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労働災害の書類送検事例
2015年6月~8月
労働安全衛生法違反
送検日
2015/6/23
送検先
山形地検
対象
建設会社(山形市)と社長(53歳)
2013年9月、山形市若葉町での配水管埋設工事中に男性従業員が地
面からはがしたアスファルトで指が押しつぶされ、休業1カ月の重傷を負った。
同社らは、この事故を同監督署に報告しなかった疑い。
状況
社長は「労災事故が発覚すると公共事業などの受注がしにくくなると思っ
た」と容疑を認めているという。治療で労災保険は使わず健康保険を使い、
個人負担分は同社が負担していた。外部からの情報提供を受け、今年4
月に同監督署が同社に確認して発覚した。
2
労働安全衛生法違反
送検日
2015/7/2
送検先
神戸地検
対象
塗装会社(大阪市)と同社の現場責任者(44歳)
状況
2015年3月9日、神戸市中央区のビル改修工事現場で、同社従業員の
男性(当時22歳)が足場から約9メートル下に落下し、頭を強く打って死
亡した。
同社らは、男性ら4人に対し、墜落の恐れがあるのに足場の床の一部を
外したまま塗料の拭き取り作業をさせた疑い。
3
労働安全衛生法違反
送検日
2015/7/8
送検先
秋田地検
対象
建設会社(由利本荘市)と工事長(56歳)、副工事長(39歳)
状況
2013年11月21日、破損した市道の復旧現場で土砂崩れが発生し、作
業員5人が巻き込まれて死亡した。
同社らは、事前の地質調査や雨水等の排水作業を行わず、安全策を講
じなかった疑い。
県警は業務上過失致死容疑で捜査を続けている。
4
労働安全衛生法違反
送検日
2015/7/24
送検先
神戸地検
対象
廃棄物処理業者(大阪市)とリサイクルセンターのセンター長(48歳)
2015年3月25日、センター内で解体用つかみ機(10.9トン)が後退した
際、下請け会社の男性社員(当時63歳)がひかれて死亡した。
状況
同社らは、運転資格がない男性社員(44歳)に解体用つかみ機を運転
させた疑い。
センター長は「資格がいるとは知らなかった」と供述しているという。
5
労働安全衛生法違反
送検日
2015/8/20
送検先
福島地検
対象
工事業者(広島市)と社長(53歳)、別会社の現場所長(67歳)
状況
2014年12月24日、浪江町の除染工事現場で作業員男性(35歳)が
バックホーにひかれ右足の骨を折る労災事故が発生した。
同社らは、共謀して報告書を提出しなかった疑い。
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業務上過失致死罪
送検日
2015/8/21
送検先
名古屋地検
対象
廃棄物処理会社(愛知県瀬戸市)の社長(53歳)ら3人
2014年4月25日、資源ごみのスプレー缶から出た可燃ガスが爆発し、男性
社員(当時44歳)が死亡した。死亡した社員が地面に埋めて設置された
プレス機でスプレー缶を圧縮中、地下にたまったガスに引火して作業場の建
物が全壊した。
状況
社長らは、ガス抜きを行うよう徹底しなかったほか、ガス抜き用の機械や
換気装置を導入せず、安全対策を怠った疑い。
同社は2013年4月、瀬戸市などからスプレー缶を含む金属資源ごみの購
入を開始。同8月にも小規模な爆発が起きていた。
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