2014 年度春学期 電気回路 II(廣塚担当・ベーシッククラス) 補助プリント

2014 年度春学期 電気回路 II(廣塚担当・ベーシッククラス)
およびインダクタンス L が一定で,抵抗 R が 0 から無限
a
R
→
大まで変化する場合,端子 ab 間の合成インピーダンス Z の軌跡を描きなさい。
L
2. 抵抗 R とインダクタンス L との並列回路で,回路の角周波数 および L が一定で,R が 0 から無
b
→
限大まで変化する場合,合成アドミタンス Y の軌跡を描きなさい。
→
図1
I1
3. 図 2 の回路において,回路の角周波数 およびキャパシタンス C が一定で,抵抗 R
a
a
1. 図 1 の回路において,回路の角周波数
補助プリント No.4-1
a
R
C
b
→
I1
R 図2
→
が 0 から無限大まで変化する場合,端子 ab 間の合成インピーダンス Z の軌跡を描
きなさい。
4. 抵抗 R とキャパシタンス C との並列回路で,回路の角周波数 および C が一定
E
→
R0
I
Z
→
で,R が 0 から無限大まで変化する場合,合成アドミタンス Y の軌跡を描きなさ
い。
5. 図 1 の回路において,抵抗 R およびインダクタンス L が一定で,回路の角周波数
→
I2
→
1
C
E
b
→
I2
L
b
図3
→
図4
が 0 から無限大まで変化する場合,端子 ab 間の合成アドミタンス Y の軌跡を描き
なさい。
→
→
6. 図 3 のように,抵抗 R0 とインピーダンス Z とが並列に接続されている回路がある。R0 に流れる電流の実効値が | I
→
→
I 2|
→
R
1
→
L
| , Z に流れる電流の実効値が |
, Z の力率 cos であるとき,この回路に流れる全電流の実効値 | I | はいくら
か。
7. 一定抵抗 R,一定インダクタンス L,可変コンデンサ C が図 4 のように接続されているとき,この回路のインピーダンス
→
→
(a)
→
→
→
1. 合成インピーダンス Z = R + j
L であり,題意よりの Z の実数部
のみ 0 から無限大まで変化する。従って, Z の実数部が R1,R2,R3
→
→
Z2
R= ∞
→
Z1
Z3
j
(-) 0
R1 R2
虚軸
(+)
R
R
2
j
2
L
L
L
2
R
2
L
2
R2
R
L
=
→
Z
y
R
x
y
2
0,x
2
x
R
2
1
2R
y
1
2R
2
y
R … ②
x
L
∴
2
とおくと, x
y2 2
R
x
R , xR 2
2
1
2R
, x
2
y
Y
1
C
j
実軸 (+)
解図 4
解図 3
R
R2
L
… ①, y
2
L
R2
L
。一方,①より, x R 2
1
2R
(-) 0
R= ∞
R=0
2
2
L
となる。
2
R
x
を か け る と , x2
R2
R ,両辺に
2
→
,
これ
y2
x
,
R
1
となる。この式は,中心の座標が
,0 で
2R
0
→
Y
=0
= ∞
→
1
の円を表す。また,題意より,R > 0, L>0 であるので,x > 0,y < 0 となるので, Y の軌跡
2R
は実軸が正で虚軸が負の範囲となる。従って,解図 5 のような軌跡となる。
解図 5
半径が
→
6. 回路の全電流 I は I =
→
→
I 1+ I 2
,印加電圧を E とし,これを基準に取り,
→
→
→
→
トル図は解図 となる。この図より,I 1 = | I 1 | , I 2 = | I 2 | cos
→
→
j | I 2 | sin
,従って, | I | =
1
1
7. 回路図より,
=
R j L
Z
I1
I 2 cos
j C =
2
I 2 sin
R
R
j L
j L R j L
2
=
> とすると,電圧,電流のベク
→
→
+ j | I 2 | sin
2
I1
I2
2
,I = |
R2
→
| + | I 2 | cos
2
j
L2
I
2
I
E
0
→
L
C
→
→
+
2 I 1 I 2 cos
R
j C =
→
I1
虚軸
(+)
→
1
R
1
2R
R2
2
, | Z |
L2
(+)
x
x
R
= x+jy
,
に ② を 代 入 す る と , x R2
2
2
L
R=0
j C
実軸 (+)
実軸
R2
R= ∞
虚軸
(+)
x
y
=
2
解図 2
虚軸
(+)
L
R=0
R= ∞
R3 実軸 (+)
0
5. 合成インピーダンス Z = R + j L であるので,合成アドミタンス
→
→
1
1
R j L
R j L
Y は Y =
=
=
=
R j L
R j L R j L
R j L R j L
R2
1
L
解図 1
→
L
Y
→
L
無限大まで変化するので, Y の虚数部は一定であり,解図 2 のよ
うに実軸と平行な直線となる。
→
→
1
3. 合成インピーダンス Z = R j
であり,題意よりの Z の実数
C
部のみ 0 から無限大まで変化する。従って,上記の問 (1) と同様
に解図 3 のようになり,実軸と平行な直線となる。
→
→
1
j C であり,R が 0 か
4. この回路の合成アドミタンス Y は Y =
R
ら無限大まで変化するので,上記の問 (2) と同様に解図 4 のよう
になり,実軸と平行な直線となる。
R
実軸 (+)
→
→
j L
0
→
(R1>R2>R3)であった場合の Z をそれぞれ Z 1 , Z 2 , Z 3 とす
ると,解図 1 のようになり,これらの先端を連ねると実軸と平行な
直線となる。
→
→
1
1
j
2. この回路の合成アドミタンス Y は Y =
であり,R が 0 から
R
L
R
図5
→
R=0
→
→
(b)
(+)虚軸
虚軸
(+)
【解答例】
L’
R’
Z の絶対値 | Z | は C のいかなる値の時最大となるか。またこの場合における Z の最大値はいくらか。ただし,周波
数は f とする。
8. 図 5 (a) に示す回路と図 5(b)に示す回路が等価であるための R’ および L’ を求めなさい。
→
I1
実軸 (+)
解図 6
1
1
1
が最大のとき, は最小となる。ここで,C のみ可変なので の虚数部が 0 のとき は最小となる。従って,
Z
Z
Z
C
L
R
2
2
L
2
= 0 ,C =
L
R
2
→
2
L
2
R2
→
1
→
8. 図 5 (a) の回路の合成インピーダンス Z a は Z a =
→
1
R
→
。 このときの | Z | は | Z | =
1
R
1
=
jR L
=
R j L
=
2
R2
2
L2
となる。
R
L2
jR L R j L
R j L R j L
=
R
R2
2 2
L
2 2
L
j L
ピーダンス Z b = R ' j L ' とが等しくなれば良いので,R’ =
R
R2
2 2
L
2 2
L
, L’ =
R2 L
R2 L
,
L’
=
2 2
2 2
R2
L
R2
L
j
R2 L
2 2
R2
L
。これと図 5 (b) の合成イン