材料の強さ 曲げ - 愛知エースネット

力のモーメントの大小関係
実教出版 新機械設計
第2章 機械に働く力と仕事
(1)力
力のモーメントの大小関係
力の関係を式で表すと、
同一軸上に、直径の異なった2つの円板を
距離R1、R2はR1<R2なので
天井から吊るした。
R1
モーメント
( F×R1 ) < ( F×R2 ) となる。
ここに同じおもりA,Bを各円板に巻きつけて
垂らした時、Aは円板を左回転、Bは右回転
させようとする力が働く。
結果、軸自体は時計回りに回転した。
F
A
よって、同じ力を作用させて
このことは、軸の中心からの距離
モーメントを発生させる時、距離を長くすることで
が回転力(モーメント)に影響を及ぼしていることになる。
より大きな力を得ることができる。
R2
F
B
力のモーメントの大小関係
また、この状態においておもりAの質量を少しずつ
増加させた。
その結果、徐々におもりAは下向きに動き出し、
ある重さになった時、動きが止まった。
R1
Fa
これは、おもりAのモーメントとおもりBのモーメントが
ともに同じになったからである。
( Fa×R1 )=( Fb×R2 )
R2
Fb
A
B