2)個人的倫理と社会的倫理

コミュニケーション ダイナミクス
担当者
政策・メディア研究科
深谷昌弘
コミュニケーション ダイナミクス
課題レポート(最終回)
第4回 6・28 提出:7・12 教室
人々の意味世界と
コミュニケーションについて考える
+
この科目を通じて何を得たか(感想)
A4用紙:2+1(感想)ページにまとめること
以下では昨年度3回分の授業を
圧縮して新しい内容を付加しています
スキップ分については
http://imi.sfc.keio.ac.jp/mt/index.html
からSFC-GC2005に入って
学習することを勧めます
第Ⅳ部
意味の創造と総合政策学
ヒューマンコミュニケーションは生産的・創造的に機能すること
もあれば、ときには、迷走し対立を激化させることもある。ここで
は、対立しがちなまちづくりや政治などを絡めながら、新しい
パラダイムの視点から、生産的・創造的コミュニケーションを
展開するにはどうすればよいかを考えてみる。
(1)人間コミュニケーションの創造性とコラボレーション
(2)ソシオセマンティクスから総合政策学へのメッセージ
(3)本コースのまとめと展望
(3)
本コースのまとめと展望
第Ⅰ部
ヒューマンコミュニケーションと
社会現象
人間同士のコミュニケーション、つまり、ヒューマンコミュニケーショ
におけるダイナミックな意味の社会的編成可能性が多様性豊かな
文化を地球上に発展させてきた。 しかし、このようなヒューマン
コミニケーションを取り扱うには、情報理論的コミュニケーション論
には限界があることを指摘する。そして、新しい理論の必要性と
その理論が備えるべき条件を明らかにする。
(1)人間の問題解決能力を考える:フレーム問題
(2)社会関係の成立を考える:
ダブルコンティンジェンシー問題
(3)情報理論的コミュニケーション論の限界と新理論の必要性
(1)
ヒトの問題解決能力を考える:
フレーム問題と人間の柔軟な情況編成
情報・意味づけ・行為
(2)
社会関係の成立を考える:
ダブル・コンティンジェンシー問題
(3)
情報理論的コミュニケーション論
の
限界と新理論の必要性
情報理論的コミュニケーション論は
人間同士の生きた
コミュニケーション・プロセスや
意味の社会的ダイナミズムを
説明しない
われわれは全否定しているわけではない
人々にとっての意味のダイナミズムを
扱うには新理論が必要だと主張する
意味と社会現象との
ダイナミックな関係を捉えるために
「人々にとっての意味」の
社会的ダイナミズムを
取り扱う
新しい言語・コミュニケーション論が
必要です
第II部
新しい言語・コミュニケーション論
人間社会の諸現象は意味の社会的編成と
深く関わっている。ここでは、意味の社会的ダ
イナミズムを取り扱うためにSFCで開発されて
きた言語・コミュニケーション論(意味づけ論)を
概説する。
(1)会話モデル
(2)創造と迷走:意味の不確定性
(3)会話を支える意味の共有感覚:
意味づけにおける共有の秩序性
新しい言語・コミュニケーション論
「意味づけ論」
(深谷・田中)
(1)
会話モデル
(2)
創造と迷走:意味の不確定性
(3)
会話を支える意味の共有感覚
コトバの意味づけにおける
意味づけ文法と意味知識の類似
コトバの意味は不確定であっても
デタラメではない
コトバの共有によって
事態構成の同型性と意味の類似性が
そこそこに確保され
会話はそこそこに成立する
だが会話は意味の不確定性の二重奏で
あり、その成立が保証されている
わけではない
第Ⅲ部
ソシオセマンティクスの誕生・発展
ミクロだけでなくセミ・マクロやマクロの人々を対象とする実証的な
意味世界に関する研究は、利用可能なデータが入手できないため
本格的発展が阻まれてきた。しかし、ネットワーク社会の進展で
事情は劇的に変化した。すなわち、ウェッブなどから人々の意味
表出データ・テクストが豊富に入手可能になってきたからである。
新しい理論パラダイムとこのパラダイムに立脚した自然言語解析
システムによって、われわれは、人々の意味世界を研究する
ソシオセマンティクスを創業し、その有効性を実証しつつある。
(1)ネットワークと人々の意味世界の研究
(2)カルチュラル・セマンティクスの試み
(3)コンテンツ分析:ネット・マーケティング・ブランド調査
(1)
ネットワーク社会の進展
と
人々の意味世界の研究
(2)
カルチュラル・セマンティクス
(文化意味論)
の試み
表層・深層の意味のダイナミズム
と
意味世界の社会化
(3)
コンテンツ分析:
ネット・マーケティング・ブランド調査
(Web社会調査の事例紹介)
インターネットは
人々の意味表出データの
宝庫です
ソシオセマンティクス
は
人々の意味世界
への
アプローチを開きつつあります
第Ⅳ部
意味の創造と総合政策学
ヒューマンコミュニケーションは生産的・創造的に機能すること
もあれば、ときには、迷走し対立を激化させることもある。ここで
は、対立しがちなまちづくりや政治などを絡めながら、新しい
パラダイムの視点から、生産的・創造的コミュニケーションを
展開するにはどうすればよいかを考えてみる。
(1)人間コミュニケーションの創造性とコラボレーション
(2)ソシオセマンティクスから総合政策学へのメッセージ
(3)本コースのまとめと展望
(1)
コラボレーション
と
人間コミュニケーション
の創造性
CDが提供する創造性への視座
(2)
ソシオセマンティクス
から
総合政策学へのメッセージ
(3)
本コースのまとめと展望
CD&ソシオセマンティクス
は
人々の意味世界への
アプローチを開くとともに
総合政策学の新しい手法と
さまざまな視座を提供しています