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二人二財純粋交換経済
エッジワースのボックス・ダイアグラム
• 二人二財で、生産の無い経済
– 各人は原点に凸な行儀のいい無差別曲線群を
持つ
• trivialではない、最小の一般均衡モデル
– 財が一つなら、多いほうがいいだけ
– 交換するには、二つの財が必要
– 生産が入ると複雑になる
• 二つの財について、経済全体で、財の量が与え
られる(各財のendowment・・賦存量)
• 各財について、一人の消費した量の残りがもう
もう一人の消費量になる
xA  xB  x
xA Aの焼肉の消費量
xB Bの焼肉の消費量
yA  yB  y
x
yA
yB
x
経済全体の焼肉の賦存量
Aのビールの消費量
Bのビールの消費量
経済全体のビールの賦存量
焼肉の賦存量
B
費
量の
ビ
ー
ル
の
消
Aの焼肉の
消費量
Aのビールの
消費量
Bの焼肉の
消費量
ビ
ー
ル
の
賦
存
量
実現可能な資源配分
• ボックス・ダイアグラムでは、実行可能な資源
配分の集合と長方形の内部の点は、一致(一
対一に対応)
各家計の選好
• 各人は、二財について、無差別曲線で表され
る行儀のいい、選好を持つと仮定する。
• すると以下の図のようになる
個人Aの無差
別曲線
個人Bの原点は、右上
個人Bの無差別
曲線
パレート効率的な資源配分
パレートの意味での支配(パレート原理)
二つの資源配分CとDを考える
すべての家計がCをDより選好するか無差別で、
一つでも、 CをDより厳密に選好する家計があ
るとき
CはDを「パレートの意味で支配する。」
実効的には、全員一致(unanimity)の尊重
パレート効率的な資源配分
パレート効率的(パレート最適、効率的)な資源配分
実現可能な資源配分で
他の実現可能な資源配分に支配されない。
そうでないときは、他の実現可能な資源配分の
ほうがいい
ある個人をより悪い状態にすることなく、別の
個人をより、よくすることができない資源配分
ボックスダイアグラムでは、以下のようになる
無差別曲線が接するときは、
レンズ型ができない
レンズ型
のできる
ときは、
パレート
効率的
ではな
い
パレート効率的
パレート改善
契約曲線
二人がともに、よくなる
パレー
ト効率
的
ではな
パレート効率的な資源配分についての
ノート
ボックスダイアグラムでは、契約曲線の上の点
がすべてパレート最適
一般に一意ではない。(ボックスダイアグラム
では、無限にある。
所得分配についての価値判断を含まない
こちらのほ
うが効率的
パレート効率
的で、Aはと
ても豊か、B
はとても貧乏
パレート効率
的で、Bはと
ても豊か、A
はとても貧乏
わりと平等だけど、パ
レート効率的ではない
パレート効率的な資源配分の特徴付け
AとBの無差別曲線の傾きが一致
ビールで計った焼肉の限界的な主観的な価
値が一致
そうでないときは、相互に有利な交換の機会
がある。
交換競争市場均衡
• 企業は、存在しなくて、二人二財
• 各人は、価格を一定と考える
• (リアリティがほしければ、各タイプの人が100
万人もいると仮定 )
A
オファー・カーブ
xA
予算制約
p1xA  p2 xA  p1 x A  p2 y A
yA
家計B
xB  x  x A
yB  y  y A
一般均衡
一般競争均衡
不均衡点の検討
均衡
Aの焼肉の供給
焼肉の超過需要
焼肉が
安すぎる
焼肉のビールで計っ
ビールで計った
Bの焼肉の需要
た価格
焼肉の価格を上げる
一般均衡についての注意
• 相対価格(p/q)まで(のみ)決まる
• 片方の財市場が超過供給なら、他方の財市
場は、超過需要
• 片方の財市場が均衡すると残りの財市場も
均衡する(ワルラス法則)
• 一般的なモデルで、 n1個の市場が均衡する
と残りの市場も均衡する
厚生経済学の第1基本定理
一般競争均衡
契約曲線
一般競争均衡は、
パレート効率的で
ある
厚生経済学の第一基本定理
• 「競争市場均衡による資源配分がパレート最
効率的である。」
• より一般的なモデルで成立する数学的命題
• 価格が、相対的な希少性、を示すシグナルに
なっているという、価格のシグナル機能を捉
えたもの
効率的だが、 厚生経済学の第2基本定理
不公平
一般競争均衡に
なる
一般競争均衡
この資源配分を
実現したい
契約曲線
最初の所有
(分配)
一括的な所得移転
厚生経済学の第二基本定理
• 「一括的な所得移転が可能なら任意のパレー
ト効率的な資源配分は、競争市場均衡により、
実現できる。」
• 政府が所得分配のみをすれば、残りは、市場
に任せればいいという解釈が可能
• 実際の所得移転は、一括的ではない(所得税、
消費税、生活保護など)