日本現行の年金制度の仕組み

日本現行の年金制度の仕組み
年金と少子化
3年2組
2308088
陳 江濱
日本現行の年金制度の仕組み
年金と少子化
目的
年金制度の考察でわかる社会の病根。年金と少
子化、これらはいかにもなさそうだが、少子化
は老後の保障と密接な関係がみられる。従っ
て老後の保障政策の柱である年金の果たして
いる役割を考えると少子化の原因がはっきり
わかるわけだ。また、年金と少子化の問題を考
察ながら、現在社会の経済社会問題がどうし
て起きているかがわかり、その解決法も明確に
なれるかとみていく。
第一章
1.
少子化はこうして起きている
年金制度と少子化は表裏一体の関係
1) 福祉国家では子育ての目的は『楽しみ』になっている。
家庭における子育ての目的には大きく分けて、
1、老後の生活保障と介護
2、たのしさ(子孫を残す、育てる楽しみなど。)が考えられる。
2) 60億人類社会における福祉国家の特徴。
本来の子供の重要な役割は(1)の老後の生活保障なのだ。人間は年取
ると例外なくひとりで生活できなくなり人の助けを必要とする。これは人
の宿命であり泣き所なのだ。このとき、子供がいないと老後路頭に迷うこ
とになる。子育てとは本来、命にかかわる重大問題である。だから、子供
のできない夫婦は親戚などからもらい子をしてでも育てるというほど非常
に真剣に行われる。また、いわゆる子供のデキで老後の収入が違ってき
ますから教育にも熱が入るだろう。
2.
年金とは本来個人の責任を社会化した制度
1) 年金とは本来個人の責任を社会化した制度。
年金とは本来家族の責任である老後の保障を『社会やみんなで連帯し
て支える』ことにした制度だ。
それを国がしっかりと保証してうるわけだ。
これは家族や子供などに帰する老後の責任を社会化したものである。
いろいろな分類の仕方はあっても、個人の責任を社会化して社会の責任
で運営しているという意味で、立派な社会主義制度だ。
2) 個人に帰すべき老後の保障責任を社会化することが間違っている。
年金生活という、天国のように思われたこの福祉国家の制度は子育て
責任を果たそうとしない大変無責任制度なのだ。
自分では子育てを回避し他人の育てた子供の支払う税金と保険料で老
後を暮らそうとしているわけだ。
これでは、少子化を必然的に生み出してしまうべきだ。
3.
日本における少子化の発生
1) 個人の責任を社会化した制度は他にもある。それらの充実が少子化の
原因になっている。
この個人の責任を社会化した制度として国民皆年金だけでなく、国民皆
保険の老人保健、老人施設による介護、長期の生活保護などある。
2) 老後の保障制度が信頼を得ると親の扶養責任の意識が激変する。
老後の保障制度が整備され信頼を得るようになるまでには時間がか
かっている。
年金制度や、老人保険制度が導入されたからといってすぐそっちに切り
替えるわけではない。
3) 老後の保障に対する意識変化により少子化が定着している。
従来の親の扶養は子供の大事な責任と言う意識から『親の扶養は子供
がしない。年金など制度により行われるものだ』と言う意識に変化したわ
けだ。
老後の保障制度の充実により 『子供が必要ない』という意識に変化した
わけだ。
この意識変化が重要である。
第二章
年金改革は根本的社会の構造改革
1. 民生面社会化が経済に与えた影響
1) 少子化で消費が萎縮し不景気の原因になる。
少子化でこのままだと今世紀末には人口は半分になるといわれている。
この状態を、こう考えるとわかりやすいだと思う。
2) 少子化と負担増で市場規模も萎縮し不景気がひどくなる。
また、人口が半減するということは市場規模が半減するということであ
る。
同じく、市場が半減すれば、企業の数が半減してもおかしくない。
2.
高負担制度は日本では無理
1)負担増になる政策は日本では実施不可能。北欧諸国と国内事情が全く
違う。
日本企業は国内市場をメインにしていく。
輸出は1割にも満ちていない。
この点北欧諸国とは国内事情が全く異なる。
2) 消費の萎縮と市場の萎縮で日本の灯も消える。
負担が上がり続けることによる消費の萎縮と、人口減少が続くことによる
市場の萎縮のダブルパンチは強烈でデフレの嵐になることは避けられそ
うにもないわけだ。
3) 高負担政策の改革こそ根本的な構造改革。
人口が毎年減り、負担が増える地域の新規投資意欲など弱弱しいもの
でしかない。
どんな景気対策を打とうとも、人口が減って行き負担が増え市場を萎縮
させたのでは効果は期待できない。
好景気もすぐ底がわれてしまう。
第三章
1.
年金改革で少子化は解消する
年金改革による福祉国家が改善され
1) 子育て回避が深刻な社会問題を引き起こしている。
現在は福祉国家では、老後の保障制度により、自分の子供を育てなく
とも他人の育てた子供が支えてくれる制度になっています。
2)福祉国家では老後の保障政策が充実している。
しかし、福祉国家では 自分の老後は みんなや社会で責任を持って支
てくれる制度 があります。苦労して子供を育てなくても この制度があれ
ばもう完全だ。
3)福祉国家では自分の老後を他人の育てた子供が支えてくれる。
この制度により、自分の老後の生活は自分で子供を育てなくても 他人
の育てた子供が支えてくれます。
年金暮らしということは そう言う事ですね。
2.
少子化は解消に向かう
1) 国が頼りにならなければ自助努力しかない。
年金など国の保障制度を税金と保険だけで維持することは不可能なの
です。
制度上少子化を生み出し維持できません。
2) 自助努力制度では家族中心のライフスタイルを余儀なくされる。
民間保険や資金の貯蓄は物価スライドなどなく経済変動に脆弱です。
たとえば今の20万円が20年先30年先まで同じ価値があるとは考えら
れません。
3) 少子化は解消に向かう。
いまのように他人が育てた子供が払ってくれる年金生活はできなくなる
のです。
第四章
1.
年金改革で健全な社会になり持続的好景気が可能
持続的好景気こそ最後な福祉なのだ
1) 経済面だけでなく民生面も小さな政府を目指すべき。
一日も早い政策転換が望まれるのだ。
たとえば、小さな政府に。
2) 市場が活性化され自然に景気が出る。
民生面も小さな政府にし、人の育てた子供に頼る無責任制度の公的保
険を現状凍結し自助努力制度にすれば消費税や企業所得税は廃止で
きる。
3) 持続的好景気こそ最高の福祉なのだ。
市場が活性化されば新規投資も生まれ若者から仕事が回っていく。
そのうち人で不足になり都市よりも仕事さえする意思があれば仕事が見
つかるようになる。
2.
年金改革で健全な社会に
1)国の老後の保障制度はこれさえあればよく万能の制度である
少子化の原因は人のつくった制度にあるのだ。
国による老後の生活保障政策が原因だろう。
老後の保障には 1、年金などの国の保障 2、子供や家族が面倒を見る。
3、お金や資産をためる4、NPO,NGOその他、ボランティア が考えら
れる。
2)自立自助が必要。
そのためには、世話を焼かない政府である。
老後の保障は家族に任せる。
少子化も解消し、シッカリ教育をすることになる。
家族の結束も増し離婚は減少する。
これでこそみんなハッピーということになるわけだ。
年金改革で健全な社会になって行く。