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国立国会図書館 関西館 水野翔彦(みずのやすひこ)
姫路市立城内図書館レファレンス研修
開催日:平成26年10月16日(木) 会場:姫路市立城内図書館2階大会議室
これまでに見てきたもの
▶
「使える」けど「使われない」図書館のサービス。
▶
仕組みが、機械がつながっても人がつながらない。
▶
「発信者」と「受信者」の間、何が足りない?
?
2
おはなしすること
1
2
3
4
5
まずは自己紹介から
はじめに
「レファ協」って初めて聞いたよ!な方へ
事業の概要
システムで何ができるのか理解しよう
システムを使いこなす
データを知り、データを活用する
データを活かすために
みんなでつくる、みんなで使う
おわりに
3
1
▶
国立国会図書館について
▶
レファ協とその周辺
4
「国立国会図書館」って
ご存知ですか?
5
Q
1
2
3
4
「国会図書館」の建物はどれ?
5
6
A
実は全部です!
国際子ども図書館
国立国会図書館関西館
東京・上野 2002~
京都・精華町 2002~
国立国会図書館(東京本館)
東京・永田町 1961~
1
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3
4
5
7
国会図書館の機能分担
2つの中央館
レファ協
はここ!
支部図書館
主な機能
全体統括、基盤整備、国会
や行政司法各機関へのサー
ビス、専門情報サービス
主な機能
図書館協力事業、
図書館協力事業、電子図書
館事業、遠隔利用サービス、
アジア情報サービス
例:国際子ども図書館
学校図書館支援
児童書・教科書・児童文
学研究書などを所蔵
主な所蔵資料
納本制度で収集した国内出
版物全般、各種の専門コレ
クション
主な所蔵資料
博士論文、洋雑誌、科学技
術資料、アジア言語資料な
ど
その他、支部図書館ごと
に独自のコレクションを
構築。
1
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5
8
日本には「国会図書館」が37個くらいあります
消費者庁図書館
▶ 総務省図書館
▶ 総務省統計図書館
▶ 法務図書館
▶ 外務省図書館
▶ 財務省図書館
▶ 文部科学省図書館
▶ 厚生労働省図書館
▶ 農林水産省図書館
▶ 農林水産政策研究所分館
東京都(29館)
▶ 林野庁図書館
▶ 会計検査院図書館
▶ 経済産業省図書館
▶ 人事院図書館
▶ 特許庁図書館
▶ 内閣法制局図書館
▶ 国土交通省図書館
▶ 内閣府図書館
▶ 気象庁図書館
▶ 日本学術会議図書館
▶ 海上保安庁図書館
▶ 宮内庁図書館
▶ 海洋情報部分館
▶ 公正取引委員会図書館 ▶ 環境省図書館
▶ 警察庁図書館
▶ 防衛省図書館
▶ 金融庁図書館
▶ 最高裁判所図書館
▶
北海道(1館)
▶
北海道開発局分館
茨城県(3館)
農林水産技術会議事務局筑波事務所分館
▶ 国土技術政策総合研究所分館
▶ 国土地理院分館
▶
1
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5
5
9
国立国会図書館とは?
1
2
国立
国会
図書館
図書館
National
Library
Diet
Library
3
4
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5
5
国立国会
図書館
National Diet Library
10
国会図書館の役割
情報
レファ協
アクセス
はここ!
国会の活動
の補佐
資料の
収集・保存
他機関との
協力・連携
1
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国会図書館の持つ情報とウェブサービス
レファ協
はここ!
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12
水野イチオシの国会図書館活用(電子図書館)
▶
公共・大学図書館等で戦前のSPレコードの
音源5万点を利用できる「歴史的音源」
▶
国会図書館の電子化資料130万点を利用で
きる「デジタル化資料送信サービス」。
▶
古い郷土資料や古写真など、保護期間満了
のデジタル化資料を印刷して所蔵資料にし
たり、展示、広報誌などに利用したりが可
能。(手続きは不要)
▶
全国書誌データ(JAPAN/MARC)の利用
1
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5
13
水野イチオシの国会図書館活用(図書館協力)
▶
国会図書館の職員を呼んで研修を企画でき
る「派遣研修」(旅費は依頼元負担)
▶
レファレンス、著作権や資料保存等の研修
をウェブ経由で受けられる「遠隔研修」。
▶
国内外の図書館情報をまとめて提供してい
る「カレントアウェアネス・ポータル」
▶
自館の図書館運営にかかる情報を蓄積&活
用する支援ツール「レファレンス協同デー
タベース」
1
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14
メモ
1
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15
2
事業の概要
▶
事業の概要
▶
レファ協の使い方(検索)
▶
記録とデータの意義
16
レファレンス協同データベース事業とは?
「…図書館等における…データを蓄積し、並びにデータを
インターネットを通じて提供することにより、図書館等に
おけるレファレンスサービス及び一般利用者の調査研究活
動を支援する事業」(事業実施要項から抜粋)
全国の参加館
国立国会図書館
?
!
♪
大学図書館
公共図書館
専門図書館
図書館の職員や一般利用者
レファ協
データベース
学校図書館
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17
こんなイメージ
図書館員のノウハウ
1
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18
館種別の事業参加館数(2014年8月25日現在)
●
その他 1%
国会 2%
学校 2%
専門
8%
●
●
大学
27%
公共
60%
●
●
●
375館※
大学図書館等 170館※
学校図書館等
11館
国立国会図書館 12館
専門図書館
52館
その他
6館
公共図書館
※都道府県立図書館 54館、政令都市立図書館 24館、市町村立図書館 297館
※国立大学図書館 48館、公立大学図書館 17館、私立大学図書館 104館、高等専門学校 1館
1
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4
5
19
4種類のデータ
レファレンス事例
事業の参加館で行われた
レファレンスサービスの
記録(約125,000件)
?
特別コレクション
個人文庫など参加館が所
蔵する特別コレクション
に関する情報(約400
件)
調べ方マニュアル
!
特定のテーマやトピック
に関する情報源の探し方
を説明した情報(約
9,000件)
参加館プロファイル
参加館の連絡先やサービ
ス内容などについての情
報(約600件)
※数値は平成26年8月25日現在のもの
1
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20
レファ協のデータの関係
▶
4つのデータが有機的に連携し、循環する。
資料の
情報源
登録
???
??
レファレンス事例
特別コレクション
利用して
作成
レファレンス
照会先の
情報源
参加館プロファイル
1
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4
5
調べ方の
情報源
!!
調べ方マニュアル
21
レファ協における「レファレンス」とは?
“この事業では、利用者が何らかの情報または
資料を求めて図書館員に寄せた質問を、すべ
てレファレンス質問と位置付けています。”
(データ作成・公開に関するガイドラインより)
→レファ協の「レファレンス」は広範囲で、利用案
内その他の図書館の活動を含む
1
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22
(1)レファレンス事例
事実調査の例
▶
テレビアニメ「忍たま乱太郎」には、尼崎の地名にち
なんだ忍者たちが多く登場しているが、実際に江戸時
代の尼崎には忍者がいたのか?(尼崎市立地域研究史
料館)
▶
くまのプーさんの誕生日を教えてください(福井県立
図書館)
読書案内の例
▶
1
2
「情報化社会」というテーマでざっくり調べられる資
料がほしい。選択授業での調べ学習のための資料。 (
神奈川県学校図書館員研究会 )
3
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23
(1)レファレンス事例
利用案内の例
▶
中学校の数学で統計の授業を行うにあたって、版も全
く同じ辞書が多数ほしい。(東京学芸大学学校図書館
運営専門委員会)
▶
「博物館だよりはもらえますか。」etc...(トヨタ自動
車株式会社トヨタ博物館ライブラリー)
▶
香川県立図書館からの相互貸借資料は、県内市町の図
書館へ、いつ発送しているのか?(香川県立図書館)
▶
「ツバメが怪我をして飛べないでいる。どうしたらい
い?」(能代市立図書館)
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24
(2)調べ方マニュアル
▶
レポートの書き方の本・発想法の本(高校生向き)/
情報検索オリエンテーションの参考資料。 (神奈川県
学校図書館員研究会 )
▶
「コピー元」の調べ方(近畿大学中央図書館)
▶
教科書で習った教材の探し方(国語)(国立教育政策
研究所教育研究情報センター教育図書館)
▶
調べ方の近道案内 20 環境教育について調べるには~社
内研修のために~(福岡県立図書館)
▶
写真を探す(日本)(国立国会図書館)
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(3)特別コレクション
▶
震災文庫(阪神・淡路大震災関係資料文庫)(神戸大学
附属図書館)
▶
戦前期アジア諸国写真コレクション(一橋大学附属図書館)
▶
ビールコーナー(守谷中央図書館)
▶
しごと情報コーナー(塩尻市立図書館)
▶
「WOMAN on the TOWN―三越とパルコ、花開く消費文化
―」/2011年8月 アド・ミュージアム東京 特別企画展
関連図書文庫(公益財団法人吉田秀雄記念事業財団アド
・ミュージアム東京広告図書館)
1
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26
(4)参加館プロファイル
1
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5
27
登録データの内訳(2014年8月25日現在)
●
一般公開
77,000件
●
参加館公開
16,000件
●
自館のみ公開
42,000件
自館のみ
31%
一般公
参加館
12%
1
2
3
4
5
開57%
合計
135,000件
28
登録データの公開対象
▶
一 般 公 開 :インターネットでだれでも参照可能
▶
参 加 館 公 開 :参加館の職員のみが参照可能
▶
自館のみ参照:登録館の職員のみが参照可能
=自館専用のクラウドデータベースとして利用可能!!
登録・参照
A館専用
参加館A館
参加館は自館のみ参照
(自館登録分のみ)、参
加館公開、一般公開デー
タのすべてのデータを見
られます。
1
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5
B館専用
参加館B館
参加館公開データ
登録・参照
インターネット
公開データ
参照のみ
非参加館や一般の利用者
29
参加館とデータ数の推移
Series1
Series2
140000
700
120000
600
100000
500
80000
400
60000
300
40000
200
20000
100
0
0
1
1
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3
4
5
5
9
13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61 65 69 73 77 81 85 89 93 97 101 105 109
30
アクセス数の推移
Series1
Series2
2000000
1800000
1600000
平成25年2月
1400000
1200000
平成22年3月
1000000
システムの
入れ替え
APIを公開
800000
平成17年4月
600000
一般公開
400000
200000
0
1
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9
13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61 65 69 73 77 81 85 89 93 97 101 105 109
31
どうやって使うの?
わからない…。
32
トップ画面と3種類の検索方法
(1)簡易検索
(3)詳細検索
(2)テーマから探す
1
2
3
4
5
33
(1)簡易検索
▶
キーワードを入れて「検索」を押すだけ!
▶
4つのデータを一検索(数値は平成26年5月末現在)
http://crd.ndl.go.jp/jp/help/crds/search.html#chap2-1-2
1
2
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5
34
Q
例題1 簡易検索
「廻転鳥」はどう読む?
1
2
3
4
5
35
A
うぐいす
レファ協の事例には「難訓辞典 / 中山泰昌編」東京堂
出版 1956に記載があり、「うぐいす」と回答したと記
載されている。
▶
情報が見つからなかった事例にも「下記資料を見たが発
見できず。」として7件の資料名を記載している。
▶
【上】「廻転鳥」の読みを知りたい(香川大学附属図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000023708
【下】 「「廻転鳥」の読み方を知りたい」香川県立図書館
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000004473
1
2
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36
レファ協の売りは「プロセス明記」
Yahoo!知恵袋の事例
▶
回答は1件「ふしちょう。何度死んでも甦って来る不死
鳥。輪廻転生をくり返すので、まんなかの2文字「廻転
」から付けたものだと思います。」がベストアンサー
▶
回答は1件「以前ここで同じ質問があったようです。
web上はもちろん、いろんな辞書にものってなかったの
ですが・・・。」がベストアンサー
【上】廻転鳥、これの読み方を知りませんか? 知ってる人がいれば是非教えてください。- Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q148451014
【下】『廻転鳥』ってなんて読むんですか?また、どういう意味でしょうか? 。。。。.-Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q138995243
1
2
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5
37
レファ協の「うま味」はどこにある?
質問
回答
プロセス情報
質問
質問
キーワード
資料・ツール
プロの気づき
神対応
?
回答
回答
38
(2)テーマから探す
▶
データ内の項目「NDC」「キーワード」をもとに分類
▶
キーワードに登録された地名を都道府県単位に分類
例:壱岐→長崎県に分類
▶
類似の分野の質問を調べる場合に有効
例:市町村名を
都道府県に分類
1
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3
4
5
39
Q
例題2 テーマから探す
修学旅行に京都に行くので、関係する
情報を一覧したい。
1
2
3
4
5
40
A
例えばこんな事例があります
三十三間堂には通し矢をした人の名前が書かれているが、文
献資料として残っているものはあるか。江戸時代のことが知
りたい。 (キーワード:三十三間堂など)
▶
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000141814
中山道の起点、終点が分かるもの。できれば地図でコピーし
たい。(キーワード:三条大橋)
▶
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000138120
修学旅行の事前学習で使う京都のガイドブック
▶
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=man_view&id=2000022299
1
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5
41
(3)詳細検索
▶
4種類のデータごとに項目を指定・組み合わせて検索
▶
目的や状況に応じて検索結果を絞ることができる
1
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42
Q
例題3 詳細検索
教職員から購入のリクエストがあった
図書が、ほかの図書館でどのように使
われているのかを知りたい。
1
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43
詳細検索でできること
▶
データは質問と回答以外にも、様々な情報を収録。
▶
項目を絞り、あるいは組み合わせることで、目的や状
況に応じたきめ細やかな調査をすることが可能
回答プロセス「あの資料はどうやって使われてる?」
参考資料「あの資料は役に立つ資料かな?」
主題×館種「この質問、学校図書館ではどう答える?」
主題×質問者「子どもの郷土レファはどう答えてる?」
→データの切り口次第で、様々な情報を入手可能!!
レファ協はレファレンスのためだけのツールではない。
1
2
3
4
5
44
レファ協の「うま味」はどこにある?
選書
質問
展示
1
2
3
4
5
レファ協の
データに
含まれる
様々な情報
?
企画
立案
回答
評価
45
レファ協データの意味づけ
(1)スキルや役立つ情報の共有化(横の共有)
▶
▶
レファレンスに役立つヒントの供給源として
採用激減時代のノウハウを引き継ぐための器
(2)レファレンス処理の迅速化(縦の共有)
▶
▶
利用案内含め「よく使う情報」の置場として。
やっぱり頻出する事例というのもあるわけで…。
(3)評価や組織運営のための基礎データ
▶
個人の実績は頭の中に、組織の実績は闇の中に?
記録=「個の体験」を「組織で使える情報」にすること
1
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46
現在の図書館と情報の共有
情報技術とインターネットの急激な変化
▶
全文検索の圧倒的な破壊力
▶
数百万冊の資料がウェブで公開される時代
時間がないからこそ知っておくべきこと
▶
10秒(その場のパソコンで)から数分(開架で確認)
、数時間(書庫で調査)、数日まで(数日)など様々
情報の共有手段は…?
▶
少ない採用とバランスの悪い年齢構成
▶
様々な関係者が絡む中での情報共有という課題
1
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3
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47
頻出する定型的な質問に
▶
黒田官兵衛を描いたNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
の原作本を読みたい。(豊中市立図書館)
▶
NHK連続テレビ小説「花子とアン」の原作を読みた
いがどうすればよいか。このほか、モデルとなった村
岡花子についての本や、彼女の翻訳した本についても
知りたい。(豊中市立図書館)
▶
NHK連続テレビ小説「花子とアン」で、スコット先生
と「はな」が歌った歌。その曲名、楽譜、CD等につ
いて知りたい。(国立音楽大学附属図書館)
1
2
3
4
5
48
客観的なデータで語るということ
「何十年も紙で記録してきたのに、共
通認識は形成されませんでした。紙で
は見たら終わりですから、共通認識の
形成は難しいのだと思います。」
「10年間の中で同じ事例が3回あった
ものもありました。そして何が問題と
思ったかと言いますと、回答のレベル
がだんだん落ちていたのです。そこに
相当危機感を持ちました。」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h17_report.pdf
1
2
3
4
5
49
レファ協のデータには
図書館の実態がぎっしり!!
50
レファ協、と聞いて頭をよぎっちゃうこと
役に立つのはわからないことないけど…
▶
記録するようなレファレンスはないしなぁ。
▶
うちのレファレンスなんて誰も見ないでしょ。
▶
レファレンス記録なんて書いてられないよ。
▶
記録の取り方がわからないし…。
▶
記録に残るのは恥ずかしいなぁ。
▶
既に紙で記録してるからいいや!
▶
記録してもどうせ見ないし意味ないってば。
1
2
3
4
5
51
誰が記録をすべきか?
▶
「今ここにいる自分」が必要な情報は自分の周りに。
▶
レファ協は必要な情報を貯める「貯金箱」
▶
自分達に役立つ情報は自分達で貯める。
別の館種の
図書館
国立国会
図書館
図書館関係者
以外
過去
1
2
3
4
5
他の
学校図書館
地域の
公共図書館
上司
同僚
前任者
分館
地域の
公共図書館
過去の
自分
上司
未来の 分館
自分 後任者
同僚
他の
学校図書館
未来
図書館関係者
以外
国立国会
図書館
別の館種の
図書館
52
あなたがあなたのために
記録を取ることが重要。
(それが他人のためにもなる)
53
ディスカッション@第9回レファ協フォーラム
「何と年間に846 万件ものレファレン
ス受付がある。しかもそれが総数では
ない。ところが、レファ協はどうかと
いうとデータ総数が10 万件です。」
「昨年から今年の1 年間で1 万件くらいの増加です。850
万分の1 万ですから、それこそ、この現実を見て、このデ
ータの数を何とかしなくてはいけないのではないか。」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h24_report_06_discussion.pdf
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54
二極化と登録の伸び悩み(2014年8月25日現在)
活動がすくない参加館
▶
▶
登録が0件
89館(14%)
登録<10件 349館(56%)
活発に活動している参加館
▶
▶
1
2
上位10館が約48%を登録
1割(63館)が約82%を登録
3
4
5
500件以上
9%
登録0件
500件未満
14%
14%
100件未満
10件未満
21%
42%
55
1館当たりの登録件数順(2014年8月25日現在)
12000
合計
10000
姫路市立
城内図書館
8000
135件
6000
4000
1件登録で
ここまで
ランクイン
2000
10件登録で
ここまで
ランクイン
100件登録で
ここまで
ランクイン
0
1
2
3
4
5
一
十
百
五
一
件
件
件
百
万
件
件
56
レファ協の長所を整理!
57
どのように記録を残すか?
(1)紙で管理をする
▶
▶
▶
▶
誰でもとっつきやすい。
安い。
物の管理が大変。複製しにくい。
比較的、検索には不向き。
(2)データベースを構築する
▶
▶
▶
▶
1
2
記入(操作)には慣れが必要。
維持費がかかることが多い。
維持管理に技術が必要。複製しやすい。
比較的、検索しやすい。
3
4
5
58
紙で記録を残したけれど…。
「他人のレファレンス結果を生かして次のステップに進む
ためには、情報の共有化、蓄積が必要と判断し、2003年
から「ノートに記録する」ことを始めた。」
「事例が50件を超え、ノートが複数冊になると、その中か
ら探し出すのが厄介になった。勘と経験に頼ったやり方で
の対応は困難であること、そして本格的なデータベース化
の必要性を痛感した。」
粟屋久子「レファレンスによる広告図書館の発展に向けて」『専門図
書館』 2011 No.249 p43
1
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4
5
59
事例発表@第7回レファ協フォーラム
「データベース作成ソフトのアクセスを使って当館独自の
データベースを作成しようという試みを始めました。」
「クエリとかリレーションシステムとか全くわからないと
ころからの作り込みということもあり、遅々としてその作
業が進みませんでした。」
「このソフトがパソコンにインストールされていないと登録
した事例の検索ができないといった問題も生じました。」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h22_report.zip
1
2
3
4
5
60
どのように記録を管理するか?
(3)レファ協で管理をする
▶
慣れは必要だが、レファレンスを記録するために開発
されたデータベースなのである程度使いやすい!?
▶
費用は不要。管理維持は国立国会図書館が行う。
▶
遠隔/複数人の利用が可能。複製・加工もしやすい。
▶
参加館を支援する様々な機能あり
▶
他の媒体との併用もしやすい。
1
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5
61
導入したところ…?
「紙の回答票を順番に回し読みしながら対応していた頃に
比べ、効率と対応スピードは格段に向上した。全カウン
ターが同じ条件で利用者対応し、対応中に訂正や新しい
ツールが分かったときもすぐにデータを更新し、全員がそ
の情報を共有することが可能になった。」
加藤由美子「一石三鳥の効果-情報共有から情報提供へ」『専門図書
館』 2011 No.249 p48
→そんなレファ協の機能をご紹介します!
1
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3
システムを使いこなす
▶
データの登録
▶
モデルケースの紹介
▶
使いやすいデータとは?
63
ユーザの種類
一般利用者(ログイン不要)
▶
一般公開のデータを検索して参照できる
参加館の職員(3種類のIDのどれかでログイン)
▶
検索ID:+一般/参加館公開のデータを検索・参照
+参加館のコミュニケーション機能
▶
登録ID:+データの登録ができる
▶
管理ID:+データの管理や参加館の使えるすべての機能
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システムの主な機能
① 検索に関する機能
▶
手動での検索、登録データのダウンロード、検索用API
② 登録に関する機能
▶
3つの登録方法
③ 参加館支援機能(その他の機能)
▶
コミュニケーション:コメント、掲示板、メール配信
▶
統計機能:自館や参加館の登録件数、被参照数の算出
▶
管理機能:ID/PW管理、館内お知らせなどの編集
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65
3種類のデータ登録方法
a. ウェブフォームから手動入力
b. ファイルをアップロード
レファ協
システム
c. システムが自動で同期
c
a
テキスト
ファイル
1件ずつ登録
b
2
3
4
5
b
一括で登録
X
1
ウェブ上の
サーバー
A
自館の図書館
システム
66
! a.ウェブフォームでの登録
① トップ画面で「新規登録」をクリック
1
② 新規データの登録画面へ移動する。
2
1
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5
▶
「管理番号」にログインしたIDで最後
に作成された番号が表示される
▶
薄紫部分の「管理番号」「公開レベル
」「質問」「回答」は必須項目
▶
入力欄をクリックするとアイコンが2
つ出る。地球をクリックするとリンク
作成フォーム(左)が、虫眼鏡を押す
と入力欄が拡大される(右)
67
b.データのアップロード(=一括登録)
① 「アップロード」をクリック
1
② 「参照」でアップロードするテキスト
ファイル(XMLかCSV)を選択する
③ 他の項目も確認し「送信」をクリック
④ エラーがなければ翌朝に反映される。
結果はメール通知が来るほか、処理予
定・処理結果一覧画面で確認できる。
2
1
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5
68
c.全自動でレファ協と同期(上級)
▶
参加館がインターネット上に置いた登録用ファイルを
自動でレファ協システムが取りに行き、登録する。
▶
サーバーへのファイルアップロードを自動化できれば
人の手を介さず2つのシステムの同期が可能。
サーバー
レファ協
システム
1
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5
登録(自動)
登録(手動)
自館
システム
69
! 登録データのダウンロード
1
2
① トップ画面「自館データ」をクリック
② 自館のデータが一覧表示されるのでダ
ウンロードしたいデータを選択し、ダ
ウンロード」をクリックする(又は「
ダウンロード(全件)」をクリック)
③ 必要な項目・形式を選んで「ダウンロ
ード」をクリックする。
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70
参考:XMLファイル例
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71
参考:CSVファイル(=カンマ区切り)の例
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72
参考:登録事例集の作成
▶
ワープロソフトの差し込み印刷機能(宛名印刷のよう
にひな形へ機械的に情報を入れ込む機能)を利用すれ
ば、簡単に事例集を作成することが可能。
レファ協
システム
ダウンロード
差し込み印刷
W
テンプレート
データ(ひな形)
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73
でも、実際に使われなければ
意味がないよね…。
まじっすか…?
74
運用の方法を考える
別の仕組みで記録の管理をしている場合
X
A
(1) 事例の登録
(2) 選定
(3) 登録
随時、レファレンス
事例を管理簿や独自
データベースに登録
レファ協に登録する
または公開する事例
を選定
ファイルアップロー
ドや自動取得などで
登録・公開する。
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運用の方法を考える
別の仕組みで記録の管理をしている場合
メリット
① 比較的なじみやすい
(1) 事例の登録
(3) 登録
(2) 選定
② カスタマイズしやすい
随時、レファレンス
事例を管理簿や独自
データベースに登録
1
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4
5
レファ協に登録する
または公開する事例
を選定
X
A
ファイルアップロー
ドや自動取得などで
登録・公開する。
76
運用の方法を考える
レファ協をメインとして記録を管理する場合
!
ID/PW
(1) ID/PWの周知
(2) データ登録
(3) フォロー
登録用IDをレファレ
ンス担当者全員に周
知
質問を受けたら起票
、回答したらその他
の項目を記入して自
館のみ公開で登録
自身/職員同士でチ
ェックして公開範囲
を拡大へ
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運用の方法を考える
レファ協をメインとして記録を管理する場合
ID/PW
メリット
!
① 状況を共有しやすい
② 正確な統計
(1) ID/PWの周知
(3) フォロー
(2) データ登録
③ 二度手間を削減
登録用IDをレファレ
自身/職員同士でチ
質問を受けたら起票
ンス担当者全員に周
知
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4
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、回答したらその他
の項目を記入して自
館のみ公開で登録
ェックして公開範囲
を拡大へ
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運用のためのポイント
組織で円滑に運用をするために必要なこと
▶
管理番号の採番ルール
▶
作業フロー、職員の役割分担と使用するID
▶
登録・公開のポリシー
▶
ローカル項目などの運用方法
1
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79
レファ協標準フォーマット
▶
データ登録の形式として、レファ協を立ち上げる際に
全国の図書館にアンケートを行い、作成したもの
▶
レファレンス協同データベース事業データ作成・公開
に関するガイドラインVer.1.2
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline.html
▶
レファレンス協同データベース事業担当者研修
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/fest.html#institute
→本日は最重要箇所だけサクッとお話します!
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80
4種類のデータ
レファレンス事例
事業の参加館で行われた
レファレンスサービスの
記録(約125,000件)
?
特別コレクション
個人文庫など参加館が所蔵
する特別コレクションに関
する情報(約400件)
調べ方マニュアル
!
特定のテーマやトピック
に関する情報源の探し方
を説明した情報(約
9,000件)
参加館プロファイル
参加館の連絡先やサービ
ス内容などについての情
報(約600件)
※数値は平成26年8月25日現在のもの
1
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81
レファレンス事例データ
中核的な情報
質問
回答
事前調査事項
回答プロセス
参考資料
照会先
寄与者
付加的な情報
事例作成日
NDC/NDCの版
内容種別
質問者区分
キーワード
調査種別
解決・未解決
備考
ローカル項目
データの管理情報
管理番号
公開レベル
システムの管理用項目
登録番号
登録日時
最終更新日時
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参加館ID
82
レファレンス事例データ:中核的な情報①
質問とは?
▶
検索結果などで最初に表示される「事例の顔」
▶
質問自体の変化については柔軟に対応を。
【事例】和紙を使った工芸品の作り方。(日向市立図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000115295
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83
レファレンス事例データ:中核的な情報②
回答とは?
▶
利用者に求められたことに対しどのように対応したか
▶
解答(答えを出す)≠ 回答(質問や要求に答える)
→未解決でも「回答」として登録!
1
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84
レファレンス事例データ:中核的な情報③
事前調査事項とは?
▶
質問者が事前に調べた情報など、レファレンスインタ
ビューの中で確認できたこと。最近は、事前にインタ
ーネットなどで調査を進めていることも少なくない。
【事例】英語圏の曜日(MondayやTuesdayなど)の由来を知りたい。(京都精華大学情報館 )
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000115536
1
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85
レファレンス事例データ:中核的な情報④
回答プロセスとは?
▶
調査のプロセス。情報がなかった資料も記載を。
▶
「調査を再現できる」程度を目安に柔軟な対応を。
→内容は「回答」欄に含めてもよい
→適宜、簡略化してもOK。全く書かないより◎
▶
1
2
改行する、参考資料に番号を振るなど書き方に工夫を
3
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86
回答プロセスの例
【事例】電話機(本体)の料金の歴史について知りたい。(立命館大学図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000090919
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87
レファレンス事例データ:中核的な情報⑤
参考資料とは?
▶
回答の情報源→情報が載ってなかった資料は含まない
。(回答プロセスとの相違点)
▶
回答の情報源を特定できる形で記載
書籍の場合
▶
タイトル、版、出版年、出版者、責任表示、各種ID…
▶
辞書や事典などは「版」が大事!
例:ラブラブ
▶
通称ではなく、正確な資料名を!
例:ニッポニカ
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5
88
! 便利な機能 参考資料の自動入力機能
3
1
① 入力画面で、参考資料の箇所にある書
誌的事項にキーワードを入力し「資料
検索」をクリック
2
② 検索結果一覧の中から使用した資料と
同じものを選んで「反映」をクリック
③ 選択した資料の情報が自動で入力され
るのを確認する。
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89
インターネット情報を利用した場合
ポイント
▶
ページタイトル、URL、最終確認日などを記入
▶
WARPやInternet Archiveを利用するという手も。
参考資料の記入例
▶
1 オンラインデータベース『ジャパンナレッジプラス』
http://www.jkn21.com/top/corpdisplay(最終アクセス2011年12月21日)
▶
【資料12】『大阪府誌 第4編 財政・教育・衛生・慈善・警察・土木並交
通機関』(大阪府 1903) p341~343 ※近代デジタルライブラリーで閲
覧可能 <http://kindai.ndl.go.jp/index.html>2011年11月25日最終確認
1
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90
レファレンス事例データ:中核的な情報⑥
照会先とは?
▶
回答を示すために職員が問い合わせた人・機関。情報が
得られなかった照会先は含まない
▶
「紹介先」ではなく「照会先」
【事例】福岡県内の畜産市場の数を知りたい。 (福岡県立図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000096188
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91
レファレンス事例データ:中核的な情報⑦
寄与者とは?
▶
データ作成に際し情報提供をした図書館外部の人・機関
▶
照会先との違いは「どちらから働きかけたか」
【事例】油団(ゆとん)についてその歴史など(紙の博物館図書室)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000004375
1
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92
その他のレファレンス事例の項目
付加的な情報
▶
事例を補足したり、検索しやすくするための情報
▶
事例作成日、NDC、内容種別、質問者区分、調査種別
、キーワード、解決/未解決、備考、ローカル項目など
データやシステムの管理情報
▶
個別データのIDやタイムスタンプ(自動)など
▶
管理番号、公開レベル(データ管理)登録番号、登録
日時、最終更新日時、参加館ID(システム管理)
→余裕があれば入力にチャレンジしてみてください!
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93
! 便利な機能 関連ファイルの登録
1
各館作成のPDFファイル等をそのままアッ
プロードできます!
① 新規登録画面「関連ファイル」にある
「関連項目」等に情報を記入する。
② 「参照」をクリックして、アップロー
ドしたいファイルを選択する。
③ 「関連ファイルのアップロード」をク
リックする。
2
④ 調べ方マニュアルのデータを登録する
と「関連項目」で指定された箇所にフ
ァイルへのリンクが表示される。
※レファレンス事例や特別コレクションに
も関連ファイルの登録は可能ですが、全文
検索対応は調べ方マニュアルのみです。
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94
使いやすいデータとは?
色々なルートからたどりつけるデータ
▶
質問や回答中にある単語によるキーワード検索
▶
キーワードやNDCなど主題による検索
▶
内容/質問者の種類、ローカル項目などの付加的な項目
地名
1
2
3
補足
類義語
キーワード
上位語
NDC
4
文中の単語による
キーワード検索
補足
ローカル項目
(例)
事務連絡
調査種別
職員名
主題
質問者区分
利用者名
略称
内容種別
5
情報
95
使いやすいデータとは?
役に立つデータ=付加価値をつける
▶
参考資料やツールに関する簡単な注釈を入れる
▶
より多くの人が参照しやすい情報源も記載
【事例】全国の都道府県の特産品を調べている。(小学生の夏休み自由研究)(岐阜県図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000012917
【事例】明治時代の高松の午砲について。(香川県立図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000126593
1
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96
使いやすいデータとは?
利用者を想定する
▶
自館の職員、他機関の職員、一般の人のために
▶
公開範囲とデータの書きぶりがあっているか?
▶
専門的な用語は一般の人が理解できるものか?
▶
地元の常識を前提としていないか?
一般にはわかりにくそうな表記(事前課題から)
▶
1
2
OPAC、雑誌記事索引、自館のレファレンス情報システ
ム、県内、相互協力対象県、MILAI etc…
3
4
5
97
まとめ:活用しやすいデータを考える
多様なアプローチで検索できる
▶
色々なアプローチからアクセスが可能
役に立つデータ
▶
付加価値、情報源も共有、図書館員のノウハウ
利用者を想定する
▶
3種類の利用者:同僚、他館、一般の利用者
▶
データの公開範囲に合わせた書き方を。
1
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5
98
4
データを活かすために
▶
参加館支援機能
▶
データの活用事例
99
システムの機能
① 検索に関する機能
▶
手動での検索、登録データのダウンロード、検索用API
② 登録に関する機能
▶
3つの登録方法
③ 参加館支援機能(その他の機能)
▶
コミュニケーション:コメント、メール配信
▶
統計機能:自館や参加館の登録件数、被参照数の算出
▶
管理機能:ID/PW管理、館内お知らせなどの編集
1
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5
100
参加館コミュニケーションの意義
万能な図書館は存在しない
▶
それぞれの設置目的や守備範囲は異なる
(例)主題、地域、対象利用者etc…
▶
利用者と質問と図書館のミスマッチ
(例)郷土に関するレファレンス
コミュニケーションの相手は他機関とは限らない
▶
画面の向こうには上司、同僚、部下、分館、前任者…
→個人芸だけに頼らずにチームで解決!
1
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101
コメント機能
コメント機能
▶
コメントの交換で登録データをブラッシュアップ!
▶
記入はデータ詳細画面、確認はトップ画面「コメント」
①登録
②閲覧
④閲覧
③コメント
!
!
参加館A
1
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3
4
5
⑤更新&返信
⑥確認
!
参加館B
102
メール通知機能
メール通知機能
▶
未解決事例の登録時とコメント到着時の2パターン
▶
未解決事例の配信はメールアドレスを登録した館のみ
①登録
(未解決)
④通知
参加館A
1
2
3
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5
⑤更新&返信
②通知
③コメント
⑥通知
参加館B
103
レファ協を使い倒す!活用事例のご紹介
どれだけ
そもそも
レファレンスを
なんなの?
やったの?
メリットは?
アピールしたい!
上司
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反響は?
104
なんなの?に答えるために:公開と宣伝
「レファ協で」公開する意義
▶
本当に届けたいなら露出は多いほうが。
▶
固定URLや検索結果の一覧画面の利用。
例:館ごと、主題の地域ごと、データの種類ごと
▶
数の力・SNS連携
600本の矢?単独よりも集まった方が目立つ。
Twitter、Facebook、Google+などSNS連携機能。
1
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105
データを活用した取り組み
【事例】図書館員が調べた京都のギモン~京都レファレンスマップ~
http://libmaro.kyoto.jp/?p=165
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106
どれだけ?に答えるために
統計機能で表示できる値
▶
登録件数=図書館がどれだけ活動したか?
▶
被参照件数=その活動の成果がどれだけ届いたか?
レファ協の統計機能の特徴
▶
統計が必要な度に地域や館種、機関を細かく設定して
表示できるので、別の時期や他機関との比較が可能。
▶
表示した統計表はテキストデータ(csv)でも出力が可
能なので、編集や加工がしやすい。
1
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3
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107
! 統計情報の表示方法
3
1
2
① トップ画面「統計」をクリックし
取得したい条件を選択し「検索」
② 「ダウンロード」をクリックする
とCSVファイルを取得し、エクセ
ルなどで加工が可能
※被参照数も同じ手順
1
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108
どういうメリット?に答えるために
APIとは?
▶
コンピュータが情報をやり取りするルール。外部の人
に「自動的」に情報を使ってもらう窓口
例えば何ができる?
▶
定期的/定型的な面倒な作業を自動化
▶
特定のキーワードを含むなど、予め設定した条件に合
うデータを自動でウェブサイトに表示してくれる。
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109
OPAC+調べ物のヒント
【事例】農林水産関係試験研究機関総合目録
http://opac.cc.affrc.go.jp/
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110
ウェブサイト+季節ネタ
【事例】【レファレンス事例 Ticker】デモページ
http://www.lib-yuki.com/gadget/refkyo-ticker_demo.html
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111
図書館のSNSアカウント+関連事例
【事例】レファレンス協同データベース事業 企画「API腕自慢」 応募作品一覧
https://crd.ndl.go.jp/jp/library/api_2010_list.html
1
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112
反響は?に答えるために
国立国会図書館長からの御礼状はいかが?
▶
データ総登録、年間登録数、年間アクセス件数のどれ
かが一定以上に達した参加館に御礼状を送付
ねらい目は年間登録数!
▶
公開範囲に応じて点数を付与
自館のみ(1点)参加館公開(2点)一般公開(3点)
▶
期間は平成26年1月1日~平成26年12月31日
▶
200点以上=営業日で1日1点程度
例: 67件(全て一般公開)~200件(全て自館のみ)
1
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3
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113
御礼状を活用する
【事例】レファレンスデータの提供により国会図書館より礼状をいただきました|沖縄県立図書館
https://wwwsv.library.pref.okinawa.jp/okilib/oshirase/240305refer_reizyo/index.html
1
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3
4
5
114
新聞への掲載例
「DBアクセスで全国9位 塩尻市立図書館
全国の図書館のレファレンス(質問回答)事例をインター
ネット上で公開する「レファレンス協同データベース(D
B)」で、塩尻市立図書館への昨年一年間のアクセス数は
三万六千三百三十八件で、全国九位に入ったことが分かっ
た。アクセス数が三万件を超えたとして、DBを主管する
国立国会図書館から礼状が市立図書館に届いた(後略)」
▶
2014年2月18日 中日新聞長野版
http://www.47news.jp/localnews/nagano/2014/02/post_20140218070231.html
1
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4
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115
小規模館の皆様へ
企画協力員賞はいかが?
反響は?にこたえるために
御礼状の基準には当てはまらないが貢献の大きな参加館
▶
職員数が少ない中で積極的なデータ登録を開始。
▶
音楽関係のレファレンス事例に特化しており、調べ方マニュアル
も含め、近年コンスタントに登録。
▶
職員数が少ない中で、2009年に多くのデータを登録。2012年にデ
ータ登録を再開。
▶
レファ協への取組みに関する論考が雑誌掲載される、史料館
Facebookページでのレファ協への事例登録の報告など、レファ協
を使った広報にも積極的。
1
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116
もっと広がる!レファ協の可能性
図書館のお仕事で
研修教材、レファレンス情報源、自館のレファレンスデー
タベース、選書や蔵書構築のための参考情報、広報の素材
として、利用者の傾向やニーズの把握に、説明材料に…
一般利用者向けに
レファレンスサービスの紹介に、調べものの情報源として
、調べ方のコツを知るための教材として
教育現場や研究活動など
図書館情報学の研究素材、司書養成の教材として
1
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117
5
おわりに
▶
まとめ
118
まとめ
おはなししたこと
▶
事業の概要と課題
▶
レファレンス記録の意義
▶
システムの基本的な使い方(検索とデータ登録業務)
▶
データを活かすための機能・事例
1
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3
4
5
119
これまでに見てきたもの
▶
「使える」けど「使われない」図書館のサービス。
▶
仕組みが、機械がつながっても人がつながらない。
▶
「発信者」と「受信者」の間、何が足りない?
?
1
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4
5
120
(やや私的)まとめ:レファ協の価値とは?
図書館の価値を可視化するための道具
▶
「図書館のデータベース」といえばOPAC。でも、所蔵
資料(の情報)だけが図書館の価値?
▶
「課題解決型図書館」や「読書/学習/情報センターと
しての学校図書館」に必要な情報はどうする?
▶
レファ協は「図書館のノウハウの総合目録」
▶
レファレンスの情報源としてだけでなく、図書館のサ
ービスを知らせるための飛び道具にも、図書館のサー
ビスを構築していくための参考情報にもなる。
1
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3
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5
121
目的はネット公開だけじゃない
図書館の活動の成果を活かすこと
▶
レファ協のインターネット公開だけが成果ではない。
▶
紙でも自館システムでも自館のみ公開でも何でもいい
▶
レファ協を使って活動の記録や成果の蓄積が進むこと
自体が大変意義のあること。
→レファ協システムの特徴を把握し、業務を組み立て
る道具の一つとして使う。
1
2
3
4
5
122
レファ協の強み
デジタルである利点
▶
いつでも何人でも同時に登録・参照できる。
▶
添付ファイルを含め、テキスト検索できる。
▶
紛失しない=引継ぎでうやむやにならない
汎用性が高い
▶
データの出し入れが簡単
▶
ローカル項目など、拡張しやすいフォーマット
▶
SNS連携・APIなどいろいろなチャンネルを用意
1
2
3
4
5
123
こんな方/館にはレファ協はいりません。
▶
自分1人の力と自館の資料だけでどんなレファレンス
も迅速かつ正確に回答ができる。
▶
自分はもちろん、組織内のすべての人の活動やノウハ
ウはしっかり記録されている。
▶
記録された情報は組織内できっちりと共有され役立て
られているし、それをもとに図書館のサービスは改善
され続けている。
▶
自館の活動の記録やノウハウなど、有用な情報は外部
に発信し、組織や来館者相手だけでなく、全国全世界
の人々に有効に活用されている。
1
2
3
4
5
124
あなたには図書館が見えてますか?
▶
国立国会図書館をご存知でしたか?
▶
他の館種の図書館をご存知ですか?
▶
お隣の図書館をご存知ですか?
▶
あなたの図書館の「ちょっと前」をご存知ですか?
▶
あなたの図書館の分館の活動をご存知ですか?
▶
あなたの同僚がどんな事をしているかご存知ですか?
▶
あなたの部下がどんな事をしているかご存知ですか?
▶
これらのことは知る必要がないとお考えですか?
1
2
3
4
5
125
参加申請について
参加資格
▶
学校教育法第一条の大学又は高等専門学校に設置され
た図書館又は研究所
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図書館法の規定に基づく図書館又はこれに準ずる機関
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その他、専門図書館、学校図書館等、文書館etc…
申し込み方法
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上記を満たすことを示す資料と参加申請書を郵送
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遅くとも2~3週間以内にIDなどをお知らせします。
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/entry.html
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段階に応じた事務局からのサポート
事業説明会
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未参加館向け。10月に東京本館と関西館で実施。
事業担当者研修会
▶ 事業参加館向け。運営に必要な知識・技能の習得を目
的として、毎年6月頃に東京本館と関西館で実施。
事業参加館フォーラム
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事業に関する意見交換、相互交流、連携協力の場とし
て毎年2月頃に関西館で実施。講演や参加館の実践報告
、フロアを交えたディスカッション、交流会など。
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先行事例から学ぶ
岐阜市立図書館の事例@第7回フォーラム
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レファ協の入力項目を参考にして処理票を作成
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_7.html
豊中市立図書館の事例@第10回フォーラム
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業務システムに登録後、月に一度レファ協に登録
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_10.html
尼崎市立地域研究史料館@第9回フォーラム
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業務システムに登録後、2週間に一度レファ協に登録
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_9.html
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ご清聴ありがとうございました。
ご質問は[email protected]へ!
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参考情報:マニュアル系
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簡易マニュアル
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/manual_simple_v1.2.pdf
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システム操作マニュアル(参加館用)※要ログイン
http://crd.ndl.go.jp/jp/help/crds/
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データ作成・公開に関するガイドライン
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline.html
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ガイドラインお悩み相談室
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline_advisement.html
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参考情報:文書系
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レファレンス協同データベース事業実施要項(平成25
年3月29日改正)
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/collabo-ref_guide.pdf
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国立国会図書館レファレンス協同データベース事業参
加規定 (平成25年7月26日改正)
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/collabo-ref_reg.pdf
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参考情報:その他お役立ち情報
▶
研修やフォーラムの記録集
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/fest.html
▶
メールマガジン コラム集
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/column.html
▶
外部提供インタフェースを使う!
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/api_lab.html
▶
ブックカバー、壁紙、うちわ、ペーパークラフトなど
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/publication.html#chirashi
▶
れはっち素材集
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/publication.html#illust
※レファレンスやレファ協の説明などに各館でご活用ください!
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メモ
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