ソシオセマンティクス・グループ 展望と課題 2006・4・10 慶應義塾大学 深谷昌弘 ソシオセマンティクス は 立ち上げから 5年半を経過しました fukaya-rg 2 ソシオセマンティクス小史 新しいホヤホヤの発展途上にある学問です! 1992年 深谷・田中はパラダイムの 開発を始める 1993年 熊坂は「i-Map]へと進むコーホート文化研究を開始 する 2001年 基本認識を共有する者が集まり大学院:ソシオセマ ンティクス・プログラムを立ち上げる 2005年 認知・意味編成モデルと身体スキル・プログラムへ の統合を契機に更なる飛躍をめざす fukaya-rg 母胎「意味づけ論」の 3 ソシオセマンティクス・グループ プロジェクト&教員構成 ソシオセマンティクス工房(深谷昌弘、田中茂範) ネットワークスタイル(熊坂賢次、加藤文俊) サイバービジネス・マーケティング(桑原武夫) シンボルとメディアの認知システム(石崎俊) 評論の意味世界(福田和也、小熊英二) fukaya-rg 4 大学院:ソシオセマンティクス・グループ 認知・意味編成モデルと身体スキル・プログラム に所属している一群の研究グループです 共通認識 ・人々にとっての意味を重視 ・コミュニケーションと意味の社会的 編成プロセスへの着目 ・ネットワーク社会対応の方法 fukaya-rg 5 今日は IT/ネットワークによって 開かれる 新しい社会研究の可能性 について 考え議論しましょう 議論の手がかり として IT/ネットワークから得られる データを取り上げてみます ■ IT/ネットワークからは新しいタイプの 社会データが採集可能である 質問紙・インタービューなどと同種の 旧来型の社会データに加えて 無数の人々が自ら発する意味表出データ 大量 即時性 双方向性 マルチメディア性(テクスト、画像、 映像、音像など) fukaya-rg 8 背景:社会研究における意味の重要性 「人々の意味世界」の視点は社会の研究に不可欠 意味と社会現象のダイナミックな関わり 行為 社会現象:人々の行為の集積 人々の行為は心の中の意味世界の所産 意味づけ (情況編成) 主体と行為と意味 意味的社会研究の阻害要因 意味表出データのアベイラビリティ不足 意味の問題を取り扱いうる言語コミュニケーション論の不在 大量の意味表出データから意味を解析する方法論・ツールの未発展 fukaya-rg 9 ■新しいタイプのデータは新しい研究可能性を 開くとともに、解決すべき課題も発生させる 人々の意味世界に関する本格的研究が可能に 意味内容に踏み込んだコミュニケーション研究が可能に 社会現象を人々の意味世界と関わらせて研究する ことが可能に どうすれば主観的意味解釈を間主観的に了解可能な 学問知とすることができるか 膨大なミクロ・データ:コンピュータ解析の必要 ミクロ→セミ・マクロ→マクロ:新しいアグリゲーションと 新しいサンプリングの基準を必要とする 複雑さを可視化する手法が必要になる fukaya-rg 10 グループ&プロジェクトに 参加する諸君らは ソシオセマンティクス という新しい学問を創業する 協働の営みへの参加者です fukaya-rg 11 協働して 創っていきましょう!
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