国際社会に生きる 日本人の自覚

国際社会に生きる
日本人としての自覚
古来の日本人の考え方
日本人,独自のものの考え方
ある豪華客船が航海の最中に沈みだ
した。船長は乗客たちに速やかに海
に飛び込むように指示した。船長は
それぞれの外国人乗客にこう言った。
日本人の乗客には‥
みんな飛び込んでますよ。
日本文化の特徴
西洋文化
儒教文化
仏教文化
日本文化(思想)の
重層性
新しいものと
古いものが
弥生(農耕)文化
重層的に共存する。
縄文文化
古来日本人のものの考え方を探る営み
国学
儒教や仏教などによる考え方を排し,直接わが国の
古典を研究して,そこに真の人間の在り方を模索しよ
うとする思想運動。
国学において研究の対象となった古典とは?
『古事記』
天武天皇の命により稗田阿礼が暗誦し,太
安万侶が筆録し,712年に成立したわが国
最古の史書。古代日本人の考え方を知る
上で貴重な文献とされる。
日本神話(『古事記』)の世界
神の誕生の様子
「おのずから」の力で
「成ってきた神々」
このような発想の背後に
あるものは?
日本の「風土」的要因
「風土」 その土地の気候・地形・地質な
ど,住民の生活・文化に影響を
及ぼす自然環境
和辻哲郎
著
『風土-人間学的考察-』
モンスーン型
自 然
受容的
忍従的
生 活
豊かな恵み
時に暴威
人 間
稲作などの農耕生活
ヒンドゥー教や仏教のような多神教
「風土」的要因 + 「地理」的要因
稲作を中心とする
農耕生活
山地の多い複雑
な地形
「むら」の形成
例えば
「
和」を尊重
複雑な「 敬語
」とそれに
よって可能となる主語を省
き強度な自己主張をさけ
る日本語の言語構造