保険・年金論(第3回) リスクプーリング

経済学A
ミクロ経済学(第3回)
需要曲線と消費者行動
明治大学総合数理学部
2015年4月30日
大塚忠義
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講義資料
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需給曲線
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市場
価格と数量が定義される任意の空間
2変数のほかに時間を含む複数のディメン
ジョンが存在
価格と数量は連続である必要はないが、積分
可能な変数であるほうが便利
完備市場、完備性(completeness):
完全競争
完全雇用、税・手数料、規制の不存在
情報の対称
当面完備市場を前提とする
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市場規模
=支出総額=収入総額
直線の場合、傾きと切片のみが問題
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価格弾力性
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計量経済学
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市場で価格の決定者は?
市場
需要者は、価格が自分の購入希望額を超え
ていたら買わない、または買う量を減らす
供給者は、価格を提示するが、売買取引に関
しては受動的。提示した価格で売買が成立し
ない場合、価格を引き下げる、または売却希
望量を減らす
産業革命期:作った工業品は全て売れた
その後:(初期のプライシング理論)供給者の
最適行動のために発展
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需要曲線
1
d  f ( p, t , 1 , 2 ,,,,,,)  D( p, t, i )
p, d : 非負、連続
D 単調減少
需要は、価格およびその他の要因で決定する
内生要因、外生要因
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需給曲線のシフト
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需要の曲線
価値(value)
効用(utility)
連続空間上で定義
計測可能 通常、金銭価値で表示
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需要曲線の分解
d   di   Di ( p)
は個人の特性(切片、傾き)に基づ
き決定する
その導関数は効用に基づき決定する
Di
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消費者余剰
消費者余剰(consumer’s surplus)
=消費者の利益
=消費者にとっての価値-取引価格
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効用最大化
限界効用(marginal utility)
:需要曲線の導関数
効用最大化:限界効用最大値
需要者(消費者)にとって最適な価格の
存在
D
最大となる
p
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行動経済学
需要(購買)する消費者行動の合理性の
研究
-消費者は最も合理的な行動をとる
⇒完全競争の前提
行動経済学のmotivation
合理的≒経済合理性
≠ 真の合理性
心理学の経済学への活用
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供給曲線
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供給の価格弾力性
供給の価格弾力性:需要の価格弾力
性と同一の概念
ただし、供給は別の特性に支配され
る:費用の構造
-平均費用
-限界費用
-完全競争
-利潤最大化
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Question?
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