教育心理学 第7回 やる気を高める 今日の流れ 動機づけとは 学習意欲 無気力 動機づけとは 動機づけとは ある行動を引き起こし、その行動を持続させ、一 定の方向に導くプロセス 欲求 基本的欲求 – – – 生理的欲求 種保存欲求 内発的欲求 社会的欲求 – – – – 達成欲求 親和欲求 承認欲求 自己実現の欲求 マズローの欲求階層説 学習意欲 学習意欲の分類 内発的動機づけ 外発的動機づけ 無気力 報酬と罰 報酬と罰の効果に関する実験(Hurlock, 1925) – 3つの群を設定して、成績の変化を比較 賞賛群 叱責群 放任群 子どもの性格による違い(Thompson & Hunnicutt, 1944) – 内向的な子どもには賞賛が、外向的な子どもには叱 責が有効 報酬の悪影響 Lepper et al. (1973)の実験 – 保育園でのお絵かきの時間に、3つの条件を設定 賞期待群 賞無期待群 統制群 報酬の悪影響 内発的動機づけの低下が起こりにくい場合も – – – 特性としての内発的動機づけ傾向が高い場合 外的報酬を与える人と学習者の間に良好な信頼関 係がある場合 外的報酬として言葉を用いる場合 知的好奇心 二種類の知的好奇心 – – 拡散的好奇心 特殊的好奇心 特殊的好奇心が喚起する認識行動 – – – 認知的観察 相談 方向づけられた思考 知的好奇心 バーラインの理論 – – 知的好奇心は自生的に生じるのではなく、環境との 相互作用の中で生じる 不確定情報に基づく認知的葛藤が重要 知的好奇心を促す教材の提示方法 – – – 既有知識に適合しない情報の提示 足がかりになる知識の提供 複数の対立的見解の提示 知的好奇心 稲垣・波多野(1968)の実験 無気力 学習性無力感 セリグマンの実験 – 回避不可能な状況でイヌに電気ショックを与え続ける と、イヌは無気力状態になり、回避できる状況になっ ても回避しようとしなくなる 無力感の生じやすい原因帰属 – – – 内的要因への帰属→自尊心の低下 安定的要因への帰属→無気力の慢性化 一般的要因への帰属→無気力の一般化 達成目標と無気力 2種類の達成目標 – 熟達目標 – 知能が変化するものと考える人が持ちやすい目標 無気力になりにくい 成績目標 知能が不変であるものと考える人が持ちやすい目標 無気力を導きやすい 達成目標と無気力 桜井(2000)のモデル ミニレポート テーマ(1つ選択) 1. 2. 報酬の効果に関するLepper et al. (1973)の実 験の方法、結果、結論について説明せよ 知的好奇心を促す教材の提示方法について, 具体的に説明せよ
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