～わけだ ことの成り行きやものの道理などから必 然的にそのような結論に達したというこ とを表す。 今起こっている、またもう起こったこと に対して用いられる。 話し手の結論を表す （理由）＋ から、（結果）＋ わけだ。 いつも遅刻をするから、先生に叱られたわ けだ。 あなたに本当のことをわかってもらおうと 思って、来たわけです。 話し手の納得を表す 文頭に「それで／だから／道理で」が来る ことが多い。 言い換えを表す 文頭に「つまり／要するに」が来ること が多い。 山田さんは今度北米の領事館勤務になっ た。つまり彼は出世したわけだ。 説明・主張を表す 話し手が聞き手に物事を説明するときに現れ る。 「～わけだ」がなくても意味的には変わらないが、 「～わけだ」を付けることによって、文が説明的 な意味合いを帯びてくる。 私はもう20年もこのウイルスの研究をしているわ けですが、まだその実態が見えていないというの が実情です。 私が声をかけても彼は知らん顔をしているわけで す。そういうときは、私も腹が立ってきます。 ～さえ すでにあるものの上に、さらに付け加える 意を表す。添加。…までも。 例：風が吹き出しただけでなく、雨さえ降 りだした。 風が強い上に雪さえ降ってきた。 暗くなって、雨さえ降り出した。 （暗くなって足元が悪いうえに雨が降って余計に悪くなった。） ～さえ ある事柄を強調的に例示し、それによって、 他の場合は当然であると類推させる意を表 す。類推。…だって。…すら。 例：かな文字さえ読めない。 こんなことは小学生にさえ分かる。 水さえ飲めない。 （水が飲めないのだから、他の飲み物だって飲めない。） ～さえ （仮定表現を伴い）その条件が満たされれ ば十分な結果が生じる意を表す。限定。せ めて…だけでも。 例：これさえあれば、鬼に金棒だ。 覚悟ができてさえいれば、心配はない。 しようとさえ思えば、誰だってできる。 行きさえすればよい。 （それ以外のことはしなくてよい。） ～どころではない かなり強い否定だが、その否定した事柄が 話し手にとってそれほど重要ではないことを 示している。。 例：宿題が山ほどたまっていて、遊びに行くどころ ではないんです。 毎日子育てに追われて、とても趣味どころじゃ ありません。 話し手にとって重要なのは子育ての方 で、重要でない趣味にまで心を向ける余 裕はないということを表している。
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