国立国会図書館関西館 図書館協力課 水野翔彦/内田紘子 三重県図書館協会 平成26年度図書館職員基礎講座 開催日:平成26年10月1日(水) 会場:三重県生涯学習センター 開催日:平成26年10月2日(木) 会場:桑名市立中央図書館 開催日:平成26年10月17日(金) 会場:伊勢市立小俣図書館 1 ▶ 自己紹介 ▶ お話する内容 2 おはなしすること 1 2 3 4 5 まずは自己紹介から はじめに 「レファ協」って初めて聞いたよ!な方へ 事業の概要 システムで何ができるのか理解しよう システムを使いこなす データを知り、データを活用する データを活かすために みんなでつくる、みんなで使う おわりに 3 2 ▶ 事業の概要 ▶ 事業の課題 4 レファレンス協同データベース事業とは? 「…図書館等における…データを蓄積し、並びにデータを インターネットを通じて提供することにより、図書館等に おけるレファレンスサービス及び一般利用者の調査研究活 動を支援する事業」(事業実施要項から抜粋) 全国の参加館 国立国会図書館 ? ! ♪ 大学図書館 公共図書館 専門図書館 図書館の職員や一般利用者 レファ協 データベース 学校図書館 1 2 3 4 5 5 館種別の事業参加館数(2014年8月25日現在) ● その他 1% 国会 2% 学校 2% 専門 8% ● ● 大学 27% 公共 60% ● ● ● 375館※ 大学図書館等 170館※ 学校図書館等 11館 国立国会図書館 12館 専門図書館 52館 その他 6館 公共図書館 ※都道府県立図書館 54館、政令都市立図書館 24館、市町村立図書館 297館 ※国立大学図書館 48館、公立大学図書館 17館、私立大学図書館 104館、高等専門学校 1館 1 2 3 4 5 6 登録データの内訳(2014年8月25日現在) ● 一般公開 77,000件 ● 参加館公開 16,000件 ● 自館のみ公開 42,000件 自館のみ 31% 一般公 参加館 12% 1 2 3 4 5 開57% 合計 135,000件 7 参加館とデータ数の推移 Series1 Series2 140000 700 120000 600 100000 500 80000 400 60000 300 40000 200 20000 100 0 0 1 1 2 3 4 5 5 9 13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61 65 69 73 77 81 85 89 93 97 101 105 109 8 アクセス数の推移 Series1 Series2 2000000 1800000 1600000 平成25年2月 1400000 1200000 平成22年3月 1000000 システムの 入れ替え APIを公開 800000 平成17年4月 600000 一般公開 400000 200000 0 1 1 2 3 5 4 5 9 13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61 65 69 73 77 81 85 89 93 97 101 105 109 9 長尾元館長@第6回レファ協フォーラム 「5万件程度のレファレンス事例ではま ったく不十分でございまして、少なく とも30 万件から40 万件、50 万件くら いの事例のデータベースにしていかな ければ、本当の意味で皆さん方に利用 していただけるところにはなかなか行 かないのではないか」 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_6_opening_report.pdf 1 2 3 4 5 10 ディスカッション@第9回レファ協フォーラム 「何と年間に846 万件ものレファレン ス受付がある。しかもそれが総数では ない。ところが、レファ協はどうかと いうとデータ総数が10 万件です。」 「昨年から今年の1 年間で1 万件くらいの増加です。850 万分の1 万ですから、それこそ、この現実を見て、このデ ータの数を何とかしなくてはいけないのではないか。」 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h24_report_06_discussion.pdf 1 2 3 4 5 11 ディスカッション@第9回レファ協フォーラム 「何と年間に846 万件ものレファレン ス受付がある。しかもそれが総数では ない。ところが、レファ協はどうかと いうとデータ総数が10 万件です。」 「昨年から今年の1 年間で1 万件くらいの増加です。850 万分の1 万ですから、それこそ、この現実を見て、このデ ータの数を何とかしなくてはいけないのではないか。」 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h24_report_06_discussion.pdf 1 2 3 4 5 12 二極化と登録の伸び悩み(2014年8月25日現在) 活動がすくない参加館 ▶ ▶ 登録が0件 89館(14%) 登録<10件 349館(56%) 活発に活動している参加館 ▶ ▶ 1 2 上位10館が約48%を登録 1割(63館)が約82%を登録 3 4 5 500件以上 9% 登録0件 500件未満 14% 14% 100件未満 10件未満 21% 42% 13 二極化と登録の伸び悩み(2014年8月25日現在) 活動がすくない参加館 ▶ ▶ 登録が0件 89館(14%) 登録<10件 349館(56%) 活発に活動している参加館 ▶ ▶ 1 2 上位10館が約48%を登録 1割(63館)が約82%を登録 3 4 5 500件以上 9% 登録0件 500件未満 14% 14% 100件未満 10件未満 21% 42% 14 1館当たりの登録件数順(2014年8月25日現在) 12000 合計 10000 8000 6000 4000 1件登録で ここまで ランクイン 2000 10件登録で ここまで ランクイン 100件登録で ここまで ランクイン 0 1 2 3 4 5 一 十 百 五 一 件 件 件 百 万 件 件 15 1館当たりの登録件数順(2014年8月25日現在) 12000 合計 10000 8000 6000 4000 1件登録で ここまで ランクイン 2000 10件登録で ここまで ランクイン 100件登録で ここまで ランクイン 0 1 2 3 4 5 一 十 百 五 一 件 件 件 百 万 件 件 16 3 ▶ データの検索 ▶ データの登録 17 ユーザの種類 一般利用者(ログイン不要) ▶ 一般公開のデータを検索して参照できる 参加館の職員(3種類のIDのどれかでログイン) ▶ 検索ID:+一般/参加館公開のデータを検索・参照 +参加館のコミュニケーション機能 ▶ 登録ID:+データの登録ができる ▶ 管理ID:+データの管理や参加館の使えるすべての機能 1 2 3 4 5 18 ユーザの権限 *1 *3 検 索 *4 機 *5 能 機能名称 一般ユーザ 参加館(検索) *1 参加館(登録)*1 参加館(管理)*1 1つのユーザで、同時に複数の方がログインが可能 *2 ダウンロードは自館のデータのみ可能 参加館プロファイルは、参加館ユーザ(管理用)が公開レベル以外の項目のみ更新可能 ウェブ画面 ● ● ● ● 公開レベルが「自館のみ参照」のデータのみ新規登録・更新が可能 検索用API ● ● ● ● 参加館ユーザ(検索用)・参加館ユーザ(登録用)はパスワードのみ変更可能。参加館ユーザ( ダウンロード *2 ● ● 管理用)は自館ユーザのIDとパスワードが変更可能 新規登録 *3 ● *4 ● 登 録 機 能 更新*3 支 援 機 能 ● *4 削除*3 ● ファイルアップロード ● 自動取得 ● コメント ● ● ● 掲示版 ● ● ● 統計出力 ● ● ● パスワード変更*5 ● ● ● お知らせ・作業メモ編集 *1 *3 *4 *5 1 ● ● 1つのユーザで、同時に複数の方がログインが可能 *2 ダウンロードは自館のデータのみ可能 参加館プロファイルは、参加館ユーザ(管理用)が公開レベル以外の項目のみ更新可能 公開レベルが「自館のみ参照」のデータのみ新規登録・更新が可能 参加館ユーザ(検索用)・参加館ユーザ(登録用)ではパスワードのみ変更可能。参加館ユーザ( 管理用)は自館ユーザのIDやパスワードなどが変更可能 2 3 4 5 19 システムの主な機能 ① 検索に関する機能 ▶ 手動での検索、登録データのダウンロード、検索用API ② 登録に関する機能 ▶ 3つの登録方法 ③ 参加館支援機能(その他の機能) ▶ コミュニケーション:コメント、掲示板、メール配信 ▶ 統計機能:自館や参加館の登録件数、被参照数の算出 ▶ 管理機能:ID/PW管理、館内お知らせなどの編集 1 2 3 4 5 20 トップ画面と3種類の検索方法 (1)簡易検索 (3)詳細検索 (2)テーマから探す 1 2 3 4 5 21 (1)簡易検索 簡易検索 4つのデータを一検索(数値は平成26年5月末現在) ▶ http://crd.ndl.go.jp/jp/help/crds/search.html#chap2-1-2 レファレンス事例 ? 事業の参加館で行われたレ ファレンスサービスの記録 (約120,000件) 特別コレクション 個人文庫など参加館が所蔵 する特別コレクションに関 する情報(約400件) 1 2 3 4 5 調べ方マニュアル ! 特定のテーマやトピックに 関する情報源の探し方を説 明した情報(約9,000件) 参加館プロファイル 参加館の連絡先やサービス 内容などについての情報 (約600件) 22 (2)テーマから探す テーマから探す ▶ NDCや地名のキーワードをもとにブラウジング ▶ 地名は上位の地名に分類されています! ▶ 類似の分野の質問を調べる場合に有効 例:市町村名を 都道府県に分類 1 2 3 4 5 23 (3)詳細検索 詳細検索 ▶ 検索項目を指定・組み合わせて検索 ▶ 目的や状況に応じて検索結果を絞ることができる 回答プロセス「あの資料はどうやって使われてる?」 参考資料「あの資料は役に立つ資料かな?」 主題×館種「あのネタ、この館種ではどう答えてる?」 主題×質問者「子どもの郷土レファはどう答えてる?」 →効率の良い検索とデータ作成の理解はセット! 1 2 3 4 5 24 ! 登録データのダウンロード 1 2 ① トップ画面「自館データ」をクリック ② 自館のデータが一覧表示されるのでダ ウンロードしたいデータを選択し、ダ ウンロード」をクリックする(又は「 ダウンロード(全件)」をクリック) ③ 必要な項目・形式を選んで「ダウンロ ード」をクリックする。 1 2 3 4 5 25 3種類のデータ登録方法 a. ウェブフォームから手動入力 b. ファイルをアップロード レファ協 システム c. システムが自動で同期 c a テキスト ファイル 1件ずつ登録 b 2 3 4 5 b 一括で登録 X 1 ウェブ上の サーバー A 自館の図書館 システム 26 ! a.ウェブフォームでの登録 ① トップ画面で「新規登録」をクリック 1 ② 新規データの登録画面へ移動する。 2 1 2 3 4 5 ▶ 「管理番号」にログインしたIDで最後 に作成された番号が表示される ▶ 薄紫部分の「管理番号」「公開レベル 」「質問」「回答」は必須項目 ▶ 入力欄をクリックするとアイコンが2 つ出る。地球をクリックするとリンク 作成フォーム(左)が、虫眼鏡を押す と入力欄が拡大される(右) 27 ! 関連ファイルの登録 1 各館作成のパスファインダーのPDFファイ ル等をそのままアップロードできます! ① 新規登録画面「関連ファイル」にある 「関連項目」等に情報を記入する。 ② 「参照」をクリックして、アップロー ドしたいファイルを選択する。 ③ 「関連ファイルのアップロード」をク リックする。 2 ④ データを登録すると「関連項目」で指 定された箇所にファイルへのリンクが 表示される。 ※調べ方マニュアルで関連データを登録す ると、ファイル内部のテキストも検索対象 となります。 1 2 3 4 5 28 ウェブフォームでの更新・削除 ① トップ画面の「自館データ」ないし検 索して更新/削除するデータを探す。 1 更新の場合は個別のデータの詳細画面 を開き「更新画面へ」をクリック ▶ 削除の場合は検索結果一覧画面からデ ータを選択し「削除」をクリック 削 更 1 ▶ 2 3 4 5 29 b.データのアップロード(=一括登録) ① 「アップロード」をクリック 1 ② 「参照」でアップロードするテキスト ファイル(XMLかCSV)を選択する ③ 他の項目も確認し「送信」をクリック ④ エラーがなければ翌朝に反映される。 結果はメール通知が来るほか、処理予 定・処理結果一覧画面で確認できる。 2 1 2 3 4 5 30 参考:XMLファイル例 1 2 3 4 5 31 参考:CSVファイル(=カンマ区切り)の例 1 2 3 4 5 32 c.全自動でレファ協と同期(上級) ▶ 参加館がインターネット上に置いた登録用ファイルを 自動でレファ協システムが取りに行き、登録する。 ▶ サーバーへのファイルアップロードを自動化できれば 人の手を介さず2つのシステムの同期が可能。 サーバー レファ協 システム 1 2 3 4 5 登録(自動) 登録(手動) 自館 システム 33 運用の方法を考える レファ協をメインとして記録を管理する場合 ! ID/PW (1) ID/PWの周知 (2) データ登録 (3) フォロー 登録用IDをレファレ ンス担当者全員に周 知 ウェブフォームで随 時登録更新。最初は 自館のみ公開で登録 自身/職員同士でチ ェックして公開範囲 を拡大へ 34 秋田県立図書館の例 平成21年度 寄稿「レファ協を自館データベースとして活 用!―秋田県立図書館のとりくみのご紹介」 「レファレンス質問を受けた職員は、カウンター又は事務 室のパソコンからレファ協にログインし、「自館のみ参照 」レベル でレファレンス質問を入力します。利用者に回答 後、レファレンス回答やその他の項目を入力します。最終 的には、担当責任者が登録された事例を選択し、「参加館 公開」等のレベルに変更することになります。 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/column_h21_01_akita.html 1 2 3 4 5 35 秋田県立図書館の例 平成21年度 寄稿「レファ協を自館データベースとして活 用!―秋田県立図書館のとりくみのご紹介」 メリット 「レファレンス質問を受けた職員は、カウンター又は事務 室のパソコンからレファ協にログインし、「自館のみ参照 」レベル でレファレンス質問を入力します。利用者に回答 後、レファレンス回答やその他の項目を入力します。最終 的には、担当責任者が登録された事例を選択し、「参加館 公開」等のレベルに変更することになります。 ① 状況を共有しやすい ② 正確な統計 ③ 二度手間を削減 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/column_h21_01_akita.html 1 2 3 4 5 36 運用の方法を考える 別の仕組みで記録の管理をしている場合 X A (1) 事例の登録 (2) 選定 (3) 登録 随時、レファレンス 事例を管理簿や独自 データベースに登録 レファ協に登録する または公開する事例 を選定 ファイルアップロー ドや自動取得などで 登録・公開する。 37 運用の方法を考える 別の仕組みで記録の管理をしている場合 メリット ① 比較的なじみやすい (1) 事例の登録 (3) 登録 (2) 選定 ② カスタマイズしやすい 随時、レファレンス 事例を管理簿や独自 データベースに登録 レファ協に登録する または公開する事例 を選定 X A ファイルアップロー ドや自動取得などで 登録・公開する。 38 参考事例 岐阜市立図書館の事例@第7回フォーラム ▶ レファ協の入力項目を参考にして処理票を作成 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_7.html 豊中市立図書館の事例@第10回フォーラム ▶ 業務システムに登録後、月に一度レファ協に登録 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_10.html 尼崎市立地域研究史料館@第9回フォーラム ▶ 1 2 業務システムに登録後、2週間に一度レファ協に登録 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_9.html 3 4 5 39 実践のために あらかじめ決めておくべきこと ▶ 管理番号の採番ルール ▶ 作業フロー、職員の役割分担と使用するID ▶ 登録・公開のポリシー ▶ ローカル項目などの運用方法 1 2 3 4 5 40 4 ▶ データを知る ▶ データを活用する 41 データの作成ルール レファレンス協同データベース標準フォーマット ▶ データ登録の形式として、レファ協を立ち上げる際に 全国の図書館にアンケートを行い、作成したもの ▶ レファレンスをする際の目安として利用可能 ▶ レファレンス協同データベース事業データ作成・公開 に関するガイドラインVer.1.2 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline.html 1 2 3 4 5 42 レファ協フォーマットの概要 データフォーマットの構成 ▶ 中核的な情報、付加的な情報、データの管理情報、シ ステム上の管理に必要な項目 なぜフォーマットの理解が重要? ▶ 検索で見つからなければ登録した意味が…。 ▶ 効率よくデータを作成するため。 →ちょっと長いですが…頑張っていきましょう! 1 2 3 4 5 43 4種類のデータ レファレンス事例 事業の参加館で行われた レファレンスサービスの 記録(約125,000件) ? 特別コレクション 個人文庫など参加館が所蔵 する特別コレクションに関 する情報(約400件) 調べ方マニュアル ! 特定のテーマやトピック に関する情報源の探し方 を説明した情報(約 9,000件) 参加館プロファイル 参加館の連絡先やサービ ス内容などについての情 報(約600件) ※数値は平成26年8月25日現在のもの 1 2 3 4 5 44 中核的な情報 中核的な情報 質問 回答 事前調査事項 回答プロセス 参考資料 照会先 寄与者 付加的な情報 事例作成日 NDC/NDCの版 内容種別 質問者区分 キーワード 調査種別 解決・未解決 備考 ローカル項目 データの管理情報 管理番号 公開レベル システムの管理用項目 登録番号 登録日時 最終更新日時 1 2 3 4 4 5 5 参加館ID 45 中核的な情報① 質問とは? ▶ 検索結果などで最初に表示される「事例の顔」 ▶ 質問自体の変化については柔軟に対応を。 【事例】和紙を使った工芸品の作り方。(日向市立図書館) http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000115295 1 2 3 4 5 46 中核的な情報② 回答とは? ▶ 利用者に求められたことに対しどのように対応したか ▶ 解答(答えを出す)≠ 回答(質問や要求に答える) →未解決でも「回答」として登録! 1 2 3 4 5 47 中核的な情報③ 事前調査事項とは? ▶ 質問者が事前に調べた情報など、レファレンスインタ ビューの中で確認できたこと。最近は、事前にインタ ーネットなどで調査を進めていることも少なくない。 【事例】英語圏の曜日(MondayやTuesdayなど)の由来を知りたい。(京都精華大学情報館 ) http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000115536 1 2 3 4 5 48 中核的な情報④ 回答プロセスとは? ▶ 調査のプロセス。情報がなかった資料も記載を。 ▶ 「調査を再現できる」程度を目安に柔軟な対応を。 →内容は「回答」欄に含めてもよい →適宜、簡略化してもOK。全く書かないより◎ ▶ 1 2 改行する、参考資料に番号を振るなど書き方に工夫を 3 4 5 49 回答プロセス事例 【事例】電話機(本体)の料金の歴史について知りたい。(立命館大学図書館) http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000090919 1 2 3 4 5 50 中核的な情報⑤ 参考資料とは? ▶ 回答の情報源→情報が載ってなかった資料は含まない 。(回答プロセスとの相違点) ▶ 回答の情報源を特定できる形で記載 書籍の場合 ▶ タイトル、版、出版年、出版者、責任表示、各種ID… ▶ 辞書や事典などは「版」が大事! 例:ラブラブ ▶ 通称ではなく、正確な資料名を! 例:ニッポニカ 1 2 3 4 5 51 書籍の参考資料の記入例 書籍の参考資料の記入例 レファ協では具体的なルールは無いが『科学技術情報流通 技術基準』を参考文献として提示。記入例は以下の通り。 ▶ 『心理臨床大事典 改訂版』 氏原寛[ほか]共編 培風 館 2004年 ▶ 『京都インクライン物語』 田村喜子著 新潮社 1982.9 235p (当館請求記号KS/913.6/Ta82) ▶ 石に泳ぐ魚 / 柳美里著 改訂版 新潮社 , 2002 ISBN:4104017019 1 2 3 4 5 52 ! 便利な機能① 参考資料の自動入力機能 1 3 2 ① 入力画面で、参考資料の箇所にある書 誌的事項にキーワードを入力し「資料 検索」をクリック ② 検索結果一覧の中から使用した資料と 同じものを選んで「反映」をクリック ③ 選択した資料の情報が自動で入力され るのを確認する。 1 2 3 4 5 53 ! 便利な機能② 参考資料の入力補助機能 1 3 2 ① 入力画面で、参考資料の箇所にある「 入力補助」をクリック ② 入力補助画面の各項目に該当資料の情 報を入力し、「反映」をクリック ③ 選択した資料の情報が自動で入力され るのを確認する。 1 2 3 4 5 54 インターネット情報を利用した場合 ポイント ▶ ページタイトル、URL、最終確認日などを記入 ▶ WARPやInternet Archiveを利用するという手も。 参考資料の記入例 ▶ 1 オンラインデータベース『ジャパンナレッジプラス』 http://www.jkn21.com/top/corpdisplay(最終アクセス2011年12月21日) ▶ 【資料12】『大阪府誌 第4編 財政・教育・衛生・慈善・警察・土木並交 通機関』(大阪府 1903) p341~343 ※近代デジタルライブラリーで閲 覧可能 <http://kindai.ndl.go.jp/index.html>2011年11月25日最終確認 1 2 3 4 5 55 中核的な情報⑥ 照会先とは? ▶ 回答を示すために職員が問い合わせた人・機関。情報が 得られなかった照会先は含まない ▶ 「紹介先」ではなく「照会先」 【事例】福岡県内の畜産市場の数を知りたい。 (福岡県立図書館) http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000096188 1 2 3 4 5 56 中核的な情報⑦ 寄与者とは? ▶ データ作成に際し情報提供をした図書館外部の人・機関 ▶ 照会先との違いは「どちらから働きかけたか」 【事例】油団(ゆとん)についてその歴史など(紙の博物館図書室) http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000004375 1 2 3 4 5 57 その他のレファレンス事例の項目 付加的な情報 ▶ 事例を補足したり、検索しやすくするための情報 ▶ 事例作成日、NDC、内容種別、質問者区分、調査種別 、キーワード、解決/未解決、備考、ローカル項目など データやシステムの管理情報 ▶ 個別データのIDやタイムスタンプ(自動)など ▶ 管理番号、公開レベル(データ管理)登録番号、登録 日時、最終更新日時、参加館ID(システム管理) →ぜひ研修後にご確認ください。 1 2 3 4 5 58 システムの機能 ① 検索に関する機能 ▶ 手動での検索、登録データのダウンロード、検索用API ② 登録に関する機能 ▶ 3つの登録方法 ③ 参加館支援機能(その他の機能) ▶ コミュニケーション:コメント、メール配信 ▶ 統計機能:自館や参加館の登録件数、被参照数の算出 ▶ 管理機能:ID/PW管理、館内お知らせなどの編集 1 2 3 4 5 59 参加館コミュニケーションの意義 万能な図書館は存在しない ▶ それぞれの設置目的や守備範囲は異なる (例)主題、地域、対象利用者etc… ▶ 利用者と質問と図書館のミスマッチ (例)郷土に関するレファレンス コミュニケーションの相手は他機関とは限らない ▶ 画面の向こうには上司、同僚、部下、分館、前任者… →個人芸だけに頼らずにチームで解決! 1 2 3 4 5 60 コメント機能 コメント機能 ▶ コメントの交換で登録データをブラッシュアップ! ▶ 記入はデータ詳細画面、確認はトップ画面「コメント 」 ①登録 ②閲覧 ④閲覧 ③コメント ! ! 参加館A 1 2 3 4 5 ⑤更新&返信 ⑥確認 ! 参加館B 61 メール通知機能 メール通知機能 ▶ 未解決事例の登録時とコメント到着時の2パターン ▶ 未解決事例の配信はメールアドレスを登録した館のみ ①登録 (未解決) ④通知 参加館A 1 2 3 4 5 ⑤更新&返信 ②通知 ③コメント ⑥通知 参加館B 62 メールアドレス(参加館データ)の更新方法 1 3 2 ①参加館プロファイルで自館を検索 ②更新ボタンをクリック ③未解決事例通知のメールアドレス( 変更したい項目)を記入して「更新」 をクリック ※情報を変更できるのは管理者のみ 1 2 3 4 5 63 レファ協を使い倒す!活用事例のご紹介 どれだけ そもそも レファレンスを なんなの? やったの? メリットは? アピールしたい! 上司 1 2 3 4 5 反響は? 64 なんなの?に答えるために:公開と宣伝 「レファ協で」公開する意義 ▶ 「できる」と「されている」の間。 ▶ 本当に届けたいなら露出は多いほうが。 ▶ 固定URLや検索結果の一覧画面の利用。 例:館ごと、主題の地域ごと、データの種類ごと ▶ 数の力・SNS連携 600本の矢?単独よりも集まった方が目立つ。 Twitter、Facebook、Google+などSNS連携機能。 1 2 3 4 5 65 事例の固定URLの活用 池田市立図書館HP 【事例】レファレンスサービス | 池田市立図書館 http://lib-ikedacity.jp/siraberu/reference/index.html 1 2 3 4 5 66 事例データの一覧へのリンクの活用 ▶ 事例の一覧画面へのリンクも可能(赤字が参加館ID) http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/list.reference? id=3110045 参加館 プロファイルの リンクをコピペ すると簡単! 【事例】レファレンス(質問・調査依頼) | 熊本大学附属図書館 http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/guide/visitor/reference 1 2 3 4 5 67 どれだけ?に答えるために 統計機能で表示できる値 ▶ 登録件数=図書館がどれだけ活動したか? ▶ 被参照件数=その活動の成果がどれだけ届いたか? レファ協の統計機能の特徴 ▶ 統計が必要な度に地域や館種、機関を細かく設定して 表示できるので、別の時期や他機関との比較が可能。 ▶ 表示した統計表はテキストデータ(csv)でも出力が可 能なので、編集や加工がしやすい。 1 2 3 4 5 68 ! 統計情報の表示方法 3 1 2 ① トップ画面「統計」をクリックし 取得したい条件を選択し「検索」 ② 「ダウンロード」をクリックする とCSVファイルを取得し、エクセ ルなどで加工が可能 ※被参照数も同じ手順 1 2 3 4 5 69 どういうメリット?に答えるために APIとは? ▶ コンピュータが情報をやり取りするルール。外部の人 に「自動的」に情報を使ってもらう窓口 例えば何ができる? ▶ 定期的/定型的な面倒な作業を自動化 ▶ 特定のキーワードを含むなど、予め設定した条件に合 うデータを自動でウェブサイトに表示してくれる。 1 2 3 4 5 70 APIを使って自動で事例を表示 福井県立図書館HP 【事例】福井県立図書館 レファレンス事例集 http://www.library-archives.pref.fukui.jp/?page_id=154 1 2 3 4 5 71 データを活用した取り組み 図書館員が調べた京都のギモン~京都レファレンスマップ~ http://libmaro.kyoto.jp/?p=165 1 2 3 4 5 72 反響は?に答えるために 国立国会図書館長からの御礼状はいかが? ▶ データ総登録、年間登録数、年間アクセス件数のどれ かが一定以上に達した参加館に御礼状を送付 ねらい目は年間登録数! ▶ 公開範囲に応じて点数を付与 自館のみ(1点)参加館公開(2点)一般公開(3点) ▶ 期間は平成26年1月1日~平成26年12月31日 ▶ 200点以上=営業日で1日1点程度 例: 67件(全て一般公開)~200件(全て自館のみ) 1 2 3 4 5 73 御礼状を活用する 【事例】レファレンスデータの提供により国会図書館より礼状をいただきました|沖縄県立図書館 https://wwwsv.library.pref.okinawa.jp/okilib/oshirase/240305refer_reizyo/index.html 1 2 3 4 5 74 新聞への掲載例 「DBアクセスで全国9位 塩尻市立図書館 全国の図書館のレファレンス(質問回答)事例をインター ネット上で公開する「レファレンス協同データベース(D B)」で、塩尻市立図書館への昨年一年間のアクセス数は 三万六千三百三十八件で、全国九位に入ったことが分かっ た。アクセス数が三万件を超えたとして、DBを主管する 国立国会図書館から礼状が市立図書館に届いた(後略)」 ▶ 2014年2月18日 中日新聞長野版 http://www.47news.jp/localnews/nagano/2014/02/post_20140218070231.html 1 2 3 4 5 75 指標としての利用例 【事例】横浜市の図書館 2013(横浜市立図書館年報) http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/gaiyou/ 1 2 3 4 5 76 小規模館の皆様へ 企画協力員賞はいかが? 反響は?にこたえるために 御礼状の基準には当てはまらないが貢献の大きな参加館 ▶ 職員数が少ない中で積極的なデータ登録を開始。 ▶ 音楽関係のレファレンス事例に特化しており、調べ方マニュアル も含め、近年コンスタントに登録。 ▶ 職員数が少ない中で、2009年に多くのデータを登録。2012年にデ ータ登録を再開。 ▶ レファ協への取組みに関する論考が雑誌掲載される、史料館 Facebookページでのレファ協への事例登録の報告など、レファ協 を使った広報にも積極的。 1 2 3 4 5 77 もっと広がる!レファ協の可能性 図書館のお仕事で 研修教材、レファレンス情報源、自館のレファレンスデー タベース、選書や蔵書構築のための参考情報、広報の素材 として、利用者の傾向やニーズの把握に、説明材料に… 一般利用者向けに レファレンスサービスの紹介に、調べものの情報源として 、調べ方のコツを知るための教材として 教育現場や研究活動など 図書館情報学の研究素材、司書養成の教材として 1 2 3 4 5 78 続きはフォーラムで! 79 5 ▶ まとめ ▶ おねがい 80 まとめ おはなししたこと ▶ 事業の概要と課題 ▶ システムの基本的な使い方(検索とデータ登録業務) ▶ データの作成ルール ▶ データを活かすための機能・事例 →あとは実践! →自分でわからない時は他の人につなぐのも担当者の務め 1 2 3 4 5 81 目的はネット公開だけじゃない 図書館の活動の成果を活かすこと ▶ レファ協のインターネット公開だけが成果ではない。 ▶ 紙でも自館システムでも自館のみ公開でも何でもいい ▶ レファ協を使って活動の記録や成果の蓄積が進むこと 自体が大変意義のあること。 →レファ協の特徴を把握し、ツールの一つとして使う 1 2 3 4 5 82 レファ協の強み デジタルである利点 ▶ いつでも何人でも同時に登録・参照できる。 ▶ 添付ファイルを含め、テキスト検索できる。 ▶ 紛失しない=引継ぎでうやむやにならない 汎用性が高い ▶ データの出し入れが簡単 ▶ ローカル項目など、拡張しやすいフォーマット ▶ SNS連携・APIなどいろいろなチャンネルを用意 1 2 3 4 5 83 おねがい 本日の研修を最大限に生かすために ▶ 本日、どこかの館の方とあいさつをしてください。 ▶ 今日の研修内容を誰かに話してください(×資料回覧) れはっち です! 1 2 3 4 5 わたしも れはっちです。 84 4 参考情報:マニュアル系 ▶ 簡易マニュアル http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/manual_simple_v1.2.pdf ▶ システム操作マニュアル(参加館用)※要ログイン http://crd.ndl.go.jp/jp/help/crds/ ▶ データ作成・公開に関するガイドライン http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline.html ▶ ガイドラインお悩み相談室 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/guideline_advisement.html 1 2 3 4 5 85 4 参考情報:文書系 ▶ レファレンス協同データベース事業実施要項(平成25 年3月29日改正) http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/collabo-ref_guide.pdf ▶ 国立国会図書館レファレンス協同データベース事業参 加規定 (平成25年7月26日改正) http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/collabo-ref_reg.pdf 1 2 3 4 5 86 4 参考情報:その他お役立ち情報 ▶ 研修やフォーラムの記録集 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/fest.html ▶ メールマガジン コラム集 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/column.html ▶ 外部提供インタフェースを使う! http://crd.ndl.go.jp/jp/library/api_lab.html ▶ ブックカバー、壁紙、うちわ、ペーパークラフトなど http://crd.ndl.go.jp/jp/library/publication.html#chirashi ▶ れはっち素材集 http://crd.ndl.go.jp/jp/library/publication.html#illust ※レファレンスやレファ協の説明などに各館でご活用ください! 1 2 3 4 5 87
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