国立国会図書館関西館 図書館協力課 水野翔彦 レファレンス協同データベース事業説明会 開催日:平成26年10月9日(木) 会場:国立国会図書館関西館 第2研修室 開催日:平成26年10月23日(木) 会場:国立国会図書館東京本館 人事課大会議室 1 ▶ 自己紹介 ▶ お話する内容 おはなしすること まずは自己紹介から 1 はじめに 「レファ協」って初めて聞いたよ!な方へ 2 事業の概要 システムで何ができるのか理解しよう 3 システムを使いこなす データを知り、データを活用する 4 データを活かすために みんなでつくる、みんなで使う 5 1 2 3 おわりに 4 4 5 5 国会図書館の持つ情報とウェブサービス レファ協 はここ! 1 2 3 4 4 5 5 2 ▶ 事業の概要 ▶ なぜ、記録をする? レファレンス協同データベース事業とは? 「…図書館等における…データを蓄積し、並びにデータを インターネットを通じて提供することにより、図書館等に おけるレファレンスサービス及び一般利用者の調査研究活 動を支援する事業」(事業実施要項から抜粋) 全国の参加館 国立国会図書館 ? ! ♪ 大学図書館 公共図書館 専門図書館 学校図書館 1 2 3 4 5 図書館の職員や一般利用者 レファ協 データベース こんなイメージ 図書館員のノウハウ 1 2 3 4 5 館種別の事業参加館数(2014年8月25日現在) ● その他 1% 国会 2% 学校 2% 専門 8% ● ● 大学 27% 公共 60% ● ● ● 375館※ 大学図書館等 170館※ 学校図書館等 11館 国立国会図書館 12館 専門図書館 52館 その他 6館 公共図書館 ※都道府県立図書館 54館、政令都市立図書館 24館、市町村立図書館 297館 ※国立大学図書館 48館、公立大学図書館 17館、私立大学図書館 104館、高等専門学校 1館 1 2 3 4 5 4種類のデータ レファレンス事例 事業の参加館で行われた レファレンスサービスの 記録(約125,000件) ? 特別コレクション 個人文庫など参加館が所 蔵する特別コレクション に関する情報(約400 件) ※数値は平成26年8月25日現在のもの 1 2 3 4 5 調べ方マニュアル ! 特定のテーマやトピック に関する情報源の探し方 を説明した情報(約 9,000件) 参加館プロファイル 参加館の連絡先やサービ ス内容などについての情 報(約600件) レファ協のデータの関係 ▶ 4つのデータが有機的に連携し、循環する。 資料の 情報源 登録 ??? ?? レファレンス事例 特別コレクション 利用して 作成 レファレンス 照会先の 情報源 参加館プロファイル 1 2 3 4 5 調べ方の 情報源 !! 調べ方マニュアル レファ協における「レファレンス」とは? “この事業では、利用者が何らかの情報または 資料を求めて図書館員に寄せた質問を、すべ てレファレンス質問と位置付けています。” (データ作成・公開に関するガイドラインより) →レファ協の「レファレンス」は広範囲で、利用案 内その他の図書館の活動を含む 1 2 3 4 5 (1)レファレンス事例 事実調査の例 ▶ テレビアニメ「忍たま乱太郎」には、尼崎の地名にち なんだ忍者たちが多く登場しているが、実際に江戸時 代の尼崎には忍者がいたのか?(尼崎市立地域研究史 料館) ▶ くまのプーさんの誕生日を教えてください(福井県立 図書館) 読書案内の例 ▶ 1 2 「情報化社会」というテーマでざっくり調べられる資 料がほしい。選択授業での調べ学習のための資料。 ( 神奈川県学校図書館員研究会 ) 3 4 5 (1)レファレンス事例 利用案内の例 ▶ 中学校の数学で統計の授業を行うにあたって、版も全 く同じ辞書が多数ほしい。(東京学芸大学学校図書館 運営専門委員会) ▶ 「博物館だよりはもらえますか。」etc...(トヨタ自動 車株式会社トヨタ博物館ライブラリー) ▶ 香川県立図書館からの相互貸借資料は、県内市町の図 書館へ、いつ発送しているのか?(香川県立図書館) ▶ 「ツバメが怪我をして飛べないでいる。どうしたらい い?」(能代市立図書館) 1 2 3 4 5 登録データの内訳(2014年8月25日現在) ● 一般公開 77,000件 ● 参加館公開 16,000件 ● 自館のみ公開 42,000件 自館のみ 31% 一般公 参加館 12% 1 2 3 4 5 開57% 合計 135,000件 登録データの公開対象 ▶ 一 般 公 開 :インターネットでだれでも参照可能 ▶ 参 加 館 公 開 :参加館の職員のみが参照可能 ▶ 自館のみ参照:登録館の職員のみが参照可能 =自館専用のクラウドデータベースとして利用可能!! 登録・参照 A館専用 参加館A館 参加館は自館のみ参照 (自館登録分のみ)、参 加館公開、一般公開デー タのすべてのデータを見 られます。 1 2 3 4 5 B館専用 参加館B館 参加館公開データ 登録・参照 インターネット 公開データ 参照のみ 非参加館や一般の利用者 参加館とデータ数の推移 Series1 Series2 140000 700 120000 600 100000 500 80000 400 60000 300 40000 200 20000 100 0 0 1 1 2 3 4 5 5 9 13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61 65 69 73 77 81 85 89 93 97 101 105 109 アクセス数の推移 Series1 Series2 2000000 1800000 1600000 平成25年2月 1400000 1200000 平成22年3月 1000000 システムの 入れ替え APIを公開 800000 平成17年4月 600000 一般公開 400000 200000 0 1 1 2 3 5 4 5 9 13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61 65 69 73 77 81 85 89 93 97 101 105 109 ディスカッション@第9回レファ協フォーラム 「何と年間に846 万件ものレファレン ス受付がある。しかもそれが総数では ない。ところが、レファ協はどうかと いうとデータ総数が10 万件です。」 「昨年から今年の1 年間で1 万件くらいの増加です。850 万分の1 万ですから、それこそ、この現実を見て、このデ ータの数を何とかしなくてはいけないのではないか。」 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h24_report_06_discussion.pdf 1 2 3 4 5 ディスカッション@第9回レファ協フォーラム 「何と年間に846 万件ものレファレン ス受付がある。しかもそれが総数では ない。ところが、レファ協はどうかと いうとデータ総数が10 万件です。」 「昨年から今年の1 年間で1 万件くらいの増加です。850 万分の1 万ですから、それこそ、この現実を見て、このデ ータの数を何とかしなくてはいけないのではないか。」 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h24_report_06_discussion.pdf 1 2 3 4 5 二極化と登録の伸び悩み(2014年8月25日現在) 活動がすくない参加館 ▶ ▶ 登録が0件 89館(14%) 登録<10件 349館(56%) 活発に活動している参加館 ▶ ▶ 1 2 上位10館が約48%を登録 1割(63館)が約82%を登録 3 4 5 500件以上 9% 登録0件 500件未満 14% 14% 100件未満 10件未満 21% 42% 二極化と登録の伸び悩み(2014年8月25日現在) 活動がすくない参加館 ▶ ▶ 登録が0件 89館(14%) 登録<10件 349館(56%) 活発に活動している参加館 ▶ ▶ 1 2 上位10館が約48%を登録 1割(63館)が約82%を登録 3 4 5 500件以上 9% 登録0件 500件未満 14% 14% 100件未満 10件未満 21% 42% 1館当たりの登録件数順(2014年8月25日現在) 12000 合計 10000 8000 6000 4000 1件登録で ここまで ランクイン 2000 10件登録で ここまで ランクイン 100件登録で ここまで ランクイン 0 1 2 3 4 5 一 十 百 五 一 件 件 件 百 万 件 件 1館当たりの登録件数順(2014年8月25日現在) 12000 合計 10000 8000 6000 4000 1件登録で ここまで ランクイン 2000 10件登録で ここまで ランクイン 100件登録で ここまで ランクイン 0 1 2 3 4 5 一 十 百 五 一 件 件 件 百 万 件 件 レファ協に参加しませんか? 大歓迎!! レファ協、と聞いて頭をよぎっちゃうこと 役に立つのはわからないことないけど… ▶ 記録するようなレファレンスはないしなぁ。 ▶ うちのレファレンスなんて誰も見ないでしょ。 ▶ レファレンス記録なんて書いてられないよ。 ▶ 記録の取り方がわからないし…。 ▶ 記録に残るのは恥ずかしいなぁ。 ▶ 既に紙で記録してるからいいや! ▶ 記録してもどうせ見ないし意味ないってば。 1 2 3 4 5 そもそもなんで記録する? 記録することの意味 (1)スキルや役立つ情報の共有化(横の共有) ▶ ▶ 1人でどこまでやりきれますか? すぐそばに、いつでも尋ねられる人はいますか? (2)レファレンス処理の迅速化(縦の共有) ▶ ▶ 1回の記録ともう1回やり直すのではどちらが楽? その情報にもう価値はないと言い切れますか? (3)評価や組織運営のための基礎データ ▶ 個人の実績は頭の中に、組織の実績は闇の中に? 記録=「個人の体験」を「組織の情報」にすること 1 2 3 4 5 誰が記録をすべきか? ▶ 「今ここにいる自分」が必要な情報は自分の周りに。 ▶ レファ協は必要な情報を貯める「貯金箱」 ▶ 自分達に役立つ情報は自分達で貯める。 別の館種の 図書館 国立国会 図書館 図書館関係者 以外 過去 1 2 3 4 5 他の 学校図書館 地域の 公共図書館 上司 同僚 前任者 分館 地域の 公共図書館 過去の 自分 上司 未来の 分館 自分 後任者 同僚 他の 学校図書館 未来 図書館関係者 以外 国立国会 図書館 別の館種の 図書館 こんなお悩みありませんか? ▶ 我流でなんとかやってきたけど、これで大丈夫かな? ▶ 他の図書館、統計より具体的な実態が知りたいなぁ。 ▶ この件、もう少しでわかりそうだけど自分1人だし…。 ▶ 利用者に「前来た時は~」って言われたけど…。 ▶ これ、忘れちゃったからもう一度調べなきゃ。 ▶ こういうの前任の○○さんなら得意そうだけど…。 ▶ 同僚や上司に図書館のことを見てもらいたい! 1 2 3 4 5 あなたがあなたのために 記録を取ることが重要。 (それが他人のためにもなる) どのように記録を残すか? (1)紙で管理をする ▶ ▶ ▶ ▶ 誰でもとっつきやすい。 安い。 物の管理が大変。複製しにくい。 比較的、検索には不向き。 (2)データベースを構築する ▶ ▶ ▶ ▶ 1 2 記入(操作)には慣れが必要。 維持費がかかることが多い。 維持管理に技術が必要。複製しやすい。 比較的、検索しやすい。 3 4 5 ディスカッション@第2回レファ協フォーラム 「何十年も紙で記録してきたのに、共 通認識は形成されませんでした。紙で は見たら終わりですから、共通認識の 形成は難しいのだと思います。」 「10年間の中で同じ事例が3回あった ものもありました。そして何が問題と 思ったかと言いますと、回答のレベル がだんだん落ちていたのです。そこに 相当危機感を持ちました。」 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h17_report.pdf 1 2 3 4 5 事例発表@第7回レファ協フォーラム 「データベース作成ソフトのアクセスを使って当館独自の データベースを作成しようという試みを始めました。」 「クエリとかリレーションシステムとか全くわからないと ころからの作り込みということもあり、遅々としてその作 業が進みませんでした。」 「このソフトがパソコンにインストールされていないと登録 した事例の検索ができないといった問題も生じました。」 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h22_report.zip 1 2 3 4 5 どのように記録を管理するか? (3)レファ協で管理をする ▶ 慣れは必要だが、レファレンスを記録するために開発 されたデータベースなのである程度使いやすい!? ▶ 費用は不要。管理維持は国立国会図書館が行う。 ▶ 遠隔/複数人の利用が可能。複製・加工もしやすい。 ▶ 参加館を支援する様々な機能あり ▶ 他の媒体との併用もしやすい。 1 2 3 4 5 導入したところ…? 「紙の回答票を順番に回し読みしながら対応していた頃に 比べ、効率と対応スピードは格段に向上した。全カウン ターが同じ条件で利用者対応し、対応中に訂正や新しい ツールが分かったときもすぐにデータを更新し、全員がそ の情報を共有することが可能になった。」 加藤由美子「一石三鳥の効果-情報共有から情報提供へ」『専門図書 館』 2011 No.249 p48 →そんなレファ協の機能をご紹介します! 1 2 3 4 5 3 ▶ データの検索 ▶ データの登録 ▶ 運用のモデル ユーザの種類 一般利用者(ログイン不要) ▶ 一般公開のデータを検索して参照できる 参加館の職員(3種類のIDのどれかでログイン) ▶ 検索ID:+一般/参加館公開のデータを検索・参照 +参加館のコミュニケーション機能 ▶ 登録ID:+データの登録ができる ▶ 管理ID:+データの管理や参加館の使えるすべての機能 1 2 3 4 5 システムの主な機能 ① 検索に関する機能 ▶ 手動での検索、登録データのダウンロード、検索用API ② 登録に関する機能 ▶ 3つの登録方法 ③ 参加館支援機能(その他の機能) ▶ コミュニケーション:コメント、掲示板、メール配信 ▶ 統計機能:自館や参加館の登録件数、被参照数の算出 ▶ 管理機能:ID/PW管理、館内お知らせなどの編集 1 2 3 4 5 トップ画面と3種類の検索方法 (1)簡易検索 (3)詳細検索 (2)テーマから探す 1 2 3 4 5 (1)簡易検索 簡易検索 4つのデータを一検索(数値は平成26年5月末現在) ▶ http://crd.ndl.go.jp/jp/help/crds/search.html#chap2-1-2 レファレンス事例 ? 事業の参加館で行われたレ ファレンスサービスの記録 (約120,000件) 特別コレクション 個人文庫など参加館が所蔵 する特別コレクションに関 する情報(約400件) 1 2 3 4 5 調べ方マニュアル ! 特定のテーマやトピックに 関する情報源の探し方を説 明した情報(約9,000件) 参加館プロファイル 参加館の連絡先やサービス 内容などについての情報 (約600件) (2)テーマから探す テーマから探す ▶ NDCや地名のキーワードをもとにブラウジング ▶ 地名は上位の地名に分類されています! ▶ 類似の分野の質問を調べる場合に有効 例:市町村名を 都道府県に分類 1 2 3 4 5 (3)詳細検索 詳細検索 ▶ 検索項目を指定・組み合わせて検索 ▶ 目的や状況に応じて検索結果を絞ることができる 回答プロセス「あの資料はどうやって使われてる?」 参考資料「あの資料は役に立つ資料かな?」 主題×館種「あのネタ、この館種ではどう答えてる?」 主題×質問者「子どもの郷土レファはどう答えてる?」 →図書館で役立つ情報がいっぱい詰まってます! 1 2 3 4 5 ! 登録データのダウンロード 1 2 ① トップ画面「自館データ」をクリック ② 自館のデータが一覧表示されるのでダ ウンロードしたいデータを選択し、ダ ウンロード」をクリックする(又は「 ダウンロード(全件)」をクリック) ③ 必要な項目・形式を選んで「ダウンロ ード」をクリックする。 1 2 3 4 5 参考:XMLファイル例 1 2 3 4 5 参考:CSVファイル(=カンマ区切り)の例 1 2 3 4 5 3種類のデータ登録方法 a. ウェブフォームから手動入力 b. ファイルをアップロード レファ協 システム c. システムが自動で同期 c a テキスト ファイル 1件ずつ登録 b 2 3 4 5 b 一括で登録 X 1 ウェブ上の サーバー A 自館の図書館 システム ! a.ウェブフォームでの登録 ① トップ画面で「新規登録」をクリック 1 ② 新規データの登録画面へ移動する。 2 1 2 3 4 5 ▶ 「管理番号」にログインしたIDで最後 に作成された番号が表示される ▶ 薄紫部分の「管理番号」「公開レベル 」「質問」「回答」は必須項目 ▶ 入力欄をクリックするとアイコンが2 つ出る。地球をクリックするとリンク 作成フォーム(左)が、虫眼鏡を押す と入力欄が拡大される(右) ! 関連ファイルの登録 1 各館作成のパスファインダーのPDFファイ ル等をそのままアップロードできます! ① 新規登録画面「関連ファイル」にある 「関連項目」等に情報を記入する。 ② 「参照」をクリックして、アップロー ドしたいファイルを選択する。 ③ 「関連ファイルのアップロード」をク リックする。 2 ④ データを登録すると「関連項目」で指 定された箇所にファイルへのリンクが 表示される。 ※調べ方マニュアルで関連データを登録す ると、ファイル内部のテキストも検索対象 となります。 1 2 3 4 5 b.データのアップロード(=一括登録) ① 「アップロード」をクリック 1 ② 「参照」でアップロードするテキスト ファイル(XMLかCSV)を選択する ③ 他の項目も確認し「送信」をクリック ④ エラーがなければ翌朝に反映される。 結果はメール通知が来るほか、処理予 定・処理結果一覧画面で確認できる。 2 1 2 3 4 5 c.全自動でレファ協と同期(上級) ▶ 参加館がインターネット上に置いた登録用ファイルを 自動でレファ協システムが取りに行き、登録する。 ▶ サーバーへのファイルアップロードを自動化できれば 人の手を介さず2つのシステムの同期が可能。 サーバー レファ協 システム 1 2 3 4 5 登録(自動) 登録(手動) 自館 システム 運用の方法を考える レファ協をメインとして記録を管理する場合 ! ID/PW (1) ID/PWの周知 (2) データ登録 (3) フォロー 登録用IDをレファレ ンス担当者全員に周 知 質問を受けたら起票 、回答したらその他 の項目を記入して自 館のみ公開で登録 自身/職員同士でチ ェックして公開範囲 を拡大へ 1 2 3 4 4 5 運用の方法を考える レファ協をメインとして記録を管理する場合 ID/PW メリット ! ① 状況を共有しやすい ② 正確な統計 (1) ID/PWの周知 (3) フォロー (2) データ登録 ③ 二度手間を削減 登録用IDをレファレ 自身/職員同士でチ 質問を受けたら起票 ンス担当者全員に周 知 1 2 3 4 4 5 、回答したらその他 の項目を記入して自 館のみ公開で登録 ェックして公開範囲 を拡大へ 運用の方法を考える 別の仕組みで記録の管理をしている場合 X A (1) 事例の登録 (2) 選定 (3) 登録 随時、レファレンス 事例を管理簿や独自 データベースに登録 レファ協に登録する または公開する事例 を選定 ファイルアップロー ドや自動取得などで 登録・公開する。 1 2 3 4 4 5 運用の方法を考える 別の仕組みで記録の管理をしている場合 メリット ① 比較的なじみやすい (1) 事例の登録 (3) 登録 (2) 選定 ② カスタマイズしやすい 随時、レファレンス 事例を管理簿や独自 データベースに登録 1 2 3 4 4 5 レファ協に登録する または公開する事例 を選定 X A ファイルアップロー ドや自動取得などで 登録・公開する。 実践のために あらかじめ決めておくべきこと ▶ 管理番号の採番ルール ▶ 作業フロー、職員の役割分担と使用するID ▶ 登録・公開のポリシー ▶ ローカル項目などの運用方法 1 2 3 4 5 事業参加後の第一歩はここから! 最初は遡及登録がお勧め ▶ すでにウェブサイトで公開しているレファレンス事例 をコピペしてレファ協に登録・公開。 ▶ すでにウェブサイトで公開しているパスファインダー などのPDFファイルをそのまま「関連ファイル」として 登録・公開。 ▶ ExcelやAccessなどで管理しているデータ、紙で保管し ている記録を練習用に「自館のみ公開」で登録し、レ ファ協事務局に相談したうえで「参加館公開」や「一 般公開」する。 1 2 3 4 5 4 ▶ データを知る ▶ データを活用する システムの機能 ① 検索に関する機能 ▶ 手動での検索、登録データのダウンロード、検索用API ② 登録に関する機能 ▶ 3つの登録方法 ③ 参加館支援機能(その他の機能) ▶ コミュニケーション:コメント、メール配信 ▶ 統計機能:自館や参加館の登録件数、被参照数の算出 ▶ 管理機能:ID/PW管理、館内お知らせなどの編集 1 2 3 4 5 参加館コミュニケーションの意義 万能な図書館は存在しない ▶ それぞれの設置目的や守備範囲は異なる (例)主題、地域、対象利用者etc… ▶ 利用者と質問と図書館のミスマッチ (例)郷土に関するレファレンス コミュニケーションの相手は他機関とは限らない ▶ 画面の向こうには上司、同僚、部下、分館、前任者… →個人芸だけに頼らずにチームで解決! 1 2 3 4 5 コメント機能 コメント機能 ▶ コメントの交換で登録データをブラッシュアップ! ▶ 記入はデータ詳細画面、確認はトップ画面「コメント」 ①登録 ②閲覧 ④閲覧 ③コメント ! ! 参加館A 1 2 3 4 5 ⑤更新&返信 ⑥確認 ! 参加館B メール通知機能 メール通知機能 ▶ 未解決事例の登録時とコメント到着時の2パターン ▶ 未解決事例の配信はメールアドレスを登録した館のみ ①登録 (未解決) ④通知 参加館A 1 2 3 4 5 ⑤更新&返信 ②通知 ③コメント ⑥通知 参加館B レファ協を使い倒す!活用事例のご紹介 どれだけ そもそも レファレンスを なんなの? やったの? メリットは? アピールしたい! 上司 1 2 3 4 5 反響は? なんなの?に答えるために:公開と宣伝 「レファ協で」公開する意義 ▶ 本当に届けたいなら露出は多いほうが。 ▶ 固定URLや検索結果の一覧画面の利用。 例:館ごと、主題の地域ごと、データの種類ごと ▶ 数の力・SNS連携 600本の矢?単独よりも集まった方が目立つ。 Twitter、Facebook、Google+などSNS連携機能。 1 2 3 4 5 事例の固定URLの活用 事例の一覧 へのリンク 個別事例へ のリンク 【事例】レファレンス事例(Q&A) [総合資料館]/京都府ホームページ http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/ref.html 1 2 3 4 5 どれだけ?に答えるために 統計機能で表示できる値 ▶ 登録件数=図書館がどれだけ活動したか? ▶ 被参照件数=その活動の成果がどれだけ届いたか? レファ協の統計機能の特徴 ▶ 統計が必要な度に地域や館種、機関を細かく設定して 表示できるので、別の時期や他機関との比較が可能。 ▶ 表示した統計表はテキストデータ(csv)でも出力が可 能なので、編集や加工がしやすい。 1 2 3 4 5 ! 統計情報の表示方法 3 1 2 ① トップ画面「統計」をクリックし 取得したい条件を選択し「検索」 ② 「ダウンロード」をクリックする とCSVファイルを取得し、エクセ ルなどで加工が可能 ※被参照数も同じ手順 1 2 3 4 5 どういうメリット?に答えるために APIとは? ▶ コンピュータが情報をやり取りするルール。外部の人 に「自動的」に情報を使ってもらう窓口 例えば何ができる? ▶ 定期的/定型的な面倒な作業を自動化 ▶ 特定のキーワードを含むなど、予め設定した条件に合 うデータを自動でウェブサイトに表示してくれる。 1 2 3 4 5 データを活用した取り組み 図書館員が調べた京都のギモン~京都レファレンスマップ~ http://libmaro.kyoto.jp/?p=165 1 2 3 4 5 反響は?に答えるために 国立国会図書館長からの御礼状はいかが? ▶ データ総登録、年間登録数、年間アクセス件数のどれ かが一定以上に達した参加館に御礼状を送付 ねらい目は年間登録数! ▶ 公開範囲に応じて点数を付与 自館のみ(1点)参加館公開(2点)一般公開(3点) ▶ 期間は平成26年1月1日~平成26年12月31日 ▶ 200点以上=営業日で1日1点程度 例: 67件(全て一般公開)~200件(全て自館のみ) 1 2 3 4 5 御礼状を活用する 【事例】レファレンスデータの提供により国会図書館より礼状をいただきました|沖縄県立図書館 https://wwwsv.library.pref.okinawa.jp/okilib/oshirase/240305refer_reizyo/index.html 1 2 3 4 5 新聞への掲載例 「DBアクセスで全国9位 塩尻市立図書館 全国の図書館のレファレンス(質問回答)事例をインター ネット上で公開する「レファレンス協同データベース(D B)」で、塩尻市立図書館への昨年一年間のアクセス数は 三万六千三百三十八件で、全国九位に入ったことが分かっ た。アクセス数が三万件を超えたとして、DBを主管する 国立国会図書館から礼状が市立図書館に届いた(後略)」 ▶ 2014年2月18日 中日新聞長野版 http://www.47news.jp/localnews/nagano/2014/02/post_20140218070231.html 1 2 3 4 5 小規模館の皆様へ 企画協力員賞はいかが? 反響は?にこたえるために 御礼状の基準には当てはまらないが貢献の大きな参加館 ▶ 職員数が少ない中で積極的なデータ登録を開始。 ▶ 音楽関係のレファレンス事例に特化しており、調べ方マニュアル も含め、近年コンスタントに登録。 ▶ 職員数が少ない中で、2009年に多くのデータを登録。2012年にデ ータ登録を再開。 ▶ レファ協への取組みに関する論考が雑誌掲載される、史料館 Facebookページでのレファ協への事例登録の報告など、レファ協 を使った広報にも積極的。 1 2 3 4 5 もっと広がる!レファ協の可能性 図書館のお仕事で 研修教材、レファレンス情報源、自館のレファレンスデー タベース、選書や蔵書構築のための参考情報、広報の素材 として、利用者の傾向やニーズの把握に、説明材料に… 一般利用者向けに レファレンスサービスの紹介に、調べものの情報源として 、調べ方のコツを知るための教材として 教育現場や研究活動など 図書館情報学の研究素材、司書養成の教材として 1 2 3 4 5 5 ▶ まとめ ▶ おねがい まとめ おはなししたこと ▶ 事業の概要と課題 ▶ レファレンス記録の意義 ▶ システムの基本的な使い方(検索とデータ登録業務) ▶ データを活かすための機能・事例 1 2 3 4 5 目的はネット公開だけじゃない 図書館の活動の成果を活かすこと ▶ レファ協のインターネット公開だけが成果ではない。 ▶ 紙でも自館システムでも自館のみ公開でも何でもいい ▶ レファ協を使って活動の記録や成果の蓄積が進むこと 自体が大変意義のあること。 →レファ協システムの特徴を把握し、業務を組み立て る道具の一つとして使う。 1 2 3 4 5 レファ協の強み デジタルである利点 ▶ いつでも何人でも同時に登録・参照できる。 ▶ 添付ファイルを含め、テキスト検索できる。 ▶ 紛失しない=引継ぎでうやむやにならない 汎用性が高い ▶ データの出し入れが簡単 ▶ ローカル項目など、拡張しやすいフォーマット ▶ SNS連携・APIなどいろいろなチャンネルを用意 1 2 3 4 5 参加申請について 参加資格 ▶ 学校教育法第一条の大学又は高等専門学校に設置され た図書館又は研究所 ▶ 図書館法の規定に基づく図書館又はこれに準ずる機関 ▶ その他、専門図書館、学校図書館等、文書館etc… 申し込み方法 ▶ 上記を満たすことを示す資料と参加申請書を郵送 ▶ 遅くとも2~3週間以内にIDなどをお知らせします。 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/entry.html 1 2 3 4 5 段階に応じた事務局からのサポート 事業説明会 ▶ 未参加館向け。10月に東京本館と関西館で実施。 事業担当者研修会 ▶ 事業参加館向け。運営に必要な知識・技能の習得を目 的として、毎年6月頃に東京本館と関西館で実施。 事業参加館フォーラム ▶ ▶ 1 2 事業に関する意見交換、相互交流、連携協力の場とし て毎年2月頃に関西館で実施。講演や参加館の実践報告 、フロアを交えたディスカッション、交流会など。 先行館の研究、情報収集など参加館以外の参加も多数 。 3 4 5 先行事例から学ぶ 岐阜市立図書館の事例@第7回フォーラム ▶ レファ協の入力項目を参考にして処理票を作成 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_7.html 豊中市立図書館の事例@第10回フォーラム ▶ 業務システムに登録後、月に一度レファ協に登録 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_10.html 尼崎市立地域研究史料館@第9回フォーラム ▶ 1 2 業務システムに登録後、2週間に一度レファ協に登録 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_9.html 3 4 5 ご清聴ありがとうございました。 [email protected] 参考情報:マニュアル系 ▶ 簡易マニュアル http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/manual_simple_v1.2.pdf ▶ システム操作マニュアル(参加館用)※要ログイン http://crd.ndl.go.jp/jp/help/crds/ ▶ データ作成・公開に関するガイドライン http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline.html ▶ ガイドラインお悩み相談室 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline_advisement.html 参考情報:文書系 ▶ レファレンス協同データベース事業実施要項(平成25 年3月29日改正) http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/collabo-ref_guide.pdf ▶ 国立国会図書館レファレンス協同データベース事業参 加規定 (平成25年7月26日改正) http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/collabo-ref_reg.pdf 参考情報:その他お役立ち情報 ▶ 研修やフォーラムの記録集 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/fest.html ▶ メールマガジン コラム集 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/column.html ▶ 外部提供インタフェースを使う! http://crd.ndl.go.jp/jp/library/api_lab.html ▶ ブックカバー、壁紙、うちわ、ペーパークラフトなど http://crd.ndl.go.jp/jp/library/publication.html#chirashi ▶ れはっち素材集 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/publication.html#illust ※レファレンスやレファ協の説明などに各館でご活用ください! 国立国会図書館関西館 図書館協力課 水野翔彦 レファレンス協同データベース事業説明会 開催日:平成26年10月9日(木) 会場:国立国会図書館関西館 第2研修室 開催日:平成26年10月23日(木) 会場:国立国会図書館東京本館 人事課大会議室 ワークショップの目的 ワークショップの目的 ▶ 調査能力のレベルアップ…ではなく「登録の体験」 ▶ 登録の流れをつかみ、自館に導入するうえで難しいと 感じる点、疑問点などを見つけ、今日中に解決してい ってください。 ワークショップの注意点 ▶ あくまで体験です。調査に本気にならないように…。 ▶ 「正解」を出すことではなく、自館に導入する際に必 要なポイントを考えながら作業してください。 1 2 3 4 5 ワークショップの手順 1. 1組につき1つ課題を選ぶ。 ▶ 迷う方、自信のない方は一つ星の課題がお勧めです。 2. ヒントを頼りにして調査をすすめる。 ▶ レファレンス研修ではないので調査はほどほどに! 3. 調査の内容をデータベースに記録する。 ▶ 質問、回答、回答プロセス、参考資料は必ず記入! 4. 時間が余ったら見直しと修正をする。 ▶ あとで見た人が役に立つ情報は何か?どうしたら検索し やすくなるかを考えながら追記してみてください。 1 2 3 4 5 サンプル 「こんにちは。役場に勤めている加藤と申します。最近、 うちの村でもゆるキャラを作ろうという話になっており、 いろいろ他の自治体や公的機関のキャラクターを調べてい ます。そんな中、ある日村長がやってきて国立国会図書館 の刊行物で見た芋のキャラクター「れはっち」がかわいく て、いろいろキャラ設定もしてあるようだったから調べて こいといわれました。国会図書館は遠いためとりあえず図 書館つながりということで地元の図書館に来たのですが、 何か資料はないでしょうか。」(平成26年9月8日) ヒント:国立国会図書館サーチ びぶろす 館デジタルコレクション 1 2 3 4 5 国立国会図書 使いやすいデータとは? 色々なルートからたどりつけるデータ ▶ 質問や回答中にある単語によるキーワード検索 ▶ キーワードやNDCなど主題による検索 ▶ 内容/質問者の種類、ローカル項目などの付加的な項目 補足 地名 1 2 3 類義語 キーワード 上位語 NDC 4 文中の単語による キーワード検索 補足 ローカル項目 (例) 事務連絡 調査種別 職員名 主題 質問者区分 利用者名 略称 内容種別 4 5 5 情報 使いやすいデータとは? 役に立つデータ=付加価値をつける ▶ 参考資料やツールに関する簡単な注釈を入れる ▶ より多くの人が参照しやすい情報源も記載 【事例】全国の都道府県の特産品を調べている。(小学生の夏休み自由研究)(岐阜県図書館) http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000012917 【事例】明治時代の高松の午砲について。(香川県立図書館) http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000126593 1 2 3 4 4 5 5 使いやすいデータとは? 利用者を想定する ▶ 自館の職員、他機関の職員、一般の人のために ▶ 公開範囲とデータの書きぶりがあっているか? ▶ 専門的な用語は一般の人が理解できるものか? ▶ 地元の常識を前提としていないか? 一般にはわかりにくそうな表記(事前課題から) ▶ 1 2 OPAC、雑誌記事索引、自館のレファレンス情報システ ム、県内、相互協力対象県、MILAI etc… 3 4 4 5 5 まとめ:活用しやすいデータを考える 多様なアプローチで検索できる ▶ 色々なアプローチからアクセスが可能 役に立つデータ ▶ 付加価値、情報源も共有、図書館員のノウハウ 利用者を想定する ▶ 3種類の利用者:同僚、他館、一般の利用者 ▶ データの公開範囲に合わせた書き方を。 1 2 3 4 4 5 5 私的まとめ:レファ協の価値とは? 図書館の価値を可視化するための道具 ▶ 「図書館のデータベース」といえばOPAC。でも、所蔵 資料(の情報)だけが図書館の価値? ▶ 「課題解決型図書館」や「読書/学習/情報センターと しての学校図書館」に必要な情報はどうする? ▶ レファ協は「図書館のノウハウの総合目録」 ▶ レファレンスの情報源としてだけでなく、図書館のサ ービスを知らせるための飛び道具にも、図書館のサー ビスを構築していくための参考情報にもなる。 1 2 3 4 5 皆様のご活躍を期待しています。 次は研修会でお会いしましょう!
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