1 横浜市学力・学習状況調査等からの実態把握 2 今後の方向 平成24

横浜市西中学校
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平成24年度学力向上アクションプラン
横浜市学力・学習状況調査等からの実態把握
(1)分析チャートからの分析
ア チャートの傾向
学習意識が高くまじめに
授業に取り組む姿勢がある。
H24 年の全学年の学力は、
市の平均を若干下まわっている。
現 3 年生の生活意識が低い。
やる気があるのに行動が伴わない。
イ 学校質問紙
教科指導については、
尐人数・TTを多く実施
するなど各教科で工夫して指導している。しかし、家庭との連携を図り、学習習慣の定着を図
る取り組みには課題がある。研修については、小中の授業交流に指導主事の講師を招聘し、
外部機関との連携を深め、計画的に授業力向上を図っていく。
ウ 生徒質問紙
学校全体として『授業で自分の考えを発表する』は特に高い傾向がある。学習意識が高く
前向きに授業に取り組んでいる生徒が全市より多い。
「一生懸命取り組む」「自分には良いところがある」
等自己肯定感が持てる生徒が多い。3年生は学習意欲が高い。
(2)教科学力及び経年分析
昨年に比べ、3年生は上昇傾向にあり、1・2年はやや全市を下まわっている。
学力層でみると、全市と比較した場合、理科・英語がA層に比べ、D層が大幅に上回っている。
授業の雰囲気は楽しく積極的に真面目に取り組んでいるので基礎基本の定着が課題である。
(3)学校の状況・地域の実態
○配慮を要する生徒への対応は、支援体制ができるよう職員を配置している。今後も生徒理解の
情報交換を密に行っていく。
○地域と学校の関係は良好である。
『ふれあいの夕べ』や地域の学習ボランティア等具体的な
場面でも円滑に運営できる協力体制が整っている。
○在校生の約2割の生徒が学区外の生徒である。保護者は、学校の取組に協力的で、理解がある。
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今後の方向
(1)最優先課題
ア 計画的に教育活動が行われるように、安定した授業運営ができる組織的な生徒指導の確立。
イ 教職員の指導力向上を図るための研究・研修時間の確保。
ウ 教員の授業力について、客観的な根拠を得るための授業評価の実施。
エ 興味関心を高め、家庭でも学習に自ら取り組む学習習慣の確立。
(2)学力向上重点目標「中期学校経営方針」(平成22年度~平成24年度)
ア.生徒理解に一層努めるとともに、自己肯定感・規範意識を高め、授業を我慢できない生徒を
減らすとともに、自校の5教科の標準化得点を3ポイント高めます。
イ 少人数授業やTTの授業を増やし、一人一人に対応したきめ細かな授業を実施します。
ウ.「興味がある」「楽しい」授業を行い、生徒の学習に対する関心・意欲を5ポイント以上向上
します。
エ.授業内容と宿題との関連を図り、休日中の家庭学習時間を平均1時間アップします。
思考力・判断力・表現力等の育成を図る授業
~各教科・領域等における言語活動の充実~
(1)教員一人ひとりの授業力向上への取組
ア.見通しある授業展開とその指導
・授業計画である時間割を毎週作成する。管理職は授業を把握し指導助言をする。各教科・領域等におけ
る言語活動の充実を図る。
・教職員、保護者、生徒及び学校関係者による授業評価アンケートの実施。授業の振り返りにより、言語活
動充実に向けた学習指導、評価等を改善、生徒との信頼関係の構築。
・
「活用」問題の作成と実施。活用型問題を5教科で作成、日常・定期試験等で実施。積極的な記述式問
題実施する。
イ.授業に対する興味・関心を高める
・横浜版学習指導要領による課題解決型授業の実施。活動や実験、グループ活動等を通して、思考や表現
することで問題を解決する授業の工夫。各教科等で生徒の考えや意見を問う場面設定や活動場面の導入。
・教科相談の実施や西区学校支援連携事業のボランティアによる学習支援を得る。学習の方法や進め方、
補習等の相談機会を設定、学習意欲の向上を図る。
・ノート指導を中心とした書く能力の育成。思考の過程が見えるノート指導を行い、自分の考えを織り交
ぜながらノートをとろうとする主体的な態度の育成。
・個に応じた指導の充実。数学科で尐人数指導、国語科・理科・英語科・体育科でTTを実施し、個に応
じた指導の充実を図る。生徒の発言を多く引き出す。
(2)学校組織としての取組
ア.生徒指導・生徒理解の充実
・全職員による全生徒理解。学年を超えての生徒理解と情報交換の徹底。どの職員も授業中の巡回等は、
全学年実施。時間割に特別支援教育担当職員を一人組み入れる。
・生徒の社会的スキルの向上。Q-Uテスト等により学級集団を客観的な分析し、徐々に建設的・親和的
にまとまるように、教職員集団が学び合う。生徒の人間形成に関わる社会的スキルの向上を図る。
・
「ふた言あいさつ」の推進。礼儀作法による規範意識の向上。
・授業参観の強化。開かれた学校運営、地域の方々も参観できる体制作り。
・基本的生活習慣の確立。PTA活動の活性化、家庭での生活習慣の改善を図る。早起き・朝食の摂取、
携帯電話等の使用の健全化。
イ.家庭学習の習慣化と基礎学力の向上
・家庭学習方法の習得。家庭学習の手引きとなる「定期試験学習計画表」の作成。家庭で効果的な自主勉
強ノートが活用されるよう指導。
・家庭学習時間の実態把握。生徒会のアンケートや啓発活動による学習時間や取り組む日数の増加。
・基礎学力の確かな定着。モジュールで毎朝10分の「読書活動の充実」の実施。
・地域人材の活用。ボランティア『もくせい舎』による月3、4回の月曜日に『もくせい舎』を実施し、
学習活動の推進。
・西区役所の学習支援事業への学力向上ボランティア活動の推進。学校便りなどにより広報し、
『もくせい
舎』への参加を促して、自発的な学習習慣を確立。
学力向上アクションプラン検証と授業評価・学校評価
○評価計画 ・授業評価(小学校の先生と連携)
・学校運営協議会(年2回)
(3)検証と授業評価
・小中一貫のカリキュラムが整い、そのカリキュラムの運営・評価・改善を図っていく。
・今後も継続して細やかな指導を心掛けていく。市学習状況調査等の結果に基づいて、授業展開などを工夫・改
善していく。
・学習内容と評価規準を明確にした年間計画を立て、それに基づき、個に応じた子ども主体の学習となるような
指導を工夫し、評価・評定を行っていく。
・学校全体で、授業力向上を目指した授業研究や研修を年間計画に位置付け、日常的に授業改善に取り組んでい
く。