3. 消費の理論

3. 消費の理論
1
3.1 家計
家計
消費財の需要主体
生産要素の供給主体
3.2 効用関数
[家計の行動基準]
家計消費活動の目的:消費から得られる満足の最大化
効用関数 U
U=U(x1, x2)
x1:財1(コーヒー)消費量 x2:財2(紅茶)消費量
2
限界効用
1単位だけ財の消費が増加したときに、効用がどれだけ
限界的に増加するか
3
限界効用の性質
4
3.3 予算制約式
予算制約式
P1=4円/g P2=2円/g M=24,000円
5
予算制約線
紅茶消費量
コーヒー消費量
AB
OA
OB
AB線の傾き
6
予算制約線
ミカンとリンゴ
コーヒーと紅茶 表
コーヒーと紅茶 予算制約線
7
予算線のシフト
A.所得水準の変化
紅茶消費量
コーヒー消費量
8
B 価格の変化
コーヒー価格 8円へ
紅茶消費量
紅茶価格 4円へ
紅茶消費量
コーヒー消費量
コーヒー消費量
9
3.4 無差別曲線
無差別曲線の概念
効用水準Uをある任意の水準で一定に維持
する財1、財2の消費量の組み合わせ
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効用関数と無差別曲線
11
限界代替率
限界代替率
横軸の財1の消費量を一単位だけ限界的に増加
させたときに同じ効用を維持するとすれば縦軸の財
2の消費量をどれだけ減少させることができるか。
限界代替率逓減の法則; 限界代替率はその財の
消費量が増加するにつれて小さくなってゆく。
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無差別曲線の四つの性質
右下がりである
右上方の無差別曲線ほど効
用水準が高い
原点に向かって凸
交わらない
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3.5 主体的均衡点
主体的均衡: 経済主体の個人的最適化行動の条件を満たしている点
紅茶消費量
B
F
E
X2*
U=20
U=10
G
X1*
コーヒー消費量
U=8
A
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主体的均衡点: E点(予算線と無差別曲線の接点)
主体的均衡条件
無差別曲線の傾き = 予算線の傾き
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• f(x)がx=aにおいて極大値をとるための十分
条件は
•
f(x)がx=aにおいて極小値をとるための十分
条件は
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数値例
X1:肉 1万円/kg X2:服 2万円 予算 20万円
効用関数 U= X1 X2
予算制約式 10000 X1+20000 X2=200,000
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3.6 所得効果と代替効果
所得が変化したときの効果
[ 上級財]
紅茶消費量
B
E1
E0
A
コーヒー消費量
所得上昇
所得効果
上級財
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下級財(劣等財)
X2
X1
下級財
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所得消費曲線
X2
X1
所得消費曲線
20
所得弾力性
所得弾力性 所得が1%拡大するときにその財
の需要が何%拡大するか
所得弾力性の高い財
所得弾力性の低い財
エンゲル係数
エンジェル係数
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価格変化の効果
コーヒー価格 4円/g
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価格変化の効果
コーヒー価格 4円/g
紅茶価格 2円/g 所得 24,000円
紅茶消費量
12000
E0
コーヒー
消費量
主体的均衡点
6000
→ E0
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代替財
コーヒー価格(P1) 4円/g → 2円/g
紅茶消費量 Q2
コーヒー消費量 Q1
コーヒー価格下落
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補完財
P1 下落
Q2
Q1
P1下落
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代替財
26
補完財
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3.7 需要曲線
1家計の需要曲線
M, P2 :シフトパラメーター
M増加
P2下落
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需要曲線のシフト
PS2価格
PS2価格
PS2需要量
PS2需要量
パソコンソフト価格
パソコンソフト需要量
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社会的需要曲線
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