労働災害の書類送検事例

ESH DATABANK
労働災害の書類送検事例
2011年11月~12月
ESH DATABANK
労災隠し
送検日
送検先
2011/11/1
対象
雇用主の建設業者の男性(51)と派遣先の建設業
者(水戸市)社長(36)
昨年11月3日、従業員が茨城町の資材置き場で作
業中、左足の骨の関節を折る重傷を負ったが、派
遣先の業者は今年1月31日まで報告しておらず、
雇用主は報告しなかったとしている。
雇用主と派遣先の両方に報告義務があるが、2人
は「法律を知らなかった」と話している。
従業員が労災保険の手続きのため水戸労基署に
相談して事故が発覚、派遣先の報告はその後だっ
た。
状況
水戸地検
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転落防止措置義務違反
送検日
送検先
対象
状況
2011/11/4
さいたま地検
さいたま市の自動車小売業者と支店責任者(45)
8月20日、同社春日部店で、自動車専用エレベー
ターで屋上まで上げた乗用車を手で押して出してい
た同社の男性従業員(25)が、エレベーター端の隙
間(幅70センチ、高さ約7メートル)から1階ピットに
転落、男性は頭などを強く打って重体となった。
当時責任者だった男性は、エレベーターの端に幅
の広い隙間があるため作業時に従業員が転落する
危険性があったにもかかわらず、エレベーターに手
すりを設置するなどの防止措置をとらなかった。
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労働安全衛生法違反
送検日
送検先
対象
状況
2011/11/4
さいたま地検
さいたま市の土木建築会社と同社社長(62)
男性社長らは今年7月12日、同区内の民家で、派
遣の男性作業員(58)にはしごを使って紅葉の木
の剪定(せんてい)作業をさせる際、足場としての作
業床を設置せず、安全管理を怠った疑い。
男性作業員は作業中に2.45メートル下の地面に
転落、頭を打って死亡している。
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業務上過失致死容疑・労働安全衛生法違反
送検日
送検先
対象
状況
2011/11/15
長野地検
工事元請け会社(駒ケ根市)の現場総責任者(46)
ら4容疑者
昨年2月22日、クレーンを操作し、つるした木材を
移動中、クレーンが転倒し、下敷きになった会社員
(当時30歳)を死亡させ、男性作業員3人に重軽傷
を負わせたとしている。
現場総責任者、クレーンの安全管理責任者は、共
に適切な安全指導を怠った疑い。
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業務上過失致死容疑
送検日
送検先
対象
状況
2011/11/24
山形地検酒田支部
歩道の撤去業者の現場代理人(37)と工事を引き
継いだ橋の架設業者の監理技術者(56)
09年12月11日、自転車に乗っていた女性が誤って護
岸に転落して死亡した事故で、▽現場代理人は、工事
の完成検査があった翌日の09年12月8日、歩道のバ
リケードと危険を知らせる回転灯を撤去し、事故防止の
注意義務を怠った▽監理技術者は、バリケードがない場
所から2.6メートル下の新井田川のコンクリート護岸に
人が転落する危険があったのに防止せず放置した疑い。
県の監督員は同日、バリケードが一部ないことなどに気
付いて架設業者に伝えていたが、現場代理人は設置す
るのを忘れたという。
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業務上過失致死傷容疑
送検日
送検先
対象
状況
2011/12/8
神戸地検姫路支部
処理業者の社員(51)と元社員(42)
09年10月24日、姫路市のJFE条鋼姫路製造所
で金属精錬の際に出る高温のスラグ(鉱滓(こうさ
い))が水蒸気爆発を起こし、運送会社員ら3人が死
傷した事故で、水蒸気を発するなど不安定な状態
のスラグをダンプに積載するために遠隔操作で移
動させて爆発を誘発し、岡山市の運送会社社員(当
時45歳)ら3人を死傷させた疑い。
2人はスラグの状態によって作業を一時中断するよ
うに社内で指示を受けていたが、手順を守っていな
かった。