酸素 21% 他 1% チッ 素 78%

ものの燃え方と酸素・二酸化炭素
1
酸素と燃え方
( 1)
空気の量と燃える時間
実験1:右のような大きさの違う集気ビンを2つ用意し、
火のついたロウソクにかぶせました。
その結果、燃えている時間は、大きい集気ビンの方が長い
ことがわかりました。
結論
空気の量が多いほど、燃え続ける時間が長い。
実験2:火のついたロウソクにガラス
のつつをかぶせ、線香のけむりで、
空気の流れを観察する実験をした。
その結果、右図のような空気の流れが、
わかりました。また、空気の流れがない
つつのロウソクは消えてしまった。
結論:
ロウソクが燃え続けるためには、火の周りの空気が
次々と新しいものに変わるからである。
まとめ
空気の中には、ものを燃やす働きをする酸素という気体が含まれており、ものを燃やす
と酸素はなくなる。ものを燃やし続けるには、常に新しい酸素が必要となる。
(2 )
酸素
21%
空気の成分
空気には酸素が20.94%( 1/5)、
他
1%
空気の成分
チッ素が78%(4/5)、アルゴンが0.93%、
チッ
素
78%
二酸化炭素が0.03%含まれている。
ものが燃えると酸素が使われ、酸素が
少なくなり、火は消えてしまう。
チッ素
酸素
その他
(3 ) ものが燃えるための条件
ものはいつどこでも燃えるものではなく、ものが燃えるためには、次のような条件が必要
となる。
①
ロウソクや木、木炭など燃えるものがあること。
もの
発火点(℃ )
②
新しい空気(酸素)があること。
黄リン
60
③
ものにはそのものが燃える温度(発火点)があり、その温
イオウ
190
度以上にならないと燃えないことがわかっている。このこ
木炭
320 ∼ 400
とにより、燃える温度以上の温度に熱すること。
水素
580 ∼ 600
以上の3点が必ず必要となる。どれか1つでも欠けていてもものは燃えない。
消火には、上記の3つのうち1つでも取り除けばよい。
1)
燃えるものをなくす。・・・・ガスの元せんを切る。ロウソクの火をふき消す。
2)
新しい空気がこないようにする。・・・アルコ−ルランプの火にフタをする。
3)
温度を発火点以下にする。
・・・燃えているものに水をかける。
-1-
2
酸素の性質
(1 ) 酸素の性質
①
酸素は水にとけにくい
→水上置換法で集める。
②
空気よりやや重い。
→空気の約1.1倍の重さである。
③
色やにおいがない。
→そのままでは酸素の存在がわからない。
④
ものが燃えるのを助ける。→酸素がないとものが燃えない。酸素中でものを燃やすと
空気中よりもずっとはげしく燃える。この性質は酸素だ
けが持つ性質である。
( 2)
酸素中でのものの燃え方
実験
酸素の中で、火のついたロウソク、線香、木炭、鉄線、イオウを燃やす実験
をした。結果は次の通りであった。
結果
ロウソク:明るいほのおを出して
はげしく燃える。
線香:ボッとほのおを出して、は
げしく燃える。
木炭:火花を散らして真っ赤にな
って燃える。
鉄線:火花を散らしてはげしく燃える。
イオウ:青白いほのおを出して燃える。
結論 以上より、酸素の中では、空気中よりもはげしく燃える。また、空気中で燃えないも
のでも燃えることがある。
( 3)
酸素の作り方
二酸化マンガンという黒い粉末にうすい
過酸化水素水(オキシド−ル)を加えると、
酸素が発生する。酸素は水に解けにくい性質
があるので、その酸素を水と置き換える方法
(水上置かん)で集める。
(右図)
酸素は、過酸化水素水が二酸化マンガンの
働きで分解され発生する。そのため、過酸化水
素水の量を増やせば酸素はそれに比例して多く
発生する。二酸化マンガンは過酸化水素水の分解をそくしんする働きがあるだけで、それ自
しょくばい
身が分解して別のものになるのではない。このようなものを触 媒という。
過酸化水素水
→
酸素+水
二酸化マンガン
注意事項
この実験で酸素を集める場合、アワが出始めてからしばらくしてから集気ビンに集める。
これは、三角フラスコにある空気が最初に出てくるからである。また、二酸化マンガンのか
わりにレバ−やジャガイモでも酸素が発生する。実験装置の2つのガラス管は、液体を入れ
る方は下までつけ、気体が出る方は短い。これは気体の逆流を防ぐためである。
-2-
確認問題1
1.ものが燃えるためには、次の3つの条件が必要です。あとの①∼④のように消すのは、
どの条件を取り除くことになるのでしょうか。ア∼ウから1つ選び、記号で答えなさい。
ア−燃えるものがあること。
イ−新しい空気があること。
ウ−燃える温度以上の温度があること。
①
水をかけて火を消す。
②
天ぷら油に火がついたとき、生野菜を入れる。
③
燃えているロウソクの火を息をふいて消す。
④
炭火を火消しつぼに入れて消す。
2. 右の実験装置を作って、酸素を集めようとしました。
次の問いに答えなさい。
(1)
酸素を作るには、a,bに何を入れればよいですか。
薬品の名前を答えなさい。
(2)
a
,
b
cの部分はガラス管が2本ありますが、記入されていません。
管はどのようになっていますか。下のア∼エから選びなさい。
(3)
2つのガラス管はどうして(2)の答のように
なっているのでしょうか。理由を答えなさい。
(4)
dは発生した酸素がビ−カ−に集められますが、酸素は何と置きかえて集めますか。
また、その方法を何といいますか。
,
(5)
(4)の方法は、酸素のどのような性質を利用したものですか。
(6)
bの物質は、どんな働きをしますか。また、反応後どのように変化しますか。
(7)
酸素が出て反応が終わったあと、さらに酸素を発生させるには、どのようなことを
すればよいですか。次から選びなさい。
①
aをさらに加える。
②
bをさらに加える。
③
水を加える。
④
フラスコをゆらす。
3.空気の成分についての、
(
空気の成分は約(①
)の中に、適当な言葉を入れなさい。
%)がチッ素で、残りの約21%が(②
その他約1%がアルゴンや(③
いが(④
)。
②は、水にとけ(⑦
また、②はものが(⑨
)が含まれています。
チッ素は空気より少し(⑤
)性質があるので、(⑧
)です。
チッ素や②は色やにお
)が、②は空気より少し(⑥
)。
)という方法で集める。
)働きがあり、②の中では空気中で燃えないもので
も燃えることがある。
-3-
3
ものの燃え方とあとの変化
( 1) ものの燃え方
①
図1
ロウの燃え方
ロウソクは直接火をつけても燃えないが、しんに火
をつけると、固体のロウがとけ液体となり、しんを上
り気体となって燃える。
ロウのほのおは右の図1のように
えん心・・・ロウが気体になっているところで、温度が最も低い。
図2
内えん・・・中央の明るい部分で、ロウの気体からできたすすが熱
せられてかがやいている部分。酸素が不足しているので、
完全に燃え切れていない。
外えん・・・外側の部分で、酸素によくふれているので、よく
燃えて温度が高い。
実験
図2はロウソクのほのおの内えんとえん心の部分にガラス管
を入れ、出てきたけむりに火をつける実験をしてみたものである。
結果
えん心の部分は白いけむりが出て、そのけむりに火をつけるとほのおを出して燃え
た。
内えん部分からは、黒いけむりが出て、その部分に火をつけると赤く光った。
結論
えん心部分からはロウの気体が出て、火をつけると燃える。内えん部分はロウの気
体から分かれたすすが出て、火をつけると赤く光る。
②
アルコ−ルランプのアルコ−ルは、液体であるが、しんを上るときに熱によって気体
になり、気体が燃える。
③
木の燃え方
木は、熱すると内部から燃える気体(木ガス)が出て、ほのおを出して燃え、あとに灰
が残る。
(2 )
ものが燃えてできるもの
上の実験でロウソクが燃えるときすすが発生することがわかった。すすは炭素という物質
からできており、空気中の酸素と結びついて二酸化炭素 となる。また、ロウの気体には熱せら
れると水素という気体も発生し、 水素は空気中の酸素と結びついて水となる。
炭素が燃える・・・・
炭素
+
酸素
→
二酸化炭素
水素が燃える・・・・
水素
+
酸素
→
水
*アルコ−ルもロウソク同様、炭素、水素からできているが、炭素(すす)の割合が少ない
ためすすが出ず、燃えるときに明るいほのおが出ない。
(すすが燃えるときに明るくかがやく)
(3 )
木のむし焼き(かん留)
実験
空気が入れ替わらないように右のような
実験装置で、木をむし焼きにした。
結果
試験管の先のガラス管からは白いけむりが
でて、火をつけたところほのおを出して燃えた。
また、試験管の口にはどろどろした液体ととう明
な液体がたまった。木は、黒くなり、燃やし
-4-
てみるとほのおを出さずに赤くなって燃えた。
結論
木をむし焼きにすると、木から白い気体が出る。これを 木ガスという。木ガス
は、燃える気体で、木を熱するとほのおになるのは、この気体が燃えたものである。
また、どろどろした液体 木タ−ルやとう明な黄色の液体、木さく液 が試験管の口付
近にたまる。
木は、黒色の木炭になり、空気中で熱するとほのおを出さずに赤く
なって燃える。
*実験上の注意:試験管は図のように口の方を少しさげて行う。これは、出てきた液体が
熱している部分に流れると、試験管が割れるからである。
木のむし焼き→白いけむり
+
(木ガス)
(4)
茶色の液体+黄色の液体
+
(木タ−ル)(木さく液)
黒い固体
(木炭)
金属を熱したときの変化
鉄や銅のような金属を空気中で熱する黒っぽい色になる。これは空気中の酸素と金属が結
びついて違う性質のものとなった からである。このとき金属は酸素と結びつくので、 酸素の
重さが加わり重くなる。また、金属には炭素がないので、二酸化炭素は発生しない。
鉄
+
酸素
→
鉄
色
つ
や
電
気
酸化鉄
銅
酸化鉄
銀
色
あ
る
通す
銅
青黒色
な
+
い
通さない
酸素
→
酸化銅
酸化銅
赤かっ色
黒
色
あ
な
い
通す
る
通さない
2種類のさび・・・鉄を燃焼させると青黒色の酸化鉄ができが、これを黒さびという。黒さ
びは、質がちみつで水や空気を通さないので、赤さびを守る働きがある。
鉄を屋外に放置すると酸素と雨水などで赤茶色になり、ぼろぼろになる。こ
れを赤さびという。赤さびは、鉄が酸素や水、二酸化炭素がゆっくり結びつ
いたものです。
4
( 1)
二酸化炭素の性質
二酸化炭素の性質
①
色も、においもない気体である→
②
空気より重い
③
水にとけやすい。→炭酸水(酸性)は二酸化炭素が水にとけたものである。
④
⑤
( 2)
そのままでは存在がわからない。
→空気の約1.5倍の重さがある。下方置換で集める。
石灰水を白くにごらせる働きがある。→二酸化炭素だけが持つ性質
ドライアイスは二酸化炭素が固体になったものである。
二酸化炭素の作り方
石灰石にうすい塩酸を加える。石灰石がとけ
て、二酸化炭素が発生する。二酸化炭素は空気
より重いので、右図のように下方置かんで集め
ることができる。なお、純粋な二酸化炭素を集
めるには、水上置かんで集める方がよい。
*石灰石のかわりにチョ−ク・貝がら・大理石・卵のから
などでもよい。
-5-
確認問題2
1. 次の質問に答えなさい。
①
二酸化炭素を作るにはどんな薬品を使いますか。2つ答えなさい。
②
二酸化炭素は、①の薬品を使ってどんな方法で集めますか。
③
二酸化炭素は、空気に比べて何倍重いですか、それとも軽いですか。
④
二酸化炭素が水にとけたものは何と呼びますか。
⑤
ロウソクが燃えるときにできるものは何ですか。2つ答えなさい。
,
⑥
ロウが燃えるとき、どんな状態で燃えているのですか。
⑦
鉄を熱すると何ができますか。それは何色ですか。
⑧
⑥は元の鉄と性質が異なります。どんなことが違いますか。
⑨
木をむし焼きにすると、気体、液体、固体の3つの部分に分かれます。それぞれの名前
,
を答えなさい、ただし、液体の部分は2つあります。
気体
⑩
液体
固体
,
木炭は、どのように燃えますか。それなぜですか。
2.右の図はロウソクのほのおを表しています。
①
図のA・B・Cの名前を答えなさい。
A
②
B
C
温度の一番高いところと一番低いとことはどこですか。
記号で答えなさい。
高いところ
③
低いところ
最も明るく赤くかがやいているところはどこですか。
その原因は何ですか。
④
,
Dの部分は、どのような状態ですか。また、しんを上るとどのような状態になりま
すか。
,
3.右の図のように木片を試験管の中に入れ、空気が入れ替わらないようにして、加熱
しました。
①
次の問いに答えなさい。
試験管を加熱するとき、試験管の口を
少しかたむけなくてはいけません。A・B
どちらにかたむけますか。
②
①のようにするのはなぜですか。
次から選びなさい。
ア.発生する気体が重いから。
イ.木片が試験管の口の方に動かなくするため。
ウ.発生する液体が加熱部分に流れ込まないようにするため。
エ.発生する気体をガラス管から集めやすくするため。
-6-
③
加熱すると、ガラス管から白いけむりが出てきました。このけむりにマッチで
火をつけるとどうなりますか。
イ.けむりに火がつく。
ウ.けむりがボッと音を立てて燃える。
エ.マッチのほのおが大きくなる。
④
ア.マッチのほのおが消える。
さらに加熱すると、けむりがでなくなりました。加熱をやめ、中の木片を取り出すと、
木片は何色になっていましたか。
また、この木片の名前は何といいますか。
⑤
④の木片をガスバ−ナ−で燃やしました。どのように燃えるでしょうか。
⑥
このように木などを空気を入れかえないで、熱することを何といいますか。
4.ガスバ−ナ−を使って、図のように鉄くぎを熱しました。次の問いに答えなさい。
①
熱したあと鉄くぎの色はどのようになっていますか。
次から記号を選びなさい。
イ.赤色に変わる。
ウ.黒色に変わる。
エ.灰色になる。
②
ア.変わらない
①のくぎに電気を通しました。どうなりますか。記号で答えなさい。
ア.熱する前よりよく通す。
イ.熱する前と同じように通す。
ウ.ほとんど通さない。
③
鉄くぎを空気中で熱し、加熱してからの重さをはかりました。下の表はその結果です。
熱する前の重さ
2g
4g
6g
8g
熱した後の重さ
2.8g
5.6 g
8.4g
A
Aの値を求めなさい。
b)
鉄は熱すると重さが増加しますが、熱することで何が結びついたのですか。
④
a)
③でできたサビは何と呼ばれますか。
また、どのような特徴がありますか。
ア.赤っぽい色で、内部を守る。
次のア∼エから1つ選びなさい。
イ.赤っぽい色で、内部までぼろぼろにする。
ウ.黒っぽい色で内部までぼろぼろにする。
エ.黒っぽい色で内部を守る。
5.「ものが燃えるときにできるもの」について、下の問いに答えなさい。
ア.
木炭が燃えるとき。
イ.アルコ−ルが燃えるとき。
ウ.ロウソクが燃えるとき。
エ.酸素中で鉄が燃えるとき。
オ.水素が燃えるとき。
カ.木が燃えるとき。
①
二酸化炭素が発生するのはどの場合ですか。記号で答えなさい。
②
二酸化炭素が発生したことを確かめるにはどうしたらよいですか。
③
水ができるのはどの場合ですか。記号で答えなさい。
④
①にも③にも当てはまらないものはどれですか。記号で答えなさい。
-7-
入試実践問題
1.右の図は、うすい過酸化水素水(オキシド−ル)
と二酸化マンガンとを用いて酸素をつくり、これを集
める実験を示したものです。出てきた気体をまずAの
びんに、次にB,Cと順に集めます。
(東海)
( 1) 図の(ア)、(イ) の器具の名前を書きなさい。
(ア)
(イ)
( 2) 次の①∼③の文章のア、イ、ウの中から最も正
しいものを1つ選び、記号で答えなさい。
①酸素は〔ア.二酸化マンガン
イ.過酸化水素水
ウ.水〕が変化してできた。
②しばらくして酸素の発生がおとろえてきたのは
〔ア.酸素が水にとけた
なくなった
イ.二酸化マンガンが少
ウ.過酸化水素水がうすくなった〕からである。
③A,B,Cの3つのびんに火のついた線香を入れたら、AがB,Cにくらべて、あま
り激しく燃えなかった。これは、〔ア.初めは酸素の発生が少ない
ウ.酸素と空気とまじっていた〕からである。
①
②
2.空気について、以下の問に答えなさい。
イ.酸素が水にとけた
③
(南山女子)
( 1) 空気の成分で、全体の体積の5分の1ほど含まれている気体は何ですか。
( 2) 空気の成分で、全体の体積の5分の4ほど含まれている気体は何ですか。
( 1)
(2)
( 3) 空気の重さを確認する実験をしました。
同じ重さ、同じ大きさのビニ−ル袋の中に空気を入れ、
袋の口をしっかりとしばり、図のように、てんびんの
つりあいをとりました。その後、片方の袋に針で穴を
開けて、中の空気を完全にのぞきました。そのときの
てんびんのようすとして最も適当なものを、下の(ア) ∼(ウ) の中から選びなさい。
(ア)
(イ)
(ウ)
3.下図のような実験をして、ものが燃えることを調べた。
( 1) Aから出てくる白いけむりは、空気より重いか軽いか。
重ければア、軽ければイで答えなさい。
( 2) Bにたまるのは何か。下から選び、記号で答えなさい。
ア.木にふくまれている水分。
イ.木にふくまれている酸素。
ウ.木が変化した炭。
( 3) 次に銅の板をアルコ−ルランプで熱した。熱する前と
-8-
(南山男子)
後では、重さはどうなるか。下から選び、記号で答えなさい。
ア.黒く変色はするが重さは変わらない。
イ.二酸化炭素が空気中ににげ、軽くなる。
ウ.酸素と結びついて重くなる。
(4) ( 3) で熱した銅の板をうすい塩酸の中に入れた。どのようなようすが見られるか。
下から選び、記号で答えなさい。
ア.黒く変色した部分におおわれているので、とけない。
イ.銅の板まで全部とけてしまう。
ウ.銅の板の表面だけしかとけない。
エ.銅の板の黒く変色した部分がもっと黒くなる。
4.鉄の赤さびができるには何が必要かを調べるために、 <実験1>
スチ−ルウ−ルを使って次のような実験をしました。(愛知)
<実験1>
A,B,C3つの集気ビンを図のように水が
入った水そうにふせて1日置いたところ、集気ビンA,B
には何の変化もみられず、集気ビンCのスチ−ルウ−ルだ
け赤さびができて、水面が高くなっていた。
<実験2>
集気ビンCを水の中で静かにふたをして取り
だし、その中に火をつけたろうそくを入れると、すぐに消
えてしまった。
(1 )
<実験1>の集気ビンAは何を調べるためのものですか。簡単に
説明しなさい。
(2 )
<実験1>で集気ビンCのスチ−ルウ−ルだけに赤さびができた
ことから、赤さびができるには何が必要といえますか。
(3 ) <実験2>でろうそくがすぐに消えてしまった理由を下のア∼エの
中から選んで記号で答えなさい。
ア.水素が発生したから。
イ.二酸化炭素が発生したから。
ウ.酸素が使われてしまったから。
(4)
エ.チッ素が残っていたから。
<図1>は<実験2>でろうそくが消えた理由と関係が
ある気体を発生させるための装置です。
①
a,bにはそれぞれ何を入れればよいですか。
a
②
b
図のcの部分はどのようになっていますか。
右図のア∼エの中から記号で答えなさい。
5.燃焼についてA,B,C,Dの4
つの実験をしました。後の問いに答
えなさい。(春日丘)
[実験A]
次のア∼エのように条件
を変え、その中に火のついたロウソク
を立て、燃焼の様子を調べました。
-9-
[実験B] 試験管の中に割りばしをつめて、ガラス管の
付いたゴム栓を付けました。これをガスバ−ナ−を使って加熱し
ました。
[実験C]目盛りのある筒を水の入った水
そうに入れ、たくさんのスチ−ルウ−ル
を電極に付けたゴム栓を取り付けました。
次に電極に図のように電源装置とスイッチを
取り付けました。
[実験D]3本のガラスびんの中にそれぞれ
ア.スチ−ルウ−ル
イ.炭
ウ.ロウソク
を入れて燃やしました。
(1) 実験Aで最後まで燃え続けると考えられ
るものをア∼エの中から1つ選び記号で答
えなさい。
(2) 実験Bでガスバ−ナ−に火を付けるとき、どのような順に操作を行うと良いですか。
正しい順に記号を並べなさい。
→
→
ア.ガス調節ネジをゆるめる。
イ.火をつける。
ウ.元せんを開ける。
エ.空気調節ネジで空気の量を調節する。
( 3)
→
実験Bでけむりがでてしばらくしてから、ガラス管の先に火を近づけました。その結果
について正しいものをア∼オの中から1つ選び記号で答えなさい。
ア.割りばしが燃えて二酸化炭素が出ているので火は消える。
出てきて燃える。
が燃える。
( 4)
ウ.ガラス管が分解されて燃える。
イ.試験管の中の空気が
エ.割りばしの中から出る気体
オ.割りばしが燃えて出た水蒸気が熱せられて燃える。
実験Bで十分に加熱した後、中にある物体を取り出しました。この物体の状態とそれに
火を付けたときの燃え方について正しいものをア∼オの中から1つ選び記号で答えなさい。
ア.黒い粉末で、はげしく炎を出す。
イ.黒い固まりで、炎を出さず赤くなる。
ウ.割りばしのままで、赤い炎を出す。
エ.黒い固まりで、青い炎を出す。
オ.割りばしのままで、炎を出さず赤くなる。
(5)
実験Cでスイッチを入れ、スチ−ルウ−ルを燃焼させました。筒の中の
水面の目盛りはどう変化しますか。右図に水面を書きなさい。また、それは
なぜですか。説明しなさい。ただし、スチ−ルウ−ル、電極に体積はないも
のとします。
( 6)
実験Dでしばらくしてから中のものを素早く取り出し、ガラスびんの中に水を入れてよ
く振りました。次にガラスびんの中の水をリトマス紙に付けると変化するものをア∼ウからす
べて選び記号で答えなさい。答がないときは「なし」と答えなさい。
6.ロウソクの燃え方について、次のような実験や
観察(かんさつ)をしました。
(南山女)
① 石かい水を少し入れた集気びんの中で燃やした。
ロウソクを取り出してからふたをして集気びんを
よくふると、石かい水が白くにごった。
- 10-
② ロウソクの炎(ほのお)にビーカーをかぶせると、ビーカーの内側がくもった。 ③しん
のまわりのロウはとけて、皿のようなくぼみにたまっている。 ④ロウソクをふき消すと、し
んから白いけむりがたちのぼる。
(1) 以上の実験や観察から、どんなことが考えられるでしょうか。①∼④からそれぞれ考えら
れることを、次の(ア)∼(カ)からひとつずつ選び記号で答えなさい。
(ア)ロウが燃えると水ができる。
(イ)ロウは燃えるときまず固体から液体になる。
(ウ)ロウにはちっ素が含まれている。
(エ)ロウは気体となってから燃える。
(オ)燃えているのは液体のロウである。
(カ)ロウが燃えると二酸化炭素ができる。
①
②
③
④
7 .次の( Ⅰ)∼(Ⅲ )の文章の下線部が、正しければA、正しくなければBと答えなさい。
(神戸女学院)
(Ⅰ)
石灰水は、①水酸化ナトリウムが水にとけてできた水溶液で、青色リトマス紙を
②赤色に変える性質があります。
石灰水に二酸化炭素を通じると白くにごるのは、
石灰水にふくまれている③水酸化ナトリウムと二酸化炭素が働き合って、この2つの
ものとは別の、水に④とけない性質のものができるからです。
(Ⅱ)
かわいた「わりばし」を、かわいた試験管の中に入れて空気が変わらないように
して熱すると 、「わりばし」から白いけむりが出てきます。このけむりに火を近づけ
ると、⑤緑色のほのおを出して燃えます。また、このほのおとは別に、
「わりばし」
から水よりねばり気の⑥ある茶色の液体も出てきます。
(Ⅲ)
酸素を実験室で集めるには、二酸化マンガンに過酸化水素水を加えてから、発生し
た酸素を置きかえる方法で集めます。酸素をこの方法で集めることができる理由の1
つは、酸素が、水に⑦非常にとけやすいという性質を持っているからです。なお、酸
素は、無色で空気⑧よりも軽い気体です。
(Ⅰ)①
②
(Ⅲ)⑦
⑧
③
④
(Ⅱ) ⑤
⑥
8.過酸化水素水 40 gに二酸化マンガンを入れたら、1.6 gの酸素が発生しました。下の
ことを参考にして(1) ∼ (4)の問に答えなさい。
(東海)
☆過酸化水素を水にとかした水溶液を過酸化水素水(オキシド−ル)といいます。
☆過酸化水素 68 gに二酸化マンガンを入れると、酸素が 32 g発生した後に水が 36 g
残りました。
☆酸素 32 gの体積は、24 ㍑と考えます。
( 1) この実験で発生した酸素は何㍑ですか。
( 2) この実験で使った過酸化水素水 40 g中には何gの過酸化水素がふくまれていました
か。
( 3) この過酸化水素水には何%の過酸化水素がふくまれていたことになりますか。
( 4) 酸素の発生が終わった後、何gの水が残っていますか。
- 11-