.5 0.015 0.4 0.27 0.01 0.3 ® セレベント ディスカス⇔ロタディスク 25⇔50 ® ムコダイン錠 250⇔500 ® 0.2 クラリス⇔クラリシッド (%)0.005 0.1 0 0 H17.4~18.3 H18.4~19.3 H19.4~20.4 ® 総発生率 C薬局の発生率 薬品間違い発生率 0.02 0.3 0.28 0.25 0.015 0.2 0.01 0.17 0.14 0.005 0.05 0 0 H17.4~18.3 H18.4~19.3 H19.4~20.4 ムコダイン錠 250⇔500 ® ® ポララミン⇔ニポラジン 0.15 0.1 (%) ® 総発生率 ABC薬局の結果 ヒヤリハット 増加要因 ヒヤリハット 減少要因 ・採用医薬品の変動 (新医薬品・新規格の採用など) ・人の異動 ・過誤情報の共有 ・注意喚起 発生率は状況により変動 結果 グループ薬局の薬品間違い発生率平均 0.8 % 0.7 0.6 0.5 0.4 0.21 0.25 0.19 0.3 0.2 0.1 0 H17.4~18.3 H18.4~19.3 H19.4~20.3 考察 更なる減少のために 増加要因の対策として 過誤の集計を行い 各薬局の過誤傾向を分析 採用医薬品の変動 (新医薬品・新規格の採用) 人の異動 薬局内の過誤情報を共有し スタッフ1人1人が 各自のミス傾向を把握 予測される過誤を把握 過誤防止対策を立て実行 ヒヤリハット・インシデント発生率の減少に繋がる まとめ 患者が安全、安心と納得を 感じることの出来る薬局を目指し、 患者にとっても 薬局・薬剤師にとっても お互いのセイフティーマネージメントを 継続的に行う必要がある
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