Document

金融経済のフレームワーク
IS-LMモデル
金融概論(小川担当分)2014
生産物
生産物
生産物市場
貨幣
貨幣
株式社債
貨幣
家計
貨幣
証券市場
株式社債
株式社債
預 預金証書
金
市
金融機関
場
貸 貸出証書
出
市
場
貨幣
生産要素
サービス
企業
貨幣
生産要素市場
金融概論(小川担当分)2014
生産要素
サービス
金融経済のフレームワーク
経済の実物的側面:生産、消費、投資
⇒生産物市場、生産要素市場
 経済の金融的側面:金融取引
⇒金融市場(証券市場、預金市場、貸出市
場)
 すべての経済取引は貨幣の流れを伴う
⇒貨幣市場

金融概論(小川担当分)2014
ワルラス法則
ワルラス法則:3つの市場の内、2つの市場
が均衡すれば、残りの1つの市場は均衡する。
生産物市場超過需要+金融市場超過需要
+貨幣市場超過需要=0
故に、
生産物市場均衡&貨幣市場均衡⇔金融市場
均衡

金融概論(小川担当分)2014
マクロ経済のフレームワーク
経済の実物的側面:生産、消費、投資
⇒生産物市場、生産要素市場
 経済の金融的側面:金融取引
⇒金融市場(証券市場、預金市場、貸出市
場)
 すべての経済取引は貨幣の流れを伴う
⇒貨幣市場

金融概論(小川担当分)2014
生産物市場(生産物供給)

生産物供給
企業部門は、労働・資本等の生産要素を利用して、生産
物を生産する。
さしあたり、生産要素の遊休状態(失業等)にあるために、
現在の生産要素価格で増産が可能であると想定する。
生産物価格も一定( P  P0 )。
Y : 生産物供給( GDP)
国内総生産(Gross Domestic Product; GDP)
=国内で生産された生産物の総額
 国民総生産(Gross National Product; GNP)
=国内企業が内外を問わず生産した生産物の総額

金融概論(小川担当分)2014
生産物市場(生産物需要)
生産物需要
①家計部門⇒消費C
②企業部門⇒投資I
③政府部門⇒政府支出G
④海外部門⇒輸出X
⑤消費・投資・政府支出には外国財への需要(輸
入)が含まれているので、国内生産物(GDP)に
対する需要は、輸入(IM)が控除される。

生産物需要=C  I  G  X  IM
金融概論(小川担当分)2014
生産物市場均衡

生産物市場均衡(生産物需要=生産物供
給)
Y
C I G X IM
=    
P0 P0 P0 P0 P0 P0
金融概論(小川担当分)2014
消費



家計部門は、所得を消費と貯蓄に配分す
る。貯蓄は、将来においては、その元利合
計を消費できることを意味する。したがって、
利子率が上昇すると、消費(=現在の消
費)より貯蓄(=将来の消費)を選択する。
消費は、可処分所得(Y-T;T=租税)の増
加関数。
消費は、利子率の減少関数。
 Y T 
C
 f
,r 
P0
 P0 金融概論(小川担当分)2014

投資



(設備)投資:企業部門は、生産活動を行うため
に生産要素の1つの資本設備を備え付ける。
企業が利潤最大化を目的として行動するならば、
企業は資本の限界生産物(資本を追加的に1単
位増加したときに増加する生産量)と利子率が等
しくなる最適資本量及び投資量を選択する。
収穫逓減(資本の限界生産物が逓減)のために、
投資量は利子率の減少関数。
I
 g r 
P0
金融概論(小川担当分)2014
投資量の決定
資本の限界生産物
利子率
利子率
投資量
現存の資本量
最適資本量
金融概論(小川担当分)2014
資本の限界生産物
資本量
利子率の低下⇒投資量を増加
資本の限界生産物
利子率
利子率
投資量
投資量
現存の資本量 最適資本量 最適資本量
金融概論(小川担当分)2014
資本の限界生産物
資本量
政府支出

政府支出G=政府の政策変数として外生
的
G G
金融概論(小川担当分)2014
輸出・輸入





輸出:海外部門が国内財を購入
輸入:国内の家計・企業・政府部門が外国財を購入
↓
自国所得の増加が輸入を増加させる。
外国所得の増加が輸出を増加させる。
*
EP
P)が上昇
国内財に対する外国財の相対価格(
すると、外国財需要(=輸入)が減少し、国内財需要
(=輸出)が増加する。
金融概論(小川担当分)2014
純輸出NX=輸出Xー輸入IM



純輸出(=輸出ー輸入)は、自国所得の減
少関数(自国所得↑⇒輸入↑⇒純輸出↓)
純輸出は、外国所得の増加関数(外国所得
↑⇒輸出↑⇒純輸出↑)
純輸出は、自国財に対する外国財の相対
価格の増加関数(相対価格↑⇒輸出↑、輸入
↓⇒純輸出↑)
*
*
*

NX X IM
Y  T Y  T EP0 
 
 h
,
,

*
P0
P0 P0金融概論(小川担当分)2014
P0
P0 
 P0
生産物市場均衡(再)
生産物市場均衡
Y C I G X IM
    
P0 P0 P0 P0 P0 P0

 Y T 
 Y  T Y *  T * EP0* 
Y
G
 f
, r   g r    h 
,
,

*
P0
P0
P0
P0 
 P0

 P0
 GDPが増加すると、左辺の供給はその増加量だ
け増加するが、右辺の需要は限界消費性向ー
限界輸入性向だけしか増加しない。そのため、
生産物市場は超過供給となる。
金融概論(小川担当分)2014
生産物市場均衡:IS曲線
利子率(r)
A(生産物市場均衡)
B(生産物の超過供給)
GDP増加
利子率の低下により需要増加
C(生産物市場均衡)
GDP(Y)
金融概論(小川担当分)2014
貨幣市場(貨幣需要)


貨幣需要は所得の増加関数
貨幣需要は利子率の減少関数
Y 
D
M  P0  L  , r 
 P0 
金融概論(小川担当分)2014
貨幣市場(貨幣供給)

貨幣供給M=中央銀行の政策変数として
外生的
S
M M
金融概論(小川担当分)2014
貨幣市場均衡

貨幣市場均衡:貨幣供給=貨幣需要
S
D
M M
Y 
M  P0  L  , r 
 P0 
Y 
M
 L ,r 
P0
 P0 
金融概論(小川担当分)2014
貨幣市場均衡:LM曲線
利子率(r)
C(貨幣市場均衡)
利子率の上昇により需要減少
GDP増加
B(貨幣の超過需要)
A(貨幣市場均衡)
GDP(Y)
金融概論(小川担当分)2014
生産物市場・貨幣市場均衡
利子率(r)
貨幣市場均衡(LM)
生産物市場均衡(IS)
E
生産物市場と貨幣市場の両方が均衡
GDP(Y)
金融概論(小川担当分)2014