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労働災害の書類送検事例
2014年7月~8月
労働安全衛生法違反
送検日
2014/7/15
送検先
大阪地検
対象
大手ホームセンター(堺市)と大阪市支店の店長(51歳)
状況
2014年4月13日、男性社員がフォークリフトを使う際、作業場の広さや
機材の種類などの計画を定めず、危険防止に必要な策を取らなかった疑
い。
淀川労働基準監督署によると、同日、女性客が荷崩れした木製合板の
束の下敷きになり、両足を骨折する事故が起きた。
2
労働安全衛生法違反
送検日
2014/8/4
送検先
青森地検
対象
公園の施設管理者である協会と現場監督の主査(40歳)
状況
2014年2月24日、同協会に雇われたアルバイト作業員が枝打ち作業中、
高さ約10メートルの桜の木から落下し、胸部外傷によりショック死した。
高さ1.5メートル以上の作業ははしごなどの昇降設備を付けなければい
けないのに、それを怠った疑い。
3
業務上過失致死罪
送検日
2014/8/7
送検先
岐阜地検
対象
講座を主催した社団法人の理事長(70歳)と事務局長(41歳)
状況
岐阜県大垣市の公園で2012年11月18日、森林体験講座に参加してい
た同市の小学1年の女児(当時6歳)が、落ちてきた枝で頭を打って死亡
した事故で、理事長らは、強風などで枝の落下が予測できたのに樹木の点
検やヘルメット着用など安全対策を行わなかった疑い。枝は樹齢約110
年のスギの高さ約23メートルの地点から落ちた。
現場周辺では当日午前7時ごろから断続的に強い風が吹き、事故が起き
た同11時までに最大瞬間風速14.9メートルを観測。枝は風にあおられ、重
さに耐え切れず落下したとみている。
4
労働安全衛生法違反
送検日
2014/8/7
送検先
鳥取地検
対象
建設会社(鳥取県米子市)の社長(71歳)と現場責任者(46歳)
2014年6月11日、広島高裁松江支部・地裁の新庁舎建設現場で、作
業員男性(当時57歳)が高さ2.5メートルの足場から転落して死亡した。
状況
この事故で、社長らは、足場は幅40センチ以上必要であるにもかかわらず、
幅25センチの足場で作業させた疑い。
2人とも容疑を認め、現場責任者は「墜落しても足をくじく程度だと考えてい
た」と話しているという。
5
労働安全衛生法違反
送検日
2014/8/7
送検先
福島地検
対象
状況
除染工事を請け負った建設会社(伊達市)の安全責任者(44歳)
作業員の勤務先の下請建設会社(東京都)の福島支店長(62歳)
2013年11月19日、伊達市にある除染廃棄物の仮置き場で、クレーンで
汚染土を仮置き場に置く作業中、男性作業員(当時46歳)が汚染土
の重みに耐えられずにバランスを崩したクレーン付きトラックの下敷きになって
死亡した。
作業員が、安全責任者は具体的な作業方法などを指示せず、福島支店
長も安全対策を定めないまま、作業をさせた疑い。
6
業務上過失致死罪
送検日
2014/8/12
送検先
京都地検
対象
救出を指揮した男性消防士(55歳)
2013年10月19日、京都府八幡市の部品製造会社で、男性社員(当
時33歳)が鉄粉の入った貯留槽に転落した。
状況
市消防署によると、救助に駆けつけた時、男性は首まで埋まり、「痛い」など
受け答えできる状態だった。約1時間かけて鉄粉を掘って上半身を出し、
引き上げ用の安全ベルトを胸に着けたが、貯留槽の底を開けて鉄粉を排
出した際、鉄粉に引き込まれて全身が埋まった。男性は心肺停止状態で
救出され、病院で死亡が確認された。
7
労働安全衛生法違反
送検日
2014/8/18
送検先
高知地検
対象
状況
工事を請け負った建設会社(松山市)と社長(53歳)
建設会社(高知市)と当時の現場責任者(57歳)
2012年10月27日、高知市の下水道工事現場で男性作業員2人が生き
埋めとなり死亡した。
同社らは、トンネルの地質の状態の記録などを怠り、掘削機の土砂の流
入を防ぐ安全装置の確認など安全管理を怠った疑い。
8
業務上過失致死罪・労働安全衛生法違反
送検日
2014/8/20
送検先
長崎地検
対象
旅館(長崎県雲仙市)の当時の管理課長(53歳)
2013年6月11日、長崎県雲仙市の旅館の温泉水タンク内で、清掃作業
中の従業員2人が硫化水素中毒で死亡した。
状況
課長は、必要な安全措置をせずにタンク内の清掃をさせた疑い。
島原労働基準監督署は同日、この元管理課長と同旅館の経営会社
(福岡県久留米市)を労働安全衛生法違反容疑で長崎地検に書類
送検した。
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