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国立国会図書館 関西館 水野翔彦(みずのやすひこ)
長崎県立長崎図書館 長崎県公共図書館等協議会 長崎県大学図書館等協議会
平成26年度第2回図書館実務研修会 開催日:平成26年9月8日(月)
会場:長崎大学情報メディア基盤センター
講義の目標
?
!
▶
「知らない」を「知ってる」に
▶
「知ってる」を「使ってる」に
♪
おはなしすること
1
2
知る
3
理解する
4
実践する
5
まずは自己紹介から
はじめに
「レファ協」って初めて聞いたよ!な方へ
はじめてのレファ協
記録の意義と業務にどう役立つのかについて
レファ協のすすめ
実践できるまでが研修です
レファ協を使ってみよう
みんなでつくる、みんなで使う
おわりに
講義について
▶
講義資料は以下のURLに掲載しています。配布資料は見
にくいと思うので、こちらをご覧ください。
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/2014nagasaki.pptx
▶
本日は色々なレベルの方がいらっしゃいますので、全
員が講義時間内に全てを理解できるようには作ってい
ません。全部その場で理解しようとするよりも、わか
らなかったところはどこかをしっかりチェックしてく
ださい。講義は終わってからが本番です。
▶
パソコン操作に慣れている方は、システム機能や紹介
した事例を確認しながら講義を受けてみてください。
1
▶
国立国会図書館について
▶
レファ協とその周辺
「国立国会図書館」って
ご存知ですか?
?
Q
1
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4
「国会図書館」の建物はどれ?
5
A
実は全部です!
国際子ども図書館
国立国会図書館関西館
東京・上野 2002~
京都・精華町 2002~
国立国会図書館(東京本館)
東京・永田町 1961~
1
2
3
4
5
国会図書館の機能分担
2つの中央館
レファ協
はここ!
支部図書館
主な機能
全体統括、基盤整備、国会
や行政司法各機関へのサー
ビス、専門情報サービス
主な機能
図書館協力事業、
図書館協力事業、電子図書
館事業、遠隔利用サービス、
アジア情報サービス
例:国際子ども図書館
学校図書館支援
児童書・教科書・児童文
学研究書などを所蔵
主な所蔵資料
納本制度で収集した国内出
版物全般、各種の専門コレ
クション
主な所蔵資料
博士論文、洋雑誌、科学技
術資料、アジア言語資料な
ど
その他、支部図書館ごと
に独自のコレクションを
構築。
1
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5
5
日本には「国会図書館」が37個くらいあります
消費者庁図書館
▶ 総務省図書館
▶ 総務省統計図書館
▶ 法務図書館
▶ 外務省図書館
▶ 財務省図書館
▶ 文部科学省図書館
▶ 厚生労働省図書館
▶ 農林水産省図書館
▶ 農林水産政策研究所分館
東京都(29館)
▶ 林野庁図書館
▶ 会計検査院図書館
▶ 経済産業省図書館
▶ 人事院図書館
▶ 特許庁図書館
▶ 内閣法制局図書館
▶ 国土交通省図書館
▶ 内閣府図書館
▶ 気象庁図書館
▶ 日本学術会議図書館
▶ 海上保安庁図書館
▶ 宮内庁図書館
▶ 海洋情報部分館
▶ 公正取引委員会図書館 ▶ 環境省図書館
▶ 警察庁図書館
▶ 防衛省図書館
▶ 金融庁図書館
▶ 最高裁判所図書館
▶
北海道(1館)
▶
北海道開発局分館
茨城県(3館)
農林水産技術会議事務局筑波事務所分館
▶ 国土技術政策総合研究所分館
▶ 国土地理院分館
▶
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5
5
国立国会図書館とは?
1
2
国立
国会
図書館
図書館
National
Library
Diet
Library
3
4
4
5
5
国立国会
図書館
National Diet Library
国会図書館の役割
情報
レファ協
アクセス
はここ!
国会の活動
の補佐
資料の
収集・保存
他機関との
協力・連携
1
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5
5
国会図書館の持つ情報とウェブサービス
レファ協
はここ!
1
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5
5
まずは、知るところから!
2
▶
「レファ協」って何?
▶
どんなデータがあるの?
▶
どうやって使うの?
第2部での目標:レファ協を知る
「レファ協」を同僚・上司に説明できるようになる
▶
趣旨、参加館、データの種類と登録数などの概要
▶
簡易検索、テーマ検索、詳細検索の3種の機能の使い方
▶
レファ協の課題と県内の参加状況
上司
1
2
3
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5
「レファ協」って何?
ご存じない…?
レファレンス協同データベース事業とは?
「…図書館等における…データを蓄積し、並びにデータを
インターネットを通じて提供することにより、図書館等に
おけるレファレンスサービス及び一般利用者の調査研究活
動を支援する事業」(事業実施要項から抜粋)
全国の参加館
?
!
♪
国立国会図書館
大学図書館
公共図書館
専門図書館
学校図書館
1
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5
図書館の職員や一般利用者
レファ協
データベース
館種別の事業参加館数(2014年8月25日現在)
●
その他 1%
国会 2%
学校 2%
専門
8%
●
●
大学
27%
公共
60%
●
●
●
375館※
大学図書館等 170館※
学校図書館等
11館
国立国会図書館 12館
専門図書館
52館
その他
6館
公共図書館
※都道府県立図書館 54館、政令都市立図書館 24館、市町村立図書館 297館
※国立大学図書館 48館、公立大学図書館 17館、私立大学図書館 104館、高等専門学校 1館
1
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どんなデータがあるの?
?
!
4種類のデータ
レファレンス事例
事業の参加館で行われた
レファレンスサービスの
記録(約125,000件)
?
特別コレクション
個人文庫など参加館が所
蔵する特別コレクション
に関する情報(約400
件)
※数値は平成26年8月25日現在のもの
1
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5
調べ方マニュアル
!
特定のテーマやトピック
に関する情報源の探し方
を説明した情報(約
9,000件)
参加館プロファイル
参加館の連絡先やサービ
ス内容などについての情
報(約600件)
レファ協における「レファレンス」とは?
“この事業では、利用者が何らかの情報または
資料を求めて図書館員に寄せた質問を、すべ
てレファレンス質問と位置付けています。”
(データ作成・公開に関するガイドラインより)
→レファ協の「レファレンス」は広範囲で、利用案
内その他の図書館の活動を含む
1
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5
(1)レファレンス事例
事実調査の例
テレビアニメ「忍たま乱太郎」には、尼崎の地名にち
なんだ忍者たちが多く登場しているが、実際に江戸時
代の尼崎には忍者がいたのか?(尼崎市立地域研究史
料館)
▶ くまのプーさんの誕生日を教えてください(福井県立
図書館)
読書案内の例
▶
▶
1
2
「情報化社会」というテーマでざっくり調べられる資
料がほしい。選択授業での調べ学習のための資料。 (
神奈川県学校図書館員研究会 )
3
4
5
(1)レファレンス事例
利用案内の例
▶
中学校の数学で統計の授業を行うにあたって、版も全
く同じ辞書が多数ほしい。(東京学芸大学学校図書館
運営専門委員会)
▶
「博物館だよりはもらえますか。」etc...(トヨタ自動
車株式会社トヨタ博物館ライブラリー)
▶
香川県立図書館からの相互貸借資料は、県内市町の図
書館へ、いつ発送しているのか?(香川県立図書館)
▶
「ツバメが怪我をして飛べないでいる。どうしたらい
い?」(能代市立図書館)
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5
(2)調べ方マニュアル
▶
レポートの書き方の本・発想法の本(高校生向き)/
情報検索オリエンテーションの参考資料。 (神奈川県
学校図書館員研究会 )
▶
「コピー元」の調べ方(近畿大学中央図書館)
▶
教科書で習った教材の探し方(国語)(国立教育政策
研究所教育研究情報センター教育図書館)
▶
調べ方の近道案内 20 環境教育について調べるには~社
内研修のために~(福岡県立図書館)
▶
写真を探す(日本)(国立国会図書館)
1
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(3)特別コレクション
▶
震災文庫(阪神・淡路大震災関係資料文庫)(神戸大学
附属図書館)
▶
戦前期アジア諸国写真コレクション(一橋大学附属図書館)
▶
ビールコーナー(守谷中央図書館)
▶
しごと情報コーナー(塩尻市立図書館)
▶
「WOMAN on the TOWN―三越とパルコ、花開く消費文化
―」/2011年8月 アド・ミュージアム東京 特別企画展
関連図書文庫(公益財団法人吉田秀雄記念事業財団アド
・ミュージアム東京広告図書館)
1
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(4)参加館プロファイル
1
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5
レファ協のデータの関係
▶
4つのデータが有機的に連携し、循環する。
資料の
情報源
登録
???
??
レファレンス事例
特別コレクション
利用して
作成
レファレンス
照会先の
情報源
参加館プロファイル
1
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5
調べ方の
情報源
!!
調べ方マニュアル
レファ協のデータの関係(応用編)
▶
利用者対応全般、展示やイベントの企画、執筆、etc…
資料の
情報源
記録
???
??
個別の事例
ブックリストなど
抽象化
業務
人・機関
の情報源
照会先
1
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4
5
ノウハウ
!!
マニュアル
登録データの公開対象
▶
一 般 公 開 :インターネットでだれでも参照可能
▶
参 加 館 公 開 :参加館の職員のみが参照可能
▶
自館のみ参照:登録館の職員のみが参照可能
=自館専用のクラウドデータベースとして利用可能!!
登録・参照
A館専用
参加館A館
参加館は自館のみ参照
(自館登録分のみ)、参
加館公開、一般公開デー
タのすべてのデータを見
られます。
1
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5
B館専用
参加館B館
参加館公開データ
登録・参照
インターネット
公開データ
参照のみ
非参加館や一般の利用者
登録データの内訳(2014年8月25日現在)
●
一般公開
77,000件
●
参加館公開
16,000件
●
自館のみ公開
42,000件
自館のみ
31%
一般公
参加館
12%
1
2
3
4
5
開57%
合計
135,000件
参加館とデータ数の推移
Series1
Series2
140000
700
120000
600
100000
500
80000
400
60000
300
40000
200
20000
100
0
0
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5
9
13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61 65 69 73 77 81 85 89 93 97 101 105 109
どうやって使うの?
わからない…。
トップ画面と3種類の検索方法
(1)簡易検索
(3)詳細検索
(2)テーマから探す
1
2
3
4
5
(1)簡易検索
▶
キーワードを入れて「検索」を押すだけ!
▶
4つのデータを一検索(数値は平成26年5月末現在)
http://crd.ndl.go.jp/jp/help/crds/search.html#chap2-1-2
1
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4
5
Q
例題1 簡易検索
「廻転鳥」はどう読む?
1
2
3
4
5
A
うぐいす
レファ協の事例には「難訓辞典 / 中山泰昌編」東京堂
出版 1956に記載があり、「うぐいす」と回答したと記
載されている。
▶
情報が見つからなかった事例にも「下記資料を見たが発
見できず。」として7件の資料名を記載している。
▶
【上】「廻転鳥」の読みを知りたい(香川大学附属図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000023708
【下】 「「廻転鳥」の読み方を知りたい」香川県立図書館
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000004473
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5
レファ協の売りは「出典明記」
Yahoo!知恵袋の事例
▶
回答は1件「ふしちょう。何度死んでも甦って来る不死
鳥。輪廻転生をくり返すので、まんなかの2文字「廻転
」から付けたものだと思います。」がベストアンサー
▶
回答は1件「以前ここで同じ質問があったようです。
web上はもちろん、いろんな辞書にものってなかったの
ですが・・・。」がベストアンサー
【上】廻転鳥、これの読み方を知りませんか? 知ってる人がいれば是非教えてください。- Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q148451014
【下】『廻転鳥』ってなんて読むんですか?また、どういう意味でしょうか? 。。。。.-Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q138995243
1
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3
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5
(2)テーマから探す
▶
データ内の項目「NDC」「キーワード」をもとに分類
▶
キーワードに登録された地名を都道府県単位に分類
例:壱岐→長崎県に分類
▶
類似の分野の質問を調べる場合に有効
例:市町村名を
都道府県に分類
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3
4
5
Q
例題2 テーマから探す
修学旅行に京都に行くので、関係する
情報を一覧したい。
1
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4
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A
例えばこんな事例があります
三十三間堂には通し矢をした人の名前が書かれているが、文
献資料として残っているものはあるか。江戸時代のことが知
りたい。 (キーワード:三十三間堂など)
▶
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000141814
中山道の起点、終点が分かるもの。できれば地図でコピーし
たい。(キーワード:三条大橋)
▶
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000138120
修学旅行の事前学習で使う京都のガイドブック
▶
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=man_view&id=2000022299
1
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(3)詳細検索
▶
4種類のデータごとに項目を指定・組み合わせて検索
▶
目的や状況に応じて検索結果を絞ることができる
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Q
例題3 詳細検索
教職員から購入のリクエストがあった
図書が、ほかの図書館でどのように使
われているのかを知りたい。
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5
詳細検索でできること
▶
データは質問と回答以外にも、様々な情報を収録。
▶
項目を絞り、あるいは組み合わせることで、目的や状
況に応じたきめ細やかな調査をすることが可能
回答プロセス「あの資料はどうやって使われてる?」
参考資料「あの資料は役に立つ資料かな?」
主題×館種「この質問、学校図書館ではどう答える?」
主題×質問者「子どもの郷土レファはどう答えてる?」
→データの切り口次第で、様々な情報を入手可能!!
レファ協はレファレンスのためだけのツールではない。
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レファ協=
図書館の実態がぎっしり
演習について
▶
本日は講師が1人のためヘルプ対応に限界があります。
▶
隣席の方と2人1組で助け合いながら進めてください。
▶
操作で不明な点がある場合は、まず配布資料やヘルプ
をご覧ください。(ヘルプは画面右上)
▶
配布資料やヘルプを見ても分からない時は、困ったと
きは手を挙げてください。講師が伺います。
▶
課題が早く終わった方は、周りを見渡してほかの方を
助けていただけるとありがたいです。
1
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5
Q
演習:データの検索(20分)
▶
自県に関するレファレンス事例のおおよ
その登録数と未解決の事例数を調べる。
▶
演習ができて、周囲にも困っている方も
いらっしゃらない場合、追加課題もやっ
てみましょう。
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Q
追加課題:検索機能の応用
▶
自県の参加館数と、そのレファレンス事
例の総登録数を調べる。
▶
著作権と図書館での複写についてのデー
タを検索し1つ読む。
1
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5
休憩なう…(分まで)
49
自県に関するレファレンス事例のおおよそ
の登録数と、未解決の事例数を調べる。
A
▶
簡易検索で「長崎県」と入力→検索結果一覧の左側にあ
る「検索結果の絞込み」で「未解決」を選択する。
▶
テーマ検索で「日本>長崎県」を選択→検索結果一覧の
「検索結果の絞込み」で「未解決」を選択する。
▶
レファレンス事例の詳細検索を選択し、検索条件「すべ
て」に「長崎県」と入力し、さらに条件「解決/未解決
」で「未解決」を選択し、検索をする。
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2
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5
自県の参加館数と、そのレファレンス事例
の総登録数を調べる。
A
参加館プロファイルを利用
① 参加館プロファイルの詳細検索を選択し、検索条件「住
所」に「長崎県」と入力し検索する。県内の参加館が表
示されるので、館名をクリックして詳細を表示する。
② 「図書館コード」の欄にある「データ一覧」をクリック
して各図書館の登録済みデータ一覧を取得する。
参加館一覧を利用
① レファ協の任意の画面最下層にある「参加館一覧」を選
択し、「都道府県一覧を表示>長崎県」を表示。
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2
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4
5
A
著作権と図書館での複写についてのデータ
を検索し1つ読む。
▶
簡易検索で「著作権 図書館 複写」とキーワードを記
入して検索し、一覧から読みたいデータを選択する。
▶
データの主題によっては図書館の運営の参考にもなる情
報もたくさん含まれています!!
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4
5
レファ協にも課題が…。
事業の課題
長尾元館長@第6回レファ協フォーラム
「5万件程度のレファレンス事例ではま
ったく不十分でございまして、少なく
とも30 万件から40 万件、50 万件くら
いの事例のデータベースにしていかな
ければ、本当の意味で皆さん方に利用
していただけるところにはなかなか行
かないのではないか」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_6_opening_report.pdf
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ディスカッション@第9回レファ協フォーラム
「何と年間に846 万件ものレファレン
ス受付がある。しかもそれが総数では
ない。ところが、レファ協はどうかと
いうとデータ総数が10 万件です。」
「昨年から今年の1 年間で1 万件くらいの増加です。850
万分の1 万ですから、それこそ、この現実を見て、このデ
ータの数を何とかしなくてはいけないのではないか。」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h24_report_06_discussion.pdf
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ディスカッション@第9回レファ協フォーラム
「何と年間に846 万件ものレファレン
ス受付がある。しかもそれが総数では
ない。ところが、レファ協はどうかと
いうとデータ総数が10 万件です。」
「昨年から今年の1 年間で1 万件くらいの増加です。850
万分の1 万ですから、それこそ、この現実を見て、このデ
ータの数を何とかしなくてはいけないのではないか。」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h24_report_06_discussion.pdf
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二極化と登録の伸び悩み(2014年8月25日現在)
活動がすくない参加館
▶
▶
登録が0件
89館(14%)
登録<10件 349館(56%)
活発に活動している参加館
▶
▶
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上位10館が約48%を登録
1割(63館)が約82%を登録
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500件以上
9%
登録0件
500件未満
14%
14%
100件未満
10件未満
21%
42%
二極化と登録の伸び悩み(2014年8月25日現在)
活動がすくない参加館
▶
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登録が0件
89館(14%)
登録<10件 349館(56%)
活発に活動している参加館
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▶
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上位10館が約48%を登録
1割(63館)が約82%を登録
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500件以上
9%
登録0件
500件未満
14%
14%
100件未満
10件未満
21%
42%
1館当たりの登録件数順(2014年8月25日現在)
12000
合計
10000
8000
6000
4000
2000
1件登録で
ここまで
ランクイン
100件登録で
ここまで
ランクイン
10件登録で
ここまで
ランクイン
0
1
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一
十
百
五
一
件
件
件
百
万
件
件
ここまでは一般利用者向け!
えっ?
ここからが「プロの領域」
レファ協に参加しませんか?
大歓迎!!
頭をよぎっちゃうこと
データベースとして役に立つのはわかったけれど…
▶
記録するようなレファレンスはないしなぁ。
▶
うちのレファレンスなんて誰も見ないでしょ。
▶
レファレンス記録なんて書いてられないよ。
▶
記録の取り方がわからないし…。
▶
記録に残るのは恥ずかしいなぁ。
▶
既に紙で記録してるからいいや!
▶
記録してもどうせ見ないし意味ないってば。
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3
▶
記録することの価値
▶
レファ協を使う意味
第3部での目標:記録の蓄積について理解する
① そもそもレファレンスの記録の意義は何か?
▶
どのようなメリットがあるか?
▶
誰が行うと効果的か?
▶
コスト>メリットか?
② 記録の作成にレファ協は役に立つのか?
▶
どのような手段が考えられるか?
▶
それぞれのデメリット・メリットは何か?
▶
レファ協のメリット・デメリットは何か?
1
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3
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5
記録することの意味
(1)スキルや役立つ情報の共有化(横の共有)
▶
▶
1人でどこまでやりきれますか?
すぐそばに、いつでも尋ねられる人はいますか?
(2)レファレンス処理の迅速化(縦の共有)
▶
▶
1回の記録ともう1回やり直すのではどちらが楽?
その情報にもう価値はないと言い切れますか?
(3)評価や組織運営のための基礎データ
▶
個人の実績は頭の中に、組織の実績は闇の中に?
記録=「個人の体験」を「組織の情報」にすること
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誰が記録をすべきか?
▶
「今ここにいる自分」が必要な情報は自分の周りに。
▶
レファ協は必要な情報を貯める「貯金箱」
▶
自分達に役立つ情報は自分達で貯める。
別の館種の
図書館
国立国会
図書館
図書館関係者
以外
過去
1
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3
4
5
他の
学校図書館
地域の
公共図書館
上司
同僚
前任者
分館
地域の
公共図書館
過去の
自分
上司
未来の 分館
自分 後任者
同僚
他の
学校図書館
未来
図書館関係者
以外
国立国会
図書館
別の館種の
図書館
こんなお悩みありませんか?
▶
我流でなんとかやってきたけど、これで大丈夫かな?
▶
他の図書館、統計より具体的な実態が知りたいなぁ。
▶
この件、もう少しでわかりそうだけど自分1人だし…。
▶
利用者に「前来た時は~」って言われたけど…。
▶
これ、忘れちゃったからもう一度調べなきゃ。
▶
こういうの前任の○○さんなら得意そうだけど…。
▶
同僚や上司に図書館のことを見てもらいたい!
1
2
3
4
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あなたがあなたのために
記録を取ることが重要。
(それが他人のためにもなる)
どのように記録を残すか?
(1)紙で管理をする
▶
▶
▶
▶
誰でもとっつきやすい。
安い。
物の管理が大変。複製しにくい。
比較的、検索には不向き。
(2)データベースを構築する
▶
▶
▶
▶
1
2
記入(操作)には慣れが必要。
維持費がかかることが多い。
維持管理に技術が必要。複製しやすい。
比較的、検索しやすい。
3
4
5
紙で記録を残したけれど…。
「他人のレファレンス結果を生かして次のステップに進む
ためには、情報の共有化、蓄積が必要と判断し、2003年
から「ノートに記録する」ことを始めた。」
「事例が50件を超え、ノートが複数冊になると、その中か
ら探し出すのが厄介になった。勘と経験に頼ったやり方で
の対応は困難であること、そして本格的なデータベース化
の必要性を痛感した。」
粟屋久子「レファレンスによる広告図書館の発展に向けて」『専門図
書館』 2011 No.249 p43
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ディスカッション@第2回レファ協フォーラム
「何十年も紙で記録してきたのに、共
通認識は形成されませんでした。紙で
は見たら終わりですから、共通認識の
形成は難しいのだと思います。」
「10年間の中で同じ事例が3回あった
ものもありました。そして何が問題と
思ったかと言いますと、回答のレベル
がだんだん落ちていたのです。そこに
相当危機感を持ちました。」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h17_report.pdf
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5
事例発表@第7回レファ協フォーラム
「データベース作成ソフトのアクセスを使って当館独自の
データベースを作成しようという試みを始めました。」
「クエリとかリレーションシステムとか全くわからないと
ころからの作り込みということもあり、遅々としてその作
業が進みませんでした。」
「このソフトがパソコンにインストールされていないと登録
した事例の検索ができないといった問題も生じました。」
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h22_report.zip
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どのように記録を管理するか?
(3)レファ協で管理をする
▶
慣れは必要だが、レファレンスを記録するために開発
されたデータベースなのである程度使いやすい!?
▶
費用は不要。管理維持は国立国会図書館が行う。
▶
遠隔/複数人の利用が可能。複製・加工もしやすい。
▶
参加館を支援する様々な機能あり
▶
他の媒体との併用もしやすい。
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5
導入したところ…?
「紙の回答票を順番に回し読みしながら対応していた頃に
比べ、効率と対応スピードは格段に向上した。全カウン
ターが同じ条件で利用者対応し、対応中に訂正や新しい
ツールが分かったときもすぐにデータを更新し、全員がそ
の情報を共有することが可能になった。」
加藤由美子「一石三鳥の効果-情報共有から情報提供へ」『専門図書
館』 2011 No.249 p48
→そんなレファ協の機能をご紹介します!
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▶
データの登録について
▶
参加館の運用モデル
▶
登録+αの活用
第4部での目標:レファ協を実践する
レファ協を実践するための基本的な知識・技術を得る。
▶
システムでどんなことができるのかを一通り知る。
▶
レファレンス事例を登録する(演習)
▶
導入館の事例から、組織での運用方法を学ぶ。
▶
レファ協を活用している具体的な事例を知る。
1
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システムで何ができるのか、できないのか?
一般利用者・未参加館の職員ができること(認証は不要)
▶
一般公開のデータを検索して参照できる。
参加館の職員ができること(3種類のIDのどれかで認証)
▶
検索ID:+一般/参加館公開のデータを検索・参照
+参加館のコミュニケーション機能
▶
登録ID:+データの登録ができる。
▶
管理ID:+参加館が使えるすべての機能を使える。
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! 研修用のデータベースへの認証(ログイン)
① FirefoxかInternet Explorerを開き、
https://crdtest.ndl.go.jp/reference/user.php に
アクセスする。
1
② 赤字の「研修用環境」という表示を確
認し、ユーザ名に○○○○○を、パス
ワードに△△△△を入力して「ログイ
ン」を押す。成功すると参加館用の画
面が開く。
2
1
2
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5
参考:IDごとの利用可能な機能一覧
*1
*3
検
索
*4
機
*5
能
機能名称
一般ユーザ
参加館(検索)
*1
参加館(登録)*1
参加館(管理)*1
1つのユーザで、同時に複数の方がログインが可能
*2 ダウンロードは自館のデータのみ可能
参加館プロファイルは、参加館ユーザ(管理用)が公開レベル以外の項目のみ更新可能
ウェブ画面
●
●
●
●
公開レベルが「自館のみ参照」のデータのみ新規登録・更新が可能
検索用API
●
●
●
●
参加館ユーザ(検索用)・参加館ユーザ(登録用)はパスワードのみ変更可能。参加館ユーザ(
ダウンロード *2
●
●
管理用)は自館ユーザのIDとパスワードが変更可能
新規登録 *3
● *4
●
登
録
機
能
更新*3
支
援
機
能
● *4
削除*3
●
ファイルアップロード
●
自動取得
●
コメント
●
●
●
掲示版
●
●
●
統計出力
●
●
●
パスワード変更*5
●
●
●
お知らせ・作業メモ編集
*1
*3
*4
*5
1
●
●
1つのユーザで、同時に複数の方がログインが可能 *2 ダウンロードは自館のデータのみ可能
参加館プロファイルは、参加館ユーザ(管理用)が公開レベル以外の項目のみ更新可能
公開レベルが「自館のみ参照」のデータのみ新規登録・更新が可能
参加館ユーザ(検索用)・参加館ユーザ(登録用)ではパスワードのみ変更可能。参加館ユーザ(
管理用)は自館ユーザのIDやパスワードなどが変更可能
2
3
4
5
レファ協が参加館に提供する機能
① 検索に関する機能
▶
簡易検索、テーマから探す、詳細検索
② 登録に関する機能
▶
3種類の登録機能、登録データのダウンロード
③ 参加館支援機能(その他の機能)
▶
コミュニケーション:コメント、メール配信
▶
統計機能:自館や参加館の登録件数、被参照数の算出
▶
管理機能:ID/PW管理、館内お知らせなどの編集
▶
その他の機能:検索API、SNS連携
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5
データの登録と管理
3種類のデータ登録方法
a. ウェブフォームから手動入力
b. テキストファイルで一括管理
c. システムが自動で取得
a
レファ協
システム
c
b
テキスト
ファイル
1件ずつ登録
b
2
3
4
5
b
一括で登録
X
1
ウェブ上の
サーバー
A
自館の図書館
システム
a.ウェブフォームからの登録(初級)
例:レファ協の「れはっち」というキャラクターを見たい
▶
国立国会図書館サーチで「れはっち レファ協」を検索
▶
国立国会図書館の刊行物「びぶろす」がヒット。
▶
ウェブで見られるので中身を確認したところ、記事中
にれはっちの説明とイラストを発見。
▶
利用者に資料を紹介。
3つの方法のうち、これができればOK!(後で演習します)
1
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3
4
5
! ウェブフォームからの登録手順
4
① トップ画面で「新規登録」をクリック
1
② 新規データの登録画面へ移動する。
2
▶
「管理番号」にログインしたIDで最後
に作成された番号が表示される
▶
薄紫部分の「管理番号」「公開レベル
」「質問」「回答」は必須項目
▶
入力欄をクリックするとアイコンが2
つ出る。地球をクリックするとリンク
作成フォーム(左)が、虫眼鏡を押す
と入力欄が拡大される(右)
③ 一番上または一番下にある「登録」ボ
タンをクリックする。
1
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3
4
5
b.テキストファイルで一括管理(中級)
▶
テキストファイルを利用して複数データの登録や出力
を一度に実施することが可能。
▶
出力したテキストファイルは別のアプリケーションで
も加工しやすいので便利!
▶
出力ファイルの種類は以下の2つ
XMLファイルは項目ごとに入れ子構造にしてデータを
構造化したテキストファイル。
CSVファイルはComma-Separated Values、つまり項
目ごとにカンマで値を区切ったテキストファイル。
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5
参考:XMLファイル例
1
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5
参考:CSVファイル(=カンマ区切り)の例
1
2
3
4
5
参考:登録事例集の作成
▶
ワープロソフトの差し込み印刷機能(宛名印刷のよう
にひな形へ機械的に情報を入れ込む機能)を利用すれ
ば、簡単に事例集を作成することが可能。
レファ協
システム
ダウンロード
差し込み印刷
W
テンプレート
データ(ひな形)
1
2
3
4
5
! データのアップロード(=一括登録)
① 「アップロード」をクリック
1
② 「参照」でアップロードするテキスト
ファイル(XMLかCSV)を選択する
③ 他の項目も確認し「送信」をクリック
④ エラーがなければ翌朝に反映される。
結果はメール通知が来るほか、処理予
定・処理結果一覧画面で確認できる。
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1
2
3
4
5
! 登録済データのダウンロード(=一括出力)
1
2
① トップ画面「自館データ」をクリック
② 自館のデータが一覧表示されるのでダ
ウンロードしたいデータを選択し、ダ
ウンロード」をクリックする(又は「
ダウンロード(全件)」をクリック)
③ 必要な項目・形式を選んで「ダウンロ
ード」をクリックする。
1
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5
c.全自動でレファ協と同期(上級)
▶
参加館がインターネット上に置いた登録用ファイルを
自動でレファ協システムが取りに行き、登録する。
▶
サーバーへのファイルアップロードを自動化できれば
人の手を介さず2つのシステムの同期が可能。
サーバー
レファ協
システム
1
2
3
4
5
登録(自動)
登録(手動)
自館
システム
レファ協標準フォーマット
▶
データ登録の形式として、レファ協を立ち上げる際に
全国の図書館にアンケートを行い、作成したもの
▶
レファレンス協同データベース事業データ作成・公開
に関するガイドラインVer.1.2
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline.html
▶
レファレンス協同データベース事業担当者研修
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/fest.html#institute
→本日は演習に最低限必要な箇所のみお話します!
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4
5
4種類のデータ
レファレンス事例
事業の参加館で行われた
レファレンスサービスの
記録(約125,000件)
?
特別コレクション
個人文庫など参加館が所蔵
する特別コレクションに関
する情報(約400件)
※数値は平成26年8月25日現在のもの
1
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3
4
5
調べ方マニュアル
!
特定のテーマやトピック
に関する情報源の探し方
を説明した情報(約
9,000件)
参加館プロファイル
参加館の連絡先やサービ
ス内容などについての情
報(約600件)
レファレンス事例データ
中核的な情報
質問
回答
事前調査事項
回答プロセス
参考資料
照会先
寄与者
付加的な情報
事例作成日
NDC/NDCの版
内容種別
質問者区分
キーワード
調査種別
解決・未解決
備考
ローカル項目
データの管理情報
管理番号
公開レベル
システムの管理用項目
登録番号
登録日時
最終更新日時
1
2
3
4
5
参加館ID
レファレンス事例データ:中核的な情報①
質問とは?
▶
検索結果などで最初に表示される「事例の顔」
▶
質問自体の変化については柔軟に対応を。
和紙を使った工芸品の作り方。(日向市立図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000115295
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5
レファレンス事例データ:中核的な情報②
回答とは?
▶
利用者に求められたことに対しどのように対応したか
▶
解答(答えを出す)≠ 回答(質問や要求に答える)
→未解決でも「回答」として登録!
1
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3
4
5
レファレンス事例データ:中核的な情報③
事前調査事項とは?
▶
質問者が事前に調べた情報など、レファレンスインタ
ビューの中で確認できたこと。最近は、事前にインタ
ーネットなどで調査を進めていることも少なくない。
英語圏の曜日(MondayやTuesdayなど)の由来を知りたい。(京都精華大学情報館 )
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000115536
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3
4
5
レファレンス事例データ:中核的な情報④
回答プロセスとは?
▶
調査のプロセス。情報がなかった資料も記載を。
▶
「調査を再現できる」程度を目安に柔軟な対応を。
→内容は「回答」欄に含めてもよい
→適宜、簡略化してもOK。全く書かないより◎
▶
1
2
改行する、参考資料に番号を振るなど書き方に工夫を
3
4
5
回答プロセスの例
電話機(本体)の料金の歴史について知りたい。(立命館大学図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000090919
1
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4
5
レファレンス事例データ:中核的な情報⑤
参考資料とは?
▶
回答の情報源→情報が載ってなかった資料は含まない
。(回答プロセスとの相違点)
▶
回答の情報源を特定できる形で記載
書籍の場合
▶
タイトル、版、出版年、出版者、責任表示、各種ID…
▶
辞書や事典などは「版」が大事!
例:ラブラブ
▶
通称ではなく、正確な資料名を!
例:ニッポニカ
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5
書籍の参考資料の記入例
書籍の参考資料の記入例
レファ協では具体的なルールは無いが『科学技術情報流通
技術基準』を参考文献として提示。記入例は以下の通り。
▶
『心理臨床大事典 改訂版』 氏原寛[ほか]共編 培風
館 2004年
▶
『京都インクライン物語』 田村喜子著 新潮社
1982.9 235p (当館請求記号KS/913.6/Ta82)
▶
石に泳ぐ魚 / 柳美里著 改訂版 新潮社 , 2002
ISBN:4104017019
1
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5
! 便利な機能① 参考資料の自動入力機能
3
1
2
① 入力画面で、参考資料の箇所にある
書誌的事項にキーワードを入力し「
資料検索」をクリック
② 検索結果一覧の中から使用した資料
と同じものを選んで「反映」をクリ
ック
③ 選択した資料の情報が自動で入力さ
れるのを確認する。
1
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3
4
5
! 便利な機能② 参考資料の入力補助機能
3
1
2
① 入力画面で、参考資料の箇所にある
「入力補助」をクリック
② 入力補助画面の各項目に該当資料の
情報を入力し、「反映」をクリック
③ 選択した資料の情報が自動で入力さ
れるのを確認する。
1
2
3
4
5
! 便利な機能③ 関連ファイルの登録
各館作成のPDFファイル等をそのままアッ
プロードできます!
1
① 新規登録画面「関連ファイル」にある
「関連項目」等に情報を記入する。
② 「参照」をクリックして、アップロー
ドしたいファイルを選択する。
③ 「関連ファイルのアップロード」をク
リックする。
2
④ 調べ方マニュアルのデータを登録する
と「関連項目」で指定された箇所にフ
ァイルへのリンクが表示される。
※レファレンス事例や特別コレクションに
も関連ファイルの登録は可能ですが、全文
検索対応は調べ方マニュアルのみです。
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5
インターネット情報を利用した場合
ポイント
▶
ページタイトル、URL、最終確認日などを記入
▶
WARPやInternet Archiveを利用するという手も。
参考資料の記入例
▶
1 オンラインデータベース『ジャパンナレッジプラス』
http://www.jkn21.com/top/corpdisplay(最終アクセス2011年12月21日)
▶
【資料12】『大阪府誌 第4編 財政・教育・衛生・慈善・警察・土木並交
通機関』(大阪府 1903) p341~343 ※近代デジタルライブラリーで閲
覧可能 <http://kindai.ndl.go.jp/index.html>2011年11月25日最終確認
1
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5
レファレンス事例データ:中核的な情報⑥
照会先とは?
▶
回答を示すために職員が問い合わせた人・機関。情報が
得られなかった照会先は含まない
▶
「紹介先」ではなく「照会先」
福岡県内の畜産市場の数を知りたい。 (福岡県立図書館)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000096188
1
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5
レファレンス事例データ:中核的な情報⑦
寄与者とは?
▶
データ作成に際し情報提供をした図書館外部の人・機関
▶
照会先との違いは「どちらから働きかけたか」
油団(ゆとん)についてその歴史など(紙の博物館図書室)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000004375
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5
その他のレファレンス事例の項目
付加的な情報
▶
事例を補足したり、検索しやすくするための情報
▶
事例作成日、NDC、内容種別、質問者区分、調査種別
、キーワード、解決/未解決、備考、ローカル項目など
データやシステムの管理情報
▶
個別データのIDやタイムスタンプ(自動)など
▶
管理番号、公開レベル(データ管理)登録番号、登録
日時、最終更新日時、参加館ID(システム管理)
→余裕があれば入力にチャレンジしてみてください!
1
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4
5
Q
▶
▶
1
2
演習:登録をしてみよう(30分)
事前課題で用意したレファレンス事例を
システムに登録する。
演習ができて、周囲にも困っている方も
いらっしゃらない場合、復習用の追加課
題もやってみましょう。
3
4
5
課題シートと登録画面の対応
想定していた対応は以下の通りですが、適宜編集しなおし
ていただいて結構です。
▶
「図書館名」-「氏名」→「管理番号」へ入力(※)
▶
「レファレンス処理日」→「事例作成日」へ
▶
「質問」→「質問」へ
▶
「回答のために行った調査」→「回答プロセス」へ
▶
「利用者への回答」→「回答」へ
▶
「回答の参考となった資料」→「参考資料」へ
▶
「備考」→「備考」へ
※「国会図書館-○○」など。分別できればいいのでペンネームも可能です。
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3
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5
Q
追加課題:一括登録機能
① 課題で自身が登録したデータだけをダウ
ンロードする。
② ダウンロードデータをメモ帳などで開き
、何でもいいので追記をする。
③ 一括アップロード機能で登録する。
1
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3
4
5
Q
▶
▶
▶
1
2
追加課題:データの追記
ガイドライン等を見ながら、なるべくす
べての項目に情報を記載する。
NDLサーチの連携機能を使って参考資料
を記載する。
関連・類似する事例を探し出し、備考欄
に質問とURLを追記する。
3
4
5
Q
追加課題:コメント機能
① 「自館データ」をクリックし、ほかの参
加者が登録したデータを見る。
② 内容は何でも良いので、事例を選んでコ
メントをする。(以下は例)
「こんにちは、興味深い事例ですね!」
「この事例なら○○が参考になりますよ。」
「レファ協のこの事例が参考になりますよ」など
1
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5
休憩なう…(分まで)
114
A
使いやすいデータとは?
▶
検索キーワード、ブラウジングした棚の情報、ページ数
などが記された再現しやすいデータ。
▶
キーワード、主題、付加的な項目などが充実しており、
色々なアプローチからアクセスが可能なデータ。
▶
「図書館員なら」当たり前の事柄、気づき、ノウハウと
いった付加価値がきちんと明記されたデータ。
▶
同僚、他機関、一般の利用者など、データの公開範囲に
合わせた分かり易い書き方がされたデータ。
1
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5
運用の方法を考える
業務の中で明確に位置づけることの大切さ
▶
「組織の情報」を作るには組織で動く必要がある。
▶
個人のあれこれは異動であっという間に風化する。
▶
業務目標に数値を入れるなど文書にするのがお勧め。
基本的な流れはシンプル
▶
記録→登録→公開。
▶
運用のポイントは記録する範囲、レファ協に登録する
範囲、レファ協で公開する範囲をどう判断するか。
1
2
3
4
5
運用の方法を考える
レファ協をメインとして記録を管理する場合
!
ID/PW
(1) ID/PWの周知
(2) データ登録
(3) フォロー
登録のためIDをレフ
ァレンス担当者全員
に周知
ウェブフォームで随
時登録更新。最初は
自館のみ公開で登録
自身/職員同士でチ
ェックして公開範囲
を拡大へ
1
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4
5
運用の方法を考える
レファ協をメインとして記録を管理する場合
ID/PW
メリット
!
① 状況を共有しやすい
② 正確な統計
(1) ID/PWの周知
(3) フォロー
(2) データ登録
③ 二度手間を削減
登録のためIDをレフ
自身/職員同士でチ
ウェブフォームで随
ァレンス担当者全員
に周知
1
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3
4
5
時登録更新。最初は
自館のみ公開で登録
ェックして公開範囲
を拡大へ
運用の方法を考える
レファ協のデータベースを補助的に利用
X
A
(1) 事例の登録
(2) 選定
(3) 登録
随時、レファレンス
事例を管理簿や独自
データベースに登録
レファ協に登録する
または公開する事例
を選定
ファイルアップロー
ドや自動取得などで
登録・公開する。
1
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3
4
5
運用の方法を考える
レファ協のデータベースを補助的に利用
メリット
① 比較的なじみやすい
(1) 事例の登録
(3) 登録
(2) 選定
② カスタマイズしやすい
随時、レファレンス
事例を管理簿や独自
データベースに登録
1
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レファ協に登録する
または公開する事例
を選定
X
A
ファイルアップロー
ドや自動取得などで
登録・公開する。
段階に応じた事務局からのサポート
事業説明会
▶
未参加館向け。10月に東京本館と関西館で実施。
事業担当者研修会
▶ 事業参加館向け。運営に必要な知識・技能の習得を目的
として、毎年6月頃に東京本館と関西館で実施。
事業参加館フォーラム
▶
▶
1
2
事業に関する意見交換、相互交流、連携協力の場として
毎年2月頃に関西館で実施。講演や参加館の実践報告、
フロアを交えたディスカッション、交流会など。
先行館の研究、情報収集など参加館以外の参加も多数。
3
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5
先行事例から学ぶ
岐阜市立図書館の事例@第7回フォーラム
▶
レファ協の入力項目を参考にして処理票を作成
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_7.html
豊中市立図書館の事例@第10回フォーラム
▶
業務システムに登録後、月に一度レファ協に登録
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_10.html
尼崎市立地域研究史料館@第9回フォーラム
▶
1
2
業務システムに登録後、2週間に一度レファ協に登録
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_9.html
3
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5
事業参加後の第一歩はここから!
最初は遡及登録がお勧め
▶
すでにウェブサイトで公開しているレファレンス事例
をコピペしてレファ協に登録・公開。
▶
すでにウェブサイトで公開しているパスファインダー
などのPDFファイルをそのまま「関連ファイル」として
登録・公開。
▶
ExcelやAccessなどで管理しているデータ、紙で保管し
ている記録を練習用に「自館のみ公開」で登録し、レ
ファ協事務局に相談したうえで「参加館公開」や「一
般公開」する。
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ウェブサイトの公開データを利用する
長崎県立長崎図書館さんの場合
▶
1
2
レファレンス事例139件+パスファインダー16件
=150件は比較的容易に公開が可能…かもしれない?
3
4
5
レファ協が参加館に提供する機能
① 検索に関する機能
▶
簡易検索、テーマから探す、詳細検索
② 登録に関する機能
▶
3つの登録方法、登録データのダウンロード
③ 参加館支援機能(その他の機能)
▶
コミュニケーション:コメント、メール配信
▶
統計機能:自館や参加館の登録件数、被参照数の算出
▶
管理機能:ID/PW管理、館内お知らせなどの編集
▶
その他の機能:検索API、SNS連携
1
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参加館コミュニケーションの意義
万能な図書館は存在しない
▶
それぞれの設置目的や守備範囲は異なる
(例)主題、地域、対象利用者etc…
▶
利用者と質問と図書館のミスマッチ
(例)郷土に関するレファレンス
コミュニケーションの相手は他機関とは限らない
▶
画面の向こうには上司、同僚、部下、分館、前任者…
→個人芸だけに頼らずにチームで解決!
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コメント機能の概要
コメント機能
▶
コメントの交換で登録データをブラッシュアップ!
▶
記入はデータ詳細画面、確認はトップ画面「コメント」
①登録
②閲覧
④閲覧
③コメント
!
!
参加館A
1
2
3
4
5
⑤更新&返信
⑥確認
!
参加館B
コメント機能×メール通知機能
メール通知機能
▶
未解決事例の登録時とコメント到着時の2パターン
▶
未解決事例の配信はメールアドレスを登録した館のみ
①登録
(未解決)
④通知
参加館A
1
2
3
4
5
⑤更新&返信
②通知
③コメント
⑥通知
参加館B
レファ協を使い倒す!活用事例のご紹介
どれだけ
そもそも
レファレンスを
なんなの?
やったの?
メリットは?
アピールしたい!
上司
1
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3
4
5
反響は?
なんなの?に答えるために:公開と宣伝
「レファ協で」公開する意義
▶
「できる」と「されている」の間。
▶
本当に届けたいなら露出は多いほうが。
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固定URLや検索結果の一覧画面の利用。
例:館ごと、主題の地域ごと、データの種類ごと
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数の力・SNS連携
600本の矢?単独よりも集まった方が目立つ。
Twitter、Facebook、Google+などSNS連携機能。
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事例の固定URLの活用
池田市立図書館HP
レファレンスサービス | 池田市立図書館
http://lib-ikedacity.jp/siraberu/reference/index.html
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事例データの一覧へのリンクの活用
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事例の一覧画面へのリンクも可能(赤字が参加館ID)
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/list.reference?
id=3110045
参加館
プロファイルの
リンクをコピペ
すると簡単!
レファレンス(質問・調査依頼) | 熊本大学附属図書館
http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/guide/visitor/reference
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どれだけ?に答えるために
統計機能で表示できる値
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登録件数=図書館がどれだけ活動したか?
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被参照件数=その活動の成果がどれだけ届いたか?
レファ協の統計機能の特徴
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統計が必要な度に地域や館種、機関を細かく設定して
表示できるので、別の時期や他機関との比較が可能。
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表示した統計表はテキストデータ(csv)でも出力が可
能なので、編集や加工がしやすい。
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! 統計情報の表示方法
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① トップ画面「統計」をクリックし
取得したい条件を選択し「検索」
② 「ダウンロード」をクリックする
とCSVファイルを取得し、エクセ
ルなどで加工が可能
※被参照数も同じ手順
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どういうメリット?に答えるために
APIとは?
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コンピュータが情報をやり取りするルール。外部の人
に「自動的」に情報を使ってもらう窓口
例えば何ができる?
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定期的/定型的な面倒な作業を自動化
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特定のキーワードを含むなど、予め設定した条件に合
うデータを自動でウェブサイトに表示してくれる。
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APIを使って自動で事例を表示
福井県立図書館HP
福井県立図書館 レファレンス事例集
http://www.library-archives.pref.fukui.jp/?page_id=154
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データを活用した取り組み
図書館員が調べた京都のギモン~京都レファレンスマップ~
http://libmaro.kyoto.jp/?p=165
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反響は?に答えるために
国立国会図書館長からの御礼状はいかが?
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データ総登録、年間登録数、年間アクセス件数のどれ
かが一定以上に達した参加館に御礼状を送付
ねらい目は年間登録数!
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公開範囲に応じて点数を付与
自館のみ(1点)参加館公開(2点)一般公開(3点)
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期間は平成26年1月1日~平成26年12月31日
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200点以上=営業日で1日1点程度
例: 67件(全て一般公開)~200件(全て自館のみ)
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御礼状を活用する
レファレンスデータの提供により国会図書館より礼状をいただきました|沖縄県立図書館
https://wwwsv.library.pref.okinawa.jp/okilib/oshirase/240305refer_reizyo/index.html
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新聞への掲載例
「DBアクセスで全国9位 塩尻市立図書館
全国の図書館のレファレンス(質問回答)事例をインター
ネット上で公開する「レファレンス協同データベース(D
B)」で、塩尻市立図書館への昨年一年間のアクセス数は
三万六千三百三十八件で、全国九位に入ったことが分かっ
た。アクセス数が三万件を超えたとして、DBを主管する
国立国会図書館から礼状が市立図書館に届いた(後略)」
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2014年2月18日 中日新聞長野版
http://www.47news.jp/localnews/nagano/2014/02/post_20140218070231.html
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小規模館の皆様へ
企画協力員賞はいかが?
御礼状の基準には当てはまらないが貢献の大きな参加館
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職員数が少ない中で積極的なデータ登録を開始。
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音楽関係のレファレンス事例に特化しており、調べ方
マニュアルも含め、近年コンスタントに登録。
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職員数が少ない中で、2009年に多くのデータを登録。
2012年にデータ登録を再開。
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レファ協への取組みに関する論考が雑誌掲載される、
史料館Facebookページでのレファ協への事例登録の報
告など、レファ協を使った広報にも積極的。
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もっと広がる!レファ協の可能性
図書館のお仕事で
研修教材、レファレンス情報源、自館のレファレンスデー
タベース、選書や蔵書構築のための参考情報、広報の素材
として、利用者の傾向やニーズの把握に、説明材料に…
一般利用者向けに
レファレンスサービスの紹介に、調べものの情報源として
、調べ方のコツを知るための教材として
教育現場や研究活動など
図書館情報学の研究素材、司書養成の教材として
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まとめ
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お願い
これまでに見てきたもの
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「使える」けど「使われない」図書館のサービス。
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仕組みが、機械がつながっても人がつながらない。
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「発信者」と「受信者」の間、何が足りない?
?
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まとめ:レファ協の価値とは?
図書館の価値を可視化するための道具
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「図書館のデータベース」といえばOPAC。でも、所蔵
資料(の情報)だけが図書館の価値?
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「課題解決型図書館」や「読書/学習/情報センターと
しての学校図書館」に必要な情報はどうする?
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レファ協は「図書館のノウハウの総合目録」
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レファレンスの情報源としてだけでなく、図書館のサ
ービスを知らせるための飛び道具にも、図書館のサー
ビスを構築していくための参考情報にもなる。
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こんな方/館にはレファ協はいりません。
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自分1人の力と自館の資料だけでどんなレファレンス
も迅速かつ正確に回答ができる。
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自分はもちろん、組織内のすべての人の活動やノウハ
ウはしっかり記録されている。
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記録された情報は組織内できっちりと共有され役立て
られているし、それをもとに図書館のサービスは改善
され続けている。
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自館の活動の記録やノウハウなど、有用な情報は外部
に発信し、組織や来館者相手だけでなく、全国全世界
の人々に有効に活用されている。
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あなたには図書館が見えてますか?
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国立国会図書館をご存知でしたか?
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他の館種の図書館をご存知ですか?
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お隣の図書館をご存知ですか?
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あなたの図書館の「ちょっと前」をご存知ですか?
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あなたの図書館の分館の活動をご存知ですか?
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あなたの同僚がどんな事をしているかご存知ですか?
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あなたの部下がどんな事をしているかご存知ですか?
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これらのことは知る必要がないとお考えですか?
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参加申請について
参加資格
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学校教育法第一条の大学又は高等専門学校に設置され
た図書館又は研究所
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図書館法の規定に基づく図書館又はこれに準ずる機関
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その他、専門図書館、学校図書館等、文書館etc…
申し込み方法
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上記を満たすことを示す資料と参加申請書を郵送
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遅くとも2~3週間以内にIDなどをお知らせします。
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/entry.html
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ご清聴ありがとうございました。
長崎県の図書館のさらなるご活躍
を期待しております!
[email protected]
参考情報
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レファレンス協同データベース事業実施要項
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/collabo-ref_guide.pdf
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国立国会図書館レファレンス協同データベース事業参加規定
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/collabo-ref_reg.pdf
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担当者研修・事業参加館フォーラムの記録集
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/fest.html
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外部提供インタフェース(API)の活用方法など
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/api_lab.html
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れはっち素材集
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/publication.html#illust
※レファレンスやレファ協の説明などに各館でご活用ください!