知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

い~な
あまみ
中 央
しらさぎ
さくら
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 717 号 2012.3.6 発行
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震災孤児、8割に後見人 財産管理や養育担う 被災東北3県の家裁
産経新聞 2012 年 3 月 5 日
東日本大震災後、岩手、宮城、福島各県の家庭裁判所に申し立てられた、震災を原因と
する「未成年後見人」が計200件に上ることが5日、各家裁への取材で分かった。3県
の震災孤児計240人の8割に当たる件数で、多くの孤児に、法定代理人として財産管理
や養育をする後見人が付いている実態が浮かんだ。
仙台弁護士会子どもの権利委員会委員長の花島伸行弁護士は、高い割合の背景について
「保険会社が生命保険金を支払う際、法定代理人が受け取ることを求めたり、震災孤児支
援の基金でも、後見人への支払いを徹底していたりするケースもある」と話す。
孤児の中でも後見人を申し立てないケースもあるとみられる。別の弁護士は「成人に近
い年齢で自立していれば、申し立てない場合もあるのではないか」とみる。
「ONE PIECE」で人権教育 生徒の心に大ヒット
朝日新聞 2012 年 03 月 05 日
ワンピースのDVDを見ながら議論する前川昭敏教諭(左)
と生徒たち=1月30日、大阪市東淀川区柴島1丁目の柴島
高校
伝説の海賊王が残した大秘宝をめぐる大人気の少
年冒険マンガ「ONE PIECE(ワンピース)
」
(尾田栄一郎作)を、学校の人権教育の授業で使う
取り組みが始まっている。外見のせいで仲間外れに
され、孤独だった登場人物が、友達との出会いを通
じて成長していく。そんな姿が生徒の心にまっすぐ
届いているようだ。
■チョッパーは現代社会の誰のことか
「海へ出ろよ! お前の悩みなどいかに小せェことかよくわかる」
「本当に?」
1月末、柴島(くにじま)高校(大阪市東淀川区)であった2、3年合同の「世界の人
権」の授業。やぶ医者のヒルルクと、ワンピースの主人公の一味でトナカイのチョッパー
のやりとりが教室のスクリーンに映し出された。
生まれつき鼻が青いチョッパーはトナカイの仲間たちからいじめを受けていた。
「ヒトヒ
トの実」という不思議な実を食べ「トナカイ人間」になるが、今度は人間から化け物扱い
され、銃撃される。その時、ヒルルクに助けられ、はぐれもの同士、心を通わすようにな
る。
「チョッパーはずっと孤独だったけど、ヒルルクという友達ができて、少しずつ自分を
受け入れられるようになったんだ」
。前川昭敏教諭(46)の話を生徒らは真剣な表情で聞
いた。
前川教諭がワンピースを授業で初めて使ったのは2010年12月。ワンピースのアニ
メを長男と見ていた前川教諭は「生徒に差別や仲間の大切さを考えさせる教材になる」と
感じた。それまで南アフリカのアパルトヘイトやアメリカの公民権運動を学んできた生徒
らは「ワンピースにこんな見方が」と驚き、それぞれに思いをめぐらせた。
3年の重満(しげみつ)麻利さん(18)は「一度でも人からのけ者にされると、誰も
信用できなくなり、恨むことしかできなくなる。でも、ヒルルクのような寄り添ってくれ
る人がいると、立ち直れるきっかけをつかめる」
。3年の小坂幸知子さん(17)は「迫害
を受けた人はその気持ちをずっと覚えている。その傷は他人には見えないし、分からない
から難しい」
。
チョッパーは現代社会の誰のことか――。前川教諭が生徒らに感想文を書かせると、「人
種差別を受けた黒人」
「路上生活を余儀なくされたホームレス」「障害者」
「いじめを受けた
人」などの記述がある中、
「チョッパーは自分」と書いた男子生徒がいた。
生活/就労セット支援/発達障害
朝日新聞 2012 年 03 月 05 日
【アパートで家事を指導/電話応答・マナー訓練】
県は発達障害者の自立を後押ししようと、生活と就労の支援を一体化させた全国初の取
り組みを新年度から始める。利用者にアパートを提供して一人暮らしに慣れてもらい、同
時に就職準備のための訓練をする事業で、新たな支援の枠組みを示し、より多くの人の自
立につなげる狙いだ。
(県、2年で10人)
県が始めるのは「発達障害者自立生活支援システム構築事業」
。新年度予算案に1千万円
の予算を盛り込んでおり、2年間で10人の支援を予定している。
想定しているのは、高校などを卒業後、自宅に引きこもったり、就職しても長続きせず、
職を転々としたりしている発達障害者だ。
利用者は生活訓練用に借り上げたアパートに居住。各利用者の特性に合わせたプログラ
ムに基づき、支援員と夜間も一緒に過ごしながら、炊事や洗濯といった家事から金銭の管
理法、休みの過ごし方について指導を受ける。昼間は就労準備訓練として、アパートとは
別の施設で社会人として必要なマナーや電話の応対の仕方を学び、協力企業での職場実習
もする。
県が事業に取り組む背景には、2005年の発達障害者支援法の施行後も、成人後の発
達障害者への支援が不十分な現状がある。
幼児期から学齢期までの発達障害児については、療育施設や学校が軸となり、障害の特
性に応じた支援体制が整いつつある。一方、学齢期後にニーズの高い就労支援に関しては、
知的、身体、精神障害者と同じ枠組みしかなかった。
発達障害者は、読み書きや計算などの学習の障害があり、相手の感情を読み取るのが不
得手で人間関係を築きにくい。そのため県は新事業で、自立した生活を送る訓練をした上
で仕事のマナーを覚えてもらい、就労への橋渡しをする考えだ。
県障害者自立支援課の担当者は新事業の目的について、
「新しい支援の枠組みを示すこと
で、他の福祉事業所でも同様の支援を受けられるようにして、より多くの人の自立につな
げたい」と話した。
(発達障害)
自閉症やアスペルガー症候群、学習障害(LD)
、注意欠陥・多動性障害(ADHD)な
どがあり、対人関係を築くのが苦手で、衝動的な行動を取る傾向がみられる。脳の機能障
害が原因とされるが、接し方や教育次第で改善する場合がある。
県教委が2010年度に実施した調査では、県内の公立校で発達障害により特別な教育
的支援が必要と判断された児童・生徒の割合は、小学校7・6%、中学4・8%、高校2・
2%。
地域力が防災のカギ/東日本大震災
朝日新聞 2012 年 03 月 04 日
松江市法吉地区の取り組みについて発表する渡部浪
子・法吉公民館長=松江市白潟本町
◆松江/法吉地区の活動報告◆
松江市法吉(ほっき)地区は、先進的な住民
互助の仕組みで知られ、東日本大震災後、改め
て全国から注目されている。3日、災害時にど
う行動するか考えてもらおうと「災害と女性を
考える会」が市内で開いた企画講座「災害時に
女性は ~どこへどう逃げる~」で、渡部浪子・法吉公民館長(70)が取り組みを発表
した。ただ、避難が必要な原発事故についての対応は今後の課題だという。
◆課題は原発への対応◆
発表によると、法吉地区(昨年4月現在4913世帯、1万2358人)では2006
年度、自治会ぐるみで要支援者と支援者を「縁組」して登録する手作り制度をスタートさ
せた。独り暮らしのお年寄りや障害者の支援が必要な「おねがい会員」を、近所の支援者
「まかせて会員」が避難誘導する。遠方の家族の連絡先など、行政では踏み込みにくい個
人情報も登録してもらう。
災害への意識を保ち続けるのは難しいため、日常の見守りや声かけに重点を置く。昨冬
の豪雪時は、まかせて会員が自然に玄関前を雪かきした。渡部館長は「地域の安全は地域
の力で守りましょう」と呼びかけた。
独り暮らしのおねがい会員の女性(79)も講座に参加。
「親戚が増えたようだった」と
振り返った。
取り組みは全国的に注目され、県内外から年間15件程度の視察がある。今年度は雲南、
安来、江津市や兵庫、山口県の自治体などから自治会関係者や民生委員らが訪れた。昨年
11月には、文部科学省が震災を踏まえた地域づくりをテーマに東京で開いた「全国生涯
学習ネットワークフォーラム2011」で発表した。
避難が必要となるような原発事故については、渡部館長は「まだ考えておらず、これか
らの課題」と話す。
「安否確認などできるだけのことはするが、外へ出ては危ない、すぐ逃
げないといけない場合が考えられ、原発だけは指示を待たないといけない」
松江高専の浅田純作教授(災害社会工学)も、島根原発事故時の交通シミュレーション
結果を報告した。住民の意識調査に基づいて、松江市の約20万人が自家用車10万台で
避難した場合を想定。渋滞のため、効率的な誘導がなければ、9割が20キロ圏外に出る
まで最低15時間かかる、などと指摘した。
(斉藤智子)
避難困難の独居高齢者に支援届かず
NHKニュース 2012 年 3 月 5 日
東日本大震災で大きな被害を受けた茨城県北茨城市で、災害時に避難する際に周囲の手
助けが必要な1人暮らしのお年寄りの多くが、近所で避難を支援してくれる人のめどが立
っていない現状が市の調査で分かりました。
北茨城市では震災による津波で5人が死亡したほか、およそ2000棟の住宅が全半壊
する被害が出ました。
北茨城市は、災害時に自力で避難するのが難しい1人暮らしの高齢者や障害者を支援する
「避難支援プラン」を導入し、対象となる住民に、随時、申請書を郵送しています。
この計画では、高齢者や障害者が避難の際に協力してくれる近所の人などを「支援者」と
して指名しますが、市によりますと、これまでに申請があった345人のうち半数余りの
189人は支援者の記入欄が空欄でした。
理由としては、周りも高齢者ばかりで支援を頼めないことや、震災後に引っ越したので
知り合いがいないことなどが目立つということです。
北茨城市は民生委員などを通じて地域の人に支援を依頼することにしていますが、自力
での避難が難しい高齢者などをどう支援するかが依然として課題となっています。
不祥事相次ぐ大阪市 橋下市長が特命チーム設置へ
ytv ニュース 2012 年 3 月 5 日
大阪市の橋下市長は、職員の不祥事が相次いでいることを受けて服務規律を守らせる特
命チームを設置することを決めました。
【橋下市長】
「気合を入れて服務規律の厳格化、どんどん免職にしていく気持ちでやっていきますよ」
大阪市では、市立の児童福祉施設の職員が児童に刺青を見せ、暴言を繰り返したほか、水
道局の職員が覚せい剤を使用し逮捕されるなど不祥事が相次いでます。
これを問題視した橋下市長はけさの会見で服務規律を守らさせるための特命チームを設置
することを明らかにしました。
橋下市長は服務規律を厳しく守らせる対象について、不祥事が相次いでいる現業職だけに
するのか、それとも行政職も含めるかどうかは、今後、検討するとしています。
音声ガイド:視覚障害者が映画鑑賞--大阪
毎日新聞 2012 年 3 月 5 日
映画「はやぶさ 遥かなる帰還」鑑賞のため席につく、目の
不自由な参加者たち=大阪市北区の大阪ステーションシテ
ィシネマで、鶴谷真撮影
目の不自由な人たちが、場面転換や人物の動き、
情景を説明する「音声ガイド」を聴きながら新作映
画を楽しむ試みが始まっている。大阪市北区の大阪
ステーションシティシネマで先月末、27人が「は
やぶさ 遥(はる)かなる帰還」
(東映配給)を鑑賞。
小惑星探査機の宇宙の旅を堪能した。参加者は「ス
トーリーが理解できて感動した。音声ガイドが普及
してほしい」と熱望する。
視覚障害者同士で娯楽を共有する団体の赤堀浩敬さん(50)=兵庫県西宮市=らが「話
題作をゆったり座れて音響の良い映画館で一般客と共に味わいたい。ポップコーンやビー
ルも……」と社会福祉法人「日本ライトハウス情報文化センター」(大阪市西区)に相談し
たのがきっかけ。
当日は、映写室内でボランティアが、用意した原稿を役者のせりふと重ならぬよう読ん
でFM電波で流し、客席では小型ラジオで受けてイヤホンで聴いた。交通事故で全盲にな
った西宮市の銀行員、岡田太丞(たいすけ)さん(46)は鑑賞後、
「はやぶさがボロボロ
になりながら帰還したのは、
『人生諦めてはいけない』というメッセージだと思う」と感慨
深げだった。
【鶴谷真】
ソーシャルゲームはなぜハマるのか 深田浩嗣氏インタビュー
日経エンタテインメント 2012 年 3 月 5 日
今や社会現象となっているソーシャルゲーム。ソーシャルゲームがヒットしている理由
を、そのフレームワークから解き明かす『ソーシャルゲームはなぜハマるのか』の著者で
あり、様々なネットサービスの企画・開発・運営を手がける深田浩嗣氏に、ソーシャルゲ
ームの魅力を聞いた。
学生時代の 2000 年に株式会社ゆめみを設立し、
「モバイルECシステム」や「メール配
信システム」など、多くのモバイルネットサービスを手がけてきた深田浩嗣氏。ソーシャ
ルゲームには 2010 年に参入し、2011 年 11 月から、位置情報と連動した米国の『My Town』
を日本で展開。サービス開始からわずか 20 日間で登録者数が 10 万人を突破する、順調な
出足を見せた。
深田氏が、2011 年 9 月に上梓したのが、
『ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフ
ィケーションが変える顧客満足』
。ソーシャルゲームがビジネスとして大成功しているなか
で、その理由をゲームのフレームワークから解き明かしている。
「なぜ 1 本 300 円の仮想釣
りざおにお金を払ってしまうのか」
「なぜ毎日アクセスしたくなるのか」――ソーシャルゲ
ームはなぜハマるのかを聞いた。
ソーシャルゲームのとらえかたは変わっていくと思いますが、一般的な定義は「SNS
上で遊べるゲーム」
。つまり、ソーシャルゲームの強みは、SNSのソーシャル性を使って、
ゲームを遊んでいない人にも訴求できること。例えばSNSでブログやメッセージ機能し
か使っていない人でも、SNS上でゲーム情報がシェアできるので、友達が遊んでいるゲ
ームの中身や行動が自然と見えてくる。そうすると、ゲームへの関心が高まるので、参加
を促せるのです。
■ソーシャルゲームの魅力
ふかだ・こうじ
株式会社ゆめみ代表取締役社長。京都大学大学院在学
中の 2000 年 1 月に現在の主要メンバーとともに株式会社ゆめみ設立。モ
バイルインターネットサービスの企画・開発・運営を手がけ、「ゲーミフ
ィケーション」の日本での第一人者。著書に『ソーシャルゲームはなぜハ
マるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足』(ソフトバンククリ
エイティブ)
ソーシャルゲームが登場して4~5年がたちました。その間
に、店舗や農場を広げていく育成・シミュレーション系から、
『Mafia Wars』を原点とするミッションクリア型、
『ドラゴン
コレクション』などのカードバトル型へと、ゲームとしての洗
練度は高まってきました。ただ、内容が面白くなっているかは
判断が難しいところ。そもそもソーシャルゲームの魅力は、ゲ
ームの面白さとは別のところにあると思っています。ちょっとした時間で遊べるように作
られていて、1 日に数回アクセスして数分で気軽に楽しめるところがいいわけです。
私自身ゲームが好きなんですが、例えば、
『ゼルダの伝説』の新作が出ると分かってレビ
ューを見ると、先進的で非常に評判がいい。ただ、クリアに 100 時間ぐらいかかるとなる
と、今の自分にその時間が捻出できるのか躊躇(ちゅうちょ)してしまいます。その点ソ
ーシャルゲームは、コンシューマーゲームほど作り込まれてはいないけど、時間的な制約
が少ないし、無料で遊べる。しかも、ユーザー同士で協力するなど、上級者向けの楽しみ
方もある。だったら、ソーシャルゲームで遊ぶか、となります。
短時間で手軽に遊べるのがソーシャルゲームの魅力だが、それだけでは、長期間にわた
ってハマらないだろう。多くの人が引き付けられる理由は、ゲームの設計思想にあるよう
だ。
ソーシャルゲームは、そのソーシャル性が面白さのキモですが、初心者がいきなりほか
のプレーヤーと交流するのはハードルが高い。ある程度は一人でも進めるようになってく
ると、プレーヤー同士が補完しあうなど、双方向で楽しめる要素が出てくる。つまり、ゲ
ームの面白さが段階的に変わってくるところがソーシャルゲームの魅力です。しかも、エ
ンディングやゲームオーバー
がなく、長く遊べるようにで
きている。
■ソーシャル性にも様々ある
ソーシャル性といっても、
ほかの人との直接的なコミュ
ニケーションばかりではあり
ません。ゲームのなかには、
他のプレーヤーの状況を教え
てくれるものがありますが、
これは「将来はこんなすごい
ことができるんだ」という“気
づき”になり、
「もっと頑張ろ
う」という気にさせてくれま
す。一人遊びであっても、ほ
かの人の状況を感じられるこ
とは、ソーシャルゲームの重
要なポイントですね。
また、ゴールやエンディン
グがないため、目標となる指
針はかなり細かく設定されて
います。複数のタスクリスト
など、達成可能な目標を常に
提示することで、ユーザーの
モチベーションを上げていき
ます。しかも、複数の目標か
ら自分で選んで進めることか
ら、
“やらされている感”なく、
ゲーム本来の目的に近づいて
いけるのです。
一方で、ゴールやエンディングがないために、ゲームのストーリー性は感じられない。
ソーシャルゲームは、ストーリー性を前面に出さないですね。1000 万人以上をターゲッ
トとし、いろんな遊び方を許容しているソーシャルゲームにあって、複雑なストーリーや
ゲームシステムは、逆に邪魔なんです。例えば 1 カ月ぐらいゲームから離れると、ゲーム
の進行方法や状況が分からなくなるような作りだと、ゲームへ戻りにくくなってしまいま
す。だから、ゲーム内の各要素を単発で設計し、色々と遊んでいると、結果的にゲーム全
体から見て進んでいるようになっています。
現在のソーシャルゲームを支えているメインユーザーは
30 代以上。携帯電話のヘビーユーザーよりも上の世代が中
心だ。
My Town
アメリカで 700 万人以上の会員数を誇る位置情報連動
ソーシャルゲームの日本版。現在は iPhone のみ提供。出かけた先の
お店や場所で「チェックイン」すると、その周辺スポットを物件とし
て入手でき、自分のマイタウンに配置して、自分だけの街作りを楽し
める。エンタテインメント要素と位置情報をリンクさせたサービスが
特徴で、ローソンやファミリーマート、牛角、カプリチョーザといっ
た、大手コンビニやレストランなど、リアル店舗とのタイアップも展
開中。
課金利用の中心は、30 代以上のユーザーです。家族がで
きて、自分だけの娯楽が難しいなかで、手軽にハマれるのが人気の要因でしょう。お金を
使うと時間をかけずに先に進めるので、社会人ならたいしたことのない金額で達成感や優
越感が得られる。ネットサービス全般に言えますが、1回でもアイテム課金を利用すると
精神的ハードルはかなり下がるので、利用にも抵抗感はなくなります。
ただビジネスとしては決して簡単ではありません。私たちもソーシャルゲームでは後発
なので、当初はノウハウもなく苦戦しました。基本的には、GREEや Mobage のランキ
ングに入るタイトルにならないと収益的には厳しいと思います。新規ユーザーの獲得は、
ランキングのほか、いかにユーザーの目にふれる場所に露出できるかが重要。ランキング
から落ちると新規も大きく減ります。
■バラエティー番組のような作り
ソーシャルゲームの場合、リリースして終わりではなく、日々進化していきます。トレ
ンドやほかのゲームで効果があったものなどを取り入れていく。
「コーナー」をどんどん入
れ替えて人気を維持していくテレビのバラエティー番組の作りに近いですね。内容が変わ
っていくので、バランスを間違えると改悪ととらえられて、ユーザーが離れていくことも
あります。
現在はフィーチャーフォン向けの市場が大きいが、2012 年以降はスマートフォンへの移
行が大きなカギを握る。グリーやDeNAも開発会社を買収するなど積極的な展開を見せ
ているほか、パソコン系SNSもスマートフォン向けソーシャルゲームの投入に動き出し
ている。
スマートフォンによって、人気ジャンルが変わる可能性はあります。フィーチャーフォ
ンユーザーと今のスマートフォンユーザーの嗜好は違いますし。これまでのソーシャルゲ
ームは、マスをターゲットに作っていますが、スマートフォンユーザーは、もっとネット
ならではの先進性や新しいものが好きな人。競争もグローバル化するので、今年は大きな
変化が来るのは間違いないと思っています。
(ライター 久村竜二)
第 8 回 精神障害者自立支援活動賞(リリー賞)発表! 日本イーライリリー株式会社
特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構・コンボ(事務局:千葉県市川市、以下「コ
ンボ」
)は、2012 年 3 月 2 日(金)
、
「第 8 回 精神障害者自立支援活動賞(通称:リリー
賞)-ひとりひとりの輝くあしたへ-」の表彰式を実施、たくさんの応募の中から特に優
れた活動を行っている 4 組に対し盾と副賞(50 万円)を授与いたしました。
当事者自身が雇用機会を創出する「精神障害者当事者ビジネス」 東京都 「ぶ~け」の
みなさん
自身の体験を「落語」で語り、精神疾患の啓発活動を行う 大阪府 山下慎一さん(ま
たき亭いっぱい)
「あなたはひとりじゃない」インターネットラジオを通して呼びかける 東京都 「こ
ころらじお」のみなさん
当事者として長年にわたって精神障害者の支援に携わってきた 福岡県 磯田重行さん
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行