老年看護学援助論

学科等
科目名
老年看護学援助論 教員名
浅野 祐子
関 千代子
看護
曜日・時限等
必修
時間割表参照
オフィスアワー
履修年次
3
単位数
2
A203研究室(浅野,他)
授業概要
健康障害のある高齢者に対して健康状態をアセスメントし,QOLを高める視点で総合的に看護展開ができる基礎
的能力を養う.また,高齢者の保健・医療・福祉に関わる臨床の場面での看護について学ぶ.
準備学習
老年看護学概論で購入した教科書を精読しておくこと.
回
授業項目
学習内容・到達目標
1
科目ガイダンス
看護過程導入
2
認知症の原因疾患と特徴を理解する.
認知症、うつ、せん妄の看 高齢者におけるうつ病・せん妄の要因と特徴を理解する.
護
高齢者におけるうつ病のアセスメントと看護を理解する.
高齢者におけるせん妄の予防策,アセスメント,発症時の援助を理解する.
3
認知症の理解とケア
4
疾患・障害に対する看護① 脱水,浮腫,電解質代謝異常,低栄養について理解する.
5
科目内容と進度の説明
看護過程ガイダンス(事例紹介など)
認知症高齢者へのケアと薬物療法について理解する.
癒やしのケア(演習)
高齢者の休息と癒やしのケアの必要性と根拠を理解できる.
オイルハンドマッサージの演習を通してリラクゼーションテクニックの有用性を考える
ことができる.
高齢者疑似体験(演習)
高齢者疑似体験を通して,高齢者の日常生活動作の不便さや援助のあり方を考える.
6
7
8
授
業
計
画
9
疾患・障害に対する看護② 尿失禁,便秘・下痢,睡眠障害,視覚障害,聴覚障害について理解する.
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疾患・障害に対する看護③ 廃用症候群,骨粗鬆症について理解する.
11
口腔ケア(演習)
口腔内の清潔および口腔機能の維持・向上のためのケアの方法を学ぶ.
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疾患・障害に対する看護④ 瘙痒(かゆみ),痛み・しびれ,めまい,低体温・熱中症について理解する.
看護過程①
健康障害を有する高齢者の紙上事例を用いて看護過程を展開し,看護上の問題解
決の方法が理解できる.
①情報を整理し,生理的加齢変化を考慮したアセスメントができる.
②①をもとに,病態生活機能関連図が作成できる.
③看護診断リストを作成できる.
看護過程②
上記の関連図と看護診断リストについて,グループでまとめたものを発表し,ディス
カッションを行う.
看護過程③
看護計画の立案
・期待される結果(看護目標)が設定できる.
・具体的な看護計画が立案できる(アセスメントツール等の検討).
看護過程④
看護計画立案
アセスメントツールの作成
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看護過程⑤
看護計画・アセスメントツールの完成
看護過程⑥
看護目標と看護計画をグループごとに発表する.
一連の看護過程記録用紙(情報の整理~看護計画)を個人ワークとして作成し提出
する.
ポジショニングと褥瘡予防
(演習)
褥瘡の発生要因と発生予防について理解する.
褥瘡の発生予測のアセスメントについて理解する.
褥瘡予防と安楽のためのポジショニングについて考える.
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授
業
計
画
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疾患・障害に対する看護⑤ 貧血,肝機能障害,高血圧,不整脈,高齢者とがんについて理解する.
29
治療を受ける高齢者の看
護
薬物療法,手術療法,リハビリテーション,診察・検査,入退院などにおける高齢者
看護について学ぶ.
30
在宅における高齢者の看
護
家族の看護
高齢者の在宅療養の現状と課題について学ぶ.
家族介護の意義と課題について学ぶ.
成績評価の
方法・基準
教科書
筆記試験および課題レポート(50%),看護過程記録(40%),演習やグループワークの参加度(10%),
その他総合的に評価します.
課題レポートなど提出書類はすべて必須です.未提出,期限遅延に対しては最終評価から減点します.
①ナーシング・グラフィカ老年看護学①高
齢者の健康と障害
②ナーシング・グラフィカ老年看護学②高
齢者看護の実践
③生活機能からみた老年看護過程
(①~③は2年時に購入済)
④ゴードンの機能的健康パターンに基づく
看護過程と看護診断(基礎看護学援助論
教科書)
⑤看護診断ハンドブック,最新版 (新規購
入)
①堀内ふき
②堀内ふき
③山田律子
④江川隆子
⑤カルペニート著,新道幸恵訳
①②メディカ出版
③⑤医学書院
④ヌーヴェルヒロカワ
参考図書
教員からの
メッセージ
1)看護過程の演習では「老年看護学概論」「老年看護学実習Ⅰ」で学習した高齢者の特徴と,「基礎看護学援助
論」「基礎看護学実習Ⅱ」等で学習した看護過程の知識を活用して,高齢者の事例で看護過程の展開を目指し
ます.これまでの学習内容を振り返り,困った時にはすぐにノートや教科書を参照できるよう,整理しておきましょ
う.
2)日常生活の中で高齢者と積極的に関わり,世代間の違いについて変える習慣をつけておいて下さい.
3)実習室の使用状況等により,開講日時が変更になったり授業進度を変更することがあります.