第4学年理科単元指導計画 「動物のからだのつくりと運動」 (全6時間) 【単元の目標】 人やほかの動物のからだのつくりや動き方に興味をもち, 実際にからだを動かしながらそのつくりを観察したり, 資料や模型などを活用したりして調べ, 人やほかの動物のからだには,骨と筋肉,関節などがあって,それらのはたらきによってからだが動くことをとらえ,からだのつくりと運動とのかかわり についての考えをもつことができるようにする。 時 1 主に活用する知識・技能 自然についての知識 観察・実験に関する技能 目標および評価規準 主な学習活動 目標 人が運動している映像を見て,からだ のどの部分の動きによって運動が成り立 っているのか考えることを通して,動物 のからだのしくみと運動のつながりにつ いての興味をもつことができる。 評価規準<関心・意欲・態度> うでや足のしくみに興味をもち,人が 運動するしくみとして,骨のつくりにつ いて意欲的に考えようとする。 ○ロボットや操り人形のつくりから人間の動きを比べ,人の動きをど うしてこんな動きができるのかについて疑問をもつ。 <技能>模型を組み立てる 自分のからだ を触りながら 調べる。 (硬い 骨を意識) (第1時) 人のうでのつくりは,どうなっているか。 ○仮説をもつ(さわって硬い部分の存在から) 骨と骨が折れ曲がるところでつながっている様子を考える。 ○腕の白抜きプリントに骨がどのようについているか自分の考えを 記入する。 ・1本1本鉛筆で骨を書く。 ○資料から,骨というばらばらなものが,関節と言う部分で接してい 関節 るからまげられることに気付くことができる。 人のうでのつくりは,骨があって,骨同士が関節でつながって いる。ただし,関節で骨同士は離れている。 ○骨に見立てた模型を組み立てる。 2 目標 人が運動している時の骨や筋肉の動き についての見通しをもち,自分のうでや 足に触れながら調べることを通して,運 動するためのしくみとして,骨と関節, 筋肉の存在を理解することができる。 評価規準<知識・理解> 運動するためのしくみとして,骨や筋 肉,関節があることを理解している。 ○人体模型(腕)から,骨をつなぐものに関心をもつ 骨同士は,どうやってつながっているのか。 ○仮説をもつ(さわって柔らかい部分の存在から) 2つ骨をつなぐものの存在を考える。 ○腕の骨だけの関節を示したプリントに自分の考えを記入する。 ○資料と映像から,一対の筋肉 筋肉というものが骨 骨につながって(腱)離 筋肉 れないようにしていることに気付くことができる。 関節で骨が接 自分のからだ を触りながら している (第1時) 調べる。 (柔ら かい部分・筋 肉を意識) (第2時) 骨同士は,筋肉の腱によって離れないようにつながっている。 ○骨に見立てた模型に筋肉の模型をつける。 3 目標 手を曲げるときの筋肉の様子に着目 し,自分のからだの筋肉の様子と模型の ゴムの動きを結びつけて考えることを通 して,骨についた筋肉が縮んで腕が曲が ることに気付き,腕が曲がるのは骨と筋 肉が関係しているからだと理解すること ができる。 評価規準<科学的な思考> 骨につながっている筋肉が,盛り上が るとき,縮むことで腕が曲がると考える ことができる。 ○腕を曲げるときの筋肉の様子をみて,どうやって腕が曲がっている う で や 足 は のか疑問をもつ。 骨,筋肉,関 節からできて うでを曲げることができるのは,筋肉がどうなるからか。 いる。 ○仮説をもつ。 (第2時) ・きん肉が骨を引っ張っている。 ・きん肉が集まる。 ゴムは,ちぢ ○模型と自分の体を使って実験を行う。 ・腕を曲げるときの筋肉の動きを,自分と模型のゴムの様子と関係付 むときに力が 生まれる。 けて記録する。 (3年) ○結果をカードに記入し,カードの言葉を整理して考察を行う。 ・きん肉が盛り上がるとき,筋肉は縮んでいるから,うでが曲がる。 ○考察を交流し,まとめる。 自分のからだ を触りながら 調べる。 (筋肉 の動きを意 識) (第3時) うでを曲げるときの筋肉は,ちぢんで盛り上がるから。 ○腕が伸びるときの筋肉の様子について,学習したことを活かして説 明する。 【評価の言語活動】 4 目標 うでや足の他の部分にも骨や筋肉,関 節があることに気付き,自分のからだを 触りながらその他にある骨や筋肉の存在 を見つけて,正しく記録することができ る。 評価規準<技能・表現> 自分のからだを触りながらその他にあ る骨や筋肉の存在を見つけて,正しく記 録することができる。 ○骨や筋肉,関節は腕や足の他にないか確認する。 うでのほかにも,骨や筋肉,関節はどこにあるか。 ○仮説をたてる。 ・足のほね,せぼね,首のほね,むねのほね,指のほね,頭のほね ○自分のからだをさわって結果を記録し,考察する。 ・はらにも力を入れると硬くなるきん肉があった。 ○まとめる。 うでや足は 骨,筋肉,関 節からできて いる。 (第2時) 自分のからだ を触りながら 調べる。 (第1時) うでのほかにも,足やせぼね,あたま,むねなどにたくさんの ほねや関節 筋肉もいろいろな場所についている。 ほね 関節があり,筋肉 関節 筋肉 ○骨格標本を見て,全身のほねと関節を確認する。 4年「動物のからだのつくりと運動」① -第4学年 理科 7- 5 目標 人以外の動物の運動に興味をもち,他 の動物と人の運動のしくみを比較するこ とを通して,どの動物も骨,筋肉がかか わって運動するしくみを持っていること を理解することができる。 評価規準<知識・理解> どの動物も骨,筋肉がかかわって運動 するしくみを持っていることを理解して いる。 ○チーター,ウマ,トリ,サルが動いている映像を見て,人と同じか 動 物 の 体 も どうか疑問をもつ。 骨,筋肉,関 節からできて 人以外の動物が動くしくみは,どうなっているのか。 おり,それら ○動物の骨格写真をみて仮説をもつ。 が関わって運 ・動物も似たつくりをしているけど,4本足で走ったり空を飛んだり 動している。 して違うところもあると思う。 (第 2~5 時) ○動物が運動している様子を映像や写真で見て,考察する。 ・トリは羽の付け根の筋肉が大きい。 ・ウマやチーターは後ろ足の筋肉が大きい。 ・関節 関節, それぞれが関わっていることはヒトと同 関節,ほねと筋肉 ほね 筋肉があり, 筋肉 じだ。 ○全体交流を行い,まとめる。 ヒトも他の動物も,ほね,きん肉, ほね,きん肉,関節があってそれぞれがか 関節 かわって運動していることは同じ。でも,ほねや筋肉のつき方 のちがいもある。 ○手羽先をみて,ほねと筋肉がかかわって動くことを確認する。 6 目標 いろいろな運動の映像で見ることを通 して,これまでの学習を振り返り,動物 が運動するしくみについて理解すること ができる。 評価規準<科学的な思考> 動物が運動するしくみについて理解し ている。 動物の体は 骨,筋肉,関 ○いろいろな骨と筋肉がつながっているプリントをみる。 節からできて ○スポーツ選手や動物の運動の様子をスーパースローの映像を見る。 おり,それら ○評価問題を行う。 が関わって運 ○単元での感想を記述し,発表する。 動している。 (第 2~5 時) 動物のからだのつくりと運動についてまとめよう 4年「動物のからだのつくりと運動」② -第4学年 理科 8-
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