VIDシステムによる コンピュータ演習室の 構築と運用

VIDシステムによる
コンピュータ演習室の
構築と運用
NT-Committee2
第4回北陸勉強会(新潟)
2004/06/26
県立新潟女子短期大学
コンピュータ演習室の概要
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リースで導入・・5年で更新
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初代演習室(1993年4月~1998年3月)
二代目(1998年6月~2003年5月)
三代目(2003年6月~2009年3月?)
運用管理担当者
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コンピュータ教育担当教員(0~2名)
コンピュータ演習室実習助手(嘱託)
コンピュータ演習室の要件
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個人別に(ある程度の)設定ができる
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どの端末も同じように使える
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約60台を約800名が使用
コンピュータ初心者でも自力で使える
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メール、ブラウザ(ブックマーク)、ファイルの置き場所
利用講習、マニュアルの整備
学生の操作では環境が壊れない
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悪意の有無にかかわらず・・
初代演習室(1993年~1998年)
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PC-98 約60台+プリンタ約30台
MS-DOS, MS-Works, 一太郎4, Lotus1-2-3, 花
子2, 栄養計算ソフト他
PC-SEMI, 教室内に大型モニタ2台
5年リースで導入・・・3年で陳腐化
二代目(1998年~2003年):設備
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1997年度に学内LAN整備→演習室にも導入
学生用PC62台+ネットワークプリンタ7台
Windows NT 4.0 Workstation(64台)
Windows NT 4.0 Server(2台)
参照用モニタ31台(二人に一台)
プロジェクター、スクリーン
アップグレードアドバンテージ
↓
2000へのアップグレードは見送る
二代目:環境
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ドメイン構成
移動プロファイル
ログオンスクリプトの活用
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システムポリシー
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時刻あわせ、ネットワークドライブ、規定以外の場所に保存され
たファイルの削除など
デスクトップにアイコンを置かせない
「画面」の設定変更を不許可・・壁紙は「利用上の注意」
「ファイル名を指定して実行」を使わせない
スタートメニューの編集
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エクスプローラ・Dos窓を使わせない
メール環境:AL-Mail32
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1年目・2年目:フロッピーディスク内にメールボッ
クスと設定ファイルを置く
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ディスクを忘れていく
ディスクがいっぱいになる
ディスクが壊れる
3年目~:ファイルサーバ上に個人領域を作成し、
ログオンスクリプトでネットワークドライブとして割
り当て、メールボックスと設定ファイルの置き場
所とする
学生利用のための準備
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1年目
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2年目
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希望者全員に講習会 「運用フロッピー」作成を指導
講師1名、指導要員各回2~3名(教員有志、のべ12~3名)
あらかじめ「運用フロッピー」を作成して配布
授業が後期に配当されている学生などを対象に講習会を設定
フロッピー作成:教員ボランティア(5~6名)
講習会は2名(講師1名、助手1名)で対応
3年目~
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フロッピーから脱却
全学生が前期に授業を受けられる体制が整う→「講習会」を別
途設定する必要がなくなる
Webブラウザ:Netscape Communicator
学生用共通ユーザープロファイルstudentを作成
 「student」で起動すると個人領域を参照するよう
に設定
 個人領域内に、設定ファイル(プロキシサーバ名、
キャッシュのパス)、ブックマークファイルを置く
 個人領域の場所
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1年目・2年目:フロッピーディスク
3年目~:ファイルサーバ上(ログオンスクリプトで割
り当て)
二代目演習室の5年間①
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1998年度・・比較的平穏
1999年度~2000年度
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ぽつぽつと設定が壊れる端末が出始める
キーボードエラー等が出始める
学生のプリンタ濫用が問題化
ウイルス感染・・ウイルスバスターで対応(ウイルスバスター動
作異常への対応に苦慮)
SP5適用→起動時Stopエラーが頻発
 Zip関係のドライバの不具合?
 根本的な解決策が見つからないまま、運用で対応
定期的に閉室、一斉点検実施
2001年3月に全端末の再インストール
二代目演習室の5年間②
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2001年度
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3月に全端末の再インストール、SP6適用
Stopエラー減少せず→問題のscsiport.sysをSP3の
ものに戻す・・徐々に収束
Zipドライブ、キーボード等のエラーが目立つ
プリンタの障害
2002年度
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比較的平穏に運用
更新計画の策定:シンクライアン
ト!
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WBT・・サーバスペック、クライアント台数等の条
件がきびしい
VIDシステムの提案
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デモ
導入事例見学
VID採用
予算面での問題・・CD-ROMドライブ、プロジェク
ター等を切り詰める
三代目(2003年~2008年?)
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クライアント:Windows XP Professional 64台
VIDサーバ(2000 Server) :3台
ドメインコントローラ(2000 Server):2台
ネットワークプリンタ:6台
プリント管理システム
Office, VB, 栄養計算ソフト
運用管理上のメリット
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60台の端末に対し、VDISKは3
→インストール、アップデートの手間が激減
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ハードディスクがない
→ディスクエラーが発生しない
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VDISKは、運用中はROMで、クライアントから変
更できない
→学生が環境に変更を加えても再起動で元に戻る
VIDだから困ること
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環境構築・修復には専門知識が必要
→ひとたび壊れると完全にお手上げ 応急処置でト
ラブル回避ができない
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専用端末でしか使えない・・PCより高価
更新時点では導入事例が少なく情報が不足
「書き換え可」にした状態で複数の端末から
(誤って)変更を加えると、VDISKを壊してしまう