crd.ndl.go.jp

国立国会図書館関西館 図書館協力課 水野翔彦
レファレンス協同データベース事業説明会
開催日:平成26年10月9日(木) 会場:国立国会図書館関西館 第2研修室
開催日:平成26年10月23日(木) 会場:国立国会図書館東京本館 人事課大会議室
1
▶
自己紹介
▶
お話する内容
おはなしすること
まずは自己紹介から
1
はじめに
「レファ協」って初めて聞いたよ!な方へ
2
事業の概要
システムで何ができるのか理解しよう
3
システムを使いこなす
データを知り、データを活用する
4
データを活かすために
みんなでつくる、みんなで使う
5
1
2
3
おわりに
4
4
5
5
国会図書館の持つ情報とウェブサービス
レファ協
はここ!
1
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4
5
5
2
▶
事業の概要
▶
なぜ、記録をする?
レファレンス協同データベース事業とは?
「…図書館等における…データを蓄積し、並びにデータを
インターネットを通じて提供することにより、図書館等に
おけるレファレンスサービス及び一般利用者の調査研究活
動を支援する事業」(事業実施要項から抜粋)
全国の参加館
国立国会図書館
?
!
♪
大学図書館
公共図書館
専門図書館
学校図書館
1
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5
図書館の職員や一般利用者
レファ協
データベース
こんなイメージ
図書館員のノウハウ
1
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館種別の事業参加館数(2014年8月25日現在)
●
その他 1%
国会 2%
学校 2%
専門
8%
●
●
大学
27%
公共
60%
●
●
●
375館※
大学図書館等 170館※
学校図書館等
11館
国立国会図書館 12館
専門図書館
52館
その他
6館
公共図書館
※都道府県立図書館 54館、政令都市立図書館 24館、市町村立図書館 297館
※国立大学図書館 48館、公立大学図書館 17館、私立大学図書館 104館、高等専門学校 1館
1
2
3
4
5
4種類のデータ
レファレンス事例
事業の参加館で行われた
レファレンスサービスの
記録(約125,000件)
?
特別コレクション
個人文庫など参加館が所
蔵する特別コレクション
に関する情報(約400
件)
※数値は平成26年8月25日現在のもの
1
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3
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5
調べ方マニュアル
!
特定のテーマやトピック
に関する情報源の探し方
を説明した情報(約
9,000件)
参加館プロファイル
参加館の連絡先やサービ
ス内容などについての情
報(約600件)
レファ協のデータの関係
▶
4つのデータが有機的に連携し、循環する。
資料の
情報源
登録
???
??
レファレンス事例
特別コレクション
利用して
作成
レファレンス
照会先の
情報源
参加館プロファイル
1
2
3
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5
調べ方の
情報源
!!
調べ方マニュアル
レファ協における「レファレンス」とは?
“この事業では、利用者が何らかの情報または
資料を求めて図書館員に寄せた質問を、すべ
てレファレンス質問と位置付けています。”
(データ作成・公開に関するガイドラインより)
→レファ協の「レファレンス」は広範囲で、利用案
内その他の図書館の活動を含む
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(1)レファレンス事例
事実調査の例
▶
テレビアニメ「忍たま乱太郎」には、尼崎の地名にち
なんだ忍者たちが多く登場しているが、実際に江戸時
代の尼崎には忍者がいたのか?(尼崎市立地域研究史
料館)
▶
くまのプーさんの誕生日を教えてください(福井県立
図書館)
読書案内の例
▶
1
2
「情報化社会」というテーマでざっくり調べられる資
料がほしい。選択授業での調べ学習のための資料。 (
神奈川県学校図書館員研究会 )
3
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5
(1)レファレンス事例
利用案内の例
▶
中学校の数学で統計の授業を行うにあたって、版も全
く同じ辞書が多数ほしい。(東京学芸大学学校図書館
運営専門委員会)
▶
「博物館だよりはもらえますか。」etc...(トヨタ自動
車株式会社トヨタ博物館ライブラリー)
▶
香川県立図書館からの相互貸借資料は、県内市町の図
書館へ、いつ発送しているのか?(香川県立図書館)
▶
「ツバメが怪我をして飛べないでいる。どうしたらい
い?」(能代市立図書館)
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5
登録データの内訳(2014年8月25日現在)
●
一般公開
77,000件
●
参加館公開
16,000件
●
自館のみ公開
42,000件
自館のみ
31%
一般公
参加館
12%
1
2
3
4
5
開57%
合計
135,000件
登録データの公開対象
▶
一 般 公 開 :インターネットでだれでも参照可能
▶
参 加 館 公 開 :参加館の職員のみが参照可能
▶
自館のみ参照:登録館の職員のみが参照可能
=自館専用のクラウドデータベースとして利用可能!!
登録・参照
A館専用
参加館A館
参加館は自館のみ参照
(自館登録分のみ)、参
加館公開、一般公開デー
タのすべてのデータを見
られます。
1
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3
4
5
B館専用
参加館B館
参加館公開データ
登録・参照
インターネット
公開データ
参照のみ
非参加館や一般の利用者
参加館とデータ数の推移
Series1
Series2
140000
700
120000
600
100000
500
80000
400
60000
300
40000
200
20000
100
0
0
1
1
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3
4
5
5
9
13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61 65 69 73 77 81 85 89 93 97 101 105 109
アクセス数の推移
Series1
Series2
2000000
1800000
1600000
平成25年2月
1400000
1200000
平成22年3月
1000000
システムの
入れ替え
APIを公開
800000
平成17年4月
600000
一般公開
400000
200000
0
1
1
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5
9
13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61 65 69 73 77 81 85 89 93 97 101 105 109
ディスカッション@第9回レファ協フォーラム
「何と年間に846 万件ものレファレン
ス受付がある。しかもそれが総数では
ない。ところが、レファ協はどうかと
いうとデータ総数が10 万件です。」
「昨年から今年の1 年間で1 万件くらいの増加です。850
万分の1 万ですから、それこそ、この現実を見て、このデ
ータの数を何とかしなくてはいけないのではないか。」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h24_report_06_discussion.pdf
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ディスカッション@第9回レファ協フォーラム
「何と年間に846 万件ものレファレン
ス受付がある。しかもそれが総数では
ない。ところが、レファ協はどうかと
いうとデータ総数が10 万件です。」
「昨年から今年の1 年間で1 万件くらいの増加です。850
万分の1 万ですから、それこそ、この現実を見て、このデ
ータの数を何とかしなくてはいけないのではないか。」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h24_report_06_discussion.pdf
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二極化と登録の伸び悩み(2014年8月25日現在)
活動がすくない参加館
▶
▶
登録が0件
89館(14%)
登録<10件 349館(56%)
活発に活動している参加館
▶
▶
1
2
上位10館が約48%を登録
1割(63館)が約82%を登録
3
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500件以上
9%
登録0件
500件未満
14%
14%
100件未満
10件未満
21%
42%
二極化と登録の伸び悩み(2014年8月25日現在)
活動がすくない参加館
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登録が0件
89館(14%)
登録<10件 349館(56%)
活発に活動している参加館
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上位10館が約48%を登録
1割(63館)が約82%を登録
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500件以上
9%
登録0件
500件未満
14%
14%
100件未満
10件未満
21%
42%
1館当たりの登録件数順(2014年8月25日現在)
12000
合計
10000
8000
6000
4000
1件登録で
ここまで
ランクイン
2000
10件登録で
ここまで
ランクイン
100件登録で
ここまで
ランクイン
0
1
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3
4
5
一
十
百
五
一
件
件
件
百
万
件
件
1館当たりの登録件数順(2014年8月25日現在)
12000
合計
10000
8000
6000
4000
1件登録で
ここまで
ランクイン
2000
10件登録で
ここまで
ランクイン
100件登録で
ここまで
ランクイン
0
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一
十
百
五
一
件
件
件
百
万
件
件
レファ協に参加しませんか?
大歓迎!!
レファ協、と聞いて頭をよぎっちゃうこと
役に立つのはわからないことないけど…
▶
記録するようなレファレンスはないしなぁ。
▶
うちのレファレンスなんて誰も見ないでしょ。
▶
レファレンス記録なんて書いてられないよ。
▶
記録の取り方がわからないし…。
▶
記録に残るのは恥ずかしいなぁ。
▶
既に紙で記録してるからいいや!
▶
記録してもどうせ見ないし意味ないってば。
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そもそもなんで記録する?
記録することの意味
(1)スキルや役立つ情報の共有化(横の共有)
▶
▶
1人でどこまでやりきれますか?
すぐそばに、いつでも尋ねられる人はいますか?
(2)レファレンス処理の迅速化(縦の共有)
▶
▶
1回の記録ともう1回やり直すのではどちらが楽?
その情報にもう価値はないと言い切れますか?
(3)評価や組織運営のための基礎データ
▶
個人の実績は頭の中に、組織の実績は闇の中に?
記録=「個人の体験」を「組織の情報」にすること
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誰が記録をすべきか?
▶
「今ここにいる自分」が必要な情報は自分の周りに。
▶
レファ協は必要な情報を貯める「貯金箱」
▶
自分達に役立つ情報は自分達で貯める。
別の館種の
図書館
国立国会
図書館
図書館関係者
以外
過去
1
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3
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5
他の
学校図書館
地域の
公共図書館
上司
同僚
前任者
分館
地域の
公共図書館
過去の
自分
上司
未来の 分館
自分 後任者
同僚
他の
学校図書館
未来
図書館関係者
以外
国立国会
図書館
別の館種の
図書館
こんなお悩みありませんか?
▶
我流でなんとかやってきたけど、これで大丈夫かな?
▶
他の図書館、統計より具体的な実態が知りたいなぁ。
▶
この件、もう少しでわかりそうだけど自分1人だし…。
▶
利用者に「前来た時は~」って言われたけど…。
▶
これ、忘れちゃったからもう一度調べなきゃ。
▶
こういうの前任の○○さんなら得意そうだけど…。
▶
同僚や上司に図書館のことを見てもらいたい!
1
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あなたがあなたのために
記録を取ることが重要。
(それが他人のためにもなる)
どのように記録を残すか?
(1)紙で管理をする
▶
▶
▶
▶
誰でもとっつきやすい。
安い。
物の管理が大変。複製しにくい。
比較的、検索には不向き。
(2)データベースを構築する
▶
▶
▶
▶
1
2
記入(操作)には慣れが必要。
維持費がかかることが多い。
維持管理に技術が必要。複製しやすい。
比較的、検索しやすい。
3
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ディスカッション@第2回レファ協フォーラム
「何十年も紙で記録してきたのに、共
通認識は形成されませんでした。紙で
は見たら終わりですから、共通認識の
形成は難しいのだと思います。」
「10年間の中で同じ事例が3回あった
ものもありました。そして何が問題と
思ったかと言いますと、回答のレベル
がだんだん落ちていたのです。そこに
相当危機感を持ちました。」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h17_report.pdf
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5
事例発表@第7回レファ協フォーラム
「データベース作成ソフトのアクセスを使って当館独自の
データベースを作成しようという試みを始めました。」
「クエリとかリレーションシステムとか全くわからないと
ころからの作り込みということもあり、遅々としてその作
業が進みませんでした。」
「このソフトがパソコンにインストールされていないと登録
した事例の検索ができないといった問題も生じました。」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h22_report.zip
1
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5
どのように記録を管理するか?
(3)レファ協で管理をする
▶
慣れは必要だが、レファレンスを記録するために開発
されたデータベースなのである程度使いやすい!?
▶
費用は不要。管理維持は国立国会図書館が行う。
▶
遠隔/複数人の利用が可能。複製・加工もしやすい。
▶
参加館を支援する様々な機能あり
▶
他の媒体との併用もしやすい。
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5
導入したところ…?
「紙の回答票を順番に回し読みしながら対応していた頃に
比べ、効率と対応スピードは格段に向上した。全カウン
ターが同じ条件で利用者対応し、対応中に訂正や新しい
ツールが分かったときもすぐにデータを更新し、全員がそ
の情報を共有することが可能になった。」
加藤由美子「一石三鳥の効果-情報共有から情報提供へ」『専門図書
館』 2011 No.249 p48
→そんなレファ協の機能をご紹介します!
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5
3
▶
データの検索
▶
データの登録
▶
運用のモデル
ユーザの種類
一般利用者(ログイン不要)
▶
一般公開のデータを検索して参照できる
参加館の職員(3種類のIDのどれかでログイン)
▶
検索ID:+一般/参加館公開のデータを検索・参照
+参加館のコミュニケーション機能
▶
登録ID:+データの登録ができる
▶
管理ID:+データの管理や参加館の使えるすべての機能
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5
システムの主な機能
① 検索に関する機能
▶
手動での検索、登録データのダウンロード、検索用API
② 登録に関する機能
▶
3つの登録方法
③ 参加館支援機能(その他の機能)
▶
コミュニケーション:コメント、掲示板、メール配信
▶
統計機能:自館や参加館の登録件数、被参照数の算出
▶
管理機能:ID/PW管理、館内お知らせなどの編集
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トップ画面と3種類の検索方法
(1)簡易検索
(3)詳細検索
(2)テーマから探す
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5
(1)簡易検索
簡易検索
4つのデータを一検索(数値は平成26年5月末現在)
▶
http://crd.ndl.go.jp/jp/help/crds/search.html#chap2-1-2
レファレンス事例
?
事業の参加館で行われたレ
ファレンスサービスの記録
(約120,000件)
特別コレクション
個人文庫など参加館が所蔵
する特別コレクションに関
する情報(約400件)
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調べ方マニュアル
!
特定のテーマやトピックに
関する情報源の探し方を説
明した情報(約9,000件)
参加館プロファイル
参加館の連絡先やサービス
内容などについての情報
(約600件)
(2)テーマから探す
テーマから探す
▶
NDCや地名のキーワードをもとにブラウジング
▶
地名は上位の地名に分類されています!
▶
類似の分野の質問を調べる場合に有効
例:市町村名を
都道府県に分類
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(3)詳細検索
詳細検索
▶
検索項目を指定・組み合わせて検索
▶
目的や状況に応じて検索結果を絞ることができる
回答プロセス「あの資料はどうやって使われてる?」
参考資料「あの資料は役に立つ資料かな?」
主題×館種「あのネタ、この館種ではどう答えてる?」
主題×質問者「子どもの郷土レファはどう答えてる?」
→図書館で役立つ情報がいっぱい詰まってます!
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! 登録データのダウンロード
1
2
① トップ画面「自館データ」をクリック
② 自館のデータが一覧表示されるのでダ
ウンロードしたいデータを選択し、ダ
ウンロード」をクリックする(又は「
ダウンロード(全件)」をクリック)
③ 必要な項目・形式を選んで「ダウンロ
ード」をクリックする。
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参考:XMLファイル例
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参考:CSVファイル(=カンマ区切り)の例
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3種類のデータ登録方法
a. ウェブフォームから手動入力
b. ファイルをアップロード
レファ協
システム
c. システムが自動で同期
c
a
テキスト
ファイル
1件ずつ登録
b
2
3
4
5
b
一括で登録
X
1
ウェブ上の
サーバー
A
自館の図書館
システム
! a.ウェブフォームでの登録
① トップ画面で「新規登録」をクリック
1
② 新規データの登録画面へ移動する。
2
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▶
「管理番号」にログインしたIDで最後
に作成された番号が表示される
▶
薄紫部分の「管理番号」「公開レベル
」「質問」「回答」は必須項目
▶
入力欄をクリックするとアイコンが2
つ出る。地球をクリックするとリンク
作成フォーム(左)が、虫眼鏡を押す
と入力欄が拡大される(右)
! 関連ファイルの登録
1
各館作成のパスファインダーのPDFファイ
ル等をそのままアップロードできます!
① 新規登録画面「関連ファイル」にある
「関連項目」等に情報を記入する。
② 「参照」をクリックして、アップロー
ドしたいファイルを選択する。
③ 「関連ファイルのアップロード」をク
リックする。
2
④ データを登録すると「関連項目」で指
定された箇所にファイルへのリンクが
表示される。
※調べ方マニュアルで関連データを登録す
ると、ファイル内部のテキストも検索対象
となります。
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b.データのアップロード(=一括登録)
① 「アップロード」をクリック
1
② 「参照」でアップロードするテキスト
ファイル(XMLかCSV)を選択する
③ 他の項目も確認し「送信」をクリック
④ エラーがなければ翌朝に反映される。
結果はメール通知が来るほか、処理予
定・処理結果一覧画面で確認できる。
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1
2
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5
c.全自動でレファ協と同期(上級)
▶
参加館がインターネット上に置いた登録用ファイルを
自動でレファ協システムが取りに行き、登録する。
▶
サーバーへのファイルアップロードを自動化できれば
人の手を介さず2つのシステムの同期が可能。
サーバー
レファ協
システム
1
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登録(自動)
登録(手動)
自館
システム
運用の方法を考える
レファ協をメインとして記録を管理する場合
!
ID/PW
(1) ID/PWの周知
(2) データ登録
(3) フォロー
登録用IDをレファレ
ンス担当者全員に周
知
質問を受けたら起票
、回答したらその他
の項目を記入して自
館のみ公開で登録
自身/職員同士でチ
ェックして公開範囲
を拡大へ
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運用の方法を考える
レファ協をメインとして記録を管理する場合
ID/PW
メリット
!
① 状況を共有しやすい
② 正確な統計
(1) ID/PWの周知
(3) フォロー
(2) データ登録
③ 二度手間を削減
登録用IDをレファレ
自身/職員同士でチ
質問を受けたら起票
ンス担当者全員に周
知
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、回答したらその他
の項目を記入して自
館のみ公開で登録
ェックして公開範囲
を拡大へ
運用の方法を考える
別の仕組みで記録の管理をしている場合
X
A
(1) 事例の登録
(2) 選定
(3) 登録
随時、レファレンス
事例を管理簿や独自
データベースに登録
レファ協に登録する
または公開する事例
を選定
ファイルアップロー
ドや自動取得などで
登録・公開する。
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運用の方法を考える
別の仕組みで記録の管理をしている場合
メリット
① 比較的なじみやすい
(1) 事例の登録
(3) 登録
(2) 選定
② カスタマイズしやすい
随時、レファレンス
事例を管理簿や独自
データベースに登録
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レファ協に登録する
または公開する事例
を選定
X
A
ファイルアップロー
ドや自動取得などで
登録・公開する。
実践のために
あらかじめ決めておくべきこと
▶
管理番号の採番ルール
▶
作業フロー、職員の役割分担と使用するID
▶
登録・公開のポリシー
▶
ローカル項目などの運用方法
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事業参加後の第一歩はここから!
最初は遡及登録がお勧め
▶
すでにウェブサイトで公開しているレファレンス事例
をコピペしてレファ協に登録・公開。
▶
すでにウェブサイトで公開しているパスファインダー
などのPDFファイルをそのまま「関連ファイル」として
登録・公開。
▶
ExcelやAccessなどで管理しているデータ、紙で保管し
ている記録を練習用に「自館のみ公開」で登録し、レ
ファ協事務局に相談したうえで「参加館公開」や「一
般公開」する。
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▶
データを知る
▶
データを活用する
システムの機能
① 検索に関する機能
▶
手動での検索、登録データのダウンロード、検索用API
② 登録に関する機能
▶
3つの登録方法
③ 参加館支援機能(その他の機能)
▶
コミュニケーション:コメント、メール配信
▶
統計機能:自館や参加館の登録件数、被参照数の算出
▶
管理機能:ID/PW管理、館内お知らせなどの編集
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参加館コミュニケーションの意義
万能な図書館は存在しない
▶
それぞれの設置目的や守備範囲は異なる
(例)主題、地域、対象利用者etc…
▶
利用者と質問と図書館のミスマッチ
(例)郷土に関するレファレンス
コミュニケーションの相手は他機関とは限らない
▶
画面の向こうには上司、同僚、部下、分館、前任者…
→個人芸だけに頼らずにチームで解決!
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コメント機能
コメント機能
▶
コメントの交換で登録データをブラッシュアップ!
▶
記入はデータ詳細画面、確認はトップ画面「コメント」
①登録
②閲覧
④閲覧
③コメント
!
!
参加館A
1
2
3
4
5
⑤更新&返信
⑥確認
!
参加館B
メール通知機能
メール通知機能
▶
未解決事例の登録時とコメント到着時の2パターン
▶
未解決事例の配信はメールアドレスを登録した館のみ
①登録
(未解決)
④通知
参加館A
1
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3
4
5
⑤更新&返信
②通知
③コメント
⑥通知
参加館B
レファ協を使い倒す!活用事例のご紹介
どれだけ
そもそも
レファレンスを
なんなの?
やったの?
メリットは?
アピールしたい!
上司
1
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3
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5
反響は?
なんなの?に答えるために:公開と宣伝
「レファ協で」公開する意義
▶
本当に届けたいなら露出は多いほうが。
▶
固定URLや検索結果の一覧画面の利用。
例:館ごと、主題の地域ごと、データの種類ごと
▶
数の力・SNS連携
600本の矢?単独よりも集まった方が目立つ。
Twitter、Facebook、Google+などSNS連携機能。
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事例の固定URLの活用
事例の一覧
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個別事例へ
のリンク
【事例】レファレンス事例(Q&A) [総合資料館]/京都府ホームページ
http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/ref.html
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どれだけ?に答えるために
統計機能で表示できる値
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登録件数=図書館がどれだけ活動したか?
▶
被参照件数=その活動の成果がどれだけ届いたか?
レファ協の統計機能の特徴
▶
統計が必要な度に地域や館種、機関を細かく設定して
表示できるので、別の時期や他機関との比較が可能。
▶
表示した統計表はテキストデータ(csv)でも出力が可
能なので、編集や加工がしやすい。
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! 統計情報の表示方法
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① トップ画面「統計」をクリックし
取得したい条件を選択し「検索」
② 「ダウンロード」をクリックする
とCSVファイルを取得し、エクセ
ルなどで加工が可能
※被参照数も同じ手順
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どういうメリット?に答えるために
APIとは?
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コンピュータが情報をやり取りするルール。外部の人
に「自動的」に情報を使ってもらう窓口
例えば何ができる?
▶
定期的/定型的な面倒な作業を自動化
▶
特定のキーワードを含むなど、予め設定した条件に合
うデータを自動でウェブサイトに表示してくれる。
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データを活用した取り組み
図書館員が調べた京都のギモン~京都レファレンスマップ~
http://libmaro.kyoto.jp/?p=165
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反響は?に答えるために
国立国会図書館長からの御礼状はいかが?
▶
データ総登録、年間登録数、年間アクセス件数のどれ
かが一定以上に達した参加館に御礼状を送付
ねらい目は年間登録数!
▶
公開範囲に応じて点数を付与
自館のみ(1点)参加館公開(2点)一般公開(3点)
▶
期間は平成26年1月1日~平成26年12月31日
▶
200点以上=営業日で1日1点程度
例: 67件(全て一般公開)~200件(全て自館のみ)
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御礼状を活用する
【事例】レファレンスデータの提供により国会図書館より礼状をいただきました|沖縄県立図書館
https://wwwsv.library.pref.okinawa.jp/okilib/oshirase/240305refer_reizyo/index.html
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新聞への掲載例
「DBアクセスで全国9位 塩尻市立図書館
全国の図書館のレファレンス(質問回答)事例をインター
ネット上で公開する「レファレンス協同データベース(D
B)」で、塩尻市立図書館への昨年一年間のアクセス数は
三万六千三百三十八件で、全国九位に入ったことが分かっ
た。アクセス数が三万件を超えたとして、DBを主管する
国立国会図書館から礼状が市立図書館に届いた(後略)」
▶
2014年2月18日 中日新聞長野版
http://www.47news.jp/localnews/nagano/2014/02/post_20140218070231.html
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小規模館の皆様へ
企画協力員賞はいかが?
反響は?にこたえるために
御礼状の基準には当てはまらないが貢献の大きな参加館
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職員数が少ない中で積極的なデータ登録を開始。
▶
音楽関係のレファレンス事例に特化しており、調べ方マニュアル
も含め、近年コンスタントに登録。
▶
職員数が少ない中で、2009年に多くのデータを登録。2012年にデ
ータ登録を再開。
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レファ協への取組みに関する論考が雑誌掲載される、史料館
Facebookページでのレファ協への事例登録の報告など、レファ協
を使った広報にも積極的。
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もっと広がる!レファ協の可能性
図書館のお仕事で
研修教材、レファレンス情報源、自館のレファレンスデー
タベース、選書や蔵書構築のための参考情報、広報の素材
として、利用者の傾向やニーズの把握に、説明材料に…
一般利用者向けに
レファレンスサービスの紹介に、調べものの情報源として
、調べ方のコツを知るための教材として
教育現場や研究活動など
図書館情報学の研究素材、司書養成の教材として
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まとめ
▶
おねがい
まとめ
おはなししたこと
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事業の概要と課題
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レファレンス記録の意義
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システムの基本的な使い方(検索とデータ登録業務)
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データを活かすための機能・事例
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目的はネット公開だけじゃない
図書館の活動の成果を活かすこと
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レファ協のインターネット公開だけが成果ではない。
▶
紙でも自館システムでも自館のみ公開でも何でもいい
▶
レファ協を使って活動の記録や成果の蓄積が進むこと
自体が大変意義のあること。
→レファ協システムの特徴を把握し、業務を組み立て
る道具の一つとして使う。
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レファ協の強み
デジタルである利点
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いつでも何人でも同時に登録・参照できる。
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添付ファイルを含め、テキスト検索できる。
▶
紛失しない=引継ぎでうやむやにならない
汎用性が高い
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データの出し入れが簡単
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ローカル項目など、拡張しやすいフォーマット
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SNS連携・APIなどいろいろなチャンネルを用意
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参加申請について
参加資格
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学校教育法第一条の大学又は高等専門学校に設置され
た図書館又は研究所
▶
図書館法の規定に基づく図書館又はこれに準ずる機関
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その他、専門図書館、学校図書館等、文書館etc…
申し込み方法
▶
上記を満たすことを示す資料と参加申請書を郵送
▶
遅くとも2~3週間以内にIDなどをお知らせします。
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/entry.html
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段階に応じた事務局からのサポート
事業説明会
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未参加館向け。10月に東京本館と関西館で実施。
事業担当者研修会
▶ 事業参加館向け。運営に必要な知識・技能の習得を目
的として、毎年6月頃に東京本館と関西館で実施。
事業参加館フォーラム
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事業に関する意見交換、相互交流、連携協力の場とし
て毎年2月頃に関西館で実施。講演や参加館の実践報告
、フロアを交えたディスカッション、交流会など。
先行館の研究、情報収集など参加館以外の参加も多数
。
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先行事例から学ぶ
岐阜市立図書館の事例@第7回フォーラム
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レファ協の入力項目を参考にして処理票を作成
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_7.html
豊中市立図書館の事例@第10回フォーラム
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業務システムに登録後、月に一度レファ協に登録
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_10.html
尼崎市立地域研究史料館@第9回フォーラム
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業務システムに登録後、2週間に一度レファ協に登録
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_9.html
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ご清聴ありがとうございました。
[email protected]
参考情報:マニュアル系
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簡易マニュアル
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/manual_simple_v1.2.pdf
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システム操作マニュアル(参加館用)※要ログイン
http://crd.ndl.go.jp/jp/help/crds/
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データ作成・公開に関するガイドライン
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline.html
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ガイドラインお悩み相談室
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline_advisement.html
参考情報:文書系
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レファレンス協同データベース事業実施要項(平成25
年3月29日改正)
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/collabo-ref_guide.pdf
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国立国会図書館レファレンス協同データベース事業参
加規定 (平成25年7月26日改正)
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/collabo-ref_reg.pdf
参考情報:その他お役立ち情報
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研修やフォーラムの記録集
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/fest.html
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メールマガジン コラム集
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/column.html
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外部提供インタフェースを使う!
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/api_lab.html
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ブックカバー、壁紙、うちわ、ペーパークラフトなど
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/publication.html#chirashi
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れはっち素材集
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/publication.html#illust
※レファレンスやレファ協の説明などに各館でご活用ください!
国立国会図書館関西館 図書館協力課 水野翔彦
レファレンス協同データベース事業説明会
開催日:平成26年10月9日(木) 会場:国立国会図書館関西館 第2研修室
開催日:平成26年10月23日(木) 会場:国立国会図書館東京本館 人事課大会議室
ワークショップの目的
ワークショップの目的
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調査能力のレベルアップ…ではなく「登録の体験」
▶
登録の流れをつかみ、自館に導入するうえで難しいと
感じる点、疑問点などを見つけ、今日中に解決してい
ってください。
ワークショップの注意点
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あくまで体験です。調査に本気にならないように…。
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「正解」を出すことではなく、自館に導入する際に必
要なポイントを考えながら作業してください。
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ワークショップの手順
1. 1組につき1つ課題を選ぶ。
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迷う方、自信のない方は一つ星の課題がお勧めです。
2. ヒントを頼りにして調査をすすめる。
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レファレンス研修ではないので調査はほどほどに!
3. 調査の内容をデータベースに記録する。
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質問、回答、回答プロセス、参考資料は必ず記入!
4. 時間が余ったら見直しと修正をする。
▶ あとで見た人が役に立つ情報は何か?どうしたら検索し
やすくなるかを考えながら追記してみてください。
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サンプル
「こんにちは。役場に勤めている加藤と申します。最近、
うちの村でもゆるキャラを作ろうという話になっており、
いろいろ他の自治体や公的機関のキャラクターを調べてい
ます。そんな中、ある日村長がやってきて国立国会図書館
の刊行物で見た芋のキャラクター「れはっち」がかわいく
て、いろいろキャラ設定もしてあるようだったから調べて
こいといわれました。国会図書館は遠いためとりあえず図
書館つながりということで地元の図書館に来たのですが、
何か資料はないでしょうか。」(平成26年9月8日)
ヒント:国立国会図書館サーチ びぶろす
館デジタルコレクション
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国立国会図書
使いやすいデータとは?
色々なルートからたどりつけるデータ
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質問や回答中にある単語によるキーワード検索
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キーワードやNDCなど主題による検索
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内容/質問者の種類、ローカル項目などの付加的な項目
補足
地名
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類義語
キーワード
上位語
NDC
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文中の単語による
キーワード検索
補足
ローカル項目
(例)
事務連絡
調査種別
職員名
主題
質問者区分
利用者名
略称
内容種別
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情報
使いやすいデータとは?
役に立つデータ=付加価値をつける
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参考資料やツールに関する簡単な注釈を入れる
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より多くの人が参照しやすい情報源も記載
【事例】全国の都道府県の特産品を調べている。(小学生の夏休み自由研究)(岐阜県図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000012917
【事例】明治時代の高松の午砲について。(香川県立図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000126593
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使いやすいデータとは?
利用者を想定する
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自館の職員、他機関の職員、一般の人のために
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公開範囲とデータの書きぶりがあっているか?
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専門的な用語は一般の人が理解できるものか?
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地元の常識を前提としていないか?
一般にはわかりにくそうな表記(事前課題から)
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OPAC、雑誌記事索引、自館のレファレンス情報システ
ム、県内、相互協力対象県、MILAI etc…
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まとめ:活用しやすいデータを考える
多様なアプローチで検索できる
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色々なアプローチからアクセスが可能
役に立つデータ
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付加価値、情報源も共有、図書館員のノウハウ
利用者を想定する
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3種類の利用者:同僚、他館、一般の利用者
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データの公開範囲に合わせた書き方を。
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私的まとめ:レファ協の価値とは?
図書館の価値を可視化するための道具
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「図書館のデータベース」といえばOPAC。でも、所蔵
資料(の情報)だけが図書館の価値?
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「課題解決型図書館」や「読書/学習/情報センターと
しての学校図書館」に必要な情報はどうする?
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レファ協は「図書館のノウハウの総合目録」
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レファレンスの情報源としてだけでなく、図書館のサ
ービスを知らせるための飛び道具にも、図書館のサー
ビスを構築していくための参考情報にもなる。
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皆様のご活躍を期待しています。
次は研修会でお会いしましょう!