日本の自然現象記録媒体としての海外史料の分析

研究目的
江戸~明治初期の日本を訪れた外国人の手記には、近代
科学の知識を備えた者としてのいくつかの地震・噴火関
連記事が載せられている。
しかし・・・
記述に対する系統的な研究は今までほとんどなさ
れていない。
外国人史料の分析
研究方法
•異国叢書13冊・新異国叢書35冊
ティチング日本風俗図誌より
を読む
調査
浅間山の噴火の様子
集計
•外国人の旅程を白地図にまとめ
る
•記されている地震・噴火の記事
検証 被害の様子が記されている
を日本側の史料で検証する
地震・噴火の記述分析
25件の地震記述
7件の噴火記述
新史料か?
日本中国旅行記、 へーツル 日本年報より
1871年5月29日横浜での地震
シュリーマン
二時に、すなわち(1871年)五月二九日のことであるが、かなり
強烈な地震が横浜の住民によって感知された。ヨーロッパ人地区
の大きな倉庫が震動により、重大な損害を受け、一方また日本人
の町では何軒かの家が損傷を受けた。人々は、ここ七年来このよ
うな激しい震動を感じた事はないと断言している。(横浜に近
い)弁天で、震動ははじめ南西から北東に向かって、続いて、北
東から南西に向かって起こったことが地震計を使って観測された。
温度に特別な変化を惹き起すことはなかった。
災害の
詳細
1855年安政江
戸地震の下田
での記録