学力向上アクションプラン [289KB pdfファイル]

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学習状況調査等からの実態把握
★「横浜市学習状況調査」のプロフィールから
ア. プロフィールの傾向
学習意識でみると、どの学年にも意欲の高まりは見られるが、課題は大きい。特に、中学年においては課題が克服し
きれない状況が続いている。一方高学年、特に 5 年生は、市の平均を大幅に上回っている。全体として学年に応じた対
策が求められるといえるが、中学年は基礎基本の定着に向けて、個に応じた指導を強化する必要があると考えられる。
イ.プロフィールの診断
○教科学習状況調査
・前述のように学年間の差異が大変大きく、学年に応じた方策が求められる。
○児童質問紙調査
・学習意識に関しては全体的に、高い傾向にあるといえる。生活意識に関しては、高学年において高い傾向が見られ
る。しかし、「自己意識」の各項目は低く、
「自分にはよいところがある」と思う児童の割合は少なく、昨年度来の課
題が未だ解消できていない。
・
「勉強が好き」
「学校の授業は、わかりやすい」と答えている児童は少なくないが、学習到達度は相対的に低い。
ウ.その他、特徴的な面
○生活・学習意識と学力とに深い相関関係のあることがわかる。
○国語・算数において、学力層C・Dの児童が多い。
2 今後の方向
(1)最優先課題
ア 普段の授業から「子どもの考えを生かす」ことに特に意を用い、自分なりの考えや願いをしっかりもち、表現
することの喜び、楽しさを感得させるべく授業改善を図る。
【学習意欲を高める】
イ 基礎基本の定着の状況に、大きな個人差がみられる。
「取り出し」
「入り込み」等の積極的な運用が必要である
ウ 教師や友だちの意見や話を集中して聞くことができるようにする。
エ 図書ボランティアとの連携を図り、読書活動の一層の充実を図る。
(2)学力向上重点目標「中期学校経営方針」
ア 子どもが進んで学ぶことができるように、すべての教員が子どもにとって魅力的な授業の実現を図るために努力
しています。
イ すべての子ども達に基礎学力を身に付けさせるために、家庭学習の充実や個別的な指導、TT など授業形態の工
夫、特別支援教育のノウハウを活用した学習が進んでいます。
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平成25年度 具体的方策
(3) 学校の状況・地域の実態
○情緒面で配慮を要する児童、学力に課題をもつ児童については、チーム体制を組み個別対応等の支援を行う必要が
ある。
○子どもらしく素直な児童が多いが、場の状況や相手の気持ちを推し量った発言・行動をとることが難しい。
○PTA活動とともに、ボランティア制度が充実し、山元農園ボランティアによる学習支援や、図書館ボランティア
による読み聞かせ、地域の見守り隊など、多くの保護者、地域の方々に支えられている。
学ぶ意欲を高め確かな学力を育むために、「子どもの考えを生かす」指導を充実させる
ア
研究・研修の充実
○授業力アップを目指した自主的な取組
・重点研究の充実、
“子どもの考えを生かす”授業の実現に努める。
→重点研究授業を年間一人2回以上実施。11 月 21 日に公開授業研究会を予定している。
・学習問題・課題を追究する過程を通して、見通しをもって解決していこうとする力、自分の考え
を説明する力を育む。
・評価を次の授業に生かした連続性のある授業を目指し、学力の向上を図る。
○学級の基盤づくり
・話を聞く態度の育成(教師の基本的姿勢も、
「子どもの話をよく聞く!」)
・挨拶等、基本的生活習慣の確立及び児童の人間関係に常に留意(心の安定を図る)
・体験的活動などを通した実感的なわかり方の重視
ア 読書活動の充実
○読書活動の推進と調べ学習のし易い学校図書館の充実、近隣校学校図書館との連携。
・朝の読み聞かせ活動の充実(毎週金曜日)
・学級文庫、学校図書館の整備、拡充
・学校司書・読書活動ボランティアとの連携、拡充
イ 個に応じた指導の充実
○保護者との連携の上で、個別的対応の積極的な運用
・保護者と相談しながら、全学年において「取り出し指導」
「TT 指導」などを柔軟に使い分け、習熟
の程度に応じた学習を実施する。
○算数少人数指導の導入
・5~6年生の算数指導については級外担当を加配し、学年を 3 分割した少人数指導を実施する。
○発達障害のある児童への授業における指導、支援の研修を実施。
ウ 基礎基本の定着と学習習慣の確立
○朝のスキルアップタイム(火曜日)で、漢字、音読・朗読、読書、計算等の取組
エ
心豊かな子の育成
○あいさつの指導を通し、人と人との心のつながりを大切にするとともに、礼儀正しい態度を身に付
ける。
オ 学校と家庭・地域との連携
○家庭学習の充実
・宿題を利用して家庭での学習習慣が身に付くように促すなど、家庭学習の充実に向けたサポート
体制を整備する。
○学校評価の充実
・授業参観、行事等さまざまな場面で保護者への説明をていねいに行い、相互のコンセンサスを重
視した学校運営を実現する。