概要版(PDF - 福島県養護教育センター

研究発表会概要
プロジェクト研究Ⅰ
「チームで行う特別支援学校の授業改善の在り方」(2年次)
福島県養護教育センター 指導 主事
福島県立いわき養護学校 教
諭
福島県立いわき養護学校 教
諭
Key-words
<研究全体>
「チーム」
「授業改善」
菅野 和彦
近藤 誉之
上遠野 雅弘
複数の教員(チーム)が、「子どもの学ぶ姿」(子どもが
ねらいに沿って活動する姿)に着目して授業研究会(事前検
討→授業→事後検討)を行い、チームで授業のねらいを焦
点化し、評価することで授業改善へ活かすことを目的とす
る。
<平成24年度>1年次
事前検討では、授業のねらいの焦点化や授業の
ねらいと学習活動の整合性を図るために
①授業のねらい
(教師が単元で子どもに身に付けさせたい力)
②期待する子どもの姿
③学習活動に必要な力の分析
④子どもの実態や学習経験
⑤目標設定(単元、本時)
⑥指導計画と学習内容の構想と見直し
⑦評価基準(子ども一人一人の目標)などについて
チームで話し合う。
「子どもの学ぶ姿」
「授業のねらいの焦点化」
「授業のねらいと
学習活動との整合性」
プロジェクト研究Ⅰでの授業研究会(事前検討)
整合性が 図られていく
授
業
の
ね
ら
い
焦点化されていく
期待する子どもの姿
この単元で育てたい力
達成するために必要な力
子どもの実態
積み重ねてきた学習
焦
点
化
さ
れ
た
授
業
の
ね
ら
い
単元の
目標の設定
指導計画と
学習内容の
見直し
本時の
目標の設定
評
価
の
観
点
・基
準
の
作
成
<平成25年度>2年次
「学習評価の観点」
「評価規準」
「評価基準」
「目標と評価の
一体化」
学習評価の観点を定め、単元における「子ども学ぶ姿」を
具体的に想定し、観点別に整理した「評価規準」と評価規準
に沿って「子ども一人一人の学ぶ姿」をより具体的に想定し
た「評価基準」の設定により目標と評価の一体化を図る。
授業では「授業参観シート」を活用し「子どもの学ぶ姿」
に着目して参観する。事後検討では、「評価基準」と「子ど
もの学ぶ姿」を照らし合わせながら評価する。
*「評価規準」とは、「子どもの学ぶ姿」を想定し、単元における児童生徒へ身に付けたい力を観点別に
整理し、 文章化したもの
*「評価基準」とは、評価基準に沿って、一人一人が、授業の「どの学習場面で」「何を」「どのように」
「どの程度」 学習することで「理解した」と評価するのかを想定し、文章化したもの
「目標の妥当性と
評価の信頼性」
事前検討
【授業のねらいの焦点化】
【授業のねらいと
学習活動との整合性】
・身に付けさせたい力の明確化
・期待する子どもの姿の想定
・学習活動の分析と子どもの実態
・単元・本時の目標設定
・評価規準と評価基準の設定
・指導計画と学習内容の見直し
事前検討で、チームの教員が「子どもの学ぶ姿」を想定し
授業を見る視点を合わせることにより、チームの教員の気づ
き合いが促進され、評価の信頼性を高める。
また、「評価規準」や「評価基準」の作成により、目標を
具体的に設定し、その目標に沿って「子どもの学ぶ姿」を照
らし合わせ評価することで、目標の妥当性や評価の信頼性を
高める。さらに、授業改善の糸口が見えてくる。
授
業
・授業参観シートの記入
・評価規準と評価基準に沿った
「子どもの学ぶ姿」による
観察・記録
授業改善
事後検討
・授業参観シートの活用
・評価規準と評価基準に沿った
「子どもの学ぶ姿」による
授業の評価
学習評価
循環により、「妥当性、信頼性」の高まりへ
発表会では、
1 「子どもの学ぶ姿」に着目した「事後検討」の大切さ
2 「評価規準」や「評価基準」の設定による授業づくり
3 「目標の妥当性」や「評価の信頼性」を高める取組
4 「チーム」で行う授業研究会の成果