crd.ndl.go.jp

国立国会図書館関西館 図書館協力課 内田紘子
開催日:平成26年11月14日(金)
会場:桜井市立図書館
1
▶
自己紹介
▶
お話する内容
2
おはなしすること
1
2
3
4
5
まずは自己紹介から
はじめに
「レファ協」とは?
事業の概要
システムで何ができるのか理解しよう
システムを使いこなす
データを知り、データを活用する
データを活かすために
みんなでつくる、みんなで使う
おわりに
3
2
▶
事業の概要
▶
事業の課題
4
レファレンス協同データベース事業とは?
「…図書館等における…データを蓄積し、並びにデータを
インターネットを通じて提供することにより、図書館等に
おけるレファレンスサービス及び一般利用者の調査研究活
動を支援する事業」(事業実施要項から抜粋)
全国の参加館
国立国会図書館
?
!
♪
大学図書館
公共図書館
専門図書館
図書館の職員や一般利用者
レファ協
データベース
学校図書館
1
2
3
4
5
5
館種別の事業参加館数(2014年10月21日現在)
●
その他 1%
国会 2%
学校 2%
専門
8%
●
●
大学
27%
公共
60%
●
●
●
380館※
大学図書館等 170館※
学校図書館等
12館
国立国会図書館 12館
専門図書館
52館
その他
6館
公共図書館
※都道府県立図書館 54館、政令都市立図書館 24館、市町村立図書館 302館
※国立大学図書館 48館、公立大学図書館 17館、私立大学図書館 104館、高等専門学校 1館
1
2
3
4
5
6
登録データの内訳(2014年10月21日現在)
●
一般公開
78,000件
●
参加館公開
16,000件
●
自館のみ公開
42,000件
自館のみ
31%
一般公
参加館
12%
1
2
3
4
5
開57%
合計
136,000件
7
参加館とデータ数の推移
Series1
Series2
140000
700
120000
600
100000
500
80000
400
60000
300
40000
200
20000
100
0
0
1
1
2
3
4
5
5
9
13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61 65 69 73 77 81 85 89 93 97 101 105 109
8
アクセス数の推移
Series1
Series2
2000000
1800000
1600000
平成25年2月
1400000
1200000
平成22年3月
1000000
システムの
入れ替え
APIを公開
800000
平成17年4月
600000
一般公開
400000
200000
0
1
1
2
3
5
4
5
9
13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61 65 69 73 77 81 85 89 93 97 101 105 109
9
長尾元館長@第6回レファ協フォーラム
「5万件程度のレファレンス事例ではま
ったく不十分でございまして、少なく
とも30 万件から40 万件、50 万件くら
いの事例のデータベースにしていかな
ければ、本当の意味で皆さん方に利用
していただけるところにはなかなか行
かないのではないか」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_6_opening_report.pdf
1
2
3
4
5
10
ディスカッション@第9回レファ協フォーラム
「何と年間に846 万件ものレファレン
ス受付がある。しかもそれが総数では
ない。ところが、レファ協はどうかと
いうとデータ総数が10 万件です。」
「昨年から今年の1 年間で1 万件くらいの増加です。850
万分の1 万ですから、それこそ、この現実を見て、このデ
ータの数を何とかしなくてはいけないのではないか。」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h24_report_06_discussion.pdf
1
2
3
4
5
11
ディスカッション@第9回レファ協フォーラム
「何と年間に846 万件ものレファレン
ス受付がある。しかもそれが総数では
ない。ところが、レファ協はどうかと
いうとデータ総数が10 万件です。」
「昨年から今年の1 年間で1 万件くらいの増加です。850
万分の1 万ですから、それこそ、この現実を見て、このデ
ータの数を何とかしなくてはいけないのではないか。」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h24_report_06_discussion.pdf
1
2
3
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12
二極化と登録の伸び悩み(2014年8月25日現在)
活動がすくない参加館
▶
▶
登録が0件
89館(14%)
登録<10件 349館(56%)
活発に活動している参加館
▶
▶
1
2
上位10館が約48%を登録
1割(63館)が約82%を登録
3
4
5
500件以上
9%
登録0件
500件未満
14%
14%
100件未満
10件未満
21%
42%
13
二極化と登録の伸び悩み(2014年8月25日現在)
活動がすくない参加館
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登録が0件
89館(14%)
登録<10件 349館(56%)
活発に活動している参加館
▶
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上位10館が約48%を登録
1割(63館)が約82%を登録
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500件以上
9%
登録0件
500件未満
14%
14%
100件未満
10件未満
21%
42%
14
1館当たりの登録件数順(2014年8月25日現在)
12000
合計
10000
8000
6000
4000
1件登録で
ここまで
ランクイン
2000
10件登録で
ここまで
ランクイン
100件登録で
ここまで
ランクイン
0
1
2
3
4
5
一
十
百
五
一
件
件
件
百
万
件
件
15
1館当たりの登録件数順(2014年8月25日現在)
12000
合計
10000
8000
6000
4000
1件登録で
ここまで
ランクイン
2000
10件登録で
ここまで
ランクイン
100件登録で
ここまで
ランクイン
0
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一
十
百
五
一
件
件
件
百
万
件
件
16
3
▶
データの検索
▶
データの登録
17
ユーザの種類
一般利用者(ログイン不要)
▶
一般公開のデータを検索して参照できる
参加館の職員(3種類のIDのどれかでログイン)
▶
検索ID:+一般/参加館公開のデータを検索・参照
+参加館のコミュニケーション機能
▶
登録ID:+データの登録ができる
▶
管理ID:+データの管理や参加館の使えるすべての機能
1
2
3
4
5
18
ユーザの権限
*1
*3
検
索
*4
機
*5
能
機能名称
一般ユーザ
参加館(検索)
*1
参加館(登録)*1
参加館(管理)*1
1つのユーザで、同時に複数の方がログインが可能
*2 ダウンロードは自館のデータのみ可能
参加館プロファイルは、参加館ユーザ(管理用)が公開レベル以外の項目のみ更新可能
ウェブ画面
●
●
●
●
公開レベルが「自館のみ参照」のデータのみ新規登録・更新が可能
検索用API
●
●
●
●
参加館ユーザ(検索用)・参加館ユーザ(登録用)はパスワードのみ変更可能。参加館ユーザ(
ダウンロード *2
●
●
管理用)は自館ユーザのIDとパスワードが変更可能
新規登録 *3
● *4
●
登
録
機
能
更新*3
支
援
機
能
● *4
削除*3
●
ファイルアップロード
●
自動取得
●
コメント
●
●
●
掲示版
●
●
●
統計出力
●
●
●
パスワード変更*5
●
●
●
お知らせ・作業メモ編集
*1
*3
*4
*5
1
●
●
1つのユーザで、同時に複数の方がログインが可能 *2 ダウンロードは自館のデータのみ可能
参加館プロファイルは、参加館ユーザ(管理用)が公開レベル以外の項目のみ更新可能
公開レベルが「自館のみ参照」のデータのみ新規登録・更新が可能
参加館ユーザ(検索用)・参加館ユーザ(登録用)ではパスワードのみ変更可能。参加館ユーザ(
管理用)は自館ユーザのIDやパスワードなどが変更可能
2
3
4
5
19
システムの主な機能
① 検索に関する機能
▶
手動での検索、登録データのダウンロード、検索用API
② 登録に関する機能
▶
3つの登録方法
③ 参加館支援機能(その他の機能)
▶
コミュニケーション:コメント、掲示板、メール配信
▶
統計機能:自館や参加館の登録件数、被参照数の算出
▶
管理機能:ID/PW管理、館内お知らせなどの編集
1
2
3
4
5
20
トップ画面と3種類の検索方法
(1)簡易検索
(3)詳細検索
(2)テーマから探す
1
2
3
4
5
21
(1)簡易検索
簡易検索
4つのデータを一検索(数値は平成26年5月末現在)
▶
http://crd.ndl.go.jp/jp/help/crds/search.html#chap2-1-2
レファレンス事例
?
事業の参加館で行われたレ
ファレンスサービスの記録
(約120,000件)
特別コレクション
個人文庫など参加館が所蔵
する特別コレクションに関
する情報(約400件)
1
2
3
4
5
調べ方マニュアル
!
特定のテーマやトピックに
関する情報源の探し方を説
明した情報(約9,000件)
参加館プロファイル
参加館の連絡先やサービス
内容などについての情報
(約600件)
22
(2)テーマから探す
テーマから探す
▶
NDCや地名のキーワードをもとにブラウジング
▶
地名は上位の地名に分類されています!
▶
類似の分野の質問を調べる場合に有効
例:市町村名を
都道府県に分類
1
2
3
4
5
23
(3)詳細検索
詳細検索
▶
検索項目を指定・組み合わせて検索
▶
目的や状況に応じて検索結果を絞ることができる
回答プロセス「あの資料はどうやって使われてる?」
参考資料「あの資料は役に立つ資料かな?」
主題×館種「あのネタ、この館種ではどう答えてる?」
主題×質問者「子どもの郷土レファはどう答えてる?」
→効率の良い検索とデータ作成の理解はセット!
1
2
3
4
5
24
! 登録データのダウンロード
1
2
① トップ画面「自館データ」をクリック
② 自館のデータが一覧表示されるのでダ
ウンロードしたいデータを選択し、ダ
ウンロード」をクリックする(又は「
ダウンロード(全件)」をクリック)
③ 必要な項目・形式を選んで「ダウンロ
ード」をクリックする。
1
2
3
4
5
25
3種類のデータ登録方法
a. ウェブフォームから手動入力
b. ファイルをアップロード
レファ協
システム
c. システムが自動で同期
c
a
テキスト
ファイル
1件ずつ登録
b
2
3
4
5
b
一括で登録
X
1
ウェブ上の
サーバー
A
自館の図書館
システム
26
! a.ウェブフォームでの登録
① トップ画面で「新規登録」をクリック
1
② 新規データの登録画面へ移動する。
2
1
2
3
4
5
▶
「管理番号」にログインしたIDで最後に
作成された番号が表示される
▶
薄紫部分の「管理番号」「公開レベル」
「質問」「回答」は必須項目
▶
入力欄をクリックするとアイコンが2つ出
る。地球をクリックするとリンク作成フ
ォーム(左)が、虫眼鏡を押すと入力欄
が拡大される(右)
27
! 関連ファイルの登録
1
各館作成のパスファインダーのPDFファイ
ル等をそのままアップロードできます!
① 新規登録画面「関連ファイル」にある
「関連項目」等に情報を記入する。
② 「参照」をクリックして、アップロー
ドしたいファイルを選択する。
③ 「関連ファイルのアップロード」をク
リックする。
2
④ データを登録すると「関連項目」で指
定された箇所にファイルへのリンクが
表示される。
※調べ方マニュアルで関連データを登録す
ると、ファイル内部のテキストも検索対象
となります。
1
2
3
4
5
28
ウェブフォームでの更新・削除
① トップ画面の「自館データ」ないし検
索して更新/削除するデータを探す。
1
更新の場合は個別のデータの詳細画面
を開き「更新画面へ」をクリック
▶
削除の場合は検索結果一覧画面からデ
ータを選択し「削除」をクリック
削
更
1
▶
2
3
4
5
29
b.データのアップロード(=一括登録)
① 「アップロード」をクリック
1
② 「参照」でアップロードするテキスト
ファイル(XMLかCSV)を選択する
③ 他の項目も確認し「送信」をクリック
④ エラーがなければ翌朝に反映される。
結果はメール通知が来るほか、処理予
定・処理結果一覧画面で確認できる。
2
1
2
3
4
5
30
参考:XMLファイル例
1
2
3
4
5
31
参考:CSVファイル(=カンマ区切り)の例
1
2
3
4
5
32
c.全自動でレファ協と同期(上級)
▶
参加館がインターネット上に置いた登録用ファイルを
自動でレファ協システムが取りに行き、登録する。
▶
サーバーへのファイルアップロードを自動化できれば
人の手を介さず2つのシステムの同期が可能。
サーバー
レファ協
システム
1
2
3
4
5
登録(自動)
登録(手動)
自館
システム
33
運用の方法を考える
レファ協をメインとして記録を管理する場合
!
ID/PW
(1) ID/PWの周知
(2) データ登録
(3) フォロー
登録用IDをレファレ
ンス担当者全員に周
知
ウェブフォームで随
時登録更新。最初は
自館のみ公開で登録
自身/職員同士でチ
ェックして公開範囲
を拡大へ
34
秋田県立図書館の例
平成21年度 寄稿「レファ協を自館データベースとして活
用!―秋田県立図書館のとりくみのご紹介」
「レファレンス質問を受けた職員は、カウンター又は事務
室のパソコンからレファ協にログインし、「自館のみ参照
」レベル でレファレンス質問を入力します。利用者に回答
後、レファレンス回答やその他の項目を入力します。最終
的には、担当責任者が登録された事例を選択し、「参加館
公開」等のレベルに変更することになります。
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/column_h21_01_akita.html
1
2
3
4
5
35
秋田県立図書館の例
平成21年度 寄稿「レファ協を自館データベースとして活
用!―秋田県立図書館のとりくみのご紹介」
メリット
「レファレンス質問を受けた職員は、カウンター又は事務
室のパソコンからレファ協にログインし、「自館のみ参照
」レベル でレファレンス質問を入力します。利用者に回答
後、レファレンス回答やその他の項目を入力します。最終
的には、担当責任者が登録された事例を選択し、「参加館
公開」等のレベルに変更することになります。
① 状況を共有しやすい
② 正確な統計
③ 二度手間を削減
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/column_h21_01_akita.html
1
2
3
4
5
36
運用の方法を考える
別の仕組みで記録の管理をしている場合
X
A
(1) 事例の登録
(2) 選定
(3) 登録
随時、レファレンス
事例を管理簿や独自
データベースに登録
レファ協に登録する
または公開する事例
を選定
ファイルアップロー
ドや自動取得などで
登録・公開する。
37
運用の方法を考える
別の仕組みで記録の管理をしている場合
メリット
① 比較的なじみやすい
(1) 事例の登録
(3) 登録
(2) 選定
② カスタマイズしやすい
随時、レファレンス
事例を管理簿や独自
データベースに登録
レファ協に登録する
または公開する事例
を選定
X
A
ファイルアップロー
ドや自動取得などで
登録・公開する。
38
参考事例
岐阜市立図書館の事例@第7回フォーラム
▶
レファ協の入力項目を参考にして処理票を作成
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_7.html
豊中市立図書館の事例@第10回フォーラム
▶
業務システムに登録後、月に一度レファ協に登録
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_10.html
尼崎市立地域研究史料館@第9回フォーラム
▶
1
2
業務システムに登録後、2週間に一度レファ協に登録
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_9.html
3
4
5
39
実践のために
あらかじめ決めておくべきこと
▶
管理番号の採番ルール
▶
作業フロー、職員の役割分担と使用するID
▶
登録・公開のポリシー
▶
ローカル項目などの運用方法
1
2
3
4
5
40
4
▶
データを知る
▶
データを活用する
41
データの作成ルール
レファレンス協同データベース標準フォーマット
▶
データ登録の形式として、レファ協を立ち上げる際に
全国の図書館にアンケートを行い、作成したもの
▶
レファレンスをする際の目安として利用可能
▶
レファレンス協同データベース事業データ作成・公開
に関するガイドラインVer.1.2
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline.html
1
2
3
4
5
42
レファ協フォーマットの概要
データフォーマットの構成
▶
中核的な情報、付加的な情報、データの管理情報、シ
ステム上の管理に必要な項目
なぜフォーマットの理解が重要?
▶
検索で見つからなければ登録した意味が…。
▶
効率よくデータを作成するため。
→ちょっと長いですが…頑張っていきましょう!
1
2
3
4
5
43
4種類のデータ
レファレンス事例
事業の参加館で行われた
レファレンスサービスの
記録(約125,000件)
?
特別コレクション
個人文庫など参加館が所蔵
する特別コレクションに関
する情報(約400件)
調べ方マニュアル
!
特定のテーマやトピック
に関する情報源の探し方
を説明した情報(約
9,000件)
参加館プロファイル
参加館の連絡先やサービ
ス内容などについての情
報(約600件)
※数値は平成26年8月25日現在のもの
1
2
3
4
5
44
中核的な情報
中核的な情報
質問
回答
事前調査事項
回答プロセス
参考資料
照会先
寄与者
付加的な情報
事例作成日
NDC/NDCの版
内容種別
質問者区分
キーワード
調査種別
解決・未解決
備考
ローカル項目
データの管理情報
管理番号
公開レベル
システムの管理用項目
登録番号
登録日時
最終更新日時
1
2
3
4
4
5
5
参加館ID
45
中核的な情報①
質問とは?
▶
検索結果などで最初に表示される「事例の顔」
▶
質問自体の変化については柔軟に対応を。
【事例】和紙を使った工芸品の作り方。(日向市立図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000115295
1
2
3
4
5
46
中核的な情報②
回答とは?
▶
利用者に求められたことに対しどのように対応したか
▶
解答(答えを出す)≠ 回答(質問や要求に答える)
→未解決でも「回答」として登録!
1
2
3
4
5
47
中核的な情報③
事前調査事項とは?
▶
質問者が事前に調べた情報など、レファレンスインタ
ビューの中で確認できたこと。最近は、事前にインタ
ーネットなどで調査を進めていることも少なくない。
【事例】英語圏の曜日(MondayやTuesdayなど)の由来を知りたい。(京都精華大学情報館 )
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000115536
1
2
3
4
5
48
中核的な情報④
回答プロセスとは?
▶
調査のプロセス。情報がなかった資料も記載を。
▶
「調査を再現できる」程度を目安に柔軟な対応を。
→内容は「回答」欄に含めてもよい
→適宜、簡略化してもOK。全く書かないより◎
▶
1
2
改行する、参考資料に番号を振るなど書き方に工夫を
3
4
5
49
回答プロセス事例
【事例】電話機(本体)の料金の歴史について知りたい。(立命館大学図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000090919
1
2
3
4
5
50
中核的な情報⑤
参考資料とは?
▶
回答の情報源→情報が載ってなかった資料は含まない。
(回答プロセスとの相違点)
▶
回答の情報源を特定できる形で記載
書籍の場合
▶
タイトル、版、出版年、出版者、責任表示、各種ID…
▶
辞書や事典などは「版」が大事!
例:ラブラブ
▶
通称ではなく、正確な資料名を!
例:ニッポニカ
1
2
3
4
5
51
書籍の参考資料の記入例
書籍の参考資料の記入例
レファ協では具体的なルールは無いが『科学技術情報流通
技術基準』を参考文献として提示。記入例は以下の通り。
▶
『心理臨床大事典 改訂版』 氏原寛[ほか]共編 培風
館 2004年
▶
『京都インクライン物語』 田村喜子著 新潮社
1982.9 235p (当館請求記号KS/913.6/Ta82)
▶
石に泳ぐ魚 / 柳美里著 改訂版 新潮社 , 2002
ISBN:4104017019
1
2
3
4
5
52
! 便利な機能① 参考資料の自動入力機能
1
3
2
① 入力画面で、参考資料の箇所にある書
誌的事項にキーワードを入力し「資料
検索」をクリック
② 検索結果一覧の中から使用した資料と
同じものを選んで「反映」をクリック
③ 選択した資料の情報が自動で入力され
るのを確認する。
1
2
3
4
5
53
! 便利な機能② 参考資料の入力補助機能
1
3
2
① 入力画面で、参考資料の箇所にある「
入力補助」をクリック
② 入力補助画面の各項目に該当資料の情
報を入力し、「反映」をクリック
③ 選択した資料の情報が自動で入力され
るのを確認する。
1
2
3
4
5
54
インターネット情報を利用した場合
ポイント
▶
ページタイトル、URL、最終確認日などを記入
▶
WARPやInternet Archiveを利用するという手も。
参考資料の記入例
▶
1 オンラインデータベース『ジャパンナレッジプラス』
http://www.jkn21.com/top/corpdisplay(最終アクセス2011年12月21日)
▶
【資料12】『大阪府誌 第4編 財政・教育・衛生・慈善・警察・土木並交
通機関』(大阪府 1903) p341~343 ※近代デジタルライブラリーで閲
覧可能 <http://kindai.ndl.go.jp/index.html>2011年11月25日最終確認
1
2
3
4
5
55
中核的な情報⑥
照会先とは?
▶
回答を示すために職員が問い合わせた人・機関。情報が
得られなかった照会先は含まない
▶
「紹介先」ではなく「照会先」
【事例】福岡県内の畜産市場の数を知りたい。 (福岡県立図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000096188
1
2
3
4
5
56
中核的な情報⑦
寄与者とは?
▶
データ作成に際し情報提供をした図書館外部の人・機関
▶
照会先との違いは「どちらから働きかけたか」
【事例】油団(ゆとん)についてその歴史など(紙の博物館図書室)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000004375
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その他のレファレンス事例の項目
付加的な情報
▶
事例を補足したり、検索しやすくするための情報
▶
事例作成日、NDC、内容種別、質問者区分、調査種別
、キーワード、解決/未解決、備考、ローカル項目など
データやシステムの管理情報
▶
個別データのIDやタイムスタンプ(自動)など
▶
管理番号、公開レベル(データ管理)登録番号、登録
日時、最終更新日時、参加館ID(システム管理)
→ぜひ研修後にご確認ください。
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使いやすいデータとは?
色々なルートからたどりつけるデータ
▶
質問や回答中にある単語によるキーワード検索
▶
キーワードやNDCなど主題による検索
▶
内容/質問者の種類、ローカル項目などの付加的な項目
補足
地名
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類義語
キーワード
上位語
NDC
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文中の単語による
キーワード検索
補足
ローカル項目
(例)
事務連絡
調査種別
職員名
主題
質問者区分
利用者名
略称
内容種別
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情報
59
使いやすいデータとは?
役に立つデータ=付加価値をつける
▶
参考資料やツールに関する簡単な注釈を入れる
▶
より多くの人が参照しやすい情報源も記載
【事例】全国の都道府県の特産品を調べている。(小学生の夏休み自由研究)(岐阜県図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000012917
【事例】明治時代の高松の午砲について。(香川県立図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000126593
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使いやすいデータとは?
利用者を想定する
▶
自館の職員、他機関の職員、一般の人のために
▶
公開範囲とデータの書きぶりがあっているか?
「DBを検索」など自館の特殊な表現はないか?
専門的な用語は一般の人が理解できるものか?
(興味を引く内容になっているか?)
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まとめ:活用しやすいデータを考える
多様なアプローチで検索できる
▶
色々なアプローチからアクセスが可能
役に立つデータ
▶
付加価値、情報源も共有、図書館員のノウハウ
利用者を想定する
▶
3種類の利用者:同僚、他館、一般の利用者
▶
データの公開範囲に合わせた書き方を。
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システムの機能
① 検索に関する機能
▶
手動での検索、登録データのダウンロード、検索用API
② 登録に関する機能
▶
3つの登録方法
③ 参加館支援機能(その他の機能)
▶
コミュニケーション:コメント、メール配信
▶
統計機能:自館や参加館の登録件数、被参照数の算出
▶
管理機能:ID/PW管理、館内お知らせなどの編集
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参加館コミュニケーションの意義
万能な図書館は存在しない
▶
それぞれの設置目的や守備範囲は異なる
(例)主題、地域、対象利用者etc…
▶
利用者と質問と図書館のミスマッチ
(例)郷土に関するレファレンス
コミュニケーションの相手は他機関とは限らない
▶
画面の向こうには上司、同僚、部下、分館、前任者…
→個人芸だけに頼らずにチームで解決!
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コメント機能
コメント機能
▶
コメントの交換で登録データをブラッシュアップ!
▶
記入はデータ詳細画面、確認はトップ画面「コメント
」
①登録
②閲覧
④閲覧
③コメント
!
!
参加館A
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⑤更新&返信
⑥確認
!
参加館B
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メール通知機能
メール通知機能
▶
未解決事例の登録時とコメント到着時の2パターン
▶
未解決事例の配信はメールアドレスを登録した館のみ
①登録
(未解決)
④通知
参加館A
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⑤更新&返信
②通知
③コメント
⑥通知
参加館B
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メールアドレス(参加館データ)の更新方法
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①参加館プロファイルで自館を検索
②更新ボタンをクリック
③未解決事例通知のメールアドレス(
変更したい項目)を記入して「更新」
をクリック
※情報を変更できるのは管理者のみ
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レファ協を使い倒す!活用事例のご紹介
どれだけ
そもそも
レファレンスを
なんなの?
やったの?
メリットは?
アピールしたい!
上司
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反響は?
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なんなの?に答えるために:公開と宣伝
「レファ協で」公開する意義
▶
「できる」と「されている」の間。
▶
本当に届けたいなら露出は多いほうが。
▶
固定URLや検索結果の一覧画面の利用。
例:館ごと、主題の地域ごと、データの種類ごと
▶
数の力・SNS連携
600本の矢?単独よりも集まった方が目立つ。
Twitter、Facebook、Google+などSNS連携機能。
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事例の固定URLの活用
池田市立図書館HP
【事例】レファレンスサービス | 池田市立図書館
http://lib-ikedacity.jp/siraberu/reference/index.html
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事例データの一覧へのリンクの活用
▶
事例の一覧画面へのリンクも可能(赤字が参加館ID)
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/list.reference?
id=3110045
参加館
プロファイルの
リンクをコピペ
すると簡単!
【事例】レファレンス(質問・調査依頼) | 熊本大学附属図書館
http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/guide/visitor/reference
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どれだけ?に答えるために
統計機能で表示できる値
▶
登録件数=図書館がどれだけ活動したか?
▶
被参照件数=その活動の成果がどれだけ届いたか?
レファ協の統計機能の特徴
▶
統計が必要な度に地域や館種、機関を細かく設定して
表示できるので、別の時期や他機関との比較が可能。
▶
表示した統計表はテキストデータ(csv)でも出力が可
能なので、編集や加工がしやすい。
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! 統計情報の表示方法
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① トップ画面「統計」をクリックし
取得したい条件を選択し「検索」
② 「ダウンロード」をクリックする
とCSVファイルを取得し、エクセ
ルなどで加工が可能
※被参照数も同じ手順
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どういうメリット?に答えるために
APIとは?
▶
コンピュータが情報をやり取りするルール。外部の人
に「自動的」に情報を使ってもらう窓口
例えば何ができる?
▶
定期的/定型的な面倒な作業を自動化
▶
特定のキーワードを含むなど、予め設定した条件に合
うデータを自動でウェブサイトに表示してくれる。
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APIを使って自動で事例を表示
福井県立図書館HP
【事例】福井県立図書館 レファレンス事例集
http://www.library-archives.pref.fukui.jp/?page_id=154
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反響は?に答えるために
国立国会図書館長からの御礼状はいかが?
▶
データ総登録、年間登録数、年間アクセス件数のどれ
かが一定以上に達した参加館に御礼状を送付
ねらい目は年間登録数!
▶
公開範囲に応じて点数を付与
自館のみ(1点)参加館公開(2点)一般公開(3点)
▶
期間は平成26年1月1日~平成26年12月31日
▶
200点以上=営業日で1日1点程度
例: 67件(全て一般公開)~200件(全て自館のみ)
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御礼状を活用する
【事例】レファレンスデータの提供により国会図書館より礼状をいただきました|沖縄県立図書館
https://wwwsv.library.pref.okinawa.jp/okilib/oshirase/240305refer_reizyo/index.html
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新聞への掲載例
「DBアクセスで全国9位 塩尻市立図書館
全国の図書館のレファレンス(質問回答)事例をインター
ネット上で公開する「レファレンス協同データベース(D
B)」で、塩尻市立図書館への昨年一年間のアクセス数は
三万六千三百三十八件で、全国九位に入ったことが分かっ
た。アクセス数が三万件を超えたとして、DBを主管する
国立国会図書館から礼状が市立図書館に届いた(後略)」
▶
2014年2月18日 中日新聞長野版
http://www.47news.jp/localnews/nagano/2014/02/post_20140218070231.html
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指標としての利用例
【事例】横浜市の図書館 2013(横浜市立図書館年報)
http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/gaiyou/
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小規模館の皆様へ
企画協力員賞はいかが?
反響は?にこたえるために
御礼状の基準には当てはまらないが貢献の大きな参加館
▶
職員数が少ない中で積極的なデータ登録を開始。
▶
音楽関係のレファレンス事例に特化しており、調べ方マニュアル
も含め、近年コンスタントに登録。
▶
職員数が少ない中で、2009年に多くのデータを登録。2012年にデ
ータ登録を再開。
▶
レファ協への取組みに関する論考が雑誌掲載される、史料館
Facebookページでのレファ協への事例登録の報告など、レファ協
を使った広報にも積極的。
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もっと広がる!レファ協の可能性
図書館のお仕事で
研修教材、レファレンス情報源、自館のレファレンスデー
タベース、選書や蔵書構築のための参考情報、広報の素材
として、利用者の傾向やニーズの把握に、説明材料に…
一般利用者向けに
レファレンスサービスの紹介に、調べものの情報源として
、調べ方のコツを知るための教材として
教育現場や研究活動など
図書館情報学の研究素材、司書養成の教材として
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▶
まとめ
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まとめ
おはなししたこと
▶
事業の概要と課題
▶
システムの基本的な使い方(検索とデータ登録業務)
▶
データの作成ルール
▶
データを活かすための機能・事例
→あとは実践あるのみ!
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目的はネット公開だけじゃない
図書館の活動の成果を活かすこと
▶
レファ協のインターネット公開だけが成果ではない。
▶
紙でも自館システムでも自館のみ公開でも何でもいい
▶
レファ協を使って活動の記録や成果の蓄積が進むこと
自体が大変意義のあること。
→レファ協の特徴を把握し、ツールの一つとして使う
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レファ協の強み
デジタルである利点
▶
いつでも何人でも同時に登録・参照できる。
▶
添付ファイルを含め、テキスト検索できる。
▶
紛失しない=引継ぎでうやむやにならない
汎用性が高い
▶
データの出し入れが簡単
▶
ローカル項目など、拡張しやすいフォーマット
▶
SNS連携・APIなどいろいろなチャンネルを用意
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参考情報:マニュアル系
▶
簡易マニュアル
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/manual_simple_v1.2.pdf
▶
システム操作マニュアル(参加館用)※要ログイン
http://crd.ndl.go.jp/jp/help/crds/
▶
データ作成・公開に関するガイドライン
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline.html
▶
ガイドラインお悩み相談室
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline_advisement.html
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参考情報:文書系
▶
レファレンス協同データベース事業実施要項(平成25
年3月29日改正)
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/collabo-ref_guide.pdf
▶
国立国会図書館レファレンス協同データベース事業参
加規定 (平成25年7月26日改正)
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/collabo-ref_reg.pdf
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参考情報:その他お役立ち情報
▶
研修やフォーラムの記録集
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/fest.html
▶
メールマガジン コラム集
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/column.html
▶
外部提供インタフェースを使う!
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/api_lab.html
▶
ブックカバー、壁紙、うちわ、ペーパークラフトなど
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/publication.html#chirashi
▶
れはっち素材集
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/publication.html#illust
※レファレンスやレファ協の説明などに各館でご活用ください!
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次は実習です!
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Collaborative Reference Database Project
実習
実際に記録を
作ってみよう!
レファレンス事例
をご用意ください。
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Collaborative Reference Database Project
①
③ユーザー名:
パスワード:
を入力して「ログイン」ボタンを
クリック
②研修環境ログイン
画面をクリック
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Collaborative Reference Database Project
登録機能 Web画面/新規登録
桜井-名字 を入力してください
(15文字以内)
①
桜井ー内田
②
③
貯金箱の作り方が知りたい。特
にしかけがついたものがよい。
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Collaborative Reference Database Project
登録機能 Web画面/新規登録
管理番号、質問を入力し、
「登録」ボタンを押す
桜井 - 内田
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Collaborative Reference Database Project
データ更新
回答プロセス、キーワード、NDC等々
自由に入力してみてください!
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Collaborative Reference Database Project
参考資料 は簡単に入力できる!
「レファレンス事例新規登録」
画面の「参考資料」欄の
「資料検索」ボタンをクリック
結果が反映される!
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Collaborative Reference Database Project
事例の削除
データを削除するには…
更新・削除画面から削除。
また、自館データの検索結果画面から一括で実行可能
A
削除ボタンをクリック
B
①
③
②
②
①自館データ
をクリック
②事例を選択
③削除 を
クリック
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Collaborative Reference Database Project
お隣の人の事例にコメントを付けてみましょう!
お隣の人の事例を検索→詳細表示画面から、コメントを付与
97
Collaborative Reference Database Project
トップ画面:コメント
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Collaborative Reference Database Project
コメントへの回答
自館到着コメント
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Collaborative Reference Database Project
コメントの修正
自館発信コメントから
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Collaborative Reference Database Project
実習
実際に記録を
作ってみよう!
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Collaborative Reference Database Project
2014年11月14日(金)
カウンターで…
あの~、さかさま絵本
ありますか?
ヘビが出てくるやつ。
いつもよく来
てくれる
小学生の
○○ちゃんだ
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Collaborative Reference Database Project
たしか開架に
『さかさま』って本
があったけどそれ
かなぁ…。
103
Collaborative Reference Database Project
この本は違う?
・・・・・
これじゃない…。
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Collaborative Reference Database Project
Googleで「さかさ 絵本 ヘビ」で検索…。
お、 amazon.co.jp で
伊藤 文人『まさかさかさま』っていう本がある。
内容(「MARC」データベースより)のところに
「どういうわけか言うことをきかない曲芸のへび
…」ってあるから、これかなぁ。
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Collaborative Reference Database Project
れはっちOPAC
( https://rehatchopac.rht.lg.jp/ )で
『まさかさかさま』で検索…
開架にある!
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Collaborative Reference Database Project
この本は違う?
これこれ!
ありがとう~。
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Collaborative Reference Database Project
ご清聴ありがとうございました!
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