経済学A ミクロ経済学(第4回) 費用の構造と供給行動 明治大学総合数理学部 2016年5月12日 大塚忠義 1 講義資料 http://tyotsuka.cocolog-nifty.com/blog/ から各自事前にダウンロードしてください 2 需要の曲線 価値(value) 効用(utility) 連続空間上で定義 計測可能 通常、金銭価値で表示 3 需要曲線の分解 d di Di ( p) は個人の特性(切片、傾き)に基づ き決定する その導関数は効用に基づき決定する Di 4 需要者の購入行動 需要者は、購入品に価値を持っている 価値は数量によって減少する 価値は需要者によって異なる 価値は数量で測ることができる 需要者は、市場価格が自分の価値を超え ていたら買わない、または買う量を減らす 需要者は購入することで効用を感じる 需要者合計の効用の最大点が存在する 5 消費者余剰 消費者余剰(consumer’s surplus) =消費者の利益 =消費者にとっての価値-取引価格 6 演習 教科書 P63 2.消費者余剰の算出 4.効用と価格設定 7 供給曲線 8 供給の価格弾力性 供給の価格弾力性:需要の価格弾力 性と同一の概念 ただし、供給は別の特性に支配され る:費用の構造 -平均費用 -限界費用 -完全競争 -利潤最大化 9 行動原理 需要曲線のカーブの要因:効用 効用⇦消費者の心理、行動原理 需要曲線の導関数の要因:限界効用 供給曲線のカーブの要因:利潤 利潤⇦収入と費用の差額 供給曲線の導関数の要因:限界費用 供給者にとっての価値 :利潤最大化 10 供給曲線 s f ( p, t , 1 , 2 ,,,,,, ) S ( p, t , i ) 1 p, s : 非負、連続 S : 単調増加 供給は、価格およびその他の要因で決定する 内生要因、外生要因 s si Si ( p ) 11 供給曲線 12 費用関数(1) 1供給者を基準に定義 総費用=固定経費+変動経費 平均費用=総費用÷生産量 限界費用=総費用曲線の導関数 C : 総費用 X : 生産量 C T (X ) AC:平均費用 13 費用関数(2) T(X ) AC X MC : 限界費用 T ( X ) MC X T ( X ) AC X MC AC ( AC ) ' X 14 費用関数(3) ( AC ) ' 0 then MC<AC ( AC ) ' 0 then MC=AC ( AC ) ' 0 then MC>AC 15 完全競争 完全市場の第一要件 多数の供給者の存在 不加算数(無限大に近い概念) 供給者数は連続空間で定義可能 ⇒任意の供給主体が供給量を変化さ せても市場価格に変化はない 市場価格より高い価格では売れない、 低い価格をつける理由がない 16 供給行動 1供給者を基準にしています 供給者:price taker 完全競争下では、供給者にとって価 格は所与のもの 17 利潤とその最大化 完全競争下での1供給者を基準 利益=収入―費用 =価格×販売数ー総費用 固定経費を無視、数量を連続と仮定 利潤=(価格線-限界費用曲線) 供給者は価格と限界費用が交差する数 量まで供給しようとする 18 利潤とその最大化 s si Si ( p) MC MCi 完全競争下(完備でなくてもよい) 供給曲線=限界費用曲線 19 生産者余剰 価格線を境に 消費者余剰 生産者余剰 20 市場経済 市場のメカニズム 完全競争下の市場では、、、 最適の価格設定 最適の資源配分 21 Question? 22
© Copyright 2024 ExpyDoc