第6回学習会 案内文

成年後見制度を見直す会ニュース
第6号
成年後見制度を見直す会
2015.04.16
連絡先:〒663-8003 兵庫県西宮市上大市5~1~8
社会福祉法人すばる福祉会気付 ☎090(5047)0221 西定春
メールアドレス:[email protected]
第6回公開学習会
ファミリー・グループ・カンファレンス
――発祥の地・ニュージーランドや諸外国での実践、日本での展開――
はやし ひろ や す
お話: 林 浩康さん(日本女子大学教授、子ども家庭福祉政策。子どもの虐待、子ども・家庭支援の新しい
アプローチ方法としてのファミリー・グループ・カンファレンスを研究されている。)
い け は ら よ し かず
コーディネーター:池原毅和さん (弁護士、日弁連人権擁護委員会障害者差別禁止法調査特別委員会委員)
障害者権利条約12条は、法的能力を差別して本人の自律を否定してしまう成年後見制度を否定して、
支援付意思決定に転換すべきことを求めています。障害者権利条約が求めていることは明確なのですが、
では成年後見制度に代わる支援付意思決定とは具体的にはどのようにすればよいのでしょうか。
ファミリー・グループ・カンファレンス(以下、FGC)は、その具体策の一つです。成年後見制度が、
能力のある人は自分だけで意思決定をし、その能力のない人は他人が代わって決めてあげるという極端な
個人主義的なモデルに立っているのに対して、FGCは、人が考えたり行動したりする事柄の社会との関
係に着目した手法と言ってよいでしょう。意思決定能力を社会モデルで考えれば、その能力は個人の知的・
精神的な機能に支配されているものではなく、その人の判断を支える人々との関係や解決しなければなら
ない課題にかかわる様々な人の役割の果たし方が課題解決の方向性や良し悪しに大きく影響していること
が見えてきます。成年後見制度とその前提にある極端な個人主義は、本来、私たちが持っていた人とのか
かわりや社会との関係をすべて捨象したために、本当はとても技巧的で普段私たちが物事を決めるやり方
とはかけ離れた理論に基づく制度になっているのです。FGCは、本人と本人をとりまくコミュニティー
が本来持っていた問題解決の力を復活させ、意思決定能力の社会的側面を充実させていく手法です。FG
Cは、欧米では児童虐待や家庭問題などを中心に実践例が多く報告されていますが、わが国でも児童相談
所でこの手法を取り入れた事例も報告されています。
林浩康さんは、FGCを早くから、わが国に紹介され研究を進めてこられた第一線の研究者の先生です。
それがどんなもので、どんな効用があり、どのように応用できるかなど、多くの方々のご関心にお応えし
ていただけると思います。
日時:2015年5月23日(土) 14:00~16:30 (開場 13:30)
場所:文京シビックセンター5階会議室
※資料代:500円
【東京メトロ丸の内線・南北線】後楽園駅(4a または 5 番出口)徒歩 1 分
【都営地下鉄三田線・大江戸線】春日駅(文京シビックセンター連絡口)徒歩 1 分
【JR 総武線】水道橋駅(東口)徒歩 9 分
東京都文京区春日 1‐16‐21